海外通販で失敗しない!英語での住所の書き方ガイド
海外通販サイトで日本の住所を入力するには?
海外通販サイトで住所を入力するときには、ある程度フォーマットが決まっていることが少なくありません。その場合には、それぞれの項目にあてはまるものを入れていけばOKです。
例:〒102-0082 東京都千代田区一番町1-1-1 ABCマンション101
Country(国名) | Japan |
Address(住所) | ABC mansion #101, 1-1-1, Ichibancho |
City(都市名) | Chiyoda-ku |
States(都道府県) | Tokyo |
Post code(郵便番号) | 100-0001 |
マンション名と部屋番号は「address」にまとめて入力します。Cityには「〇〇市」や「〇〇区」を入れましょう。一方、Statesは本来は「州」を表しますが、日本の場合は都道府県がそれにあたります。サイトによっては「States」ではなく「County」と表現しているところもあります。また、アメリカのサイトの場合には「Zip code」が求められることがありますが、これは郵便番号のことです。
Billing addressとShipping addressの違い
それぞれ日本語にすると「Billing address」は「請求先住所」、「Shipping address」は「配送先住所」です。前者はクレジットカードなどに登録されている住所のことで、後者は実際に商品を届けて欲しい住所を指します。どちらも同じ場合には入力を省略できることがほとんどです。「Same as billing/shipping address」というボタンがないか探してみましょう。
住所を英語で書くときの7つのポイント
特にフォーマットがなく、すべて自分で入力する場合には下記の点に注意して入力していきましょう。
1. 情報は「小→大」
日本の場合は「都道府県→市区町村→番地」と、より大きな区切りから書いていきますが、英語はその逆です。「番地→市区町村→都道府県」という風に、細かい情報から順に書いていきます。
例:
【日本語】
〒102-0082 東京都千代田区一番町1-1-1 山田太郎
【英語】
To Taro Yamada, 1-1-1, Ichibancho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan, 102-0082
友人や家族、あるいは自分宛の郵便物であれば「To 名前」で問題ありません。目上の人など、敬意を示すべき相手の場合には「Mr.」「Mrs.」など適切な敬称をつけましょう。
2. 日本のマンション名はローマ字でOK
カタカナを使ったアパートやマンションの名前はよくありますが、無理に英語にせずにローマ字で表記しても大丈夫です。例えば「レジデンス」という名前だとすると、英語の場合は「residence」ですが、「residensu」で問題ありません。ただし、例えば「park」など一般にもよく知られている英単語であればその表記でもOKです。実際に配達するのは日本人の配達員さんなので、その人たちにわかりやすい表記にすると混乱が少ないでしょう。
建物名は固有名詞のため、最初の文字は大文字にします。もし地上階、地下階のどちらもある建物に住んでいる場合には「F」または「B」を使ってどの階なのかを明確に記載しましょう。「F」はFloor、「B」はBasement、それぞれ地上階と地下階を意味します。地上2階なら「F2」、地下1階なら「B1」になります。
3. 部屋番号には「#」を追加
部屋番号がある場合には番地と混同しないように「#」をつけましょう。例えば「ABCマンション101号室」の場合には「ABC mansion #101」です。もしくは「#101 ABC mansion」と、部屋番号を先に表記することもできます。
4. 丁目・番地・号・郵便番号は数字のみでOK
番地については日本語の場合は「1丁目1番地1号」と表記することもありますが、英語の場合はすべて数字だけで問題ありません。「1-chome」などと記載することもできますが、数字だけで伝わるため無理に入れる必要はないでしょう。
5. 都道府県・市区町村・国名の書き方
「村」「群」「市」など、日本の市区町村の単位はいろいろとあります。それぞれの英語での表記方法を確認していきましょう。
日本語 | 英語 |
---|---|
村 | ~mura ~son ~village |
町 | ~cho ~machi ~town |
市 | ~shi ~city |
区 | ~ku |
群 | ~gun |
都府県 | 省略 |
北海道 | Hokkaido |
日本 | Japan |
都府県は「Osaka」「Yamanashi」など基本的に省略して問題ありませんが、記載することもできます。その場合には「Osaka-fu」「Yamanashi-ken」などと、ハイフンを入れるとよりわかりやすくなります。
6. 住所を改行またはコンマを入れる
日本語の場合には住所は続けて書きますが、英語ではコンマを入れて区切りをはっきりさせます。例えば「埼玉県さいたま市大宮区東町1-1-1」の場合には「1-1-1, Azumacho, Oomiyaku, Saitamashi, Saitama」となります。
7. 国名を忘れずに入れる
そして、国名も忘れてはいけません。国際郵便物は国名でまず振り分けられるので、国名が書いていないと配達に時間がかかったり、万が一の場合には荷物が届かなかったりすることも。海外通販サイトなど、フォーマットが決まっている場合には決められた欄に「Japan」と入力すれば完了です。手書きの場合には「JAPAN」と大文字で書き、加えて「JAPAN」の下に二重線を引けばさらにわかりやすくなります。
日本の住所・あて名を英語で表記した例
ここでは、宛先ごとに具体的な例を交えながら英語での住所表記を確認していきます。
個人宅宛:マンション・アパートの英語での住所の書き方
まずは個人宅宛の郵便物、その中でも特に表記に迷うことの多いマンションやアパートの書き方をご紹介します。
例:
【日本語】
〒379-1611
群馬県利根郡みなかみ町鹿野沢14
カノサワマンション205号室
中山和美様
【英語】
Ms. Kazumi Nakayama # 205, Kanosawa mansion,
14, Minakami-cho, Tone-gun,
Gunma,JAPAN
379-1611
会社宛:会社名やビル名を英語で表現するには?
会社に荷物を配送する場合には会社名や会社が入っているビル名も正確に表記する必要があります。会社名は株式会社、有限会社などの会社区分によって表記方法が変わります。下記の表を参考に、適切なものを選ぶようにしてください。
日本語表記 | 英語表記 |
---|---|
株式会社 | Incorporated (Inc.) Corporation (Corp.) Kabushiki Kaisha (K.K.) |
有限会社 | Company Limited (Co., Ltd.) Limited (Ltd.) |
合同会社 | Godo Kaisha (G.K.) |
住所に記載するときには基本的には会社区分は省略形で書くことが多いです。また、日本語では「〇〇株式会社」「株式会社△△」と、会社名の前後どちらにも会社区分を置くことがありますが、英語表記にする場合には会社名のあとに「Inc.」などを入れます。例を下記に挙げていきます。
・ABC Inc.(株式会社ABC)
・Sunflower Corp.(サンフラワー株式会社)
・Yamato K.K.(ヤマト株式会社)
・Oomori Co., Ltd.(有限会社大森)
・Marco Polo Ltd.(マルコポーロ有限会社)
ビルのテナントに入っている会社に郵便物を届けたい場合には建物の名前と部屋番号や階数を記載します。
例:
【日本語】
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町1-2-3
スズキビル4階
株式会社オリオン
鈴木一郎 様
【英語】
Mr. Ichiro Suzuki,
Orion Inc.,
F4, 1-2-3, Udagawa-cho,
Shibuya-ku, Tokyo
150-0042, JAPAN
特定の部署宛
担当者が不明などの理由で特定の部署宛にしたい場合には「Attention:」を使います。コロン(:)の後ろに部署名を入れることで「〇〇部御中」という表現になります。
例:
【日本語】
株式会社 山口
人事部 御中
【英語】
Yamaguchi Corp.
Attention: Human Resources Department
電話の番号の入力方法
海外通販サイトの場合、電話番号の入力を求められることもあります。その際には国番号と自分の電話番号を入力しますが、それぞれちょっとしたルールがあります。
・国番号:国番号の前に「+」を入れる
・自分の電話電話番号:最初の「0」を省く
ちなみに、日本の国番号は「81」です。
例:090-1234-5678
【入力】
+81-90-1234-5678
ウェブサイトによって若干フォーマットが異なり、ハイフンが不要な場合や3桁ずつ入力する必要がある場合があります。エラーが出てしまう場合には番号はそのままで、いろいろなパターンを試してみてください。
海外通販の決済時に発生するカードの「海外事務手数料」を節約するには?
海外通販サイトでショッピングをするときには、クレジットカードを使う人が多いでしょう。その際にはどうしても海外事務手数料が発生し、日本でのオンラインショッピングより手数料がかかってしまいます。
手数料はカード会社やカードブランドによってまちまちです。例えばエポスのVisaカードは事務処理費として2.20%を設定しています。一方、viewカードの場合にはVisa、Matercardなら2.20%、JCBカードの場合には1.6%が海外事務手数料として加算されます。利用しているカードによって幅はありますが、1.6~3.85%に設定されていることがほとんどです。
仮にアメリカのショッピングサイトで1000ドルの買い物をした場合には、16~38.5ドルが手数料として発生することになります。日本円にすると約2,448~5,890円の出費です(※1)。金額が大きくなれば手数料もその分上がっていきますので、コストを抑えるためには海外事務手数料が安いカードを選ぶ必要があります。
その点、おすすめなのはWiseのデビットカードです。Wiseはアカウントひとつで通貨の両替や保有、海外送金などができるプロバイダーです。Wiseではアカウント内に決済通貨を保有している場合には手数料無料で支払いができます。アカウント内に該当通貨がない場合でも、両替手数料のみで決済できるので手数料が安く済む傾向にあります。たとえばドル決済にかかる両替手数料は0.52%、ユーロ決済の場合には0.5%です。1000ドルの買い物なら796円、1000ユーロの買い物なら826円の手数料で済みます(※2)。
まとめ
今回の記事では、英語での住所の書き方についてさまざまなパターンを想定して解説してきました。日本語と同じように、英語には英語ならではの表記方法があるのでそれに合わせて記載するようにしましょう。また、海外のオンラインサイトで買い物をするときには海外事務手数料が安いカードを選ぶことをおすすめします。Wiseのデビットカードなら、他のカードに比べ非常に抑えられた手数料で取引できてお得です。
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