SBI新生銀行の海外送金を徹底解説!

石井 大智
石井 美南海
Last updated
2023年11月3日

SBI新生銀行で海外送金を利用する際には、手数料や送金方法について気をつけるべき点が多くあります。

そこでこの記事では、SBI新生銀行の海外送金について、手数料やかかる日数、限度額、注意点などを丸ごと解説していきたいと思います。銀行に代わる新しい海外送金サービスであるRevolutWiseなどとも比較するので、ぜひ自分のニーズに最適な国際送金方法を探してみましょう。

SBI新生銀行の海外送金を比較

まずは複数の海外送金サービスの送金手数料と送金にかかる時間を比較してみてみましょう。以下は、日本の個人が10万円を米ドル(USD)建てにして送金した場合の比較です。

銀行・サービス送金手数料為替手数料中継銀行手数料(送金人負担の場合)合計手数料ホームページ記載の送金日数

SBI新生銀行

【Goレミット】

2,000円(※1)

15銭/ドル(※1)


受取人負担のみ


2,000円+為替手数料(受取人負担の中継銀行手数料除く)1〜3営業日
Wise732円無料無料732円送金時に確認可能
WorldRemit200円約3.7円/ドル無料200円+為替手数料翌営業日 
Revolut無料(※6)

無料(※7)


非公表中継銀行手数料分3〜5営業日

楽天銀行


750円

25銭/ドル(※3)


1,000円1,750円+為替手数料1〜3営業日

りそな銀行

【アプリ】

2,000円1円/ドルアプリの場合受取人負担のみ2,000円+為替手数料(受取人負担の中継銀行手数料除く)1週間以上かかる場合も

三菱UFJ銀行

【三菱UFJダイレクト】

3,000円1円/ドル三菱UFJダイレクトは受取人負担のみ3,000円+為替手数料(受取人負担の中継銀行手数料除く)数日またはそれ以上の日数

三井住友銀行

【SMBCダイレクト】

3,500円1円/ドル(※2)2,500円6,000円+為替手数料非公表
ソニー銀行3,000円(※4)15銭/ドル(※5)3,000円6,000円+為替手数料4〜9営業日

この表を見ると、SBI新生銀行の海外送金手数料は2,000円+為替手数料(Goレミット利用時)になることがわかります。これとは別に受取人は中継銀行手数料を負担しなければならないこともあります。

上記の表を見てお気づきかもしれませんが、様々な手数料の中で特に為替手数料は、実際のレートに「隠れた手数料」が上乗せされる形で発生しており、送金前には手数料総額がわかりにくいという問題があります。

できるだけお得に送金するなら、RevolutWiseなどの低コストで便利な国際送金サービスを活用してみるのがおすすめです。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

Revolutは、イギリス初のフィンテックサービス。サービス指定の為替市場営業時間内かつ月75万円までであれば為替手数料は全くかかりません。さらにRevolutアプリ内の送金手数料も無料となっています。中継銀行などで発生する手数料については送の実行後に予測金額を知らせてくれるので安心です。

Wiseは手数料がとてもクリアな送金サービスです。事前のシミュレーションでどれだけの手数料が発生するのかがはっきりわかり、銀行のような「隠れた手数料」は一切発生しませんWiseではマルチカレンシー口座も提供しています。

(※1)ステップアッププログラムによる優遇あり。例えば、最も優遇される「ダイヤモンド」ステージの顧客の場合、月1回(初回)の送金手数料が無料になり、為替手数料は7銭/ドルとなる。

(※2)送金資金を円普通預金口座から支払う場合。

(※3)銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは、通常の為替手数料を乗せたレートにさらに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日の前営業日の17:00前後から翌銀行営業日の10:00前後までは、1.015を乗じた休日レートを適用する。

(※4)優遇プログラム Club S のステージによって異なり、プラチナステージで月3回まで無料。

(※5)優遇プログラム Club Sのステージによって異なり、プラチナステージで4銭/ドル。

(※6)送金先銀行や中継銀行による手数料が発生する場合がある。

(※7)サービスが指定する為替市場営業時間内かつ月75万円までの両替の場合。それ以外の場合は1〜2%の手数料がかかる。

SBI新生銀行の海外送金手数料

SBI新生銀行の海外送金手数料は、送金申込方法によって異なります。送金手数料は以下の通りです。

個人の場合

  • 総合口座パワーフレックスからの引き落とし(※)

  • 円普通預金のお引き落としによる送金:2,000円

  • 外貨普通預金のお引き落としによる送金:4,000円

  • 振込専用口座(指定口座)への振り込み:2,000円

  • 円建て送金の場合、送金手数料に加えて送金額の0.1%(最低1,500円)の円為替手数料がかかります。

※総合口座パワーフレックスからの引き落としに限り、ステップアッププログラムによる優遇あり。最も優遇される「ダイヤモンド」ステージの顧客の場合、月1回(初回)の送金手数料が無料になります。

法人の場合

  • 指定口座に円資金を振り込みのうえ外貨建てで送金:2,000円

  • 指定口座に円資金を振り込みのうえ円建てで送金:2,000円+送金額0.1%の円為替手数料(最低1,500円)

しかし、海外送金の際にかかる手数料はこれだけではありません。特に見落としがちなのが為替レートに含まれる為替手数料です。これについて以下でもう少し詳しく見ていきましょう。

SBI新生銀行の国際送金のレート

SBI新生銀行の海外送金で適用される為替レートは、ミッドマーケットレートに為替手数料が上乗せされた、SBI新生銀行独自のレートとなっています。このような金融機関が顧客へ外貨を販売する時のための手数料込みのレートを一般にTTS(対顧客電信売相場)と呼びます。一方で手数料が含まれていない「実際のレート」をTTM(電信仲値相場)と呼びます。

実際のレートとSBI新生銀行の為替レートを自分で比較しないと、実際にどれだけの為替手数料が上乗せされているのかはっきりとは分かりません。そのため、気が付かぬところで思わぬコストがかかってしまう場合もあります。SBI新生銀行で海外送金する前には、必ず実際のレートとSBI新生銀行の為替レートを比較するようにしてみましょう。

SBI新生銀行では、米ドルの場合、TTMに1ドルあたり15銭加えた金額をTTSとしています。これは、日本の他の大手銀行と同様です。例えば、TTMが1ドル=150円の日にはTTSは1ドル=150.15円となっています。この差が15銭の差が為替手数料なのです。

TTMが1ドル=150円の日にアメリカの受取人に1,000ドル送りたい場合を考えてみましょう。TTMのレートのまま送金できれば150,000円の準備で済みます。しかし、SBI新生銀行での海外送金時には為替手数料が上乗せされたTTSレートが適用されるので、実際には150,150円必要になります。この差額が「隠れた為替手数料」なのです。

一見少額なコストに見えますが、送金金額が大きいほど為替コストも目立ってくるので要注意です。特に米ドル以外で送金する場合は、このTTMとTTSの差がより開いていくので、為替コストによる手数料増加も無視できません。例えば、ユーロ(EUR)のTTMとTTSの差は40銭となっています。英ポンド(GBP)にもなるとTTMとTTSの差は0.6円も開いています。

SBI新生銀行では、ステップアッププログラムにより条件を満たした顧客に対して為替手数料の優遇を提供しています。主な通貨のステージ別の為替手数料は以下の通りです(いずれも片道で1通貨単位あたり)。

 ダイヤモンド・プラチナゴールド・シルバースタンダード
米ドル(USD)7銭9銭15銭
ユーロ(EUR)20銭32銭40銭
カナダドル(CAD)25銭40銭50銭
豪ドル(AUD)10銭16銭20銭
NZドル(NZD)10銭16銭20銭
英ポンド(GBP)30銭48銭60銭
香港ドル(HKD)12銭20銭25銭
シンガポールドル(SGD)25銭40銭50銭
南アフリカランド(ZAR)12銭20銭25銭
ノルウェークローネ(NOK)6銭9銭12銭
人民元(CNY)20銭32銭40銭
トルコリラ(TRY)25銭40銭50銭
ブラジルレアル(BRL)50銭80銭1円

SBI新生銀行の為替レートは毎営業日の10時頃にGoレミットウェブページまたはGoレミット海外送金アプリにて提示されます。

SBI新生銀行の海外送金のその他の手数料

リフティングチャージ

海外送金を取り扱う銀行の中には「リフティングチャージ」という手数料を設けているところもあります。これは海外送金の際に、通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料です。入金した通貨と同じ通貨で送金されてしまうと、銀行は先述した両替で発生する「隠れた為替手数料」で稼ぐことができないので、その分を他の手数料として徴収しようとするものです。例えば、日本円で送金し、海外の相手先が日本円のままで受け取る場合、リフティングチャージが発生することがあります。

SBI新生銀行でも、「円為替取扱手数料」としてリフティングチャージが発生します。個人/・法人ともにGoレミットの振込専用口座(指定口座)へ日本円を振り込み、海外の相手先が日本円のままで受け取る場合に「円為替取扱手数料」が発生します。SBI新生銀行の円為替取扱手数料は、0.1%(ミニマム1,500円)です。

また、厳密にいうとリフティングチャージではありませんが、SBI新生銀行では外貨普通預金からの引き落としによる海外送金には円預金から引き落としによる海外送金の2倍の手数料が設定されています。これもリフティングチャージに近いものと言えるでしょう。

さらに、送金先銀行側でリフティングチャージが発生することもあります。例えば、SBI新生銀行の外貨預金口座に預けている米ドルをアメリカの銀行の相手先口座に米ドルで送金する場合、SBI新生銀行側で円預金から引き落としによりも高い手数料がかかるだけではなく、受け取るアメリカの銀行でも両替手数料を得られないという同様の理由で米ドルでの受け取り金額に対しリフティングチャージを課されることがあります。

その他の手数料

為替手数料以外にかかる手数料はリフティングチャージだけではありません。中継銀行や送金相手先の銀行から手数料が請求され、その手数料分が減額されて相手の口座に送金が届くこともあります。

このような手数料について送金元銀行によっては「依頼人負担」(送金者負担)にすることが可能な銀行もありますが、SBI新生銀行ではこの「依頼人負担」の設定ができません。そのため相手先の銀行に自身の送金額が最終的にどれだけ減額されて届くのかは送金時には確定しません。

SBI新生銀行の海外送金にかかる時間

SBI新生銀行で海外送金した場合、通常はSBI新生銀行が送金してから1~3営業日後に指定の受取口座に入金されます。

これは「SBI新生銀行が送金してから」かかる日数です。ネット上で送金手続きが終わったからと言って、SBI新生銀行側がすぐ送金してくれるというわけではありません。

例えば、指定口座への入金による送金においては、送金が外貨建ての場合、営業日15:00までに円資金振り込みを銀行側が確認できた場合、当日扱いとなります。一方で、送金が円建ての場合、営業日15:00までに円資金振り込みを銀行側が確認できた場合でも、翌営業日扱いとなります。

SBI新生銀行に限らず、SWIFTを利用した海外送金においては、国や地域だけではなくタイミングによっても送金に必要な日数が異なることがあります。実際に送金に何日かかるは、日本の祝日だけでなく、受取銀行や中継銀行がある国・地域の祝日などにも影響されます。送金は余裕をもって行いましょう。

SBI新生銀行で海外送金する方法

SBI新生銀行は、2019年10月1日以降、店頭窓口および新生パワーコール(コールセンター)で海外送金を取り扱っていません。外国送金はすべてSBI新生銀行の海外送金専用スマートフォンアプリ「Goレミット」によるオンラインでの受付のみとなっています。

以下では、個人がGoレミットアプリで海外送金する方法について詳しく見てみましょう。

1.申し込み

Goレミットアプリのダウンロードし、アプリから「お客さま情報」の初期登録します。この際に本人確認書類である運転免許証(外国人の場合は在留カード)と個人番号確認書類である個人番号(マイナンバー)カードのアップロードが必要です。

運転免許証や在留カードを有していない場合は郵送での手続きとなります。その際に以下の書類を提出します。

以下のいずれかコピー 1 点

●住民票の写し/住民票記載事項証明書の原本

●印鑑登録証明書の原本

以下のいずれかコピー2点:

●運転免許証/運転経歴証明書

●在留カード

●個人番号カード(表面)

●各種健康保険被保険者証

2.登録完了通知のお受け取り

オンラインでの本人確認を実施した場合、登録完了通知メールが送られてきます。メール受信後、Goレミットの利用が可能となります。

郵送で本人確認書類を提出した場合、手続き完了後にSBI新生銀行から登録完了通知レターが転送不要郵便で送られてきます。登録完了通知を受領後、記載されているお客さま番号をアプリに登録すると、Goレミットの利用が可能となります。

3.SBI新生銀行口座の登録

総合口座パワーフレックスからの引き落しによる海外送金を希望する場合は、口座の事前登録が必要です。ここでSBI新生銀行口座を登録するには、Goレミット・SBI新生銀行口座・本人確認書類の情報(「Eメールアドレス」「住所」「氏名」「生年月日」「口座番号」)の一致が必要です。SBI新生銀行口座の「Eメールアドレス」「住所」「氏名」に変更がある場合は、SBI新生銀行口座の情報を変更後に口座登録しましょう。

4.送金先情報の登録

受取人の情報・送金原資・送金目的などを登録します。

アプリで送金できる初期設定の金額は、120万円相当額までです。送金限度額の引上げが必要な場合、登録完了後に限度額の増額申請手続きが必要です。なお、限度額の引上げには審査があり、「送金の資金源泉を確認できる書類の写し」や「送金目的の妥当性を確認できる書類の写し」を必要に応じて提出します。

5.送金手続き開始

不備がない場合、1~3営業日程度で送金手続きが開始されます。送金限度額の引上げが必要な場合は、約3営業日程度追加で時間がかかります。

送金資金について、総合口座パワーフレックス残高からの直接の引落しも可能ですが、専用口座に振り込む場合、以下の口座に振り込みます。

【振込先口座情報】

・銀行・支店名  三井住友銀行中央支店(支店番号763)

・口座名義 カ)エスビーアイシンセイギンコウ

・口座種目  普通預金

・口座番号  SBI新生銀行指定の口座番号(スマホアプリから確認できます。)

・振込人名  SBI新生銀行への登録名義

送金申込みの際に必要になる情報は?

海外送金を申し込む際には、受取人の情報が必要になります。送金手続きをする前に、以下の項目を受取人に訪ねておきましょう。

1. お受取人・お受取人取引銀行の情報

  • 受取人氏名

  • 受取人電話番号

  • 受取人住所:国名、都市名、州名(米国などの場合)、省名(中国などの場合)など

  • 受取人取引銀行:銀行名、支店名、所在地(国名・都市名・州名・省名)、口座番号など

2,特定の国・地域で必要となるコード

受取人の取引銀行・支店等を特定するコード:SWIFT(BIC)、IBAN、ABA No. など(※)

※SWIFT BICとも呼ばれるSWIFTコードは世界共通の銀行の識別番号のことで個別の銀行(もしくは支店)ごとに付与されています。ヨーロッパや一部の中東の国々への送金する場合、受取口座の所在国・銀行・支店・口座番号を特定する国際標準コードであるIBANが必要です。

3.送金目的

具体的な送金目的を英語で記入できるようにしておきましょう。

SBI新生銀行で海外送金するメリットとデメリット

ここまで説明してきたように、SBI新生銀行での国際送金には、メリットとデメリットがあります。それぞれ把握した上で、他の銀行・サービスとも比較して自分に最適な送金方法かどうかを見極めましょう。

メリット

  • アプリで手続き可能

  • SWIFTが利用可能な多くの国・地域に送金可能

  • 手数料が銀行の中では安い

デメリット

  • 限度額を引き上げるのに手間がかかる

  • 為替手数料が分かりにくい

  • 送金するための申し込み手続きに時間がかかる

送金限度額と送金可能国・地域・通貨

送金限度額

個人の場合、アプリで送金できる初期設定の金額は、120万円相当額までです。1回、月間、年間いずれかの送金限度額が120万円を超える場合、アプリを通じて必要な書類を提出する必要があります。限度額の引上げには3営業日ほど必要です。

法人の場合、具体的な金額は公表されていませんが、銀行側が1回あたりおよび所定期間ごとに送金限度額を設定します。1回あたりの送金限度額が200万円を超える場合、または月間、年間の送金限度額が360万円を超える場合の申請の際には送金の資金源泉および送金目的の妥当性を確認する書類の提出が必ず必要になります。

送金可能国・地域・通貨

Goレミットで利用できる通貨は以下の通りです。

略称通貨名(日本語)
USD米ドル
CHFスイスフラン
GBP英ポンド
HKD香港ドル
CADカナダドル
SGDシンガポールドル
AUDオーストラリアドル
SEKスウェーデンクローネ
NZDニュージーランドドル
INRインドルピー
EURユーロ
YEN

送金不可国や送金注意国がかなり多くかつ明確に設定されており、ロシアやミャンマーには送金自体できません。送金注意国も数多く設定されており、中国のうち北朝鮮に近い東北三省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)やベトナムも含まれています。送金注意国の送金先の登録や送金注意国への海外送金の実行にあたり、海外送金先の詳細や送金の資金源に関する資料の提出が必要になります。

SBI新生銀行で海外送金を受け取る

SBI新生銀行では、海外からの送金を受け取ることも可能です。受取可能な通貨は日本円、米ドル、ユーロなどの全13通貨です。人民元は日本国内からの送金のみ受け取り可能で、ブラジルレアルの受け取りはできません。SBI新生銀行で海外送金を受け取る際に必要な手数料や情報は以下の通りです。

SBI新生銀行で海外送金を受け取る際に必要な手数料

SBI新生銀行での外国送金の受取手数料はおよそ2,000円相当額と設定されています。

SBI新生銀行で海外からの送金を受け取る場合、送金通貨に応じた「送金事務手数料」が送金金額から差し引かれて入金されます。外国送金の受取手数料は円換算で2,000円相当額になるように定期的に見直されています。

手数料は受取資金から引き落とされますが、受取資金から引き落とせない場合は受取資金と同一通貨の普通預金、それでも引き落とせない場合には円普通預金から引き落とされます。これらのいずれも受取手数料に満たない場合は、送金は依頼人に返金されます。

この受取手数料については、総合口座パワーフレックスからの引き落としに限り、ステップアッププログラムによる優遇があります。「ダイヤモンド」、「プラチナ」、「ゴールド」、「シルバー」であれば、送金受け取りの翌月末までに円建てで一律2,000円キャッシュバックされるので、この受取手数料は実質ほぼ無料となります。

受取手数料を送金元金融機関にて送金依頼人が支払った場合、SBI新生銀行での受取手数料の引き落としはされないのでキャッシュバック対象外となります。また、キャッシュバックは回数制限なしで利用可能です。

SBI新生銀行では実勢レートに手数料が上乗せされたレートで両替されるので、日本円への両替時にも実質的に手数料を支払うことになります。例えば、米ドルであれば 1 米ドルあたり 0.15 円、ユーロであれば 1 ユーロあたり 0.4円上乗せされています。

SBI新生銀行で海外送金を受け取る際に必要な情報

SBI新生銀行でスムーズかつ確実に海外送金を受け取るためには、必ず以下の情報を事前に送金人に伝えておきましょう。

海外金融機関から、SBI新生銀行宛に外貨送金をする場合は次の情報が必要です。

  • 銀行名/支店名(Beneficiary Bank): SBI Shinsei Bank, LTD.,

  • SWIFTコード:LTCBJPJT

  • 11ケタでの記入を求められた場合は「LTCBJPJTHED」と記入します。

  • CHIPS UID を指定された場合は[024997]と記入しましょう。

  • 支店名(Branch Name): ○○Branch

  • 例:本店の場合は「Head Office」

  • 銀行の支店住所(Beneficiary Bank's Branch Address)

  • 例:本店の場合は「2-4-3 Nihonbashi-Muromachi, Chuo-ku, Tokyo」

  • 受取口座番号(Beneficiary Account Number)

  • 店番号3ケタ ― 口座番号7ケタ

  • 店番号についてはSBI新生銀行公式サイトで調べることができます。

  • 受取人名(Beneficiary Name):キャッシュカード記載のアルファベット

  • 受取住所(Beneficiary Address):郵便番号を含む銀行への届け出住所

日本で外国送金を受け取る場合に必要なコードは、原則SWIFTコード(BICコード)のみです。海外の金融機関から日本国内へ送金する場合、AWB番号、Routing番号、ABA、IBAN、SORTなどは必要ありません。送金依頼銀行より上記のコードの入力を求められる場合は、送金依頼銀行に対し日本への送金時には上記コードが不要であると伝えましょう。

外貨のまま受取希望の場合は送金元銀行へ「外貨のまま送金するように」と送金者が指示する必要があります。具体的には送金依頼書の備考欄などに「DO NOT CONVERT」(両替するな)と記載します。外貨のまま送金するように指示がない場合、中継銀行が円に交換して送金する可能性があります。

送金元銀行から中継銀行を指定するよう求められた場合は「チャット(平日8:30-17:30)」または「Webご相談フォーム」からSBI新生銀行に連絡して質問するように求めています。

SBI新生銀行のカスタマーサポート

SBI新生銀行の海外送金でわからないことがあれば、SBI新生銀行のカスタマーサポートに問い合わせることが可能です。

SBI新生銀行

Goレミット海外送金サービス問い合わせ先

0120-227-503

オペレーター受付時間:平日9:00~17:00

公式ホームページからはチャットでのオペレーターへのお問い合わせも可能です(受付時間:平日8:30~17:30)。

まとめ

ここまで、SBI新生銀行の海外送金について、気になる手数料や送金手順、送金日数などを見てきました。SBI新生銀行は窓口でも送金はできませんが、海外送金手数料が比較的安いのは嬉しい点です。

しかし、為替レートにどれだけの為替手数料が上乗せされているのかが分かりにくいのは困ったところです。SBI新生銀行の手数料が気になる人は、RevolutWiseなどの海外送金サービスを検討してみるのも良いでしょう。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

どちらも銀行に代わる新しい送金方法なので、手数料を大きく節約できるかもしれません。さらに銀行よりも短い送金日数での海外送金も可能かもしれません。WiseとRevolutについてはそれぞれ「Wiseを徹底解説」「Revolutを徹底解説」という記事で詳しく解説しています。

SBI新生銀行の国際送金に関するよくある質問

最後にSBI新生銀行の海外送金についてよくある質問と答えをまとめました。

SBI新生銀行の海外送金にかかる手数料はいくら?

SBI新生銀行の海外送金手数料は基本的には2,000円ですが、外貨普通預金のお引き落としによる送金の場合は4,000円となります。

また、送金先によっては中継銀行手数料などが送金額から引かれる場合があります。また、SBI新生銀行が通貨の両替に適用する為替レートにも為替手数料が上乗せされています。

SBI新生銀行の海外送金にかかる時間は?

SBI新生銀行で海外送金した場合、通常はSBI新生銀行が送金してから1~3営業日後にご指定の受取口座に入金されます。

SBI新生銀行の海外送金方法は?

SBI新生銀行は店頭窓口およびコールセンターでの海外送金を取り扱っておらず、スマートフォンアプリなどオンラインでのみ海外送金を受け付けています。

日本から海外への送金に税金はかかる?

日本は海外に資産を移動させることに対して税金を課していないので、日本から海外に送金することで何らかの税金が発生することはありません。また、海外送金のための手数料に対しては「外国為替業務に係る役務の提供」として消費税は非課税となります。

出典

Goレミット海外送金サービス | SBI新生銀行

海外送金専用スマホアプリ Goレミット海外送金サービス | SBI新生銀行

送金限度額/送金時の確認について - Goレミット海外送金サービス | SBI新生銀行

海外への送金・外貨建て送金 : 三井住友銀行

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