日本から韓国への送金におすすめのアプリは?
「日本から韓国へ海外送金するのに手数料がお得なサービスを知りたい」という方に向けて、おすすめの海外送金アプリ7選をご紹介します。近年、多くの海外送金サービスが登場しているものの、韓国ウォン (KRW)に対応していないものもあります。そこで今回は、日本から韓国の銀行口座宛に送金が可能な海外送金アプリ7選をご紹介。それぞれの送金手数料の比較をはじめ、必要書類や送金のやり方、注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
韓国への送金アプリの手数料を徹底比較
さっそく、日本から韓国の銀行口座宛に海外送金ができるアプリ7選をご紹介するとともに、7社の送金手数料を表で比較していきましょう。
ここでは、日本から韓国へ10万円を送金すると仮定して、各サービスでかかる各種手数料と受取人が受け取れる金額をシミュレーションしています。
なお、本調査実施時点(2024年10月8日)の市場仲値は、1 KRW = 0.1103円 です。
サービス名 | 送金手数料 | 為替手数料 (1 KRWあたり) | 中継銀行手数料 | 受取額 |
---|---|---|---|---|
(ワイズ) | 1,110円 | 0円 | なし | 900,708 KRW |
ワールドファミリー | 500円 | 0.0007円 | なし | 895,778.60 KRW |
Smiles | 1,000円 | 0.0003円 | なし | 895,365 KRW |
(エクスパロ) | 1,500円 | 0.0018円 | 10,000 KRW(約1,094円)*(1) | 878,403 KRW |
CoinShot Japan (コインショットジャパン) | 1,000円 | 0.0015円 | なし | 894,809 KRW |
ハナ送金 (One Remittance) | 1,000円 | 0.0008円 | なし | 891,277 KRW |
(ペイフォレックス) | 1,300円 | 0.0038円 | なし | 864,863 KRW |
(2024年10月8日現在の情報を基に計算)、*(1) 支払銀行手数料として
上記の表で比較してみると、最終的に受取額 (KRW) が最も多いのはWiseという結果になりました。
送金手数料のみで比較すると、ワールドファミリー海外送金が最安ではありますが、市場仲値の為替レートに手数料が上乗せされています。最も受取額が少ないPayForexも、送金手数料は決して高くないものの、この7つの中で一番為替手数料が高く設定されており、受取額に影響していることが分かります。
このように為替コストがかかることによって、受取額が減ってしまう結果に繋がってしまいます。海外送金サービスを選ぶ際には、送金手数料だけでなく、各サービスが定める為替レートにも注目することで送金コストを節約することができます。
日本から韓国への海外送金の際に発生する手数料
海外送金においてどのような手数料がかかるのかよく分からないという方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、日本から韓国への海外送金の際に必要となる手数料の種類をご説明します。
送金手数料
送金手数料とは、海外送金サービスの提供元に対して支払う手数料です。各サービスが独自に設定しており、送金先の国や通貨によっても異なります。
為替手数料
日本円から米ドル、日本円から韓国ウォンなど通貨交換時に発生する手数料です。通常、市場仲値(TTMレート)に所定の為替手数料を上乗せする形で、銀行が顧客に外貨を販売するときの売りレート(TTSレート)として請求されます。
みずほ銀行の例を見てみましょう。
2024年10月23日現在の仲値は1米ドルあたり151.44円です。売りレート(TTSレート)は152.44円で販売されているため、この場合の為替手数料は1ドルあたり1円上乗せされているということになります。
中継銀行手数料(コルレス手数料)
SWIFT(スイフト)送金という銀行で使われる海外送金ネットワークシステムを利用して海外送金する場合には、いくつかの中継銀行を経由して送金が処理されます。各中継銀行で徴収される手数料を中継銀行手数料と言い、支払銀行手数料や海外関係銀行手数料とも呼ばれます。受取人の銀行で徴収される手数料を受取手数料を呼びます。
入金手数料
海外送金サービスを利用する際、送金資金をサービスプロバイダーに入金する(支払う)際にかかる手数料を入金手数料と呼びます。入金方法は海外送金サービスによってさまざまで、銀行振込みの場合もあれば、コンビニ払いや口座振替などが可能な場合もあります。
日本から韓国の銀行口座にお金を振り込む際に必要な情報は
「日本から韓国の銀行口座宛に送金する場合、どんな情報が必要なの?」と疑問を持つ方に向けて、送金時に必要となる情報をご説明します。
送金先口座情報:
送金先金融機関名
金融機関コード
口座番号
口座名義
受取人情報:
受取人名(フルネーム・英語表記)
受取人住所(市名、道名等の地域名まで)
受取人電話番号(※韓国ウォン(KRW)建て送金の場合、海外中継銀行から直接受取人へ送金内容の確認の連絡が入る場合あり)
受取人の生年月日
確認事項
送金目的
送金資金の源泉(送金するお金の出所)
上記項目に限らず、金融機関によってはさらに情報を求められる場合があります。なかには受取人に情報を確認しなければならないこともあるため、送金を急ぐ場合には早めに必要情報を集めるようにしましょう。
日本から韓国への送金におすすめのアプリ7選
ここからは、冒頭でご紹介した日本から韓国への送金におすすめのアプリ7選を一つずつご紹介します。それぞれ特徴や強みがあるので、ご自分のニーズに合ったサービスを選びましょう。
Wise
2011年にイギリスで発祥した海外送金で有名なWise(ワイズ)。
Wiseの大きな特徴として、為替手数料を一切上乗せしないミッドマーケットでの両替や、従来の銀行が利用しているSWIFT送金を使わない国内送金を組み合わせた送金システムが挙げられます。
日本から韓国へ海外送金する場合、Wiseでは、まず送金人が日本のWiseの口座へ送金資金を振り込みます。その後、Wiseが入金確認を行うと、韓国のWise口座から受取人の銀行口座へと送金資金が振り込まれます。つまり、実際にお金は海を越えておらず、二段階の国内送金を処理していることになります。このため、Wiseでの海外送金は安く、早く、簡単にできるというわけです。
Wiseでは、新規ユーザー向けに£2,000分まで無料で海外送金ができるクーポンが利用できます。もちろん、韓国への送金にも利用できるので、気になる方は一度試してみてはいかがでしょうか。
ワールドファミリー海外送金
ワールドファミリー海外送金は、韓国人の李承珉氏によって創業されたアジア圏への海外送金に強みを持つ海外送金サービスです。世界200以上の国や地域への海外送金がパソコンやアプリで完結することができます。
ワールドファミリー海外送金では銀行口座宛の送金のほか、送金先の国によっては電子ウォレット口座への振込みや、提携店での現金受取も可能。銀行口座を持っていない受取人に対しても海外送金をすることができ、使い勝手の良いサービスを展開しています。
韓国への送金手数料も500円からと格安で、韓国、インドネシアの銀行宛なら最短10分~30分で送金が完了し、銀行を介しての送金よりもはるかに早く送金することができます。
Smiles
Smilesは、株式会社デジタルワレットが運営する日本発のモバイル送金サービスです。eKYC(電子本人確認)を用いた本人確認システムから送金手続きまでスマホ一つで完結し、最短で当日からの利用も可能。自社開発の送金システムにより世界の金融機関とダイレクトに接続し、最短リアルタイムでの着金を実現しています。
送金手数料は送金先の国や通貨によって異なりますが、事前にシミュレーションで手数料や為替レート、受取額を確認することができます。
Smilesカードなら、定期的に海外送金する人に便利な送金用カードや入金用カードを利用できます。Smilesカードは全国77,000台のATMに対応し、最寄りのATMで簡単に送金や送金資金の入金が可能です。
EXPARO
EXPAROは韓国送金専門の送金サービスを展開しています。残念ながら、専用アプリはリリースされておらず、2024年10月現在、ウェブサイトからのみ送金手続きが可能です。EXPAROは日本語および韓国語に対応しており、10年以上、10万件を超える送金実績があり、安心して利用することができます。
日本から韓国への送金時には、銀行を介した海外送金のようにいつ着金して、受取額はいくらになるのかという心配はありません。送金額を日本円で指定する「円指定送金」や受取人が確実な金額を受け取れる「ウォン確定送金」から選択でき、過不足のない送金が可能です。
送金手数料は、円指定送金の場合は1,500円~、ウォン確定送金の場合は2,500円~となっています。為替レートも事前にウェブサイトから確認が可能で、送金シミュレーションで為替レートや各種手数料を確認することができます。
CoinShot Japan
CoinShot Japanは株式会社FinShotが運営する日本から韓国、中国、ベトナムといったアジア圏への送金に特化した海外送金サービスです。
会員登録から本人確認、送金資金のチャージ、送金手続き、送金の追跡、送金明細書の発行まで全てアプリで完結し、非常に使いやすいサービスとなっています。
日本から韓国への送金の場合、送金手数料は送金額が3万円以下の場合は500円、送金額が3万円以上の場合は1,000円、送金にかかる時間は平均10分と安く、スピーディーな送金が可能です。
為替レートは独自の為替レートが適用されます。他のサービスと同様にシミュレーターの利用も可能ですが、為替レートに関しては事前に確認することができません。
ハナ送金 (One Remittance)
ハナ送金 (One Remittance) は株式会社C&Bが運営する韓国送金に強みを持つ海外送金サービスです。特に韓国送金に対してはナンバーワンになることを目標としており、お客様センターは韓国語、日本語、英語に対応しています。
2024年10月現在、韓国以外にもアジア圏やオセアニア、アメリカなど世界18カ国への送金に対応しており、銀行口座入金はもちろん、自宅への宅配、支店訪問といった受取方法も可能です。
アプリやオンラインでの送金以外にも、FAX、窓口受付などさまざまなチャネルでの送金手続きが可能で、幅広い方に使いやすい仕様となっています。
日本から韓国への送金の場合、送金手数料は送金額が5万円以下の場合は500円、送金額が5万円以上の場合は1,000円と格安な設定です。適用される為替レートに関しては、ウェブサイトで常に確認ができ、シミュレーターでは必要となる送金手数料や受取金額を事前に確認することができます。
PayForex
PayForexはQueen Bee Capital株式会社が運営する海外送金に特化したサービスです。取扱い通貨は40種類以上、世界200以上の国や地域へのオンライン海外送金に対応しています。
アジア圏を主力エリアとしており、日本在住の外国⼈労働者や留学生の祖国への送金需要に対して安全かつ確実な送金サービスを提供しています。
PayForexの大きな特徴として、さまざまな送金の受け取り方法や入金方法が挙げられます。
受け取り方法としては、銀行口座以外にも現金受取やE-ウォレット(E-wallet)、宅配送金での受け取りが可能。また、海外送金サービスでは基本的に送金資金は銀行振込のみとしているプロバイダーが多いなか、PayForexでは銀行振込以外にもコンビニ払いやペイジー、口座振替などさまざまな入金方法から選ぶことができます。
日本から韓国への送金の場合、送金手数料は送金額が10万円以下の場合は1,300円、10万円以上599,999円の場合は1,980円、60万円以上100万円までは無料となっています。(銀行口座宛・韓国ウォン送金の場合)
PayForexではシミュレーターで事前に送金手数料や両替レート、受取金額を確認することができます。
日本から韓国への海外送金に必要な書類は?
韓国への海外送金に限らず、マネー・ローンダリング対策を目的とした犯罪収益移転防止法に基づき、海外送金においてはいずれの金融機関で手続きを行う場合も本人確認書類の提出が必須となっています。
本人確認書類は金融機関によって受付可能とされている書類が異なりますが、日本においては一般的に、以下の書類が有効とされています。
マイナンバーカード
日本の運転免許証
パスポート(外国籍の場合)
在留カード(外国籍の場合)
その他、銀行窓口で海外送金手続きを行う場合には、通帳や印鑑、送金目的が分かる書類(学費の請求書、受取人との関係性が分かる書類等)が追加で求められる場合があります。
日本から韓国への送金のやり方
ここからは、海外送金サービスのWiseを使って日本から韓国の銀行口座へ送金する具体的な手順をご説明します。なお、ここでは個人での送金と仮定しています。
まず、送金の前にWiseで無料会員登録および本人確認手続きが必要です。
本人確認には2~3営業日かかる場合があるため、早めに手続きを行うことをおすすめします。
「送金する」に移動する
送金元通貨を選択する
送金額を入力する
(送金金額を選択するか、受取人が受け取る正確な金額を入力)
受取人の情報を入力する
既存の受取人でない場合は、新規受取人を追加する。
送金内容を確認する
入金方法を選択する
Wiseを日本の住所で登録している場合は、銀行振込またはデビットカードで送金資金の入金が可能です。
完了
Wiseが入金を確認すると送金が開始され、メールやアプリでも通知が届きます。
日本から韓国へ送金する際の注意点
日本から韓国への送金時に注意すべきポイントがあります。ここではWiseで韓国へ送金する際に注意したい3つのポイントをご紹介します。
手数料
送金サービスを選ぶ際には送金手数料だけでなく、為替手数料にも注目しましょう。まず、その日の市場仲値(ミッドマーケットレート)を確認します。その後、できるだけ仲値に近い為替レートが適用されている海外送金サービスを利用することで為替コストを節約することができます。
受取人情報
韓国への送金の際には受取人の電話番号を控えておくことが必要です。Wiseを利用して送金する場合には、本人確認に関するメールを受取人に送る場合があるため、確実に受取人の電話番号を確認しておきましょう。
送金限度額
韓国への送金では、送金限度額は利用する金融機関や海外送金サービス、および個人宛か法人宛かで異なります。
Wiseの場合、送金限度額は以下の通りとなっています。
個人宛:1回の送金で5,000,000 KRW、1年間で50,000 USD(同等額)
法人宛:1回の送金あたりの限度額は999,999,999 KRW
限度額は送金元通貨によっても異なるため、詳細は送金元通貨のページをご確認ください。
まとめ
今回は、韓国送金におすすめのアプリ7選をご紹介しました。
近年ではあらゆる海外送金サービスが台頭しており、「違いが分からない」「どこが一番安く送金できるのか分からない」と迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
安全かつ確実な送金はもちろんのこと、手数料を節約するには送金手数料以外にも為替レートに隠された為替手数料にも注目する必要があります。冒頭の手数料で比較した通り、為替手数料によって最終的に受け取れる金額に大きく差が出てしまいます。為替手数料ゼロ円で送金できるWiseを活用するなどして、できる限り送金コストを抑えるようにしたいですね。
出典:
韓国の口座開設についてよくある質問
海外送金サービスを専門としたWiseやワールドファミリー海外送金、Smiles、EXPARO、CoinShot Japan、ハナ送金、PayForexがおすすめです。その中でも、Wiseは最も受取人が受け取ることのできる金額が多く、送金手数料はもちろん、為替レートには為替手数料が一切上乗せされておらず、お得に利用することができます。
日本から海外へ送金を行う際には、必ず本人確認手続きが必要です。例えば、Wiseを使って海外送金を行う際には、会員登録および本人確認手続きを終えた上で、送金通貨、送金額、受取人情報を入力、送金内容を確認します。送金資金の入金が確認されると、送金が開始されます。
マネーロンダリング対策として、本人確認書類の提出が必要になります。受付可能な書類は金融機関によっても若干異なりますが、一般的にはマイナンバーカード、日本の運転免許証、パスポート(外国籍の場合)、在留カード(外国籍の場合)が有効です。