ヨーロッパ旅行向け!おすすめSIMカード

山口 友紀恵
Last updated
2024年11月12日

海外旅行でスマートフォンを使うためには、現地のインターネットにアクセスできるようにしなければなりません。地図を見たり撮った写真を友人や家族に送ったり、現地でスマートフォンを使う機会は多々あります。そのため、インターネットに繋がらないと不便に感じる場面はたくさんあるでしょう。

海外でインターネットに接続する方法としてはポケットWi-Fiを借りる、海外SIMを購入する方法があります。プランによっては複数の国にまたがって使えるものもあり非常に便利です。そこで今回の記事では、海外旅行、特にヨーロッパ旅行へ行く際におすすめのSIMカードを5つご紹介します。SIMカードの使い方やそのメリット、それぞれのプロバイダーのプランの違いなど解説していくので、ヨーロッパ旅行を予定している人はぜひ参考にしてみてください。

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SIMカードとは?その機能と種類

SIMカードとはスマートフォンのインターネット接続に欠かせない情報が搭載されているデータカードです。指先大ほどのサイズのカードをデバイスに差し込むことでその通信会社のネットワークに繋がるようになります。また、近年ではデバイスに内蔵できるe-SIMも登場しています。機能は通常のSIMと変わりませんが、カードの差し込みが不要でオンライン上で手続きをするだけで必要な情報がデバイス内に保存されます。

SIMの中には、海外での使用に対応している国際カードもあります。現地に着いてから回線の切り替え作業が必要ですが、自分がいつも使っているスマートフォンを海外でそのまま利用でき便利です。また、現地のSIMカードを購入してインターネットに接続する方法もあります。ただし、すべてのスマートフォンが対応しているわけではないので注意が必要です。

ヨーロッパ旅行向けのSIMカードはどこで買える?

SIMカードは出発前に国内にいるうちに購入するか、現地に着いてから空港などで探すかのどちらかの方法で調達できます。国内で購入しておいた方が現地にすぐ使えて便利ですし、落ち着いてさまざまな通信会社のプランを比較できるのでよりお得になることも。

もちろん、ヨーロッパに着いてから現地のSIMカードを購入しても何ら問題はありません。ここでは、国内での購入方法と現地での購入方法について解説していきます。

旅行前に国内で購入する方法

国内の通信会社の中には、海外用のプランを準備しているところもあります。その場合は新たにSIMカードを買う必要はなく、プランの申し込みと設定の変更だけで海外でも使えるようになります。例えばソフトバンクでは「世界対応ケータイ」に加入していれば海外でもインターネットへの接続が可能です。データの利用量によって値段は変わり、無制限の場合は1日あたり2,980円かかります。

よりお得なプランを探している場合には、海外旅行用のSIMカードがおすすめです。旅行先や旅行日数に合わせてさまざまなプランが用意されているので、自分の旅行プランに合ったものが選べます。SIMカード、e-SIMのいずれの場合でもオンライン上で購入が可能です。

現地でSIMカードを購入する方法

海外の通信会社の場合、1ヶ月ごとのプリペイド式のプランを設定しているところが少なくありません。現地でSIMカードを購入する場合にはそういったプリペイド式のプランの中から選びます。7日間、15日間、30日間、など利用日数ごとにプランが設定されていることが多いので、旅行プランに合わせて選びましょう。後払い式のプランもありますが、居住者向けのものであり、滞在許可証などの提出を求められることがあるので旅行者の場合は購入は難しいです。

プリペイド式のSIMカードは現地の空港やスーパー、コンビニなどで入手可能です。また、通信会社の店舗に行って購入するという手段もあります。ただし、現地のSIMカードの場合はその国の中でしか使えないことが一般的です。ヨーロッパの場合にはEU圏内であれば他国に移動してもそのままSIMカードを使えることもありますが、どの国で使えるかはよくよく確認する必要があります。。ヨーロッパ各国を周遊しようと考えている場合には、なるべく使える国が多いSIMカードを選ぶとカードを変える手間や費用がかからず便利です。

ヨーロッパで使えるおすすめSIMカードは?

ここではヨーロッパ旅行におすすめの5つのe-SIMをご紹介します。いずれもヨーロッパ周遊プランがある通信会社で、オンラインで申し込みが可能です。ただし、対応している国の数や対応日数などはプロバイダーによって異なります。詳しくは後述します。


HolaflyVOYAGEEtrifaWorld eSIMGlocal eSIM
価格3,400円約3,860円(*1)5,990円7,890円4,960円
日数、データ量7日間(無制限)10日間(5GB)7日間(無制限)10日間(無制限)15日間(6GB)
購入方法Holafly | 海外旅行向けの国際eSIMプラン

海外旅行者向けeSIMならVOYAGEESIM


トリファ


World eSIM日本でも海外でも通信使うなら Glocal eSIM
通話機能なし記載なしなしなしなし
カスタマーサポートチャットやメールで24時間サポート365日サポート体制24時間対応チャットボット、チャットサポート問い合わせフォーム

問い合わせフォーム


(2024年10月12日現在の情報を基に作成)(1)25.8ドル 10月12日現在の市場仲値 1ドル=149.62円を基に計算

Holafly

Holaflyのヨーロッパ周遊プランでは、30カ国以上でインターネットに接続可能です。他の通信会社の場合は日数ごとにプランがパッケージ化されていることが多いですが、Holaflyは1日ずつプランを選べます。日数が増えるほど1日あたりの価格は割安になっていきます。

日数、データ量価格通話機能
3日間(無制限)1,400円なし
7日間(無制限)3,400円なし
10日間(無制限)4,100円なし
15日間(無制限)5,700円なし
30日間(無制限)8,400円なし

(2024年10月13日現在の情報を基に作成)

VOYAGEE

VOYAGEEはヨーロッパ周遊プランとしては4つのプランがあり、ヨーロッパ内の42カ国で利用可能です。データ無制限のプランはなく、日数に応じて利用できるデータの量が増えていきます。

日数、データ量価格通話機能
10日間(5GB)約3,844円(25.8ドル )(*1)なし
15日間(10GB)約6,616円(44.23ドル)なし
30日間(20GB)約10,890円(72.79ドル)なし
60日間(50GB)約24,537円(164ドル)なし

(2024年10月13日現在の情報を基に作成)(1)10月12日現在の市場仲値 1ドル=149.62円を基に計算

trifa

trifaは日数ごと、データ量ごとに細かくプランを設定しています。下記の表では主に無制限プラン、データ量の多いプランを紹介していますが、他にも3GBや5GBといったプランもあるので、旅程や滞在先に合わせて選べます。一番長いものだと60日間のプランがあり、仕事の出張などで長期滞在する人にもおすすめです。ちなみに、ヨーロッパ28カ国に対応しています。

日数、データ量価格通話機能
3日間(無制限)2,970円なし
7日間(無制限)5,990円なし
15日間(無制限)11,990円なし
31日間(30GB)14,570円なし
60日間(50GB)24,140円なし

(2024年10月13日現在の情報を基に作成)

World eSIM

World eSIMのヨーロッパ周遊プランは35カ国に対応しており、5つのプランがあります。下記の表ではデータ無制限のプランをご紹介していますが、データ量の決まっているプランもあります。ちなみにデータ量の決まっているプランの場合、日数は7日間、30日間のものがあり、データ量は最大50GBです。

日数、データ量価格通話機能
3日間(無制限)2,950円なし
5日間(無制限)3,680円なし
7日間(無制限)5,890円なし
10日間(無制限)7,890円なし
15日間(無制限)9,950円なし

(2024年10月13日現在の情報を基に作成)

Glocal eSIM

Glocal eSIMのヨーロッパ周遊プランは3つと他の通信会社に比べるとやや少なめです。しかし、同じ日数の他の通信会社のプランと比べてみると価格が安く抑えられています。対応している国は35カ国です。

日数、データ量価格通話機能
15日間(6GB)4,960円なし
20日間(10GB)5,960円なし
30日間(20GB)8,960円なし

(2024年10月13日現在の情報を基に作成)

SIMカードの設定方法

海外旅行用のSIMカードを利用するには、自分のデバイスでセッティングを行う必要があります。物理的なSIMカードとe-SIMと、それぞれの設定方法を確認していきましょう。

SIMカードの場合

カードを入れ替える場合には、SIMトレイを開いて元々入っているSIMカードを取り出し、旅行用に準備したSIMカードを挿入します。上述の通り、SIMカードは指先大ほどの大きさしかないので、国内で使っているSIMカードの保管には細心の注意を払いましょう。SIMカードを入れ替えたら、スマートフォンの設定画面から通信会社の切り替えを行います。

e-SIMの場合

e-SIMの場合には、物理的なカードの交換作業はありません。オンライン上で申し込み手続きを行い、送られてくるアプリやメールの指示に従ってデバイス上で手続きをします。AndroidとiPhoneで若干設定方法は異なりますが、いずれの場合も普段使っている回線をオフ、追加する回線をオンにする必要があります。

ヨーロッパ旅行に役立つ耳寄り情報3選

最後に、ヨーロッパ旅行へ向けた旅のアドバイスをいくつかご紹介します。

新制度「ETIAS」が導入予定

日本のパスポートを持っている場合、ヨーロッパのほとんどの国でビザなしで90日間まで滞在できます。これはヨーロッパの多くの国が「シェンゲン協定」に加盟しており、各国間の人の移動を自由にすることに同意しているためです。しかし、2025年以降は「ETIAS」という新制度が導入される予定で、事前の入国審査が必要となります。ビザが不要なことには変わりませんが、旅に出る前にオンラインで申請を行い、渡航認証を得る必要があります。具体的な導入時期は2024年10月現在まだ決まっていませんが、2025年の前半には運用開始の予定です。

現地の支払いにはWiseデビットカードが便利

海外旅行に行くときには、現地での支払いを現金にするかカードにするか迷う人も多いのではないでしょうか。スリや置き引きのリスクを考えると多額の現金を持ち歩くのは危険、でもカードの場合は種々の手数料がかかってしまう、と悩む人もいるでしょう。

そんな人には複数通貨の保有や送金に対応しているWiseのデビットカードがおすすめです。Wiseではアカウントひとつで40以上の通貨の保有ができます。そして、アカウント内に入っている通貨であれば決済時の手数料が無料。つまり、アカウント内にユーロが入っていればヨーロッパ旅行中の決済に手数料がかからないのです。ユーロを保有するにはまず日本円をアカウントに入れてそれを両替する必要がありますが、その際の両替手数料は0.5%です。

中にはユーロを導入していない国もいくつかありますが、その場合も現地通貨をアカウント内に入れておくことで決済手数料がかからなくなります。滞在期間が短いなど、現地の通貨に両替する手間が惜しい場合にはアカウント内に通貨がない状態でも決済自体は可能です。その場合には両替手数料は0.33%~、手数料が最も安くなる通貨の組み合わせを自動で選んで決済してくれます。

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人が集まる場所ではスリに注意

ヨーロッパの国の中には、スリが多いことで知られている国がいくつかあります。イギリスの保険会社の調査によると、スリが最も多い国はイタリア、次いでフランス、スペイン、ドイツ、オランダ、となっています。これらの国に行くときには細心の注意を払いましょう。特に人が集まる場所に行くときには、荷物は身体の前で持つようにする、余分な現金は持ち歩かない、など工夫が必要です。

まとめ

今回の記事では、ヨーロッパ旅行におすすめのSIMについてご紹介してきました。各プロバイダーが日数別やデータ量別にいろいろなプランを設定しているので、ご自身の旅行プランに合わせて適切なものを選べます。特にe-SIMであればカードの入れ替え不要なので、自分のデバイス上で設定を変えるだけで利用でき便利です。

現地に着いてすぐに利用したい場合には、国内にいるうちに申し込みをしておく必要があります。旅行に向けては荷物の準備やお金の用意などやることはいろいろありますが、その中にSIMの準備も忘れず入れておきましょう。

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よくある質問とその回答

ヨーロッパでe-SIMは使えますか?

今回ご紹介したプロバイダーはいずれもe-SIMです。対応している国の数は通信会社によってさまざまですが、ヨーロッパ各国で利用できます。

SIMカードとe-SIMではどちらがおすすめ?

機能としてはどちらも変わりませんが、カードの入れ替えがないe-SIMの方が手間は少ないです。元々使っているSIMカードを紛失する心配もありません。

e-SIMで電話番号は付与される?

電話番号付与があるものは少なく、データ通信のみのプランが主流です。