PayPalの海外送金限度額は?ペイパルの使い方完全攻略ガイド!

山口 友紀恵
ライター
石井 美南海
最終更新日
2025年6月2日

メールアドレスを使って簡単に海外送金ができるPayPal。PayPalはアメリカを中心に広く展開しているオンライン決済サービスで、アクティブアカウント数は全世界でなんと4億3千万を超えます。主に越境ECの決済サービスとして利用されることが多いですが、ユーザー同士であればアカウント内にある資金を使って送金が可能です。

この記事では、そんなPayPalの送金機能について詳しく解説していきます。その送金限度額や安全性、手数料などさまざまな側面をカバーしていくので、PayPalでの送金を検討している人はぜひ参考にしてみてください。また、100万円以上の高額送金に便利なWiseなど他のプロバイダーについても合わせてご紹介していきます。

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早わかり!PayPalの送金機能まとめ

PayPalの送金機能について、まず知っておくべきポイントをまとめました。

  • 送金は1回100万円まで

  • 10万円以上の受け取りには本人確認手続きが必要

  • 送金できるのはPayPalユーザーのみ

  • 海外送金にはマイナンバーの提出が必要

それぞれ次の段落以降でさらに詳しく解説していきます。

PayPalの送金に上限はある?

上述の通り、PayPalでの送金の1回あたりの上限は100万円です。これは海外送金であっても、国内送金であっても変わりません。100万円を超える送金をしたい場合には複数回に分けて取引することになります。

ただし、10万円を超える送金の受け取りには本人確認手続きが必要です。もし、送り先の相手が本人確認を済ませていない場合、取引が完了せずに差し戻しになる可能性があります。そのため、送金前に相手に確認しておいた方が無難でしょう。

PayPalで高額のやりとりは安全?

PayPalでは個人情報はすべて業界最高水準の暗号化キーで保護されています。また、送金はアカウントを使って行うため、銀行口座など支払い情報の詳細が先方に伝わることはありません。加えて、すべての取引は24時間365日モニタリングされており、不審な動きが場合にはアカウントの制限がかかるなど万全の対策が取られています。

PayPalの海外送金の上限額とは?

PayPalは世界200以上の国と地域で利用でき、100以上の通貨に対応しています。受取人の通貨がいずれであっても、1回あたり日本円で100万円まで送金可能です。ただし、日本のPayPalアカウントで送金を受け取るときには利用できる通貨が限られています。日本円、アメリカドル、カナダドル、ユーロ、ポンド、タイバーツなど全部で22通貨です。詳しくはPayPalのホームページでご確認ください。

ちなみに、「1回につき100万円」という制限以外にPayPalのホームページ上では送金額の上限について言及がありません。他のオンラインプロバイダーでは「1日〇万円まで」「1カ月〇万円まで」と決められていることがよくありますが、そういった支払い上限は設定されていないようです。

なお、PayPalの送金は基本的にアカウント間で行われますが、事前に自分のアカウントに銀行口座を紐づけておくことで口座振替をすることも可能です。口座振替を行うには本人確認手続きを行い、そのあと自分のアカウント上で設定を行います。

PayPalに代わる送金プロバイダー

もし100万円を超える海外送金が必要になったら、PayPal以外の選択肢を検討してみてもいいかもしれません。下記は、オンラインで海外送金ができるプロバイダーについてまとめたものです。


海外送金上限額送金可能な国・地域送金方法送金手数料為替レート
PayPal1回100万円まで200以上

アカウント残高

口座振替

499円4%
Wise1億5,000万円(※1)140 以上

アカウント残高

口座振替

デビットもしくはクレジットカード

SWIFT

0.68 %〜ミッドマーケットレート
Revolut1回100万円まで150カ国以上アカウント残高無料独自レート
PayForex1回100万円まで200以上アカウント残高通貨、取引額によって異なる独自レート

2025年4月22日現在の情報を基に作成(※1)アカウント残高以外の方法(銀行振込やカード)を使って送金する場合。

それぞれのプロバイダーについて、さらに詳しく見ていきましょう。

Wise

Wiseの海外送金では資金の出所によって上限額が変わります。アカウント残高からの送金の場合は1回100万円までですが、銀行口座やカードを使って送金する場合には1回1億5,000万円まで送金が可能です。また、為替レートにミッドマーケットレート(=実際の市場の為替レート)を採用しているのもWiseの特徴です。通常、金融機関は独自の為替レートを設定しており、その中には手数料が含まれています。例えばミッドマーケットレートが1ドル=140円のときに、A銀行では1ドル=141円に設定しているとすれば、差額の1円がA銀行の取り分になるということです。一方、Wiseの海外送金ならミッドマーケットレートで取引できるので、知らないうちに手数料が取られていた、といったことがありません。

  • 最大1億5,000万円まで送金可能

  • ミッドマーケットレートで取引可能

  • ほとんどの送金が20秒以内に完了

送金限度額海外送金手数料
1回最大1億5,000万円0.68 %〜
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2025年4月22日現在

Revolut

Revolutの海外送金の場合、1回あたりの送金限度額は100万円です。。また、送金を行う際に決済パートナーによって他にも制限がかけられていることがあります。こういった制限はアプリ上で確認できるので、送金前にチェックしましょう。また、為替レートはRevolut独自のものを採用していますが、海外送金に手数料がかかりません。送金にかかる時間は早くて即時、遅くとも1日以内には完了します。

  • 送金は1回あたり100万円まで

  • 海外送金手数料無料

  • 通貨によっては即時送金も可能

送金限度額海外送金手数料
上限なし無料
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Pay Forex

Pay Forexの海外送金の送金限度額はPayPalと同じく1回100万円までです。送金にかかる手数料は通貨及び取引額によって異なり、多額の取引をする際には無料になることもあります。送った資金が相手に届くまでには原則0~2営業日かかります。なお、受取人の通貨によっては受け取り方法が柔軟に選ぶことができ、送金にかかる日数や手数料はそれによって左右されることがあります。

  • 取引額によっては海外送金手数料無料

  • 着金までは0~2営業日

  • 海外送金の受け取り方法が選べる

送金限度額海外送金手数料
1回100万円まで通貨、取引額により異なる

PayPalの送金上限額を増やすことはできる?

PayPalの個人アカウントの場合、アカウントを登録してすぐは送金受け取りの限度額が10万円に設定されています。これを増やすには本人確認を完了させなければなりません。本人確認を済ませると、受け取り限度額が1回100万円まで引き上げられます。送る相手が本人確認を完了していないと、10万円を超える送金はできませんので注意が必要です。

本人確認のステップ

  1. PayPalのウェブアカウントにアクセス(アプリからでは手続き不可)

  2. 画面右上の通知アイコンをクリック、「本人確認手続きをする」の通知から「今すぐ開始」をクリック

  3. 名前、住所、生年月日を入力

  4. 提出する身分証明書を選択

  5. パートナーサイトにて本人確認手続きを完了

なお、海外送金をする場合にはマイナンバーの提出が必須です。そのため、提出する身分証はマイナンバーカードを選びましょう。

 

PayPalで一度に高額の送金をする方法

PayPalでは一度に100万円まで送金することができます。支払いの手続きはパソコン、アプリで簡単にできます。下記は、アプリで送金する方法です。

  1. アプリにログイン、「支払い」をタップ

  2. 送金先のメールアドレスを入力

  3. 送金金額を入力

  4. 支払いタイプで「個人間の支払い」を選択

  5. 確認画面で内容を確認、送金完了

PayPalで送金ができるのは同じくPayPalを使っているユーザーのみです。送金の際には相手のメールアドレスでアカウントの特定をするため、事前に聞いておきましょう。

PayPalの送金手数料

送金手数料は1回あたり499円です。送金額に関わらず、これは一律です。

PayPalの海外送金の為替レート

PayPalの為替レートは手数料を送金側が負担する場合と受け取り側が負担する場合とで変わります。前者の場合は4%、後者の場合は3%です。

PayPalで高額な送金をする際にかかる時間

通常、PayPalのアカウント間の送金であれば即時で資金の移動が完了します。時間がかかっている場合には送り先のメールアドレスの認証が完了していない、本人確認完了前に10万円を超える送金を行った、といったことが要因として考えられます。

PayPalで高額の送金を受け取る方法

PayPalでは誰かから自分に対して送金が行われると通知が届きます。送られてきた資金はそのままPayPal上で使用することもできますし、銀行口座へ送金することも可能です。なお、アカウント開設当初は受け取れる金額は10万円未満に設定されています。本人確認を済ませると10万円以上の受け取りができるようになります。

法人アカウントの場合

PayPalには法人アカウントもあります。主にECサイトの決済方法として導入されることが多いですが、送金にも使えます。なお、法人アカウントで支払いの受け取りや残高の引き出しなどのサービスを利用するには本人確認が必要です。なお、ビジネスアカウントの場合でも、1回あたりの送金は100万円までと決められています。

PayPalにカスタマーサポートはある?

PayPalではアカウント上に表示される「ヘルプ」→「ヘルプセンター」からカスタマーサポートへの問い合わせが可能です。メール、もしくは電話で問い合わせることができます。また、お客様サポートページでよくある質問を見ることもできます。

まとめ:PayPalは1回100万円が上限

今回の記事ではPayPalの海外送金について詳しく見てきました。PayPalの場合、個人アカウントでも法人アカウントでも1回の送金は100万円までと決められています。それを超える場合には複数回に分けて取引をしなければなりません。なお、受け取り側が本人確認を済ませていないと10万円を超える資金の受け取りはできませんので、その点も確認しておく必要があります。

もし100万円を超える海外送金がしたい場合には、Wiseの海外送金がおすすめです。Wiseなら支払い方法に銀行口座、カード払いを選択すれば1億5,000万円までの送金が可能です。高額の送金を予定している場合には、ぜひWiseの利用も検討してみてください。なお、法人アカウントもありますので、ビジネス目的で利用する場合には法人口座の開設もおすすめです。

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PayPalの海外送金に関するよくある質問とその回答

PayPalの海外送金の限度額は?

1回100万円までです。個人アカウントでも法人アカウントでもこの金額は変わりません。

PayPalの送金限度額を増やすことはできる?

1回100万円までというのは資金決済法に基づく表示によって定められているため、それ以上に増やすことは難しいでしょう。

ソース

  1. Article: アクティブアカウント4億3千万突破のペイパルが越境ECで日本商品を世界へ BNPLのPaidyとの連携強化し、サービス力の充実で国内市場を深掘り

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