Smilesの海外送金を徹底解説

「Smiles（スマイルズ）の海外送金ってどうなんだろう？」「海外送金手数料はいくら？」と疑問を持つ方に向けて、Smilesについて徹底解説します。Smilesは日本発の国際送金サービスで、手頃な手数料や最短リアルタイムのスピード着金で人気を呼んでいます。本記事では、そんなSmilesの海外送金手数料や為替レート、送金日数や入金方法など詳しい使い方をご紹介。比較検討しやすいように、類似海外送金サービスのWise（ワイズ）やRevolut（レボリュート）も代替手段として解説しますので、ご自分のニーズに合わせたサービス選びにお役立てください。

Smilesの基本情報

まず初めに、海外送金のSmilesの基本的な情報を見ていきましょう。

• 株式会社デジタルワレットが提供する日本発モバイル送金サービス

• 200か国以上と約30万か所への送金が可能

• 高いレートと格安な送金手数料

• 100%自社開発の送金システムで最短リアルタイム着金を実現

• 手数料：送金手数料は送金先や送金額、受取り方法によって異なる。別途、提携資金移動業者での送金の場合、現金受取・銀行口座振込手数料が発生。送金用カードおよび入金用カードのATM手数料は120円～450円

• 送金スピード：最短即時～15分でスピード着金

• 安全性：Smilesの運営会社である株式会社デジタルワレットは、金融庁より資金移動業者として登録（関東財務局長 第00044号）

Smilesとは？

Smilesは株式会社デジタルワレットが運営するモバイル海外送金サービスです。

Smilesは2017年6月、日本在住の外国人が離れて暮らす家族との生活をより豊かにすることをミッションに設立。現在は200以上の国や地域や60万以上の受取拠点へ、簡単かつスピーディーな海外送金を実現しています。

使いやすいと評判のアプリは2021年度、優れたデザイン性と機能性を備えたさまざまなプロダクトを表彰する「グッドデザイン賞」を受賞。海外にも進出を遂げ、現在ではアメリカ、カナダ、エストニア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピンに支社を構え、さらなる躍進を遂げています。

Smilesの海外送金手数料

高リピート率90%を誇るSmilesですが、実際に送金時にかかる手数料はどのくらいなのでしょうか？ここでは分かりやすく、具体的な送金金額を例に挙げて、Smiles、海外送金サービスのWise（ワイズ）、楽天銀行の3つの金融機関の手数料を比較してみます。

1万円・10万円・50万円をフィリピンへフィリピン・ペソで送金する場合、それぞれの合計手数料と受取額（フィリピン・ペソ）がいくらになるのかを比べてみましょう。なお、今回は銀行口座受取りと仮定しています。

　　 （2024年5月13日 現在）

上記の表で分かるように、送金後に受け取れる金額が最も多いのは同じく海外送金サービスを提供するWiseでした。反対に、最も受取額が少ないのは楽天銀行という結果になりました。

手数料だけで比較すると、Smilesの手数料は決して高くありません。特に50万円を送金する場合は、Smileの手数料はWiseよりも安くなっています。しかし、どの送金金額でも受取額が最も多いのはWiseです。なぜ、Smilesの受取額は少なくなってしまうのでしょうか？これには、次にご説明する為替レートに理由があります。

Smilesの為替レート

海外送金を利用する場合、送金手数料の他に注目したいのが為替レートです。銀行や他の海外送金サービスでも、為替レートには為替手数料が上乗せされていることがほとんどです。

Smilesでの為替レートはどのようになっているのでしょうか？

Smilesの「送金取引規定」では為替レートについて、以下のように記されています。

“TTSレートは、ロイター社が配信しているTTM（仲値）に対して0%から5%の手数料（マージン）を上乗せして、当社が決定いたします。”

まず、TTM（市場仲値）とは金融機関が外国為替取引をするときの基準になるレートです。このTTMに手数料を足したレートがTTS（外貨販売レート）として金融機関で顧客に対して販売されます。

Smilesの為替レートは毎日改定されます。ロイター社が配信するTTMとSmilesの最新レートと比較して、できるだけレートの差が小さいタイミングだとお得に送金できるでしょう。

Smilesの各種手数料

Smilesの手数料は、主に送金手数料、為替手数料、送金用・入金用カードでのATM手数料に分けられます。

なお、送金手数料は送金先国および送金額、送金方法によって異なります。送金手数料についての詳細はSmilesウェブサイトをご確認ください。

(2024年5月13日現在）

Smilesの仕組み

Smilesは入会費・月額費用は一切かかりません。

Smilesの運営会社であるデジタルワレットは世界の主要グローバル銀行との提携により、ユーザーは200以上の国や地域への海外送金が可能です。

Smilesの送金方法

Smilesはスマホアプリだけで会員登録から送金までの手続きを終えることができます。

なお、実店舗やパソコンでの手続きはできないため、App storeまたはGoogle Playでアプリのダウンロードが必要です。

Smilesでは以下の送金方法が可能です。

• 銀行口座

• 現金受取（指定窓口）

Smilesでは、受取人が銀行口座を持っていなくても資金を受け取れるように現金受取を選ぶこともできます。現金受取はSmilesの提携金融機関の窓口にて現金を受け取ることができます。

Smilesの海外送金にかかる日数

Smilesでは、独自の送金システムを世界中の金融機関とダイレクトに接続することで、最短リアルタイムでの国際送金サービスを提供しています。

Smilesのシミュレーターでは送金手数料は確認できますが、着金予定日を確認することができません。そのため、期日のある送金や急を要する送金時には、事前に着金予定日を問い合わせした方が良いでしょう。

Smilesの送金限度額

Smilesで海外送金できる上限金額は、Smilesの「送金取引規定」で1回あたり100万円以下に定められています。しかし、送金先の国の法令等に基づき、制限がある場合はこの限りではありません。

取扱い通貨

2024年5月現在、Smilesの送金対象国は200カ国以上に上り、取扱い通貨は送金シミュレーターで確認できます。

Smilesの代替サービス

Smilesの利用を検討する方は、定期的に海外へ送金する機会があるという方が多いかと思います。誰でも簡単に使いやすいアプリで、比較的安い手数料が魅力のSmilesですが、他にももっとコストを抑えられて便利に使える海外送金サービスがあるかもしれません。

ここでは、Smilesの代替サービスとしてWise（ワイズ）とRevolut（レボリュート）をご紹介します。頻繫に海外送金する機会がある方は新たな選択肢として検討してみてください。

Wise

2011年にイギリスで設立されたWiseは安くて公平な為替レートと、スピーディーで簡単な海外送金を提供しています。現在では世界で最も成功したフィンテック企業として成長を遂げ、利用者は約1,600万人に上ります。Wiseでは160か国以上への送金が可能。ミッドマーケットレート（市場仲値）での両替ができることや、格安な送金手数料が特徴です。シミュレーターを使えば必要な費用を全て事前に確認することができ、透明性のある費用体系が魅力です。

Revolut

Revolutはイギリス発祥のデジタル銀行です。世界3,500万人が利用し、日本法人は2020年に設立。世界200カ国以上への海外送金サービスをはじめ、35種類以上の通貨をアカウント内に保有し、デビットカードやバーチャルカードで外貨での決済が可能です。

このように、WiseやRevolutではともにアカウント内で外貨を保有することができ、そのアカウントに紐づいたデビットカードの発行が可能です。外貨のままカード決済ができるため、為替レートがお得なときに両替しておけば、不利なレートで損をすることもありません。海外へ行く機会が多い方にとっては、持っていてきっと損はないカードと言えるでしょう。

Smilesの使い方

Smilesの手続きは、すべてアプリ一つで完結します。

Smilesには実店舗はなく、パソコンでの手続きはできません。まずは、Apps StoreまたはGoogle Playからアプリをダウンロードしましょう。

アプリからSmiles会員登録をし、本人確認手続きを済ませます。本人確認を終え、アプリ内のSmilesワレットへ入金をすれば、送金ができます。詳しいアカウント開設方法や本人確認手続きについては、記事の後半でご説明します。

Smilesで海外送金する方法

Smiles会員登録、本人確認手続きが完了すると、次の手順で海外送金をすることができます。

1. Smilesアプリのホーム画面から「送金」をタップする

2. 登録済みの受取人を選択するか、もしくは「+ 送金先を追加」をタップして新しい受取人を追加する

3. 送金金額を入力する

4. 貯まったポイントがあれば入力し、一番下の「目的」を入力し、「最終確認」をタップする

5. 内容を確認後、チェックを入れて「[受取人名] に送金する」をタップすると、取引が完了する

海外送金時に必要な情報

通常、銀行口座宛のSWIFTシステムを用いた海外送金時には以下の受取人の情報が必要になります。不明な場合は、事前に受取人に確認してください。

• 受取人氏名・住所

• 受取人電話番号

• 金融機関名・支店名・支店住所

• SWIFT/BIC

• 口座番号、IBAN採用国ならIBANコード

• 送金目的

• 送金目的を証明できる書類

なお、これらの情報は全て英文で記入する必要があります。

送金先の国や地域によっては、特定のコードが必要になることがあります。詳細が不明な場合は、受取人に確認してください。

Smilesの入金方法

Smilesの大きな特徴とも言えるのが、便利な入金方法です。Smilesでは以下の3つの入金方法があります。なお、クレジットカードでの入金はできません。

• QRコード

• Smilesウォレットカード

• 銀行口座振込

QRコード入金は、セブン銀行ATMで表示されたQRコードをSmilesアプリでスキャンして、ATMから入金する方法です。

Smilesウォレットカードは、Smilesで発行している送金カードを使って、全国77,000以上のATMから入金、送金ができるものです。Smilesウォレットカードはいくつか用途に合わせた種類があるため、自分のニーズに合わせて選ぶことができます。

Smilesの海外送金の受取方法

Smilesでは、送金資金を2つの方法で受け取ることができます。

• 銀行口座

• 現金受取り

銀行受取りの場合は現金受取りの準備が整うと、送金人へSmilesアプリで通知が届きます。

受取人は「取引番号」「入金金額」「送金先の名前」と身分証明書を持参し、受取窓口で現金を受け取ることができます。

Smilesの海外送金の追跡方法

Smilesでは送金後の取引詳細は「取引履歴」から確認することができます。また、送金証明書は送金後、約15分から20分程度で登録したメールアドレスへ届きます。

Smilesのアカウント開設方法

Smilesの会員登録は非常に簡単です。郵送や窓口での手続きは不要で、全てスマホで完結します。

Step 1 : アカウント作成

1. Smilesアプリを開き、居住国と言語を選択する

2. アプリの機能の確認をし、アプリの通知についての設定を行う

3. 「新規登録」、「はじめて」の順でタップする

4. 国籍の選択をする

5. 「規約に同意する」にチェックを入れ、希望の方法でアカウントを登録する

6. 青い逆三角形をタップし、メールに送られてきた番号を入力する

Step 2 : eKYC（本人確認）

1. 「了解」をタップする

2. 利用規約を確認し、「規約に同意します」にチェックを入れて、「次へ」をタップする

3. 「上記の内容を理解しました」を選択し、「はじめる」をタップする

4. 本人確認の手順と準備するものを確認し、「OK」ボタンをタップする

5. 指示に従って身分証明書を撮影する

6. 身分証明書を持って、顔写真の撮影を行う

7. 「身分証の情報」「プロフィール」「ご連絡先」を入力し、PEPs（外国政府等での重要な公的地位にある方、もしくはその家族）に関して、該当するものを選択する

8. 記入を終えたら、提出して完了するをタップする

9. 申請完了。承認されるまで約2～3営業日待つ

必要書類

会員登録にあたって必要となる書類は以下の通りです。なお、Smilesでは法人アカウントはなく、ビジネス目的では送金することができません。（2024年5月21日現在）

Smilesの本人確認手続きにかかる日数

Smilesの会員登録の承認までは混雑状況によって前後しますが、数日～最大1週間程度かかる場合があります。

Smilesの利用に銀行口座は必要？

Smilesの利用にあたっては、送金人および受取人どちらも銀行口座を持っていなくても利用することができます。

まず、送金人が日本の銀行口座を持っていない場合は、郵便局の窓口またはATMでSmilesの指定口座まで送金資金を振込みます。その後、Smilesアプリから領収書をアップロードして入金報告を行います。

受取には、先述したように2つの受取方法があり、銀行口座振込みのほか、受取人が銀行口座を持っていない場合でも現金受取が可能です。現金受取の場合は、指定の受取り窓口に出向いて資金を受取りできます。

Smilesは安全？

Smilesは日本国内で「第二種資金移動業者（第00044号）」として金融庁に登録されている事業者です。資金移動業とは、「銀行以外の者が為替取引を業として営むこと」を指します。

資金移動業者の規制内容には、利用者保護措置として履行保証金の供託等が定められています。資金移動業者は送金途中にある資金と同額以上の履行保証金を保全することが義務づけられています。資金の保全方法は利用者に対して提供することとなっており、Smilesの「送金取引規定」では以下の通り明記されています。

“当社は、資金決済法第43条に基づき、お客様の送金資金や受取人への支払債務を保護するため、同法で定める額以上の履行保証金について以下の措置を講じています。

(a)東京法務局へ供託

(b)株式会社三井住友銀行および株式会社東日本銀行との間で履行保証金保全契約を締結

(c)日証金信託銀行株式会社との間で履行保証金信託契約を締結”

（引用：Smiles 送金取引規定）

「なんとなく、銀行で海外送金した方が安心」と感じる方も多いと思いますが、利用者の資金が万一の場合にも保護されるという点では、資金移動業者での送金と銀行での送金の安全性は、ほとんど変わらないと言えるかもしれません。

Smilesの評判や口コミ

2017年の創立以来、90%のリピート率を誇るSmilesですが、実際のユーザーの声はどのようなものがあるのでしょうか？ここでは、App StoreとGoogle Playでは合計46の口コミが確認できました。その中で、良い口コミと気になる口コミをいくつかご紹介します。

App Storeでの★平均は4.9/5、Google Playでは4.7/5と、どちらも高評価が目立ちました。

アプリの簡単な操作性や送金の早さなどの利便性に関する口コミが多く見られ、反対に気になる口コミとしては、会員登録の承認までの日数が長いことや、入金報告したのに反映されない、問い合わせに対する返信の遅さに対しての意見がありました。

入金報告に関しては、2022年から入金専用口座による即時入金サービスが開始されています。これにより、振込み後の入金報告は不要となっており、サービスの改善が図られています。ただし、ゆうちょ銀行への入金に関しては引き続き入金報告が必要とのことなので、注意が必要です。

Smilesのお客様サポート

Smilesでは、幅広い国籍のユーザーでも使いやすいように多言語サポートの体制が整っています。SmilesではFacebookメッセンジャーから、各言語での問い合わせも可能です。

まとめ

シンプルで使いやすいアプリで90%もの高いリピート率を誇るSmiles。もともとは日本在住の外国人ユーザー向けに立ち上がったサービスですが、Smiles独自のSmilesウォレットカードやQRコードでの入金方法で気軽に送金できるのは、日本に不慣れな外国人利用者にとってもハードルが低く、人気が高いこともうなずけますね。

ただし、

本記事でもご説明したように、Smilesの手数料は決して高くはないのですが、Smilesの為替レートには0%から5%の手数料が上乗せされています。コストを抑えたい方は代替手段として、常にミッドマーケットレートが適用されるWiseでの送金も検討してみるのとよいでしょう。

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出典・引用：

• Smiles 送金手数料

• App Store Smiles Mobile Remittance

• Google Play Smiles Mobile Remittance

• Smiles 送金取引規定

• 株式会社デジタルワレット

• Smiles 最新のレート

• Smiles 受取方法

• Smilesの強み

• Smiles 使い方ガイド

• Wise

• Wise 海外送金

• Wise 世界中で使えるアカウント

• Revolut

• Smiles ヘルプセンター 送金方法

• Smiles 入金方法

• Smiles 受取方法

• Smiles Card

• Smiles 送金証明書が発行されるまでどのくらい時間がかかりますか?

• Smiles 送金取引の詳細と取引番号はどこで確認できますか?

• Smiles 登録方法

• Smiles App Store

• Smiles Google Play

• Smilesカードや日本の銀行口座がなくても入金できますか？

• 三井住友銀行 海外への送金・外貨建て送金

• 資金移動業者登録一覧

• 日本資金決済業協会 資金移動業とは

• Smiles モバイル国際送金サービス「Smiles Mobile Remittance」で、入金専用口座による即時入金サービスを提供開始