OFXだけじゃない!海外送金におすすめのオンラインプロバイダー5選
より速く、より安く海外送金ができる方法をお探しですか?海外送金をするとなると送金手数料のほかに為替手数料も発生し、大きな金額になるほど手数料が高くなりがちですよね。海外送金の機会が多い人は、どうにか手数料を安くしたいと考えている人もいるでしょう。中には、時間や手数料の節約のためオンラインプロバイダーのOFXを使っている人もいるかもしれません。
しかし、オンラインで海外送金ができるプロバイダーは実はOFXだけではありません。他にも便利に使えるプロバイダーがいろいろとあります。そこで今回の記事では、オンラインで海外送金ができるプロバイダーを5つご紹介します。それぞれのメリットやデメリットをつぶさに見ていくので、新たな海外送金の方法を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
OFXの代替サービスを検討すべき理由とは??
OFXはオーストラリア発のオンラインサービスであり、ヨーロッパや北米、アジアにオフィスを構えますが、残念ながら日本に支店はありません。日本の銀行口座へ送金してもらったり、日本円を取引したりすることはできますが、ホームページ及びアプリは英語表記のみです。そのため、日本語でのカスタマーサポートは期待できず、日本人ユーザーにとってその点は大きなデメリットといえるでしょう。
また、OFXを使った海外送金の場合、銀行口座から銀行口座への送金にしか対応していません。他のオンラインプロバイダーの場合はカードを使った支払い方法や、プロバイダーのアカウント間の取引など選択肢が多様に準備されていることがあります。使い方に柔軟さが欠けるのはOFXの欠点のひとつです。また、OFXでは送られた資金の着金まで1~2営業日かかります。他のオンラインプロバイダーの中には即時で取引できるものもあるので、スピードを求めている場合にはそれらを検討してみてもいいかもしれません。
OFXのメリット
・170ヶ国以上に送金ができる
・ビジネスアカウントなら外貨の保有ができる
・送金額、送金回数に制限がない
OFXのデメリット
・日本語対応していない
・銀行口座間の送金しかできない
おすすめオンラインサービス比較表
ここでは、おすすめのオンラインプロバイダーの一覧とその特徴を表にまとめています。為替レートや送金にかかる日数、またアプリの有無などやカスタマーサポートなど、サービスの使いやすさについて比較しています。
Provider | 為替レート | 送金日数 | その他特徴 |
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Wise | ミッドマーケットレート | 即時~ |
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Revolut | 独自レート ※1 | 即時~ |
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PayPal | 3~4% ※2 | 非公開 |
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Goレミット | 独自レート ※1 | 1~3営業日 |
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PayForex | ブルームバーグのTTSレート+0.5~10% | 最短30分~ ※3 |
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Wiseは海外送金の45%が即時に完了しており、OFXに比べるとスピーディーに取引ができます。また、OFXが銀行口座間の取引のみに対応しているのに対し、Revolutではカードを使った支払い方法があったりPayForexではコンビニ入金ができたりと銀行口座以外にも複数の選択肢があります。
下記の段落から、各プロバイダーの特徴やメリットとデメリットを詳しく確認していきます。ご自身のニーズを踏まえて、それに沿ったプロバイダーを検討してみましょう。
1. Wise
Wiseはオンライン上で複数通貨の保有や送金ができるサービスを展開しているプロバイダーで、関東財務局に資金移動業者として認可を受けています。
Wideの特徴
Wiseのマルチカレンシー口座はひとつのアカウントで160カ国以上、40通貨以上に対応しており、幅広い国や地域へ送金が可能です。為替レートにはミッドマーケットレート、つまり実際の為替レートが採用されており隠れたコストがありません。
送金にかかる時間は送金先や支払い方法によって変わりますが、速ければ即時着金します。なお、送金の際にはかかる手数料や日数が取引を実施する前に明示されます。
デビットカードを発行すればアカウント内のお金を支払いに使うことも可能です。ちなみに、海外で決済する場合に現地通貨がアカウント内に入っていればそこから優先的に引き落としされます。その際の手数料は無料です。
ちなみに、Wiseでは銀行振込かデビットカードを使った入金に対応しています。
Wiseのメリット
160カ国以上で使えて、40通貨以上の保有・両替に対応している
海外送金、外貨両替の際はミッドマーケットレートで取引できる
海外送金の45%が20秒以内に完了している
Wiseのデメリット
送金先や通貨によって手数料や送金日数が変わる
現金や小切手の取り扱いはできない
2. Revolut
同じく関東財務局の認可を受けるRevolutは、複数通貨の管理や保有だけでなく貴金属の取引もできるオンラインサービスです。
Revolutの特徴
Revolutのサービス対象国及び対象地域は90以上、対応通貨は35種類以上です。スタンダード、プレミアム、メタルの3つのプランがあり、スタンダードプランは無料で利用できますが、プレミアムは980円、メタルプランは1,980円の月額手数料がかかります。
いずれの場合も海外送金手数料は無料ですが、仲介銀行手数料が発生することがあります。また、独自に為替レートが設定されており、その中に為替手数料が含まれます。送金にかかる時間は国や通貨によって変わりますが、必ず取引前に着金予定日が知らされます。
また、為替市場営業時間内であれば両替手数料も無料です。具体的には、ニューヨーク時間の金曜日17時から日曜日の18時を除く時間帯の取引であれば手数料はかかりません。スタンダードプランの場合は無料で両替できるのは月75万円までですが、プレミアム、メタルプランは上限がありません。
ちなみに、デビットカードはスマホ内で使えるバーチャルカードとリアルカードの両方が発行可能です。Wiseと同じように、アカウント内に入っている通貨は外貨含めすべて支払いに利用できます。
アカウントに入金する際には銀行振込、デビットカード、クレジットカード、プリペイドカードの中から選んでチャージします。
Revolutのメリット
必要に応じてプランが選べる
規定の営業時間内なら両替手数料無料
Revolutのデメリット
無料プランではサービスに限りがある
仲介銀行手数料、為替手数料が発生することがある
3. PayPal
20年以上の実績を誇り、関東財務局の認可を受けるPayPal。アカウント内の資金はアカウント間同士の送金や、PayPalに対応しているお店での支払いに使えます。
PayPalの特徴
PayPalの場合、基本的に資金の移動はPayPalのアカウント間で行われます。送金先相手がPayPalアカウントを持っていない場合には使えませんが、アカウント間の日本円での送金や受け取りであれば手数料はかかりません。一方、外貨両替を伴う場合には送金側負担であれば4%、受け取り側負担であれば3%の通貨換算手数料が発生します。
PayPalではアプリやSNSを使って送金リクエストを送ることも可能です。送金リクエストを受け取った相手は送られてきたメールやリンクからログインして支払いを行います。送金にかかる時間についてホームページに言及はありません。受け取ったお金を引き出すには銀行口座への振り替えが必要ですが、その際には即時~6営業日かかります。
PayPalはデビットカードやクレジットカードの発行はしていません。ただし、アカウントに自分が既に持っているカードを紐づけて、カードからPayPalアカウントへの入金は可能です。カードのほかには銀行振込での入金にも対応しています。
PayPalのメリット
アカウント間の日本円のやり取りなら手数料無料
対応店舗で支払いに使える
多様な送金方法がある
PayPalのデメリット
銀行口座への送金はできない
通貨換算手数料が3~4%かかる
4. Goレミット
GoレミットはSBI新生銀行が提供する海外送金に特化したサービスです。SBI新生銀行の口座を持っていれば支店に来店することなくアプリから申し込みが可能、既存口座から送金が可能です。
Goレミットの特徴
Goレミットには独自の為替レートが設定されており、毎営業日10時ごろにホームページもしくはアプリで公開されます。資金は自分の所有する円普通預金口座もしくは外貨普通預金口座から引き落とされるので、送金を実行する前に必要な分を預け入れしておく必要があります。なお、専用口座への振り込みでも送金可能です。
ちなみに、新生銀行の外貨普通預金口座はアメリカドル、ユーロ、カナダドルなどの13通貨に対応しています。その他の通貨を送る際には円普通預金口座から両替をして送ることになります。送金にかかる時間は、通常は新生銀行が送金手続きを行ってから1~3営業日です。
新生銀行のキャッシュカードはデビットカードとしても使えますが、対応しているのはJ-Debitマークのある加盟店のみです。そのため、海外で外貨普通預金口座の資金を支払いに使うことはできません。
Goレミットのメリット
既存の銀行口座から送金できる
為替レートが公示されている
Goレミットのデメリット
保有できる通貨が13通貨のみ
デビットカードが海外で使えない
5. PayForex
PayForexもまた、関東財務局に認可を受けるオンライン海外送金サービスです。アカウント登録後、多様な入金方法の中から選んで資金をチャージして利用を始めます。
PayForexの特徴
PayForexの海外送金は40種類以上の通貨、200以上の国や地域に対応しています。PareForexはアカウントへの入金方法が多様で、銀行振込だけでなくコンビニ入金やPay-easyを使った入金方法もあり、その点で他のプロバイダーと一線を画しています。
支払いの受け付け通貨は円ですが、支払い方法はバラエティに富んでいます。また、送金の受け取り方法も銀行口座のみでなく現金受取や宅配送金なども利用可能です。
送金にかかる手数料は業界最安水準を謳っており、通貨や取引の内容によって無料で送金できることも。ただし、為替レートには手数料が含まれているため外貨両替のタイミングで手数料が発生します。送金にかかる手数料は取引内容によって変動するので、事前にシミュレーターでチェックしましょう。
送金にかかる時間も取引の条件によって大きく変わります。現金受取なら最短で30分、銀行送金なら最短で1~2営業日前後が目安です。なお、デビットカードの発行はしていません。
PayForexのメリット
40種類以上の通貨が200以上の国や地域に送れる
入金、送金方法の選択肢が多い
PayForexのデメリット
デビットカードの発行はなし
取引内容によって手数料が大きく変わる
OFXよりも他のサービスをおすすめする理由とは?
上記でご紹介したオンラインサービスとOFXの大きな違いは、日本語対応の有無です。最初に解説した通り、OFXは日本語サポートがないため申し込みからサービスの利用まで英語ですべて行う必要があります。対して、Wise、Revolut、PayPal、Goレミット、PayForexはいずれも日本語サポートがあります。
また、取引にかかる手数料を比較してみても、OFXよりもお得に使えるものがあります。例えばRevolutは規定の営業時間内であれば両替手数料がかからずに外貨両替を伴う取引が可能です。対して、OFXの場合は1万オーストラリアドルを超えない送金に対しては15オーストラリアドルがかかります。
加えて、入金方法についてもOFXは銀行口座を使ったチャージ方法のみです。管理のために日々使っている銀行口座は使いたくないけど、新しく口座を開くのも面倒…という場合には少し厄介ですね。他のオンラインサービスはコンビニ入金やカードを使った入金に対応しているので、自身の生活やニーズに合った使い方ができます。
まとめ
今回の記事では、OFXに代わるオンラインの海外送金サービスを5つピックアップして解説してきました。取引にかかる手数料や時間など、それぞれ特色があるためどれがベストとは一概には言えません。いずれもOFXとは異なる特長を持っているので、項目ごとに比較してみればより細かいメリットとデメリットが見えてくるのではないでしょうか。自分が求めるサービスに応じて、適切なプロバイダーを選ぶようにしましょう。
ソース
よくある質問
一般的に、銀行での海外送金よりも上記で紹介したようなオンラインプロバイダーを使った海外送金の方が手数料が安く済む傾向にあります。従来かかる送金手数料や、為替手数料が無料だったり格安だったりするためです。それぞれ通貨や送金先によって手数料が変わるので、ホームページにあるシミュレーターを使って比較してみましょう。
上記で紹介したプロバイダーはいずれも関東財務局や金融庁の認可を受けていますので、安全性は確保されているといえるでしょう。加えて、それぞれのプロバイダーは独自にセキュリティ強化ための対策を講じています。例えばWiseはログインに2段階認証を導入しており、パスワードだけでなくテキストやSMSなどを使って認証を行っています。
さまざまなオンラインプロバイダーをご紹介しましたが、どれがベストなのかは求めるサービスの内容によって異なります。例えばスピード重視なら最短30分で送金が完了するPayForexが良い選択肢になるでしょうし、手数料重視であれば外貨両替手数料がかからないRevolutや、ミッドマーケットレートで取引できるWiseがおすすめです。まずは自分のニーズを考えてみることが重要です。