外貨両替トラベレックス (Travelex) のレートは悪い？手数料の比較や評判を解説

日本円→ユーロ

続いて、日本円5万円をユーロ (EUR) へ外貨両替した場合のレート、手数料、受け取れる金額を比較していきましょう。2024年11月5日の1ユーロあたりの市場仲値は165.77円となっています。

2024年11月5日時点での情報を基に作成

米ドルと同じく、ユーロへの両替も、最もレートが高いのはトラベレックスオンラインという結果でした。ユーロでは米ドルよりも多くの為替手数料がかかっており、仲値と比べて4円以上の為替手数料がレートに上乗せされています。トラベレックスマネーカードや成田空港のGPA外貨両替店も約4円程度の為替手数料がかかるため、受取金額は5万円に対して300ユーロに満たない金額となってしまいます。

対して、インターバンクとWiseはほぼ同額の受取金額となっています。円安の影響でユーロ高が続いているため、手数料で損をしないためには仲値をチェックした上で、両替店を選ぶようにしましょう。

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日本円→オーストラリア・ドル

最後に、日本円5万円をオーストラリアドル (AUD) へ外貨両替した場合のレート、手数料、受け取れる金額を比較していきましょう。2024年11月5日の1オーストラリア・ドルあたりの市場仲値は100.33円となっています。

2024年11月5日時点での情報を基に作成

オーストラリアドルへの両替の場合は、3つの外貨の比較の中で最も手数料が高い結果となりました。トラベレックスでの両替では、レートに含まれた為替手数料は12円以上にもなり、5万円を両替する場合にかかる手数料は5,000円以上もかかります。トラベレックスマネーカードやGPA外貨両替専門店も同じく、約9円～11円の手数料が発生します。

インターバンクでの両替では、レートは仲値より若干安く両替することができ、500 AUD近い金額を受け取ることができます。Wiseはちょうど500 AUD受け取ることができ、ミッドマーケットレートでお得に両替が可能です。

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トラベレックスとは？

トラベレックス（Travelex）の評判は？

トラベレックスの実際の口コミや評判はどのようなものがあるのでしょうか？インターネットでのリアルな評判をいくつか見ていきましょう。

今回、Google Map上で成田第一ターミナル店（星評価4.2）、羽田空港第2ターミナル出発ゲート店（星評価4.6）、関西空港国際線出発ロビー中央店（星評価4.5）、関西空港駅店（星評価4.1）、関西空港国際線出発ロビー中央店（星評価4.5）の全口コミ290件（2024年12月5日現在）をチェックしました。

ここでは、その中から良い口コミ、気になる口コミをいくつか抜粋しています。

2024年11月5日時点での情報を基に作成

良い口コミとしては迅速でフレンドリーな接客に対して肯定的な意見が目立ちました。一方、気になる口コミとしては、レートの悪さや手数料に関してのネガティブな意見が確認できました。

トラベレックスは一つの空港内でも複数店舗を展開していることがあり、実店舗の運営がメインとなっています。賃料や人件費等の運営コストがレートに反映されていると言えるかもしれません。

トラベレックス（Travelex）のメリット・デメリット

トラベレックスならではのメリット、デメリットとしてはどのようなものがあるのでしょうか。メリット・デメリットをまとめました。

(1) レート割引、マイル付与は併用不可。ビューカード受託店舗ではクレジットカード払い不可

トラベレックスは空港内の銀行や街中の外貨両替店など、アクセスのしやすい場所に多くの店舗を構えており、高い利便性に強みがあると言えます。また、他社にはなかなかないクレジットカードで外貨購入ができることも大きなメリットと言えるでしょう。

その一方、数多くの店舗運営のコストを反映してか、為替レートに上乗せされる手数料は高い傾向があります。特に、トラベレックスを含む空港にある両替所のレートは特に高く、残念ながらお得とは言えません。また、トラベレックスで発行できる海外プリペイドカードの「トラベレックスカード」では、クレジットカードのように海外ATMで現地通貨の引き出しができないことは、一つのデメリットと言えます。

トラベレックス（Travelex）の代替サービス

日本の主要空港内には、トラベレックス以外にもいくつかの両替所があります。ここではトラベレックス以外で両替する方法として代替サービスをご紹介します。

GPA 外貨両替専門店

GPA 外貨両替専門店は成田空港内に8店舗展開する両替店です。取り扱い通貨は34通貨とトラベレックスよりも多いバリエーションで、成田空港内では最多数を取り揃えています。

インターバンク

インターバンクは新宿に店舗を構える外貨両替専門店です。

取り扱い通貨は17通貨とトラベレックスよりも少ないものの、主要通貨は網羅していると言えます。

中間業者のコストを削減することで、圧倒的なレートの良さを強みとしています。例えば、2024年11月5日時点の米ドルの市場仲値は152.43円ですが、インターバンクのレートは152.34円となっており、仲値よりも0.9円安いレート設定でした。手数料では損することなく、お得に両替できます。

インターバンクでは最低注文金額5万円以上の場合は、宅配サービスも行っており、来店できない場合にも便利に利用することができます。

海外旅行用カード・Wise

トラベレックス（Travelex）での外貨両替方法

トラベレックスで外貨両替するには、以下の2つの方法があります。

実店舗での外貨両替

トラベレックス実店舗での両替の場合には、特に必要なものはありません。

両替する金額を直接店舗へ持参するだけで、外貨両替が可能です。トラベレックス直営店の場合は、クレジットカードで外貨の購入もできます。

ただし、一定額まで書類記入が不要ですが、取引内容によっては身分証明書の提示が必要になるため、事前に店舗に確認しましょう。

プリペイドカードでの両替

トラベレックスのプリペイドカード「トラベレックスマネーカード」では、一枚のカードに9種類の外貨をチャージ（入金）して、海外での支払いに利用することができます。

トラベレックスマネーカードへは、日本円で現金、クレジットカード、銀行振込でチャージすることができます。チャージ方法と手続き方法は以下の通りです。

2024年11月4日時点での情報を基に作成

なお、トラベレックス店舗でのチャージの際には公的身分証明書（マイナンバーカード、運転免許証、特別永住者証明書、日本発行のパスポートのいずれか）が必要になります。

トラベレックスマネーカードの通貨移動（両替）には、アプリやトラベレックスマネーカードのマイアカウントページ、カードサービスでの電話にて手続きが可能です。通貨移動の手数料は無料ですが、為替手数料がかかるため、事前に為替レートを確認するようにしてください。

トラベレックス（Travelex）の取扱通貨

2024年11月現在、トラベレックスでは31種類の外貨を取り扱っています。一部、一時取り扱い停止となっている通貨もあるため、注文の際は事前に店舗へ在庫があるか確認するのが望ましいでしょう。

2024年11月4日時点での情報を基に作成、*(1) トラベレックス・オンラインでは注文受付および販売を一時停止中 *(2) 外貨宅配サービスではオーダー受付を一時停止中

トラベレックスの問い合わせ先

最後に、トラベレックスの問い合わせ先一覧をまとめます。

各トラベレックス店舗の直通連絡先は、店舗一覧ページから確認できます。主要通貨以外の外貨両替などは、事前に在庫予約しておくと取引がスムーズになります。

まとめ

今回は、外貨両替のトラベレックスについて解説しました。数多くの店舗を構えるトラベレックスは、豊富な外貨の取り扱いをはじめ、他社では稀なクレジットカード決済に対応していたり、宅配サービスを提供していたりと利便性の高さが魅力な外貨両替専門店です。ただし、為替レートが他社に比べて悪いことがデメリットと言えます。

今回ご紹介した代替サービスを検討することで、手数料を節約してより多くの外貨を受け取ることもできます。次回の海外渡航の際には、両替所の比較はもちろん、海外旅行用カードの併用もぜひ検討してみてはいかがでしょうか？