Wiseからお金を引き出すには?銀行口座への出金やデビットカードでATMから引き出す方法をご紹介
お得に海外送金ができることで人気のWise。40以上の通貨の取り扱いが可能で、取引はすべてオンラインで完結します。日本では関東財務局の免許登録を受けており、厳しい規制の下で運営されています。そしてWiseは、お金を送るだけでなく各種通貨の保有や両替も可能で、アカウントに残高があれば銀行口座やデビットカードを利用してお金を引き出すこともできます。今回の記事では、Wiseアカウントに入っている資金を出金する方法について詳しく解説していきます。
Wiseアカウントからお金を引き出す方法とは?
Wiseアカウントからお金を引き出す方法は大きく分けて2つです。ひとつはアカウントから日本の銀行口座へお金を移す方法、もうひとつはWiseデビットカードを取得してスーパーなどにあるATMからお金を引き出す方法です。それぞれ、次の段落から詳しく説明していきます。
Wiseの口座から銀行口座へ入金する方法
まずは銀行口座を使った方法です。Wiseでは海外送金だけでなく国内送金も対応しており、そのシステムを使って自分の銀行口座へお金を動かすことができます。具体的には、下記のステップに沿って手続きを進めます。
1. アカウントにログイン
まずはお金を引き出したいWiseのアカウントにログインします。
2. 送金元を選択
続いて、資金源を選びます。Wiseアカウントからお金を引き出す場合には「Wise残高」を選びましょう。
3. 送金メニューから「同通貨」を選択
「海外送金」と「同通貨」があるので後者を選びます。
4. 送金額を入力
引き出したい金額を入力します。
5. 受取人情報を入力、送金を実施
受取人の銀行口座情報の欄に、自分の日本の銀行口座の情報を入力します。
通常、0〜2営業日のうちに指定した銀行口座へ振込が行われます。送金元を間違えると、Wise残高からの送金ではなくなってしまうので注意しましょう。
自分の銀行口座宛であっても受取人情報の入力をしなければならないので、面倒に感じる人もいるかもしれません。しかし、一度送金した宛先は自動的に情報が保存されるため、もう一度送る際にはその情報を参照することができるのですべて入力し直す必要がありません。事前に受取人情報を追加することもできるので、あらかじめ自分の銀行口座情報を登録しておくと便利です。ちなみに、受取人情報は追加と削除ができるため、必要な情報だけを残しておくことができます。ただし、一度保存した受取人の編集はできないため、内容変更をしたい場合には一度削除してからもう一度登録する必要があります。
銀行口座への送金にかかる手数料
送金には手数料が発生します。国内送金であってもそれは変わりません。ただし、海外送金と比較すれば安く抑えられています。わかりやすく、国内送金と海外送金の手数料の差を表で見てみましょう。仮に、10万円をWiseの残高から銀行口座へ日本円とアメリカドルで送るとすると下記のように違いが出ます。
通貨 | 手数料 |
---|---|
日本円 | 200円 |
アメリカドル | 673円 |
このように、国内送金と海外送金では手数料に違いがあることがわかります。Wiseでは海外送金手数料が安く抑えられているとはいえ、国内送金の方が手数料は安く済みますね。
手数料や海外送金の際の為替レートなどは取引の前に必ず明示され、それを確認してから手続きを進めるかどうか決めることができるので安心です。
送金額の上限
登録住所が日本の場合、銀行へ送金するときの送金金額上限は1回あたり100万円です。日本円以外を利用する場合には、送金額が日本円換算で100万円以内に収まるようにする必要があります。100万円を超える場合にはSWIFTコードを使った取引もできますが、日本で作成したアカウントの場合はこの機能は使えません。
現金をATMで引き出すことはできる?
Wiseのデビットカードを使えば、銀行のキャッシュカードと同じようにATMでの現金引き出しができます。Wiseカードは自身のマルチカレンシー口座に連結しているカードであり、海外での決済に非常に便利です。決済しようとしている通貨を口座内に保有していれば、そのお金がそのまま引き落とされるので手数料無料で利用できます。仮に、保有していない通貨で決済をしようという場合には、持っている通貨の中から手数料が安い通貨を自動で選んで決済します。
デビットカードを使った現金引き出し方法
Wiseのデビットカードを使って現金を引き出すには、下記のステップに従って手続きを進めましょう。
1. カード申し込み
アカウントを登録後、デビットカードの申し込みをします。
2. カードを有効化する
申し込み後、カードと一緒に届く6ケタのPINコードを使って有効化します。
3. Wiseデビットカードに対応しているATMへ行く
日本で発行したWiseのデビットカードの場合、対応しているのはイオン、イーネット、デイリーヤマザキのATMのみです。いずれかのATMへ行き、手続きを始めます。
4. 取引開始ボタンを押し、カードを挿入
ATMによってはカード挿入するだけで取引開始ができるものもあります。挿入後、カードの種類の選択を求められた場合には「国際カード」を選択しましょう。
5. 「出金」を選択、画面の案内に沿って手続きを進める
暗証番号や出金金額を求められるので、表示される案内に沿って進めていきます。
カードの申し込み後、受け取った後に必ず有効化の作業が必要です。まずはウェブ、もしくはアプリの自分のアカウントにログインし、「カード」という項目を選択します。そして「今すぐ有効化する」をタップし、カードと一緒に届いた6ケタのPINコードを入力すれば有効化完了です。
ちなみに、デビットカードの申し込みには1,200円がかかります。これは発行時に1回のみかかる費用で、月額の料金などはありません。
ATM手数料
このように、WiseのデビットカードではATMでの即時現金引き出しができ便利です。
毎月2回、合計3万円までであれば、無料で現金を引き出せます。
それ以上は手数料がかかります。手数料は出金ごとに固定手数料が70円と、3万円を超えた金額の1.75%がかかります。
例えばその月の3回目の引き出しの際、1万円を引き出すなら手数料245円(70円+175円)がかかります。この手数料はWiseから請求されますが、一部のATMでは追加の手数料がかかることもあります。実際に手数料が発生するのか、いくらかかるのかをあらかじめ知ることは難しいですが、お金を引き出す前にATMで確認できるはずです。
Wiseを通じて受け取ったお金の引き出し
海外送金でも国内送金でもWiseの送金の受取には2つの方法があります。Wiseアカウントから銀行口座への送金と、Wiseアカウントから別のWiseアカウントへの送金です。
前者の場合は受取人はWiseでアカウントを持つ必要がなく、銀行情報を伝えるだけで送り主は手続きができます。お金を受け取ったあとは、通常の銀行の利用方法と変わりません。
後者の場合はWiseのアカウント間での取引となり、同通貨であれば無料で行うことができます(BRLは除く)。連絡先機能を有効にしていれば銀行口座情報の共有をしなくてもアカウント間でのお金のやりとりは可能です。連絡先の設定はアプリ、ウェブ上で管理できます。また、送金リクエストを送ることでもお金の受け取りはできます。お金を受け取ったあとの引き出し方法は上記で説明した通りです。
ちなみに、Wise上の連絡先情報は送金手続きをスムーズに行うためだけに利用され、Wiseのサーバー上に保存されることはありません。また、連絡先機能を有効にしても口座番号が公開されるわけではないので安心して使えます。
まとめ
以上、見てきたように、Wiseアカウントにあるお金を引き出すには銀行口座を使った方法と、ATMを使った方法とがあります。すぐに手元にお金が必要な場合には、後者の方が便利といえます。
しかし、ATMでは無料で下ろせるのは月2回、3万円までで、それ以上になると手数料が発生します。固定手数料に加え、3万円を超えた金額の1.75%が変動手数料としてかかるため、出金金額が大きくなると手数料も増えてしまいます。
もし、まとまった金額のお金を引き出す必要があるなら、銀行口座を使った方法の方が手数料がおさえられるかもしれません。例えばWise残高から50万円を引き出すとすると、ATMの場合は手数料が8,295円(固定手数料70円+変動手数料1.75%)ですが、銀行口座への送金なら200円で済みます。1回に100万円という制限はありますが、回数には制限はないので同じ月でも繰り返し引き出すことが可能です。大きな金額を取引する人なら、銀行口座を使った出金の方がおすすめといえます。自分の使用目的や金額に合わせて、適切な方法を選ぶようにしましょう。
ソース
よくある質問
銀行口座にお金を移す方法と、ATMを使う方法の2つがあります。前者はウェブもしくはアプリ上で手続きを行うのに対し、後者は直接コンビニやスーパーにあるATMへ行き手続きをします。
ATMを使えば、現金の引き出しが可能です。なお、2023年12月17日現在、対応しているのはイオン、イーネット、デイリーヤマザキのATMのみです。