WiseとRevolutを徹底比較!

石井 美南海
Last updated
2023年12月8日

Wise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)は海外送金やデビットカード決済などの機能が利用できるデジタルウォレットサービスです。似たような機能が多いため「結局どっちが良いの?」と悩んでいる人も多いかもしれません。

この記事では、そんなWiseとRevolutについて、それぞれの機能や手数料などを詳しく比較していきます。海外送金に限らず、カードやアカウントの種類などについても両者を比べていきましょう。

WiseとRevolutそれぞれの強みや弱みをしっかり理解した上で、自分のニーズに最適なサービスを選べると良いですね。

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一目で分かる!WiseとRevolutの機能比較

まずはWiseとRevolutが提供している機能を比較しました。

機能・サービスWise(ワイズ)Revolut(レボリュート)
アカウント登録無料無料
月額費用無料無料、980円または1,980円
海外送金✅ ✅ 
国内送金✅ ✅ 
ユーザー間の送金✅ ✅ 
マルチカレンシー口座✅ (約40通貨)✅ (約35通貨)
現地銀行口座情報の取得✅ (9通貨)
デビットカード✅ ✅ 
メタルカード✅ (メタル会員のみ)
バーチャルカード✅ ✅ 
通貨の両替✅ ✅ 
ATMからの現金引き出し✅ ✅ 
キャッシュバック✅ (メタル会員のみ)
空港ラウンジの無料・割引利用✅ (プレミアム・メタル会員のみ)
貴金属の取引✅ 
ビジネスアカウント✅ 

このように比較してみると、WiseとRevolutが提供する基本的なサービス・機能はとても似ていることが分かります。違いをまとめると、

  • Wiseの個人アカウントは無料アカウントのみ。Revolutではメタルカードやラウンジ利用などの特典が付随する有料プランも選べる。

  • 法人用のビジネスアカウントが利用できるのはWiseのみ。

  • 保有できる通貨はWiseの方が多い。さらにWiseでは対象の10通貨の現地銀行口座情報を取得することが可能。

  • Revolutでは貴金属の取引ができ、投資目的でも活用できる。

となります。海外送金や国内送金、ユーザー間の送金、デビットカード、ATMからの現金引き出しなどの機能はWiseとRevolutの両方で利用可能です。

このような違いがあるRevolutとWiseですが、最も重要なのは自分が必要としているサービスや機能を見極めることです。

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Wise vs Revolutの海外送金を比較

次に、WiseとRevolutのメイン機能である海外送金について、それぞれの手数料や為替レート、かかる時間など気になる点を比較しました。


WiseRevolut
送金手数料少額の手数料(※1)無料(ただし中継銀行手数料が発生する場合あり)
為替レートミッドマーケットレートミッドマーケットレート
為替手数料無料

為替市場営業時間内:無料

為替市場営業時間外:1%(※2)

かかる時間1〜3営業日3〜5営業日
安全性関東財務局により第二種資金移動業者(第00040号)として登録、資金のセーフガ−ディング関東財務局により第二種資金移動業者(第00060号)として登録、楽天銀行と保証金保証契約を締結
レビュー・口コミ4.2点/5点中(レビュー19万件以上)4.3点/5点中(レビュー14万件以上)
  • 送金手数料Wiseでは少額の送金手数料がかかりますが、Revolutの海外送金手数料は無料。ただし、中継銀行や支払銀行などによる手数料が発生する場合もあり、送金額から手数料が引かれる可能性があります。

  • 為替レートと為替手数料Wiseではいつでも為替手数料の上乗せのないミッドマーケットレートで両替。Revolutは為替市場営業時間内かつ月75万円まで(スタンダード会員のみ。プレミアム・メタル会員は上限なし)なら無料で両替できますが、それ以上の場合は最大1.5%の為替手数料がかかる点に注意が必要です。

  • かかる時間Wiseは通常1〜3営業日以内に着金しますが、本人確認に問題があるとそれ以上の時間がかかることも。RevolutはSWIFTによる送金を行っているため、3〜5営業日程度と銀行と同じくらいの日数がかかります。

  • 安全性…両社とも関東財務局より資金移動業者としての認定を受けており、独自の制度で資金を保証しています。

  • レビュー・口コミ…レビューサイトTrustPilotによると、5点満点中Wiseは4.2点(レビュー19万件以上)、Revolutは4.3点とほぼ同じ結果となっています。

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(※1)送金先と送金額によって異なり、シミュレーションで確認できる。

(※2)為替市場営業時間は、ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間。また、月に750,000円以上の両替取引を行うスタンダード会員の場合、超過分には0.5%の手数料が上乗せされる。

WiseとRevolutそれぞれのメリット・デメリット

次に、ワイズとレボリュートの両方について、それぞれメリットとデメリットを比べてみましょう。

WiseRevolut
✅ 送金手数料が安い
✅ 為替手数料無料で海外送金ができる
✅ 海外送金にかかる時間が短い
✅ 手数料をいつでもシミュレーションでき、隠れコストがない
✅ 法人用アカウントあり
✅ Revolut側の海外送金手数料は無料
✅ 為替市場営業時間内であれば手数料無料で通貨両替ができる
✅ プランによってラウンジ利用やキャッシュバックなどの特典が受けられる
✅ 貴金属が取引できる

❌ 送金先の国や通貨によって追加手数料がかかる場合がある

❌ アカウント内の通貨の両替には両替手数料がかかる
❌ 無料プランのみで、追加の特典などがない

❌ 中継銀行や支払銀行などによって手数料がかかる場合がある

❌ 時間帯によって通貨の両替に為替手数料がかかる
❌ 法人用アカウントなし

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WiseとRevolut:結局どっちがおすすめ?

ここまで、WiseとRevolutそれぞれの基本機能や海外送金の比較、メリット・デメリットを見てきました。より詳しい手数料やサービスの比較に入る前に、これまでの内容をまとめ、「WiseとRevolutでは結局どっちがおすすめなの?」か考えてみましょう。

WiseとRevolutのどちらが良いのかは、どのような目的で利用したいかによります。

  • Wiseは海外送金にかかる時間が短く、また為替手数料や中継銀行手数料などの「隠れコスト」がありません。送金前のシミュレーションで確認した金額で送金ができるので、海外送金にとても便利です。また法人用アカウントも利用できます。しかしアカウント内での両替や外貨での決済の際には若干の両替手数料がかかることに注意。また、保険やラウンジ利用、コモディティ取引などの特典もありません。

  • Revolutは送金手数料と為替手数料が無料(為替市場営業時間内のみ)という魅力がありますが、送金額から中継銀行手数料などが引かれてしまうことがあり、相手の受取額がはっきりと分からないという難点があります。しかし平日なら外貨決済も両替手数料無料というのはかなりお得。プランによってはラウンジ利用などの特典もついてくるので、旅行が多い人におすすめです。

ここから、WiseとRevolutの両サービスについてより深掘りして見ていきましょう。

WiseとRevolutについて

Wiseは、元はTransferWise(トランスファーワイズ)として2011年にエストニアで設立されました。当初は海外送金をメインに扱っていましたが、今ではマルチカレンシー口座やデビットカードなど、キャッシュレス決済の様々な領域をカバーしています。2016年には日本でもサービスを開始し、2020年に社名を現在のWiseに変更。現在の利用者数は世界中で1,600万人を超えています。

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Revolutは2015年にイギリスで設立されたデジタル銀行で、2020年に日本上陸を果たしています。ユーザー間のちょっとした送金や便利なデビットカード決済、平日なら手数料無料の通貨両替などのサービスが人気を呼んでいます。2023年10月現在の世界の会員数は3,500万人を超え、主にヨーロッパで急速に発展しているマネーアプリとなっています。

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WiseとRevolutのしくみ

WiseとRevolutは似たようなサービスですが、その仕組みには若干違いがあります。仕組みが違うために、手数料やかかる時間にも差が出てきます。

Wiseで国際送金するには、まず銀行振込またはデビットカードを使って、日本のWise名義の口座に日本円を振り込みます(1回目の国内送金)。この日本円をWiseがミッドマーケットレートで両替し、外貨を受取人の国のWise口座から受取人の口座へと入金します(2回目の国内送金)。

このように、海外送金でありながら実際に行われているのは2回の国内送金となり、従来の電信を使った海外送金よりも安く速い国際送金が可能になっているのです。

対してRevolutで海外送金するには、まずはRevolutアカウントにチャージする必要があります。送金に利用できるチャージ方法は銀行振込またはデビットカードのみで、クレジットカードやプリペイドカードは利用できません。

Revolutの海外送金は通常、SWIFTと呼ばれる銀行と同じ仕組みで行われます。これは銀行間を繋ぐネットワークのようなもので、受取人の口座に届くまでに1つ以上の銀行を中継することが一般的です。そのため、中継銀行で手数料が発生したり、着金までに時間がかかってしまったりすることがあります。

WiseとRevolutの手数料

次に、WiseとRevolutそれぞれの海外送金にかかる手数料を見ていきましょう。

海外送金の手数料を考える際の注意点

海外送金の手数料を比べる際、一番分かりやすいコストである送金手数料に目が行きがちです。しかし、国際送金には送金手数料の他にも様々なコストが発生することがあります。例えば、

  • 中継銀行手数料…送金先と受け取り先の銀行の間で、送金処理の関係上中継する銀行によって発生する手数料。

  • 受取銀行手数料…受け取り先の銀行によって発生する手数料。

  • リフティングチャージ…同通貨(円→円、ドル→ドルなど)の送金の際に発生する手数料。

  • 為替手数料…通貨の両替(円→ドル)の際に発生する手数料。

なども考慮しなければいけません。ここから、WiseとRevolutそれぞれの海外送金に関して、上記の手数料を総合的に比較していきます。

WiseとRevolutの海外送金手数料を比較


WiseRevolut
送金手数料少額の手数料(※1)無料
中継銀行手数料無料非公表(※2)
受取銀行手数料無料非公表(※2)
リフティングチャージ無料(ただし円→円の送金はできない)無料
為替手数料無料

為替市場営業時間内:無料

為替市場営業時間外:1%(※3)

このように比較してみると、Wiseの方が手数料体系は分かりやすいと言えます。発生するのは少額の送金手数料のみで、この金額は送金前にシミュレーションで確認することができます。これ以外の追加コストはかかりません。

対してRevolutの場合、海外送金手数料が原則として無料であるのは大きな魅力です。しかし、中継銀行手数料や支払い銀行手数料などが発生し、着金額が少なくなる場合があるという難点があります。

また、送金に際し、支払相手の銀行、特定の代理銀行又は中継銀行(銀行間の資金移動を支援する銀行)等、送金に他の銀行が関係する場合、かかる銀行による手数料が発生する場合もあります。手数料が発生する場合、手数料の金額をお客様が送金を実行する前にRevolutアプリでお知らせします(ただし、中継銀行等において発生する手数料については送金の実行後に予測金額をお知らせします。)。

Revolutの個人会員向け料金案内ページより引用

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(※1)送金先と送金額によって異なり、シミュレーションで確認できる。

(※2)発生する場合は、送金実行前にアプリで通知がある。中継銀行手数料は送金金額から差し引かれる。

(※3)為替市場営業時間は、ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間。また、月に750,000円以上の両替取引を行うスタンダード会員の場合、超過分には0.5%の手数料が上乗せされる。

具体的な例を見てみましょう。日本からアメリカに10万円を送金するとします。


WiseRevolut
為替レート1ドル=149.100円1ドル=149.253円
合計手数料732円無料(中継銀行手数料が引かれる場合あり)
相手の受取額665.78ドル670.06ドル(中継銀行手数料が引かれる場合あり)

2023年10月30日月曜日21:37(GMT+2)時点のシミュレーションに基づく

このように、平日であれば為替手数料も送金手数料もかからないRevolutが大変お得です。ただしRevolutでは送金額から中継銀行手数料が引かれてしまう場合もあるので、相手がいくら受け取れるのかが確定できません。

対してWiseなら若干の送金手数料はかかりますが、送金前に手数料と相手の受取金額をはっきりと確認することができ、それ以上の追加請求はありません。

WiseとRevolutの為替レート

海外送金をする際や、デビットカードで外貨決済をするときなどに気になるのが為替レートです。また、アカウント内で通貨の両替をする際にも為替レートいは気をつけたいものです。

WiseとRevolutの為替レートと為替手数料はそれぞれ次のようになっています。


WiseRevolut
海外送金の為替レートミッドマーケットレートミッドマーケットレート+為替手数料(無料〜1.5%)
カードの外貨決済のレートミッドマーケットレート+少額の両替手数料(〜1.5%)
アカウント内の両替レート

このように、WiseとRevolutどちらのほうが為替レートがお得であるかは、状況と場合によって変わってくるというのが結論です。

Wiseの場合、海外送金は常にミッドマーケットレート(為替手数料の上乗せのない実際の為替レート)で両替ができ、大変お得です。しかしカードの外貨決済や通貨の両替には0.5%〜1.5%程度の両替手数料がかかります。

対してRevolutでは海外送金、外貨決済、アカウント内の両替の全てにおいてミッドマーケットレートが適用されます。為替手数料は基本的には無料ですが、時間帯と利用金額によっては1〜1.5%の為替手数料がかかります。Revolutの為替手数料体系は次の通り。


為替市場営業時間内(※1)為替市場営業時間外(※2)
月の両替取引額75万円未満のスタンダード会員無料1%
プレミアム会員
メタル会員
月の両替取引額75万円以上のスタンダード会員0.5%1.5%

このように、ニューヨーク時間平日で月75万円まで(スタンダード会員のみ。プレミアム・メタル会員は上限なし)の取引であれば無料で両替ができるのは魅力的です。ただ週末は手数料が発生します。またニューヨーク時間との時差にも注意が必要です。

例えば、日本円→米ドルのWiseの両替手数料は0.62%となっています。平日であればRevolutの方がお得ですが、週末はWiseの方が手数料が安いということになります。

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(※1)ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間を除く時間。

(※2)ニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日の18:00までの時間。

WiseとRevolutどっちが安い?

WiseとRevolutは共に銀行に代わる新しい海外送金サービスとして注目を集めています。銀行の国際送金の手数料が数千円にもなることが多い中、WiseやRevolutではその何倍も安く送金することが可能です。

しかし、WiseとRevolutを比べた場合、安く海外送金できるのはどちらなのでしょうか?以下では、いくつかの具体例を用いてワイズとレボリュートの手数料を比較しました。

以下は全てユーザー間の送金ではなく、海外の銀行口座あてに送金する場合とします。またRevolutでは月の両替取引額が75万円未満の場合として考えています。それ以上の取引がある場合は、追加で0.5%の為替手数料がかかるので注意してください。


また以下の「平日」とはニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日18:00までの時間を除く時間を指し、「土日」はニューヨーク時間金曜日17:00から日曜日18:00までの時間を指します。


Wiseの手数料Revolutの手数料どっちが安い?
100,000JPY→USD732円

【平日】無料

【土日】1,000円+

中継銀行手数料などがかかる場合あり

平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意)
500,000JPY→USD3,355円

【平日】無料

【土日】5,000円+

中継銀行手数料などがかかる場合あり

平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意)
100,000JPY→EUR714円

【平日】無料

【土日】1,000円+

中継銀行手数料などがかかる場合あり

平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意)
500,000JPY→EUR3,298円

【平日】無料

【土日】5,000円+

中継銀行手数料などがかかる場合あり

平日ならRevolut、土日ならWise(ただし中継銀行手数料に注意)

このように、平日であれば送金手数料も為替手数料も無料のRevolutのほうが安く、週末はWiseの方がお手頃であるという結果になりました。

ただし、Revolutでは別途に中継銀行手数料がかかる場合もあるので一概には言えません。必ず送金前にアプリで実際の手数料金額を確認するようにしましょう。

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WiseとRevolutどっちが速い?


WiseRevolut
着金までの時間1〜3営業日3〜5営業日

先ほども説明した通り、WiseとRevolutでは海外送金の仕組みが異なっています。そのため、送金にかかる日数にも差があります。

Wiseでは送金人が送金額をWiseの口座に振り込んだ後、Wiseが両替手続きを行います。この手続きには最大で2営業日ほどかかりますが、多くの場合はそれよりも速く完了します。そしてその後Wiseが受取人の口座に振込、受取銀行が受取処理を完了したら着金です。受取処理の速さはWise側では把握できませんが、ほとんどの場合送金は1〜3営業日以内で届くようです。

RevolutではSWIFTと呼ばれる仕組みで海外送金が行われます。SWIFTでは送金先(Revolut)と受け取り先だけでなく、送金処理を仲介する中継銀行も関わることになるため、必然的に着金までの時間も長くなってしまいます。Revolutで海外送金にかかる時間は3〜5営業日程度となっています。

ちなみにRevolutではその日の送金処理は15:30(CET)で打ち切られ、それ以降の送金依頼の発信は翌営業日になります。できるだけ早く送金したいなら、送金する時間帯にも気をつけましょう。

WiseとRevolutの海外送金限度額

次に、WiseとRevolutの海外送金限度額を比較します。


WiseRevolut
1回あたりの送金限度額100万円100万円(※)
1日あたりの送金限度額制限なし制限なし
1ヶ月あたりの送金限度額制限なし制限なし

(※)送金最低額は900円。

WiseとRevolutは共に送金限度額が1回あたり100万円となっています。送金回数に上限はありません。

WiseとRevolutの入金方法

WiseとRevolutを比較するにあたって、入金方法をチェックするのも重要です。両者とも、クレジットカードからの海外送金はできなくなっているので気をつけましょう。

Wiseで海外送金に利用できる入金方法は銀行振込、またはデビットカードとなっています。両者ともWiseのアカウントに登録の氏名と名義が一致している必要があります。また、AmericanExpressブランドのカードは利用できません。

Wiseでは入金方法によって海外送金の手数料が変動します。例えばアメリカに10万円を送金する場合、銀行振込なら732円の手数料で済みますが、デビットカードの場合は3,906円かかります。手数料をなるべく抑えたいなら銀行振込を利用するのがおすすめです。

Revolutで海外送金できるのも銀行振込またはデビットカードによってチャージされた資金のみとなります。クレジットカードだけなく、プリペイドカードも使えないので注意しましょう。

また、RevolutではVisaブランド以外のデビットカードでチャージする場合、1.7%のチャージ手数料がかかることにも注意が必要です。

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WiseとRevolutのデビットカードを比較

WiseとRevolutでは、海外送金の他にもデビットカードが発行できます。このデビットカードを使って、外貨の決済は外貨のままで、あるいは円などから両替して行うことができます。またオンラインでより安全に決済するために、バーチャルカードを発行することもも可能です。

以下では、ワイズとレボリュートそれぞれのカードの詳細を比較していきましょう。


WiseデビットカードRevolutデビットカード
初回発行手数料1,200円無料
初回カードの配送無料(速達希望の場合は1,298円〜)無料(スタンダード会員は通常配送、プレミアム・メタル会員は速達)
メタルカードの発行✅ (メタル会員のみ)
キャッシュバック✅ (メタル会員のみ1%、最大月5,000円)
対応通貨数約40通貨約35通貨
バーチャルカード✅ (最大3枚)✅ (最大20枚+1枚の使い捨てバーチャルカード)
ATMからの現金引き出し✅ ✅ 
ATM現金引き出し手数料月2回まで計30,000円相当未満なら無料。3回目以降は固定手数料70円、3万円相当以上は1.75%の変動手数料月25,000〜100,000円相当未満なら無料(プランによって異なる)。それ以上は2%の手数料。
通貨の自動両替✅ ✅ 
両替手数料少額(〜1.5%)の手数料

【平日】無料

【土日】1%(※)

モバイル決済Apple Pay、Google Pay対応Google Payのみ対応(Apple Pay未対応)

(※)詳しくは上記「WiseとRevolutの為替レート」の章を参照。

Wiseデビットカードを作成Revolutカードを作成

このように、WiseとRevolutのカードは基本的な機能に大きな違いはありませんが、Revolutでは会員プランに応じて手数料や特典が変わってくるのが特徴的です。毎月の利用額が大きい人はプレミアムプランやメタルプランを検討してみるのも良いでしょう。Wiseのデビットカードについては「Wiseカードを徹底解説」という記事でも詳しく解説しています。

Wiseカード・Revolutカードはどこで使える?

日本で発行されたWiseデビットカードは、次の国を除く国や地域で利用できます。

アフガニスタン、ベラルーシ、ブルンジ、中央アフリカ共和国、チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、キューバ、エリトリア、イラン、イラク、リビア、ミャンマー、北朝鮮、ロシア、ソマリア、スーダン、南スーダン、シリア、ベネズエラ、イエメン

ATMからの現金引き出しはほとんどの国で対応していますが、日本国内での引き出しには原則対応していません。Wiseデビットカードで現金を引き出せる日本のATMは

  • イオン

  • ファミリーマート

  • デイリーヤマザキ

のみとなります。

Revolutのカードも世界ほとんどの国や地域で決済に使えますが、以下のように一部未対応の国もあります。

アフガニスタン、アンゴラ、バハマ、ベラルーシ、ブルンジ、ボリビア、ボツワナ、カンボジア、クリミア、キューバ、エジプト、エチオピア、ハイチ、イラン、イラク、北朝鮮、ラオス、リベリア、リビア、モザンビーク、ミャンマー、パキスタン、パラオ、 ロシア、東ティモール、トリニダード・トバゴ、セヴァストポリ、ソマリア、南スーダン、スリランカ、スーダン、シリア、スワジランド、ウガンダ、ベネズエラ、イエメン、ジンバブエ

また、日本でのATMからの引き出しは「海外発行カード」に対応しているイオン銀行の一部のATMでのみ利用可能です。

Wiseデビットカードを作成Revolutカードを作成

WiseとRevolutのビジネスアカウント

海外クライアントの取引が多い企業や、国境を超えて活躍するフリーランサーなどは、WiseやRevolutのビジネスアカウントを持ちたいと考えているかもしれません。

Wiseでは法人・個人事業主用のビジネスアカウントが利用できますが、残念ながらRevolutの日本版ではまだ法人用アカウントの機能はありません。今後に期待がかかります。

Wiseのビジネスアカウントでは、次のようなサービスや機能が利用できます。

  • アカウント開設無料、毎月の利用料も無料

  • 70カ国以上のクライアントや従業員に簡単に送金

  • 9種類の該当通貨の現地口座情報を取得して、手数料無料で国際送金を受け取り

  • AmazonやStripからの資金引き出し

  • 残高をリアルタイムでXeroやQuickbooksに接続

  • 最大1,000件の一括送金

  • 法人デビットカードの発行と管理

  • 50種類以上の通貨の保有・両替・管理

Wiseのビジネスアカウントはサブスクリプション料金などは一切なく、無料で開設・利用できるのが魅力。それでいてビジネス利用に便利な機能は一通りそろっているので、海外とのやり取りが多い企業は検討してみても良いでしょう。企業に限らず、個人事業主やフリーランサーでもビジネスアカウントを開設することができます。口座の最低残高の規定もありません。Wiseのビジネスアカウントについては「Wise法人アカウントを徹底解説」という記事でも詳しく解説しています。

Wiseのビジネスアカウントを作成

WiseとRevolutの使いやすさ

新しくサービスを使い始める時に気になるのが使いやすさ。WiseとRevolutはどちらもすべての手続きがオンライン上で完結するため、インターネットを使い慣れた人なら簡単に海外送金や両替などの取引ができます。

  • アカウントの開設…WiseとRevolutのアカウント開設は簡単です。スマホアプリをダウンロードし、案内に従って必要情報を入録するだけです。GoogleやFacebookなどのアカウントでサインアップすることもできます。WiseではPCのブラウザなどでもアカウント開設できますが、Revolutはスマホアプリのみとなっています。

  • 本人確認…Wise、Revolutの両方において、海外送金などの機能を利用するには本人確認が必須です。本人確認は身分証明書の写真と自分の顔写真(セルフィー)をアップロードすることで行います。本人確認にかかる時間はWiseで2〜3営業日、Revolutで最大7日間です。

  • 海外送金のやり方…WiseとRevolutの海外送金の方法はどちらも簡単で、数分で完了します。受取人情報を登録しておき、2回目以降は情報の入力を省略することもできます。

  • 送金方法…WiseとRevolutでは両方、ユーザー間の送金と銀行口座への送金に対応しています。入金方法も銀行振込またはデビットカードと一緒です。

  • 言語…WiseとRevolutは日本語に対応しており、言語面でも安心して利用できます。

  • 送金限度額…WiseとRevolutの送金限度額はともに1回たり100万円です。Wiseでは最低金額の指定はありませんが、Revolutでは900円以上でなければいけません。

Wiseのアカウントを開設Revolutのアカウントを開設

WiseとRevolutの対応通貨

WiseとRevolutの対応通貨は次のようになっています。全体的にWiseのほうが対応通貨の数は多くなっていますが、必ず利用前に自分の利用したい通貨に対応しているかどうか確認するようにしましょう。


WiseRevolut
アカウント内で保有できる通貨40通貨以上35通貨以上
送金できる通貨70通貨以上40通貨以上
現地口座情報の取得9通貨なし

WiseとRevolutの安全性

新しいサービスなだけに、WiseもRevolutも安全性が気になるところ。実は両者ともイギリスに拠点を置く国際的な大企業なので、サーバーセキュリティや個人情報の取り扱いはしっかりしていると言えるでしょう。また、日本の法規制ももちろん遵守しており、それぞれ次のように関東財務局より認定を受けています。

  • Wise…ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、第二種資金移動業者(第00040号)として登録されています。

  • Revolut…REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社は、第二種資金移動業者(第00060号)として登録されています。

WiseとRevolutは日本の預金保護法の対象にはならないため、「万が一つぶれたら資金はどうなるの?」と気になる人もいるかも知れません。しかし、ワイズやレボリュートではそれぞれ顧客の資金を保証する独自の仕組みがあり、倒産などがあった場合には安心して払い戻しを受けることができます。

Wiseの安全性については「海外送金のWiseは銀行よりも安全?安全性を守る法規制を解説」という記事でも詳しく説明しています。

WiseとRevolutのカスタマーサポート

サービスを利用してわからないことがあったら、カスタマーサービスに問い合わせてみましょう。WiseとRevolutのカスタマーサポートの体制は次の通り。

  • Wise…WiseではヘルプセンターやFAQの他に、メール、電話、チャットでの問い合わせに対応。メールの場合は日本語での問い合わせも可能です。アプリやウェブで特定の取引を選択し、それに関する問い合わせをせることもできます。

  • Revolut…Revolutではチャットまたはメールでの問い合わせが可能です。ただしメールの場合は返答に時間がかかってしまうことがあるので、なるべくチャットの利用がおすすめです。

まとめ:WiseとRevolutを比較

ここまで、デジタル銀行・海外送金サービスであるWise(ワイズ)とRevolut(レボリュート)のサービスや手数料などを詳しく比較してきました。両者にはそれぞれ強みと弱みがあるため、自分のニーズをしっかりと理解した上で最適なプロバイダーを選ぶことが重要です。

  • Wise…WiseはRevolutよりも海外送金の手数料体系がわかりやすく、時間帯問わず為替手数料無料で送金できるのが魅力。取り扱い通貨数もRevolutより若干多めです。ビジネスアカウントも利用できます。

  • Revolut…Revolutは為替市場営業時間内なら為替手数料が無料。これは海外送金だけでなくカードの外貨決済やアカウント内の通貨両替にも適用されるので、通貨を頻繁に両替する人におすすめ。さらに、アカウントのプランに応じて、メタルカードの発行やラウンジ利用、キャッシュバックなどの特典を受けることもできます。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

これからWiseのアカウントを開設する方向けに、当サイト限定のクーポンを配布しています。詳しくは「Wiseで使えるクーポン!海外送金手数料が無料に」をご覧ください。

よくある質問

最後に、WiseとRevolutの比較についてよくある質問をまとめました。

WiseとRevolutの違いは?

Wiseは2011年、Revolutは2015年に設立された海外送金・キャッシュレス決済サービス。基本的な機能はほとんど同じですが、次のような違いがあります。

  • 海外送金の仕組みに違いがあり、そのため手数料やかかる時間にも差がある

  • 通貨の両替に伴う手数料体系が異なる

  • Wiseは無料プランのみだが、Revolutは3つの会員プランから選択可能

  • 保有や送金できる通貨の数に違いがある

  • Wiseではビジネスアカウントが利用できる

  • Revolutでは貴金属の取引ができる

WiseとRevolutどっちが良いの?

ワイズとレボリュートのどちらが良いかは、利用目的やニーズによって異なります。

  • 分かりやすい手数料体系で海外送金するなら…Wise

  • できるだけ安く海外送金するなら…Revolut(ただし中継銀行手数料に注意)

  • できるだけ速く海外送金するなら…Wise

  • 年会費を払ってでもより良いサービスや特典を享受したいなら…Revolut

  • できるだけ安く外貨決済したいなら…平日はRevolut、土日はWis

  • ビジネス目的で使いたいなら…Wise

  • 投資目的で使いたいなら…Revolut

WiseとRevolutどっちが安い?

WiseとRevolutの手数料(送金手数料、為替手数料、ATM手数料など)は、利用金額や頻度、利用時間帯、利用通貨や入金方法、会員プランなどによって左右されます。そのため一概にどっちが安いと言い切ることはできません。

必ず自分の利用目的を明確にしてから、WiseとRevolutの手数料を比較してどちらが安くなるのかを確認しましょう。

WiseとRevolutどっちが速い?

銀行口座あての海外送金は、着金までにWiseは1〜3営業日程度、Revolutでは3〜5営業日程度かかります。そのため、Wiseの方が速くお金が届くと言えます。

これはWiseが2回の国内送金を活用した独自の海外送金方法を採用しているためです。Revolutでは従来の銀行と同じSWIFTで海外送金しているので、着金までに少し時間がかかってしまいます。

WiseとRevolutの対応通貨は?

Wiseのアカウントでは日本円を含む約40種類の通貨を保有できます。また海外送金では、80以上の通貨あてに送金することができます。

対してRevolutのアカウントで保有できるのは約35通貨、また送金に対応しているのは約40通貨となっています。

ソース

  1. リテール比較プラン JP | Revolut JP

  2. 個人会員向け料金 | Revolut JP

  3. Wiseを使って国内送金ができます!手数料と一緒に解説|Wise blog

  4. TransferWiseでお友達に送金しましょう。|Wise blog

  5. 保有・交換がサポートされている通貨 | Revolut JP

  6. Wiseアカウントについて | Wiseヘルプセンター

  7. ATMでの現金の出金手数料について | Wiseヘルプセンター

  8. プレミアム会員向け料金 | Revolut JP

  9. メタル会員向け料金 | Revolut JP

  10. 送金にかかる時間について | Wiseヘルプセンター

  11. 速い海外送金方法は?海外送金にかかる日数 - Wise(旧TransferWise)

  12. 受取人が送金を受け取るまでに、何日かかりますか? | Revolut JP

  13. 各国での規制について|Wise

  14. Wiseがお客様の資金を安全に守る方法について

  15. 資金の安全性は保証されていますか? | Revolut JP

  16. Wiseのレビュー|TrustPilot

  17. Revolutのレビュー|TrustPilot

  18. Wise(ワイズ)の歴史

  19. 国内での本格サービス提供を本日2016年9月7日より開始 | トランスファーワイズ・ジャパン株式会社

  20. Revolut launches Revolut 10 as it targets primary accounts and passes 35m customers worldwide|Revolut

  21. 【公式】Wiseの安全性・仕組みについて徹底解説!|Wise

  22. Revolut で海外送金 | Revolut blog

  23. 海外送金 | 国際送金するならWise(ワイズ) - Wise(旧TransferWise)

  24. オンラインで日本から国際送金 | Revolut JP

  25. 日本円(JPY)の送金についてよくある質問|Wiseヘルプセンター

  26. 銀行口座への送金について制限はありますか? | Revolut JP

  27. カードで入金する方法について | Wiseヘルプセンター

  28. アカウントにチャージしよう | Revolut blog

  29. Wiseバーチャルデビットカード

  30. バーチャルカードの使用方法 | Revolut JP

  31. Apple Payの利用資格はありますか | Revolut JP

  32. Wiseデビットカードが利用可能な国について|Wiseヘルプセンター

  33. In which countries can I use my cards? | Revolut US

  34. ATMの引き出し限度額を教えてください。 | Revolut JP

  35. Where is Revolut Business available?

  36. 使いやすくて国際的なWise法人アカウント

  37. Revolutの始め方

  38. 本人確認について | Wiseヘルプセンター

  39. One account, for all the money in the world|Wise

  40. Wiseで送金できる通貨 | Wiseヘルプセンター

  41. カスタマーサポートに連絡するにはどうすればよいですか? | Revolut JP