個人向けの海外送金におすすめな銀行は?手数料を比較

高橋 美穂
Last updated
2024年9月24日

銀行での海外送金を検討されている方のなかには、「海外送金をするのに一番おすすめな銀行ってどこだろう」「安全かつ確実に送金できるように、銀行で手続きしたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか?海外との取引や、海外に家族がいるという方にとっては、銀行での海外送金は信頼性が高く、一番最初の選択肢に入るのも不思議ではありません。

しかしながら、銀行での海外送金は必要書類が多く煩雑で、手数料が高く、送金日数も長くなりがちです。今回は、海外送金におすすめな銀行5選をご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを解説するとともに、近年銀行に代わる海外送金サービスを展開するWise(ワイズ)のようなプロバイダーについても詳しく解説します。海外送金専門のサービスを提供するプロバイダーでは手数料も安く、送金日数が短いというメリットがあるので、ぜひ銀行のサービスと比較してみてください。

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海外送金におすすめな銀行・プロバイダーの手数料を比較

まず最初に、日本円50万円を米ドルでアメリカへ送金すると仮定して、各銀行と海外送金プロバイダーの手数料を比較していきます。なお、銀行手数料は窓口での手続きではなく、ネットバンクやアプリでの手続きとして計算しています。

銀行・サービス送金手数料

為替手数料


中継銀行手数料 (送金人負担の場合)合計手数料
三井住友銀行2,500円~1円 / USD2,500円/件約5,000円+為替手数料
みずほ銀行8,000円~2円 / USD2,500円約10,500円+為替手数料
三菱UFJ銀行2,500円~送金金額×0.050%×送金日当日のTTSレート *(1)3,000円

約5,500円+為替手数料


楽天銀行750円3,547円1,000円5,297円
ゆうちょ銀行3,000円2円 / USD送金国によって無料 *(2)3,000円+為替手数料 + (中継銀行手数料)

Wise

(ワイズ)

3,245円無料無料3,245円

Revolut

(レボリュート)

無料無料~1.5% *(4)非公表 *(3)為替手数料+中継銀行手数料

PayPal

(ペイパル)

499円22,012円 *(5)無料22,511円

(2024年7月29日現在の情報を基に計算)(1) 計算結果が2,500円未満の場合、一律2,500円(2) それ以外の国は仲介手数料等が送金金額から差し引かれる(3) 中継銀行等において発生する手数料については送金の実行後に予測金額を通知(4) 為替市場営業時間内外(ニューヨーク時間)および取引頻度や契約プランによって異なる*(5) 基本為替レートに4.00%を上乗せしたレート(取引為替レート)

上記の通り、銀行での海外送金で最も合計手数料が高いのはみずほ銀行、最も安いのは楽天銀行、もしくはゆうちょ銀行という結果になりました。ゆうちょ銀行では、送金国によって中継銀行手数料が無料になるため、中継銀行手数料が発生する場合は手数料が高くなる可能性があります。

一方で、海外送金プロバイダーであるWiseやRevolut(レボリュート)は銀行と比較して手数料が安く抑えられています。特に為替手数料においては無料または少額の手数料となっているのが特徴です。ただし、Revolutの送金システムでは銀行と同じ電信送金(SWIFT送金)をシステムを利用しているため、中継銀行手数料が発生します。それに対して、Wiseでかかる手数料は送金手数料のみで、これ以外にかかる手数料はなく、この中で最も安い手数料となっています。

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PayPalでは送金手数料は一番安い設定であるものの、為替レートに上乗せされた手数料が高く、PayPalの規約でも為替レートに4%の手数料が上乗せされていることが記されています。

海外送金をする際には、送金手数料以外にも、銀行や海外送金プロバイダーが定める為替レート、中継銀行手数料などに気をつけることで、トータルコストを抑えることができます。

次の段落からは、銀行での海外送金にかかり得る手数料について詳しく見ていきましょう。

銀行での海外送金にかかる手数料の種類

先の比較表でも出てきた「中継銀行手数料」や「為替手数料」など、海外送金に不慣れな方には耳慣れない言葉かもしれません。銀行での海外送金では次のような手数料が発生します。

海外送金手数料

海外送金手数料は、送金手続きを行う銀行に対して一取引ごとに支払う手数料です。銀行窓口で手続きを行うか、オンラインで手続きを行うかで手数料が変わることがあります。

為替手数料

通貨を交換する際に発生する手数料です。為替手数料は通常、各金融機関が定める為替レートに含まれています。

中継銀行手数料

銀行が海外送金に利用するインフラを用いたSWIFT(スイフト)送金では、複数の海外中継銀行を跨いで受取人の取引銀行へと資金が届きます。中継銀行手数料は経由する銀行ごとに手数料が発生し、銀行によって徴収される金額も異なるため、送金手続きをする銀行でも事前にいくらかかるのかは分かりません。

リフティング・チャージ

リフティング・チャージは、円を円のまま(円建て)、外貨を外貨のまま(外貨建て)など通貨の両替を伴わない海外送金をする場合に発生します。

受取銀行手数料

受取銀行手数料は、資金の受取人の銀行で徴収される手数料です。通常、受取人の負担となり、送金資金から差し引かれます。そのため、受取銀行手数料が発生すると想定していたよりも受け取れる金額が少ないという結果になってしまうデメリットがあります。

海外送金プロバイダーを選ぶときに気をつけるべきポイント

銀行や海外送金プロバイダーを選ぶ際、手数料がどのくらいかかるかを気をつけるべきなのは言うまでもありません。しかし、次に挙げる項目にも注目して、サービスを選択すると良いでしょう。

ポイント説明
取扱い通貨取扱い通貨は金融機関によって大きく異なります。大手メガバンクでは主要通貨に絞って取扱いしている場合もあるため、希望する通貨の取扱いがあるかどうか、事前に確認しましょう。
為替レートほとんどの銀行や海外送金プロバイダーでは、手数料を含んだ独自の為替レートを設定していることがほとんどです。ウェブサイトで為替レートを確認し、市場仲値と比較して、できるだけ仲値に近い為替レートで送金できるところを選びましょう。
手数料銀行では、先述したようなさまざまな手数料が発生します。その反面、海外送金プロバイダーでは銀行と比較して安い手数料で送金できることがあります。ウェブサイトで送金手数料がいくらになるかシミュレーターで確認できる場合は、事前に確認するようにしましょう。
送金日数銀行で海外送金手続きをした場合、おおむね1週間程度かかると言われています。海外送金プロバイダーでは、各社独自のシステムを構築しており、送金日数もプロバイダーによって変わります。送金日数もシミュレーターで確認できる場合があるので、事前に確認すると良いでしょう。
送金方法銀行では窓口のほか、ネットバンクで手続きができます。ほとんどの海外送金プロバイダーではパソコンはもちろん、アプリで手軽に送金できることも多いです。
送金上限額送金上限額は、銀行によって異なります。例えば、三井住友銀行では1日あたりの送金金額は300万円、三菱UFJダイレクトでは1日あたり200万円相当額以下と設定されています。*(1) 海外送金プロバイダーは日本において、資金移動業者として登録されており、送金上限額は第二種資金移動業者は1回あたり100万円以下まで、第一種資金移動業者は100万円超と定められています。
セキュリティ銀行のネットバンキングを利用する場合、どのようなセキュリティ対策が講じられているかどうかを確認しましょう。必要に応じて、金融機関が推奨するセキュリティソフトをインストールすることも必要です。
カスタマーサポート送金資金を預けるにあたり、何か不明な点があればすぐに問い合わせできる金融機関を選ぶことも重要なポイントです。海外送金プロバイダーの場合、カスタマーサポートが日本語にも対応しているかどうかを確認しましょう。

*(1) 2024年7月29日現在

銀行の海外送金に代わるサービス

銀行での海外送金は信頼性が高く安心して利用できる反面、送金手数料が割高で、中継銀行でかかる追加手数料や送金日数が長くなりがちなのがネックと言えます。

しかし、最近では銀行以外でも海外送金手続きが行えるサービスが増えています。海外送金専門サービスを利用することで、大幅に手数料や送金日数を短縮することができます。ここでは、4つの海外送金サービスの手数料や為替レート、取扱い通貨、送金日数を比較していきましょう。

プロバイダー海外送金手数料為替レート送金対応国・取扱い通貨送金日数

Wise

0.33%~ミッドマーケットレート

70か国以上

40通貨以上

Wiseの45%の海外送金は即時に完了

(シミュレーターで確認可能)

Revolut無料 *(1)ミッドマーケットレート

150か国

30種類以上

最短即時着金

(通貨や入金方法等によって異なる)

WorldRemit150円~約2%~為替手数料を上乗せした為替レートを適用

130か国以上

70通貨

即時または1~2営業日(シミュレーターで確認可能)
PayPal499円

送金側が負担する場合:4%


受取側が負担する場合:3%

200か国以上

22通貨(日本アカウント)

アカウント間:即日

(2024年7月31日現在の情報に基づく)*(1) 中継銀行手数料が別途発生する可能性あり

上記の表で比較してみると、ほとんどの海外送金プロバイダーでは銀行で発生していた「中継銀行手数料」や「受取手数料」が発生せず、手数料としてかかるのは海外送金手数料のみとなっています。

為替レートに注目してみると、Worldremit(ワールドレミット)とPayPal(ペイパル)では手数料を足した為替レートが適用されていることが分かります。例えば、10万円を海外送金する場合に1%の手数料が上乗せされると、1,000円と手数料となります。送金額が多くなるほど手数料負担は増えますので、送金手数料だけでなく、為替レートがいくらになるのかにも注意する必要があります。

為替レートに上乗せ手数料を足していないプロバイダーもあります。WiseやRevolutでは、市場仲値(TTM)と呼ばれる金融機関で取引の際に利用される基準レートが適用されています。ミッドマーケットレートはそのなかでもリアルタイムに変動しているレートのため、手数料で損をすることがありません。

送金日数は即時、または1~2営業日以内で着金するケースが多いです。Wiseなどの海外送金プロバイダーではシミュレーターで事前に着金予定日を確認できたり、送金状況を追跡できたりと便利に利用することができます。

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海外送金に最もおすすめな銀行

「銀行で海外送金を手続きするなら、どこもサービスに大差はないのでは?」と思っていませんか?ここからは、日本で海外送金を取り扱う次の5つの銀行をさらに詳しく深掘りしていきましょう。

  • 三井住友銀行

  • みずほ銀行

  • 三菱UFJ銀行

  • 楽天銀行

  • ゆうちょ銀行

三井住友銀行の海外送金

三井住友銀行の海外送金は、窓口・テレビ電話・インターネットバンキング(SMBCダイレクト)の3通りの手続き方法で送金が可能。6種類の外貨を取り扱っています。インターネットバンキングならば、システムメンテナンスの時間帯以外は24時間利用でき、土日祝日の申込みも可能です。

三井住友銀行 メリット三井住友銀行 デメリット

✅メガバンクでの手続きによる高い信頼性

✅選べる手続き方法(窓口・テレビ電話・ネットバンク)

✅外貨口座から送金資金の出金も可能

✅24時間申込み可能 *(1)

❌取扱い通貨が6種類+円建てのみ

❌事前に外国送金サービス(SMBCダイレクト)への登録手続きが必要

❌手数料が高い



*(1) システムメンテナンス中(日曜21:00~月曜7:00)は利用不可

三井住友銀行の海外送金手数料と為替レート

ここでは、三井住友銀行を利用して日本円50万円をアメリカへ米ドル建てで送金した場合にかかる手数料と為替レートを見ていきましょう。

項目手数料
海外送金手数料(海外他行向け)3,500円
中継銀行手数料2,500円
リフティング・チャージ/円為替取扱手数料各 1/20%(最低2,500円)
為替手数料米ドル:1円

例えば、2024年8月2日時点の米ドルの為替レート(TTS:外貨販売レート)は150.30円でした。米ドルのTTSには三井住友銀行が定める為替手数料1円が含まれています。この場合の海外送金手数料の合計は以下と想定されます。

  • 海外送金手数料:3,500円

  • 中継銀行手数料:2,500円~

  • 為替手数料:1円(米ドル)

  • リフティング・チャージ:なし(ドル建てのため)

合計:6,000円+為替手数料

三井住友銀行の送金日数

冒頭でも触れた通り、三井住友銀行では海外送金にかかる送金日数は「非公表」となっています。

なお、三井住友銀行では海外送金の当日取組受付時限が外貨建ての場合は14時まで、円建ての場合は11時までと定められています。インターネットバンキングで送金申込みを完了しても、当日取組受付時限を過ぎていた場合には当日扱いとならず、翌日の取組となることに注意しましょう。

三井住友銀行の送金上限額

三井住友銀行の海外送金上限額は、1日あたり、および1か月あたりにつき下記のように定められています。(国内振込の振込金額、外国送金手数料、窓口等での送金金額を含まず)

1日あたりの送金金額 *(1)1か月あたりの送金金額 *(2)
300万円以内500万円以内

*(1) 毎日(0:00~24:00)の受付時点での公表為替レートで計算した円貨相当額の合計額*(2) 当月1日~月末までの合計円貨相当額

三井住友銀行の海外送金を徹底解説!」では、さらに詳しく手数料や海外送金の手続き方法、レートなどについて解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

みずほ銀行の海外送金

みずほ銀行での海外送金は一部店舗窓口、テレビ電話、みずほダイレクトアプリの3つの方法で取り扱っています。なお、みずほダイレクト(パソコン・スマートフォンブラウザ)では利用できません。窓口やテレビ電話での手続きには事前予約が必要です。

みずほ銀行 メリットみずほ銀行 デメリット

✅大手銀行による高い信頼性と安全性

✅選べる手続き方法

✅窓口での手続きの場合は送金上限額なし

✅みずほダイレクトアプリなら24時間手続き可能


❌テレビ電話や窓口での手続きには予約が必要

❌取扱い通貨が6種類+円建てのみ

❌手数料が高い



みずほ銀行の海外送金手数料と為替レート

みずほ銀行でも同様に、日本円50万円をアメリカへ米ドルで送金する場合にかかる手数料と為替レートを確認していきましょう。

項目手数料
海外送金手数料一律5,000円
中継銀行手数料2,500円
リフティング・チャージ/円為替取扱手数料

送金時:なし

受取り時:2,500円(被仕向送金手数料)*(1)

為替手数料米ドル:2円

*(1) 円建てかつ手数料依頼人負担の被仕向送金の場合・国内からの非居住者円建て被仕向送金の場合・国内からの外貨建て被仕向送金を送金人と同一名義の外貨預金口座に入金する場合・みずほ銀行国内本支店からの外貨建て被仕向送金の場合は不要

みずほ銀行の2024年8月2日時点の米ドルの為替レート(TTS:外貨販売レート)は150.52円でした。米ドルのTTSにはみずほ銀行が定める為替手数料2円が含まれています。この場合の海外送金手数料の合計は以下と想定されます。

  • 海外送金手数料:5,000円

  • 中継銀行手数料:2,500円~

  • 為替手数料:2円(米ドル)

  • リフティング・チャージ:なし

合計:7,500円+為替手数料

みずほ銀行の送金日数

三井住友銀行と同様に、みずほ銀行でも海外送金にかかる具体的な日数はウェブサイトで開示されていません。

原則として、「支払指図」は翌営業日または翌々営業日の発信になるとされています。

みずほ銀行の送金上限額

みずほ銀行では、みずほダイレクトアプリでの手続きの場合と、店舗窓口での手続きの場合で送金上限額が異なります。

<みずほダイレクトアプリ>

1回あたり:300万円以内

1日あたり:300万円以内

1か月(直近30日)あたり:500万円以内

<店舗窓口>

金額の上限なし

みずほ銀行の海外送金を徹底解説!」では、さらに詳細に手数料や海外送金の手続き方法、レート、海外送金の受け取り方法などについて解説しています。みずほ銀行で海外送金を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

三菱UFJ銀行の海外送金

三菱UFJ銀行での海外送金は、店舗窓口、テレビ電話、インターネットバンキング(三菱UFJダイレクト)の3つの方法から選ぶことができます。三菱UFJダイレクトでの手続きでは最も手数料がお得なだけではなく、12通貨と豊富な外貨を取り扱っているのが特徴です。

三菱UFJ銀行 メリット三菱UFJ銀行 デメリット

✅大手銀行ならではの高い信頼性

✅選べる手続き方法

✅12種類の外貨の取扱い

✅外貨預金からの送金も可能


❌テレビ電話での手続きでは取扱い通貨が8通貨に限定される

❌1日あたりの送金上限額が他行と比較して低い

三菱UFJ銀行の海外送金手数料と為替レート 

三菱UFJ銀行での海外送金手続きでは、以下の手数料が発生します。ここでは、インターネットバンキング(三菱UFJダイレクト)を用いた場合の手数料をご紹介します。

項目手数料
海外送金手数料3,000円(他行宛)
中継銀行手数料非公表
リフティング・チャージ/円為替取扱手数料送金金額の1/20%(最低2,500円)
外貨取扱手数料送金金額の1/20%(最低2,500円)
為替手数料1円(米ドル)

三菱UFJ銀行の送金日数 

三菱UFJ銀行で海外送金を手続きした場合、ウェブサイト上では受取人の銀行口座へ着金するまでには「対外発信および電文発信後、数日またはそれ以上の日数がかかる」と記されています。

送金手続きから電文発信までは原則として受付日当日に行うとされていますが、発信日が翌営業日以降となることもあります。

三菱UFJ銀行の送金上限額

三菱UFJ銀行では、海外送金の受付方法によって以下の通り、送金上限額が設けられています。

<三菱UFJダイレクト>

1回あたり:100万円相当額未満

1日あたり:200万円相当額以下

1か月あたり:500万円相当額以下

<テレビ電話>

1回あたり:500万円相当額以下

1日あたりおよび1か月あたり:上限なし

<外国送金取扱い店>

1回あたり・1日あたり・1か月あたり:上限なし

三菱UFJ銀行の海外送金を徹底解説!」では、三菱UFJ銀行の詳しい海外送金手続き方法や手数料比較、海外からの送金の受け取り方法など、詳しくご説明していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

楽天銀行の海外送金

楽天銀行はネットバンクながら、2024年7月末には預金口座数1,600万口座および預金残高11兆円を突破し、順調に勢いを伸ばしています。海外送金も取り扱っており、手数料はメガバンクと比較して安く設定されています。メガバンクよりも多い全67通貨の取扱いと200か国以上の国へ送金が可能です。

楽天銀行 メリット楽天銀行 デメリット

✅メガバンクよりも安い手数料

✅67通貨の取扱い

✅海外送金シミュレーターで手数料の試算が可能

✅電話での問い合わせが可能

❌海外送金登録には審査が必要

❌夜間、休日は割高な休日レートが適用される

楽天銀行の海外送金手数料と為替レート

楽天銀行の海外送金手数料や為替レートは、メガバンクよりも比較的安い料金設定になっています。

項目手数料
海外送金手数料750円
中継銀行手数料1,000円
リフティング・チャージ/円為替取扱手数料3,000円
為替手数料0.25円~(米ドル)*(1)

*(1) 銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは、算出されたレートに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日の前営業日の17:00前後から翌銀行営業日の10:00前後までは、1.015を乗じた休日レートが適用される。楽天銀行個人口座ログイン後の「海外送金」タブ>送金するページのレポート > レート一覧で確認可能。

楽天銀行の送金日数

楽天銀行で海外送金手続きを行った場合、受取人の口座への着金までは「おおむね送金日+1営業日~5営業日程度」とウェブサイトに開示されています。

当日23時50分までに受け付けられた送金依頼は、翌営業日以降にSWIFTが発信されます。

楽天銀行の送金上限額

楽天銀行で海外送金手続きを行う場合、送金限度額は以下の通りとなっています。対象期間の送金累計額が限度額を超える場合、送金が受付されませんのでご注意ください。


対象期間送金限度額
1回
100万円
1日毎日0:00~24:00100万円
1か月毎月1日~末日200万円
1年毎年1月1日~12月31日500万円

楽天銀行の海外送金を徹底解説!」では、手数料や使い方など、知っておくべき内容をさらに詳細に解説しています。楽天銀行での海外送金を検討している方は、こちらも併せて参考にしてください。

ゆうちょ銀行の海外送金

ゆうちょ銀行では、ゆうちょダイレクトをはじめ、ゆうちょ銀行や国際送金取扱郵便局の貯金窓口で海外送金の手続きが可能です。200以上の国や地域への送金を取り扱っており、国際送金取扱国一覧から確認できます。

ゆうちょ銀行 メリットゆうちょ銀行 デメリット

✅選べる手続き方法(窓口・ゆうちょダイレクト)

✅200以上の国や地域への送金が可能

✅一部の国・地域への中継銀行手数料が無料

❌為替手数料が高い

❌円建て送金不可

❌中継銀行手数料無料対象国以外の手数料が非公表

ゆうちょ銀行の海外送金手数料と為替レート

ゆうちょ銀行における海外送金手数料は決して安くはないものの、送金先の国によっては中継銀行手数料が無料になり、他の銀行と比較して安く済むケースもあります。

為替レートは、米ドルの場合2円の為替手数料が含まれていることに注意が必要です。海外送金に適用される為替レートは、ゆうちょダイレクトにログインした後に確認可能です。

項目手数料
海外送金手数料(ゆうちょダイレクト)3,000円
中継銀行手数料

一部の国・地域への中継銀行手数料は無料*(1)


それ以外の国への送金には発生(料金非公表)

リフティング・チャージ/円為替取扱手数料円建て送金不可
為替手数料2円(米ドル)
ゆうちょダイレクト 仲介手数料等無料・対象国・地域
アイルランド・アメリカ合衆国・イギリス・イタリア・エストニア・オーストリア・オランダ・キプロス・ギリシャ・グアドループ・サンバルテルミー島・サンピエール島・ミクロン島・サンマリノ・サンマルタン・スウェーデン・スペイン・スロバキア・スロベニア・チェコ・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・ハンガリー・フィンランド・フランスフランス領ギアナ・ベルギー・ポルトガル・マイヨット島・マルタ・マルチニーク島・モナコ・ラトビア・リトアニア・ルクセンブルク・レユニオン

(2024年8月4日現在)

ゆうちょ銀行の送金日数

ゆうちょ銀行での海外送金にかかる日数は、窓口で手続きした場合とゆうちょダイレクトで手続きした場合で異なります。

手続き後、「関係銀行あてに送金されるまでの日数」は以下のように開示されています。

ゆうちょダイレクトでの申込み最短で2営業日後(多くの場合は4営業日以内)
窓口での申込み最短で4営業日後(多くの場合は7営業日以内)

ここから、受取人の銀行口座に着金するまでにさらに数日かかることが予測されます。

ゆうちょ銀行の送金上限額

ゆうちょダイレクトでの海外送金上限額は、以下のように定められています。


送金限度額
1回100万円未満
1日200万円以下
1か月500万円以下

さらに詳しくゆうちょ銀行での海外送金について知りたい方は、「ゆうちょ銀行の海外送金を徹底解説!」もぜひ併せてご参考にしてください

海外送金に必要な情報

銀行で利用されているSWIFT送金での海外送金には、一般的には下記の情報や書類が必要です。ただし、場合によっては追加で資料を求められることがありますので、余裕をもって手続きするようにしましょう。

  • 届出印

  • 通帳

  • 本人確認書類

  • マイナンバーが確認できる書類

  • 取引の詳細を確認できる書類(※1)

※1

  • 原資を確認できる資料

  • 送金目的を確認できる資料

  • 受取人との関係を確認できる資料など

<送金情報(英文)>

  • 受取人の銀行名

  • SWIFTコード(BICコード)

  • 支店名

  • 支店住所

  • 受取人の氏名

  • 受取人の口座番号

  • 受取人の正確な住所

  • IBAN対応国なら、IBAN番号

海外送金に最もおすすめな銀行:ポイントとまとめ 

ここまで日本の大手銀行の海外送金について解説してきましたが、最後に各銀行や海外送金プロバイダーについてポイントをまとめていきます。

海外送金プロバイダー特徴・ポイント
三井住友銀行
  • 選べる手続き方法(窓口・テレビ電話・ネットバンク)

  • 外貨6通貨に対応

  • 外貨口座から資金の出金も可能

  • 高額送金が可能

三菱UFJ銀行
  • 選べる手続き方法(窓口・テレビ電話・ネットバンク)

  • 外貨12通貨に対応

  • 外貨預金からの送金も可能

  • 対応店舗であれば、送金上限額なし

みずほ銀行
  • 選べる手続き方法(窓口・テレビ電話・ネットバンク)

  • 外貨6通貨に対応

  • 高額送金が可能

楽天銀行
  • 豊富な取扱い通貨(60種類)

  • 為替レートや手数料がメガバンクよりも比較的安い

  • シミュレーターで所要日数や手数料のシミュレーションが可能

ゆうちょ銀行
  • 窓口またはゆうちょダイレクトでの手続きが可能

  • 200以上の国や地域への送金が可能

  • 一部の国・地域への中継銀行手数料は無料

Wise(ワイズ)
  • 70か国以上、40種類以上の通貨で海外送金が可能

  • 為替レートに手数料を上乗せしない、ミッドマーケットレート(市場仲値)が適用

  • 格安な海外送金手数料

  • シミュレーターで手数料や着金予定日の確認が可能

Revolut(レボリュート)
  • 30種類の通貨に対応

  • 海外送金手数料無料 *(1)

  • 送金先によっては1日以内や即時送金も可能

*(1) 別途、中継銀行手数料など関係銀行の手数料が発生する場合あり

このように、銀行でも取扱い通貨のバリエーションをはじめ、手続き方法や送金上限額、為替レートなどが若干異なることが分かります。銀行での手続きは高い信頼性や安全性によって安心して利用できる一方、中継銀行手数料をはじめとする手数料が高く、為替レートも米ドルであれば多くの銀行では通常、1米ドルにつき1円~の設定となっており、送金金額が増えるにつれて、送金人が払う手数料負担がは増えていきます。また、受取人の口座の着金予定日についても解説してきたように、メガバンクでは送金所要日数を開示していなかったり、幅を持たせた回答だったりと、いつ着金するのかが読めないことは大きなデメリットと言えるでしょう。

このような手数料負担を減らしたり、送金日数を短縮したりするには、海外送金と専門に扱うサービスを利用するのがおすすめです。

WiseやRevolutなどは海外送金や外貨に特化したサービスを提供しており、独自の送金システムの構築により、リーズナブルな送金手数料やお得な為替レート、送金日数の短縮を可能にしています。特にWiseは為替レートに手数料を加えないミッドマーケットレートを適用しており、為替手数料で不利になることがないのが大きなメリットです。

海外送金を頻繫に利用したり、海外とのお金のやり取りが多い方は、銀行の他に海外送金プロバイダーも検討することで大幅にコストダウンができるかもしれません。新たな選択肢として、ぜひ取り入れてみてください。

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出典:

銀行の海外送金に関してよくある質問

銀行で海外送金するには何が必要ですか?

届出印、通帳、本人確認書類、マイナンバーが確認できる書類、取引の詳細を確認できる書類、英文での送金情報などが必要です。

電信海外送金の最も安い方法は何ですか?

電信海外送金の最も安い方法は一概にこれ、という回答はできません。電信送金では中継銀行手数料のほか、為替手数料、受取人が受け取りの際に払う受取り手数料などが発生します。中継銀行を経由するSWIFTシステムが利用されます。送金先国や送金金額によって、中継銀行をいくつ経由するかは事前に分からないため、合計手数料も送金が完了するまで明確には分かりません。

海外送金をするのに最もおすすめな方法は?

リーズナブルな送金手数料や送金日数を短縮したいのならば、海外送金専門のサービスを利用するのがおすすめです。特にWise(ワイズ)では為替レートに手数料を加えていないミッドマーケットレートが適用されるため、為替手数料の負担を大幅に減らすことができます。