三菱UFJ銀行の海外送金を徹底解説!

石井 美南海
ライター
最終更新日
2025年3月13日

三菱UFJ銀行では、海外送金の受け取りや送金が可能です。本記事では、三菱UFJ銀行の海外送金に関する手続きや手数料、受け取り方法や日数について詳しく解説します。

また、海外送金に必要なSWIFTコードや必要書類についても説明するので、スムーズな取引のためにぜひ参考にしてください。

さらに、より早くお得に海外送金ができるWiseのサービスについても紹介します。

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本記事の目次:

三菱UFJ銀行で海外からの送金を受け取る

三菱UFJ銀行では海外に送金するだけでなく、海外からの送金を受け取ることもできます。事前に三菱UFJ銀行で手続きをする必要はなく、送金人に自分の受取口座の情報だけ伝えておきましょう。

ただし、海外送金の受け取りには手数料がかかるため、送金額がそのまま受け取れるわけではありません。三菱UFJ銀行では、1,500円の受取手数料がかかり、さらに中継銀行手数料やリフティングチャージ、為替手数料にも留意が必要です。

こうしたコストを抑えたい方には、Wiseで海外送金を受け取る方法もおすすめです。Wiseなら外貨の送金を、まるで国内送金であるかのように、外貨のまま受け取ることができます。

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送金人に伝える情報

相手に伝えておくべき自分の情報は次のとおりです。

受取人の銀行名(Beneficiary Bank)MUFG BANK, LTD.
SWIFTコード/BICコード

【8桁の場合】BOTKJPJT

【11桁の場合】BOTKJPJTXXX

受取人口座番号(Beneficiary Account Number)

店番3桁−口座番号7桁

【例】123−4567890

口座店の店番(3桁)と口座番号(7桁)をハイフンで繋いだもの。ハイフンを入力できない場合は、ハイフンなし10桁(店番3桁口座番号7桁)とする。

受取人名(Beneficiary Name)ローマ字表記(三菱UFJ銀行に英文の名前を届け出ている場合は、それと一致する必要あり)

また、場合によっては銀行の住所や受取人(自分)の住所、電話番号、メールアドレスなどを求められる場合もあります。

三菱UFJ銀行の海外送金を比較

三菱UFJ銀行の海外送金について具体的に見ていく前に、他の銀行や海外送金サービスと比較してみましょう。日本円10万円をアメリカに送金した場合について、手数料や着金までの日数を比べました。

銀行のサービスに関しては、ネットバンキングやアプリなどを利用した場合の送金手数料を紹介しています。

銀行・サービス送金手数料為替手数料中継銀行手数料(送金人負担の場合)合計手数料かかる時間
三菱UFJ銀行 ¹² 3,000円非公表受取人負担のみ3,000円+為替手数料数日またはそれ以上の日数
Wise ³ 938円無料無料938円即時~1日以内
三井住友銀行 ⁴⁵ 3,500円0.5円/ドル2,500円6,000円+為替手数料非公表
ゆうちょ銀行 ⁶⁷ 3,000円非公表一部の国は無料、それ以外は非公表3,000円+為替手数料2〜7営業日以内
楽天銀行⁸⁹¹⁰ 750円0.25円/1ドル(※1)1,000円1,750円+為替手数料送金日+1〜5営業日
ソニー銀行¹¹¹²¹³ 3,000円(※2)0.04〜0.15円/ドル(※3)3,000円6,000円+為替手数料

1~4営業日以上


WorldRemit ¹⁴ 200円3~4円/ドル無料200円+為替手数料

2営業日以内


この比較表は2025年3月12日(GMT+1)に作成されたものです。

海外送金で発生する手数料は送金手数料だけではありません。通貨の両替の際に生じる為替手数料や、送金を仲介する銀行が徴収する中継銀行手数料など、一見気が付きにくいコストもあるので注意が必要です。

比較してみると、従来型の銀行の海外送金はコストが高くなりがちで、また具体的な手数料の金額が送金してみるまで分かりません。

対してネット銀行の楽天銀行や、WorldRemit、Wiseなどの海外送金サービスでは、事前に送金シミュレーションで具体的な手数料の金額を確認することができます。

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(※1)銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは、楽天銀行が定めるレートに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日の前営業日の17:00前後から翌銀行営業日の10:00前後までは、1.015を乗じた休日レートが適用されます。(※2)優遇プログラム Club S のステージに応じて、送金手数料が最大3回/月まで無料。(※3)優遇プログラム Club S のステージに応じて、為替手数料が優遇されます。

三菱UFJ銀行の海外送金手数料

ここから三菱UFJ銀行の海外送金にかかる手数料を見ていきましょう。先ほども述べた通り、海外送金の手数料を考える際には、

  • 送金手数料

  • 中継銀行手数料

  • 為替手数料

の3つを見る必要があります。

海外送金手数料

送金の手続自体にかかる手数料です。三菱UFJ銀行では、海外送金の申し込みをどのように行うかによって送金手数料が変わってきます。¹


三菱UFJダイレクトテレビ窓口店頭窓口
口座引き落とし外国送金Webサポート
送金手数料3,000円6,500円7,500円7,000円

中継銀行手数料

銀行の海外送金はSWIFTという仕組みで取り扱われます。これは世界中の銀行間を繋ぐネットワークのようなもので、いくつかの銀行を中継することでリレーのように目的地の銀行へ送金が行われます。このときに中継する銀行で発生するのが中継銀行手数料です。

厄介なことに、中継銀行手数料は実際に送金してみるまで具体的な金額が分かりません。三菱UFJ銀行でも具体的な金額の記述がなく、次のように記載されています。

海外向け送金では、支払銀行の手数料を送金人負担とする場合は、送金時に上記手数料に加え、支払銀行手数料3,000円がかかります。ただし、支払銀行から後日10万円を超える請求があった場合は、差額を請求させていただきます。三菱UFJダイレクトは「受取人負担」のみのお取り扱いとなります。

別途、支払銀行、経由銀行の手数料がかかることがあります。

この支払銀行や中継銀行手数料などは気が付きにくく、海外送金の「思わぬコスト」になりがちなので注意が必要です。

中継銀行手数料は、SWIFTを使って海外送金をする銀行やサービスでは避けられないコストです。しかし、SWIFTを使わない新しい海外送金サービスのWiseなら、中継銀行手数料はかかりません。

思わぬ手数料が送金額から差し引かれてしまうことを気にせず、透明な手数料で海外送金したいなら、ぜひWiseで送金シミュレーションをしてみましょう。

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三菱UFJ銀行の為替レート

海外送金の際にもう1つ気をつけておきたいのが為替レートです。円→外貨へと送金する最、三菱UFJが使用する為替レートには為替手数料が上乗せされています。

三菱UFJ銀行の外貨送金に適用される為替レートは公表されていません。そのため、具体的にどれだけの為替手数料が上乗せされているのかが分かりにくくなっています。送金前に提示される為替レートを確認し、実際の為替レートと比較するようにしましょう。

また、為替手数料は送金する金額が大きいほど高額になります。特に大口の送金をする場合は気をつけましょう。

三菱UFJ銀行の海外送金その他の手数料

「通貨を両替すると為替手数料がかかるなら、円あるいは外貨のまま両替無しで送金しよう」と思う人もいるかも知れません。

しかし、三菱UFJ銀行の海外送金では、通貨の両替を伴わない送金の場合、追加でリフティングチャージ(円為替取扱手数料)がかかるので注意が必要です。

円為替取扱手数料(円→円)

送金金額の1/20%

(最低2,500円)

リフティングチャージ(外貨→外貨)

送金金額の1/20%

(最低2,500円)

また、送金を取り消したり情報を修正したりする場合にも手数料がかかります。

送金組戻し手数料4,000円
送金内容変更手数料4,000円

海外送金受け取り手数料

三菱UFJ銀行では、海外からの送金を受け取る際にも受取手数料がかかります。

海外から外貨で送金された資金を、三菱UFJ銀行の円口座で受け取る場合、受取手数料は次の通りです。¹

3,000円未満の受け取り送金金額の半額
3,000円以上の受け取り1,500円

ただし、通貨の両替の際には、三菱UFJ銀行が別途に定める為替手数料がかかる点に気を付けましょう。

また、個人が外貨の送金を三菱UFJ銀行の外貨建て口座で外貨のまま受け取る場合は、受取手数料や外貨取扱手数料(リフティングチャージ)などは無料です。

三菱UFJ銀行の外貨口座を持っていない場合や、未対応通貨での送金を受け取った場合、受取手数料に加えて為替手数料もかかってしまいます。

そんな手数料を節約したいなら、Wiseを使って海外送金を受け取ることがおすすめです。Wiseなら、ACHで送金されたUSDの資金をUSDのまま受け取れます。原則として、中継銀行手数料や為替手数料はかからないため、大変お得です。

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三菱UFJ銀行の海外送金にかかる時間

三菱UFJ銀行では海外送金を申し込むと、原則としてその日のうちに手続きが開始されますが、送金金額や通貨、送金先の国の祝日などの関係で翌営業日以降になる場合があります。

手続き開始から着金までの日数に関して三菱UFJ銀行では「数日またはそれ以上」とされ、明確な日数は公開されていません。中継銀行や受取銀行の国の事情によっても左右されるので、1週間程度は見積もっておくと良いでしょう。²

三菱UFJ銀行の海外送金のやり方

三菱UFJ銀行で海外送金をする方法は、三菱UFJダイレクト(ネットバンキング)、テレビ窓口、店頭窓口の3つの方法があります。それぞれの方法を見ていきましょう。

三菱UFJダイレクトで海外送金する方法

三菱UFJダイレクトでは24時間いつでも海外送金の申し込みが可能。送金手数料も一番お得な方法なので、おすすめです。

三菱UFJダイレクトで海外送金するには、事前に外国送金の利用申込をしなければいけません。この申込みに2週間程度かかる場合があるので、海外送金の予定がある人は早めに済ませておきましょう。

海外送金の利用申込のステップ

  1. 三菱UFJダイレクトにログイン

  2. 「外国送金」トップ画面から「申込」をクリック

  3. 郵送で申込書が届く(1週間程度)

  4. 申込書に署名し本人確認書類を添付して返送

  5. (受領から約1週間後)海外送金が利用可能に

海外送金のステップ

その後、受取人の口座情報を登録し、実際に送金依頼を行います。

  1. 「外国送金」トップ画面から「送金先口座登録」をクリック

  2. 受取人の情報を入力

  3. 「送金依頼」をクリックし受付完了

テレビ窓口で海外送金する方法

テレビ窓口は、店舗に設置された操作画面の案内に従い、オペレーターと電話で話しながら送金依頼を行うやり方です。平日の16時まで取り扱っているので、窓口が閉まった後でも送金依頼が可能です。

  1. テレビ窓口メニュー画面から「外国送金」を選択

  2. オペレーターと話しながら必要情報を記入

  3. 持参した書類などを機械で読み取り

  4. オペレーターが内容を確認し、受付完了

手続きにかかる時間を短縮するために、申込書を事前に記入しておく「外国送金Webサポート」サービスを利用するのもおすすめです。

テレビ窓口で送金する際に必要になるもの

テレビ窓口を利用する際には

  • 引き落とし口座のキャッシュカードまたは通帳+印鑑

  • 送金内容・目的を証明する資料(インボイスや請求書、契約書など)

を準備しておきましょう。

店頭窓口で海外送金する方法

店頭窓口では、銀行スタッフの案内に従って海外送金の申し込みができます。また、窓口での手続きを簡略化するために、申込書を事前にオンラインで作成しておく「外国送金Webサポート」を利用すると、送金手数料が500円安くなるという特典もあります。

  1. 三菱UFJ銀行のホームページから「外国送金Webサポートを利用する」をクリック

  2. 依頼人(自分)の情報を記入

  3. 相手の情報や送金内容を入力

  4. 確認し、外国送金依頼書兼告知書を印刷

  5. 「完了」ボタンをクリック

  6. 印刷した依頼書を持って窓口を訪問

全ての三菱UFJ銀行の店舗で外国送金を取り扱っているわけではないので、事前に取扱店舗を確認しておくと良いでしょう。

店頭窓口で送金する際に必要になるもの

  • 外国送金依頼書兼告知書(外国送金Webサポート利用の場合)

  • 通帳

  • 印鑑

  • キャッシュカード

  • 本人確認書類

  • 送金内容・目的を証明する資料(インボイスや請求書、契約書など)

海外送金する際に必要な受取人の情報

いずれの方法で送金する場合も、送金先の相手の銀行口座情報が必要になりますので、事前に受取人に確認しておくと良いでしょう。

  • 送金先の国名

  • 受取人の口座名義

  • 受取人の口座番号

  • 受取人の銀行名と銀行の住所

  • 受取人の銀行のSWIFTコードまたはIBAN※

  • 受取人の住所、電話番号、メールアドレス

  • 送金目的

SWIFTコードやIBANとは銀行固有の識別番号のこと。これがわからないと正しく送金できないので、必ず受取人に「あなたの銀行のSWIFTコード/IBANを教えて」と聞いておきましょう。

三菱UFJ銀行で海外送金するメリットとデメリット

たくさんの海外送金サービスがある中で、三菱UFJ銀行を利用するメリットはどこにあるのでしょうか?また、デメリットもしっかり理解しておきたいですね。

三菱UFJ銀行の海外送金のメリット

  • 三菱UFJダイレクト利用なら24時間いつでも申し込める

  • 円預金または外貨預金からの送金が可能

  • 大手ならではの安心感

  • 窓口で店員に手伝ってもらいながら申し込みすることも可能

  • 高額な送金ができる

  • 海外からの送金の受け取りもできる

三菱UFJ銀行の海外送金のデメリット

  • インターネット銀行や他の海外送金サービスと比べると手数料が高め

  • 中継銀行手数料の金額が送金してみるまでわからない

  • 1週間近くの日数がかかってしまうことも

  • 取扱通貨数が少ない

  • 三菱UFJ銀行に口座を持っていないと使えない

三菱UFJ銀行の海外送金限度額と取扱通貨

三菱UFJ銀行の海外送金の限度額と取扱通貨は、申し込みの方法によって異なります。¹⁵¹⁶


送金限度額取り扱い通貨
1回あたり1日あたり1か月あたり
三菱UFJダイレクト300万円相当額以下合算で300万円相当額以下合算で500万円相当額以下12通貨(※1)
テレビ窓口500万円相当額以下限度額なし8通貨(※2)
店頭窓口限度額なし要問合せ(※3)

(※1)日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、香港ドル、シンガポールドル、スイスフラン、タイバーツ、フィリピンペソ

(※2)日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、香港ドル

(※3)取扱窓口によって異なるため、事前に外国送金照会デスクに要問い合わせ

三菱UFJ銀行のカスタマーサポート

外国送金や送金受け取りのことで分からないことがあれば、三菱UFJ銀行の店舗またはコールセンターに問い合わせることができます。

外国送金照会デスク(フリーダイヤル)0120-138-266
海外からご利用の場合+81-42-303-8843(通話料有料)
お問い合わせ時間平日9:00~17:00

まとめ

ここまで、三菱UFJ銀行の海外送金について詳しく見てきました。手数料やかかる時間、やり方、送金限度額など、気になる内容が全てカバーできていたのではないでしょうか?

三菱UFJ銀行の海外送金は窓口で送金できたり、多額の送金ができるなどのメリットがあります。しかし為替手数料や中継銀行手数料なども考慮すると手数料が高額になってしまうのが気になるところです。

より明確で安価な手数料で海外送金したいなら、銀行に代わるWorldRemitWiseなどのサービスを検討してみても良いでしょう。特にWiseは、為替手数料の上乗せのないリアルレートと、格安の送金手数料で送金できるのでお得です。

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Wiseの徹底レビューを読めば、Wiseについてさらに詳しく学ぶことができます!

また、SBI新生銀行イオン銀行セブン銀行など、その他の銀行の海外送金に関する記事はガイド記事一覧からお探しいただけます。

三菱UFJ銀行の海外送金についてよくある質問

三菱UFJ銀行の海外送金手数料はいくらですか?

三菱UFJダイレクトを使って送金する場合、送金手数料は3,000円です。この他に為替手数料と中継銀行手数料がかかります。

三菱UFJ銀行の海外送金にかかる時間はどれだけですか?

海外送金の対外発信は通常申込みの日あるいは翌営業日に行われ、そこから数日あるいはそれ以上かけて受取人の口座に着金します。概ね1週間程度見積もっておくのが良いでしょう(祝日、連休期間中などはもっとかかることもあります)。

三菱UFJ銀行で海外送金する方法は?

三菱UFJ銀行の海外送金は

  • 三菱UFJダイレクト(ネットバンキング)

  • テレビ窓口

  • 店頭窓口

のいずれかで申し込むことができます。三菱UFJダイレクトを初めて利用する場合は、最初に海外送金の利用登録が必要です(2週間程度かかります)。

海外送金は税金がかかりますか?

海外送金自体に税金がかかることはなく、また送金手数料にも消費税はかかりません。しかし、脱税やマネーロンダリングなどを防止するため、送金元の資金がきちんと税金を納めたものであるかの確認が行われることがあります。

特に大口の送金の場合、銀行は税務署に送金内容を報告する必要があるため、詳しい確認が必要になることが多いです。