WiseとRevolutを徹底比較!
Wise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)は海外送金やデビットカード決済などが利用できるデジタルウォレットです。似たような機能が多いため「結局どっちが良いの?」と悩んでいる人も多いかもしれません。
この記事では、そんなWiseとRevolutについて、機能や手数料などを詳しく比較しています。海外送金に限らず、海外旅行の際に気になる両替のレート、高額送金、カードやアカウントの種類などについても比べていきましょう。
本記事の目次
- 一目で分かる!WiseとRevolutの機能比較
- Wise vs Revolutの海外送金を比較
- WiseとRevolut:結局どっちがおすすめ?
- WiseとRevolutについて
- WiseとRevolutの手数料
- WiseとRevolutの海外送金手数料を比較
- WiseとRevolutの為替レート
- WiseとRevolutどっちが速い?
- WiseとRevolutの海外送金限度額
- WiseとRevolutのデビットカードを比較
一目で分かる!WiseとRevolutの機能比較
まずはWiseとRevolutが提供している機能を比較しました。
機能・サービス | Wise | Revolut |
---|---|---|
アカウント登録 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 無料 | 無料/980円/1,980円¹ |
海外送金 | ✅ | ✅ |
国内送金 | ✅ | ✅ |
ユーザー間の送金 | ✅ | ✅ |
100万円以上の送金 | ✅ | ❌ |
マルチカレンシー口座 | ✅(40通貨) | ✅(30+通貨) |
現地口座情報の取得 | ✅(8通貨) | ❌ |
デビットカード | ✅ | ✅ |
デジタルカード | ✅ | ✅ |
通貨の両替 | ✅ | ✅ |
ATMからの現金引き出し | ✅ | ✅ |
キャッシュバック | ❌ | ✅(メタル会員のみ1%) |
空港ラウンジの無料・割引利用 | ❌ | ✅(有料会員のみ) |
貴金属の取引 | ❌ | ✅ |
法人アカウント | ✅ | ❌ |
比較してみると、WiseとRevolutが提供する基本的なサービス・機能は似ていることが分かります。違いをまとめると、
Wiseは無料アカウントのみ。Revolutではキャッシュバックやラウンジ利用などの特典が付随する有料プランも選べる。
法人アカウント・100万円以上の高額送金が利用できるのはWiseのみ。
保有できる通貨はWiseの方が多い。さらにWiseでは対象通貨の銀行口座情報を取得することが可能。
Revolutでは貴金属の取引ができ、投資目的でも活用できる。
となります。海外送金や国内送金、ユーザー間の送金、デビットカード、ATMからの現金引き出しなどの機能はWiseとRevolutの両方で利用可能です。
WiseとRevolutのどっちを使うか決める際には、自分が必要としているサービスや機能を見極めることが重要です。
WiseとRevolutのメリット・デメリット
次に、ワイズとレボリュートの両方について、それぞれメリットとデメリットを比べてみましょう。
Wise | Revolut |
---|---|
✅ 送金手数料が安い ✅ 為替手数料無料で海外送金ができる ✅ 海外送金にかかる時間が短い ✅ 手数料をシミュレーションでき、隠れコストがない ✅最大1億5000万円の高額送金ができる ✅ 法人用アカウントあり | ✅ Revolut側の海外送金手数料は無料 ✅ 為替市場営業時間内であれば追加の両替手数料なしで通貨の両替ができる ✅ プランによってラウンジ利用やキャッシュバックなどの特典が受けられる ✅ 貴金属が取引できる |
❌送金先の国や通貨によって追加手数料がかかる場合がある ❌アカウント内の通貨の両替には両替手数料がかかる ❌無料プランのみで、追加の特典などがない | ❌中継銀行や支払銀行などによって手数料がかかる場合がある ❌時間帯によって通貨の両替に追加の手数料がかかる ❌法人用アカウントなし ❌100万円以上の送金はできない |
WiseとRevolut:結局どっちがおすすめ?
ここまで、WiseとRevolutの基本機能の比較、メリット・デメリットを見てきました。より詳しい解説に入る前に、これまでの内容をまとめ、「WiseとRevolutでは結局どっちがおすすめ?」か考えてみましょう。
WiseとRevolutのどちらが良いのかは、どのような目的で利用したいかによります。
Wiseはこんな人におすすめ
Wiseは海外送金にかかる時間が短く、また為替手数料や中継銀行手数料などの「隠れコスト」がありません。送金前のシミュレーションで確認した金額で送金ができるので、海外送金にとても便利です。
さらに、Wiseは海外送金サービスとしては珍しく、第1種資金移動業者としての認可を受けています。このため、最大1億5000万円の高額な海外送金が可能です。また、法人アカウントも利用できます。
しかし、アカウント内での両替や外貨での決済の際には若干の両替手数料がかかることに注意。保険やラウンジ利用などの特典もありません。
Revolutはこんな人におすすめ
Revolutは、海外送金手数料が無料で、為替市場の営業時間内であれば追加の為替手数料がかからない点が魅力的です。しかし、送金額から中継銀行手数料などが引かれてしまうことがあり、相手の受取額がはっきりと分からないという難点があります。
平日なら外貨決済も両替手数料が無料。有料プランにであればラウンジ利用などの特典もついてくるので、海外旅行が多い人におすすめです。
ここから、WiseとRevolutの両サービスについてより深掘りして見ていきましょう。
WiseとRevolutについて
Wiseは、TransferWise(トランスファーワイズ)として2011年にエストニアで設立されました。当初は海外送金をメインに扱っていましたが、今ではマルチカレンシー口座やデビットカードなど、キャッシュレス決済の様々な領域をカバーしています。
2016年には日本でもサービスを開始し、2020年に社名を現在のWiseに変更。現在の利用者数は、世界中で1,280万人を超えています。
Revolutは2015年にイギリスで設立されたデジタル銀行で、2020年に日本でもサービスを開始しました。ユーザー間のちょっとした送金や便利なデビットカード決済、平日なら手数料無料の通貨両替などのサービスが人気を呼んでいます。
現在の世界の会員数は4,500万人を超え、主にヨーロッパで急速に発展しているマネーアプリとなっています。
Wise vs Revolutの海外送金を比較
次に、WiseとRevolutのメイン機能である海外送金について、それぞれの手数料や為替レート、かかる時間など気になる点を比較しました。
Wise | Revolut | |
---|---|---|
送金手数料 | 0.6%〜(通貨ペアによって異なる) | 無料(ただし中継銀行手数料が発生する場合あり) |
為替レート | ミッドマーケットレート | 為替市場のデータをもとにRevolutが定めたレート |
為替手数料 | 無料 | 為替市場営業時間内:無料 為替市場営業時間外:1%※ |
かかる時間 | 即時〜最大2営業日 | 数時間〜最大72時間⁹ |
安全性 | 関東財務局により第一種および第二種資金移動業者(第00040号)として登録、資金のセーフガ−ディング | 関東財務局により第二種資金移動業者(第00060号)として登録、楽天銀行と保証金保証契約を締結 |
レビュー・口コミ | 4.3点/5点中(レビュー24万件以上) | 4.3点/5点中(レビュー17万件以上) |
送金手数料…Wiseでは少額の送金手数料がかかりますが、Revolutの海外送金手数料は無料。ただし、送金額から中継銀行などによる手数料が引かれる場合があります。
為替レートと為替手数料…Wiseではいつでも為替手数料の上乗せのないミッドマーケットレートで両替。Revolutは為替市場営業時間内かつ月75万円まで(スタンダード会員のみ)なら追加の手数料なしで両替できますが、それ以外では最大1.5%の為替手数料がかかります。
かかる時間…Wiseは通常2営業日以内に着金。場合によっては即時(20秒以内)の送金が可能なこともあります。Revolutはほとんどの送金が数時間以内に着金しますが、最大で3営業日程度かかることもあるようです。
安全性…両社とも関東財務局より資金移動業者としての認定を受けており、独自の制度で資金を保証しています。
レビュー・口コミ…レビューサイトTrustPilotによると、5点満点中Wiseは4.3点、Revolutも4.3点と、ほぼ同じ結果となっています。
WiseとRevolutの海外送金限度額
次に、WiseとRevolutの海外送金の限度額を比較します。
Wise | Revolut | |
---|---|---|
1回あたりの送金限度額 | 1億5,000万円 ¹² | 100万円 |
1日あたりの送金限度額 | 制限なし | 制限なし |
1ヶ月あたりの送金限度額 | 制限なし | 制限なし |
2024年、Wiseは第一種資金移動業者としての認可を取得したことにより、1回あたり最大1億5,000万円の高額な海外送金が可能になりました。
Wise、Revolutともに、送金の回数や頻度に制限はありません。
WiseとRevolutの手数料
次に、WiseとRevolutそれぞれの海外送金にかかる手数料を見ていきましょう。
海外送金の手数料を考える際の注意点
海外送金の手数料を比べる際、一番分かりやすいコストである送金手数料に目が行きがちです。しかし、国際送金には送金手数料の他にも様々なコストが発生することがあります。例えば、
中継銀行手数料…送金先と受け取り先の銀行の間で、送金処理の関係上中継する銀行によって発生する手数料
受取銀行手数料…受け取り先の銀行によって発生する手数料
リフティングチャージ…同通貨(円→円、ドル→ドルなど)の送金の際に発生する手数料
為替手数料…通貨の両替(円→ドルなど)の際に発生する手数料
なども考慮しなければいけません。ここから、WiseとRevolutそれぞれの海外送金に関して、上記の手数料を総合的に比較していきます。
WiseとRevolutの海外送金手数料を比較
Wise | Revolut | |
---|---|---|
送金手数料 | 0.6%〜 | 無料 |
中継銀行手数料 | 無料 | 非公表(または4,200円)¹⁵ |
受取銀行手数料 | 無料 | 非公表 |
リフティングチャージ | 無料(ただし円→円の送金はできない) | 無料 |
為替手数料 | 無料 | 為替市場営業時間内:無料 為替市場営業時間外:1%※ |
Wiseの海外送金で発生するのは少額の送金手数料のみ。この金額は送金前にシミュレーションで確認でき、とても分かりやすい手数料体系となっています。
対してRevolutの場合、送金手数料が原則として無料なのは大きな魅力です。しかし、中継銀行手数料やなどが発生し、着金額が少なくなる場合があるという難点があります。
また、送金に際し、支払相手の銀行、特定の代理銀行又は中継銀行(銀行間の資金移動を支援する銀行)等、送金に他の銀行が関係する場合、かかる銀行による手数料が発生する場合もあります。手数料が発生する場合、手数料の金額をお客様が送金を実行する前にRevolutアプリでお知らせします(ただし、中継銀行等において発生する手数料については送金の実行後に予測金額をお知らせします。)。
Revolutでは、相手が指定した金額を受け取ることができるように、発生する可能性のある手数料分を前払いするPay All Fees機能が利用できる場合もあります。ただし、この機能を利用するには4,200円と高額な手数料がかかります。
※為替市場営業時間は、ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間。また、月に750,000円以上の両替取引を行うスタンダード会員の場合、超過分には0.5%の手数料が上乗せされる。
具体的な例を見てみましょう。日本からアメリカに10万円を送金するとします。
Wise | Revolut | |
---|---|---|
為替レート | 1USD =152.590JPY | 1USD=153.140JPY |
送金手数料 | 859円(0.86%) | 無料 |
中継銀行手数料 | 無料 | 非公表(または4,200円) |
相手の受取額 | 649.72USD | 653.03 USD - 中継銀行手数料 |
このように、平日であれば送金手数料のかからないRevolutが大変お得です。ただしRevolutでは相手の受取額を確定させるためには、4,200円の手数料がかかってしまいます。
対してWiseなら若干の送金手数料はかかりますが、送金前に手数料と相手の受取金額をはっきりと確認することができ、それ以上の追加請求はありません。
WiseとRevolutの為替レート
海外送金をする際や、デビットカードで外貨決済をするときなどに気になるのが為替レートです。また、アカウント内で通貨の両替をする際にも為替レートいは気をつけたいものです。
WiseとRevolutの為替レートと為替手数料はそれぞれ次のようになっています。
Wise | Revolut | |
---|---|---|
海外送金の為替レート | ミッドマーケットレート | Revolutが独自に定めるレート+為替手数料(最大1.5%) |
カードの外貨決済のレート | ミッドマーケットレート+少額の両替手数料(0.6%〜) | |
アカウント内の両替レート |
Wiseでは常にミッドマーケットレート(実際の為替レート)を使っています。海外送金は両替手数料無料、それ以外の両替でも0.6%〜からの少額な手数料で利用できます。
対してRevolutでは、手数料などが上乗せされた独自のレートを採用。さらに、利用する時間帯や金額によっては、最大で1.5%の為替手数料が追加でかかる場合もあります。Revolutの為替手数料体系は次の通り。
為替市場営業時間内(※1) | 為替市場営業時間外(※2) | ||
---|---|---|---|
スタンダード会員 | 両替額75万円未満/月 | 無料 | 1% |
両替額75万円以上/月 | 0.5% | 1.5% | |
プレミアム会員 | 無料 | 1% | |
メタル会員 | 無料 | 1% |
(※1)ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間 (※2)ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間
このように、ニューヨーク時間平日であれば、追加の手数料無料で両替ができるのは魅力的です。ただし、Revolutが設定している為替レート自体にいくらかの手数料が含まれているため、完全無料と言い切ることはできません。また、利用の際にはニューヨーク時間との時差にも注意が必要です。
WiseとRevolutのしくみ
WiseとRevolutは似たようなサービスですが、その仕組みには若干違いがあり、手数料や送金にかかる時間にも差が出てきます。
Wiseで国際送金するには、まず銀行振込またはデビットカードを使って、日本のWise名義の口座に日本円を振り込みます(1回目の国内送金)。この日本円をWiseがミッドマーケットレートで両替し、外貨を受取人の国のWise口座から受取人の口座へと入金します(2回目の国内送金)。
このように、実際に行われているのは2回の国内送金となり、従来の海外送金よりも安く速い国際送金が可能になっているのです。
対してRevolutで海外送金するには、まずはRevolutアカウントにチャージする必要があります。送金に利用できるチャージ方法は銀行振込またはデビットカードのみで、クレジットカードやプリペイドカードは利用できません。
Revolutの海外送金は通常、SWIFTと呼ばれる銀行と同じ仕組みで行われます。これは銀行間を繋ぐネットワークのようなもので、受取人の口座に届くまでに1つ以上の銀行を中継することが一般的です。そのため、中継銀行で手数料が発生したり、着金までに時間がかかったりすることがあります。
WiseとRevolutどっちが安い?
WiseとRevolutは共に銀行に代わる新しい海外送金サービスとして注目を集めています。銀行の国際送金の手数料が数千円にもなることが多い中、WiseやRevolutではその何倍も安く送金することが可能です。
しかし、WiseとRevolutを比べた場合、安く海外送金できるのはどちらなのでしょうか?以下では、いくつかの具体例を用いてワイズとレボリュートの手数料を比較しました。
※ユーザー間の送金ではなく、海外の銀行口座あてに送金する場合。またRevolutでは月の両替取引額が75万円以上の場合は、追加で0.5%の為替手数料がかかる。また「平日」とはニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日18:00までの時間を除く時間を指し、「土日」はニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日18:00までの時間を指す。
Wise | Revolut | どっちが安い? | |
---|---|---|---|
10万円→米ドル | 859円 | 平日:為替レートに含まれる手数料 土日:1,000円 +中継銀行手数料等 | 平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意) |
50万円→米ドル | 3,245円 | 平日:為替レートに含まれる手数料 土日:5,000円 +中継銀行手数料等 | 平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意) |
150万円→米ドル | 9,209円 | 送金不可 | Wise |
10万円→ユーロ | 750円 | 平日:為替レートに含まれる手数料 土日:1,000円 +中継銀行手数料等 | 平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意) |
50万円→ユーロ | 3,017円 | 平日:為替レートに含まれる手数料 土日:5,000円 +中継銀行手数料等 | 平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意) |
150万円→ユーロ | 8,684円 | 送金不可 | Wise |
このように、平日であれば送金手数料が無料のRevolutのほうが安く、週末はWiseの方がお手頃であるという結果になりました。
ただし、Revolutでは別途に中継銀行手数料がかかる場合もあるので一概には言えません。必ず送金前にアプリで実際の手数料金額を確認するようにしましょう。
また、Revolutは100万円以上の高額送金に対応していません。多額の送金をする必要がある場合は、最大1億5000万円まで送金できるWiseを利用しましょう。
WiseとRevolutどっちが早い?
Wise | Revolut | |
---|---|---|
着金までの時間 | 最大2営業日 | 最大72時間 |
先ほども説明した通り、WiseとRevolutでは海外送金の仕組みが異なっています。そのため、送金にかかる日数にも差があります。
Wiseは独自の海外送金ネットワークを築いており、早ければ即時(20秒以内)に送金が完了。最大でも2営業日以内と、迅速な送金が可能です。ただし、本人確認に時間がかかってしまうと、着金が遅れてしまうこともあるので気を付けましょう。
Revolutでは、多くの送金が24時間以内に着金しますが、中継銀行による処理に時間がかかると最大で72時間程度かかることもあります。
WiseとRevolutのデビットカードを比較
WiseとRevolutでは、海外送金の他にもデビットカードが発行できます。このデビットカードを使って、外貨の決済は外貨のままで、あるいは円などから両替して行うことができます。またオンラインでより安全に決済するために、バーチャルカードを発行することもも可能です。
以下では、ワイズとレボリュートそれぞれのカードの詳細を比較していきましょう。
Wiseデビットカード¹⁶ | Revolutデビットカード¹⁷ | |
---|---|---|
初回発行手数料 | 1,200円 | 無料(スタンダード会員のカスタマイズカードは700円) |
初回配送料 | 無料(速達は1,298円〜) | 通常配送500円、または速達2,000円(有料会員は無料の速達配送) |
キャッシュバック | ❌️ | ✅️(メタル会員のみ1%) |
対応通貨数 | 約40通貨以上 | 35+通貨 |
バーチャルカード | ✅️ | ✅️ |
ATMからの現金引き出し | ✅️ | ✅️ |
ATM現金引き出し手数料 | 月2回まで計3万円相当未満なら無料、3回目以降は固定手数料70円、3万円相当以上は1.75%の変動手数料 | 月25,000〜100,000円相当未満なら無料(プランによって異なる)それ以上は2%の手数料 |
通貨の自動両替 | ✅️ | ✅️ |
両替手数料 | 0.6%〜 | 為替レートに含まれる手数料+最大1.5% |
モバイル決済 | ❌️ | Google Payのみ |
このように、WiseとRevolutのカードは基本的な機能に大きな違いはありませんが、Revolutでは会員プランに応じて手数料や特典が変わってくるのが特徴的です。毎月の利用額が大きい人はプレミアムプランやメタルプランを検討してみるのも良いでしょう。
より詳しい比較やレビューは、Wiseカードを徹底解説、そしてRevolutカードを徹底解説した記事もあわせてご覧ください。
Wiseカード・Revolutカードはどこで使える?
日本で発行されたWiseデビットカードは、次の国を除く国や地域で利用できます。
アフガニスタン、ベラルーシ、ブルンジ、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、キューバ、エリトリア、イラン、イラク、リビア、ミャンマー、北朝鮮、ロシア、ソマリア、スーダン、南スーダン、シリア、ベネズエラ、イエメン、ベラルーシ、クリミア、ドネツク人民共和国またはルハンスク人民共和国(DNRおよびLNR)、ヘルソン、パレスチナ自治区、ザポリージャ |
ATMからの現金引き出しはほとんどの国で対応していますが、日本国内での引き出しには原則対応していません。Wiseデビットカードで現金を引き出せる日本のATMは
イオン
ファミリーマート
デイリーヤマザキ
のみとなります。
Revolutのカードも世界ほとんどの国や地域で決済に使えますが、以下のように一部未対応の国もあります。
ベラルーシ、クリミア、キューバ、北朝鮮、イラン、リビア、ミャンマー、ロシア、シリア、ルハンスク、ドネツク、ザポリージャとケルソンのロシア支配地域、ベネズエラ、ジンバブエ |
また、日本でのATMからの引き出しは「海外発行カード」に対応しているイオン銀行の一部のATMでのみ利用可能です。
WiseとRevolutのビジネスアカウント
海外クライアントの取引が多い企業や、国境を超えて活躍するフリーランサーなどは、WiseやRevolutのビジネスアカウントを持ちたいと考えているかもしれません。
Wiseでは法人・個人事業主用のビジネスアカウントが利用できますが、残念ながらRevolutの日本版ではまだ法人用アカウントの機能はありません。今後に期待がかかります。
Wiseのビジネスアカウントでは、次のようなサービスや機能が利用できます。
アカウント開設無料、毎月の利用料も無料
160カ国以上のクライアントや従業員に簡単に送金
9種類の該当通貨の現地口座情報を取得して、手数料無料で国際送金を受け取り
AmazonやStripからの資金引き出し
残高をリアルタイムでXeroやQuickbooksに接続
最大1,000件の一括送金
法人デビットカードの発行と管理
40種類以上の通貨の保有・両替・管理
Wiseのビジネスアカウントはサブスクリプション料金などは一切なく、無料で開設・利用できるのが魅力。それでいてビジネス利用に便利な機能は一通りそろっているので、海外とのやり取りが多い企業は検討してみても良いでしょう。
企業に限らず、個人事業主やフリーランサーでもビジネスアカウントを開設することができます。口座の最低残高の規定もありません。
Wiseのビジネスアカウントについては「Wise法人アカウントを徹底解説」という記事でも詳しく解説しています。
WiseとRevolutの使いやすさ
新しくサービスを使い始める時に気になるのが使いやすさ。WiseとRevolutはどちらもすべての手続きがオンライン上で完結するため、インターネットを使い慣れた人なら簡単に海外送金や両替などの取引ができます。
アカウントの開設…WiseとRevolutのアカウント開設は簡単です。スマホアプリをダウンロードし、案内に従って必要情報を入録するだけです。GoogleやFacebookなどのアカウントでサインアップすることもできます。WiseではPCのブラウザなどでもアカウント開設できますが、Revolutはスマホアプリのみとなっています。
本人確認…Wise、Revolutの両方において、海外送金などの機能を利用するには本人確認が必須です。本人確認は身分証明書の写真と自分の顔写真(セルフィー)をアップロードすることで行います。本人確認にかかる時間はWiseで2〜3営業日、Revolutで最大7日間です。
海外送金のやり方…WiseとRevolutの海外送金の方法はどちらも簡単で、数分で完了します。受取人情報を登録しておき、2回目以降は情報の入力を省略することもできます。
送金方法…WiseとRevolutでは両方、ユーザー間の送金と銀行口座への送金に対応しています。入金方法も銀行振込またはデビットカードと一緒です。
言語…WiseとRevolutは日本語に対応しており、言語面でも安心して利用できます。
送金限度額…Revolutの送金限度額は1回たり100万円まで。対してWiseなら最大1億5000万円までの高額な送金にも対応しています。
WiseとRevolutの対応通貨
WiseとRevolutの対応通貨は次のようになっています。全体的にWiseのほうが対応通貨の数は多くなっていますが、必ず利用前に自分の利用したい通貨に対応しているかどうか確認するようにしましょう。
Wise | Revolut | |
---|---|---|
アカウント内で保有できる通貨 | 40通貨以上 | 35通貨以上 |
送金できる通貨 | 40通貨以上 | 30通貨以上 |
送金できる国 | 160カ国 | 90カ国以上 |
現地口座情報の取得 | 9通貨 | なし |
WiseとRevolutの安全性
WiseもRevolutは、両者ともイギリスに拠点を置く国際的な大企業なので、サーバーセキュリティや個人情報の取り扱いがしっかりしており、信頼性が高いと言えます。また、日本の法規制ももちろん遵守しており、それぞれ次のように関東財務局より認定を受けています。
Wise…ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、第一種資金移動業者および第二種資金移動業者(第00040号)として登録されています。
Revolut…REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社は、第二種資金移動業者(第00060号)として登録されています。
WiseとRevolutは日本の預金保護法の対象にはならないため、「万が一つぶれたら資金はどうなるの?」と気になる人もいるかも知れません。しかし、ワイズやレボリュートではそれぞれ顧客の資金を保証する独自の仕組みがあり、倒産などがあった場合には安心して払い戻しを受けることができます。
Wiseの安全性については「海外送金のWiseは銀行よりも安全?安全性を守る法規制を解説」という記事でも詳しく説明しています。
WiseとRevolutのカスタマーサポート
サービスを利用してわからないことがあったら、カスタマーサービスに問い合わせてみましょう。WiseとRevolutのカスタマーサポートの体制は次の通り。
Wise…WiseではヘルプセンターやFAQの他に、メール、電話、チャットでの問い合わせに対応。メールの場合は日本語での問い合わせも可能です。アプリやウェブで特定の取引を選択し、それに関する問い合わせをせることもできます。
Revolut…Revolutではチャットまたはメールでの問い合わせが可能です。ただしメールの場合は返答に時間がかかってしまうことがあるので、なるべくチャットの利用がおすすめです。
まとめ:WiseとRevolutを比較
ここまで、デジタル銀行・海外送金サービスであるWise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)のサービスや手数料などを詳しく比較してきました。
両者にはそれぞれ強みと弱みがあるため、自分のニーズをしっかりと理解した上で最適なプロバイダーを選ぶことが重要です。
Wise…WiseはRevolutよりも海外送金の手数料体系がわかりやすく、時間帯問わず為替手数料無料で送金できるのが魅力。最大1億5000万円の高額な送金にも対応し、ビジネスアカウントも利用できます。
Revolut…Revolutは為替市場営業時間内なら追加の為替手数料なし。これは海外送金だけでなくカードの外貨決済やアカウント内の通貨両替にも適用されるので、通貨を頻繁に両替する人におすすめ。さらに、プランに応じてラウンジ利用やキャッシュバックなどの特典を受けることもできます。
WiseとRevolutの手数料(送金手数料、為替手数料、ATM手数料など)は、利用金額や頻度、利用時間帯、利用通貨や入金方法、会員プランなどによって左右されます。そのため一概にどっちが安いと言い切ることはできません。 必ず自分の利用目的を明確にしてから、WiseとRevolutの手数料を比較してどちらが安くなるのかを確認しましょう。
銀行口座あての海外送金は、着金までにWiseは最大2営業日、Revolutでは最大72時間程度かかります。大きな違いはありませんが、Wiseでは最短で即時(20秒以内)に着金することもあります。
Wiseのアカウントでは日本円を含む約40種類の通貨を保有できます。また160か国40通貨以上にあてて海外送金が可能です。 対してRevolutのアカウントで保有できるのは約35通貨、また送金に対応しているのは約90か国30通貨以上となっています。