りそな銀行で外貨両替はできる?両替手数料やレートも解説

高橋 美穂
ライター
石井 美南海
最終更新日
2025年5月29日

「りそな銀行で外貨両替したい」「りそな銀行の外貨両替手数料やレートはいくら?」と疑問を持つ方に向けて、今回はりそな銀行での外貨両替について解説します。近年では多くの銀行で外貨両替サービスを終了しており、お困りの方も多いのではないでしょうか。本記事では、りそな銀行での両替手数料やレート、新たな外貨両替の方法として、外貨に特化したWise(ワイズ)デビットカードも併せてご紹介します。

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りそな銀行で外貨両替はできる?

りそな銀行では、残念ながらすでに外貨両替の取り扱いを終了しています。

現在、りそなグループ(りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行)では外貨両替専門店であるトラベレックス (Travelex) と外貨両替において業務提携をしています。2025年4月現在、りそな銀行・埼玉りそな銀行の計3支店内にはトラベレックスのインプラントストアが営業されています。

トラベレックスでは店舗での外貨両替のほか、外貨宅配サービスや外貨郵送買取サービスを利用できます。また、トラベレックス店舗でりそな銀行のキャッシュカードを提示すると、レート優遇が受けられるメリットも享受できます。

りそな銀行の外貨両替手数料はいくら?

りそな銀行と外貨両替の業務提携をしているトラベレックスでの両替手数料はいくら位なのでしょうか?ここでは、日本円 5万円を米ドルに両替する際にかかる手数料をトラベレックス以外の外貨両替専門店や外貨宅配サービス、オンラインで両替できるWiseデビットカードの4つの方法で両替した場合のシミュレーションしてみました。

なお、調査時点のみずほ銀行が公示する米ドルの市場仲値は、146.03円でした。

サービス名両替レート
(市場仲値との差)
両替手数料合計送料受け取り金額(USD)
りそな銀行(トラベレックス・オンラインのレート)150.21円
(+4.18円)
約1,391円-332.87 USD
カード(Wise)147.11円
(ミッドマーケットレート)
303円-337.82 USD
外貨両替所(大黒屋)149.05円
(+3.02円)
約1,011円-335 USD
外貨宅配サービス(外貨両替ドルユーロ)149.07円
(+3.04円)
約1,009円400円332 USD

(2025年4月4日 20ː06 CET現在)

4つの両替サービスの比較では、米ドルの受取金額が最も多いのはWiseデビットカードという結果になりました。Wiseは他の両替サービスと比較して、約2ドル~5ドル多く受け取ることができます。

外貨両替では各サービスで独自の両替レートを設定しており、そのレートに為替手数料が含まれています。そのため、できるだけ市場仲値に近いレートで両替することで、手数料を節約し、結果としてより多くの外貨を受け取ることができます。

一方、Wiseのオンライン両替の手数料は0.68%~と格安で両替できるだけでなく、両替した通貨はアカウントに紐づくWiseデビットカードで、海外でのショッピングはもちろん、海外ATMで現地通貨の引き出しにも利用が可能。海外渡航時には一枚持っていると非常に便利に利用することができます。

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りそな銀行の外貨両替レートは?

次に、りそな銀行と提携しているトラベレックスでの外貨両替レートが市場仲値とどのくらい差があるかを通貨別に比較していきます。なお、本調査は2025年4月9日時点のトラベレックス・オンラインおよび、みずほ銀行に掲載されているレートを採用しています。

通貨名TTSレート市場仲値
米ドル(USD)148.65円145.40円
ユーロ(EUR)165.10円159.97円
英ポンド(GBP)199.58円186.24円
人民元(CNY)21.53円19.65円
オーストラリアドル(AUD)96.57円86.60円
シンガポールドル(SGD)115.38円107.58円

(2025年4月9日18ː56 CET現在)

トラベレックス・オンラインでのレートと市場仲値のレートを比較してみると、トラベレックス・オンラインのレートには市場仲値に対して約3円~13円の為替手数料が上乗せされていることが分かりました。

トラベレックスに限らず、一般的に米ドルのように流通量が多い通貨では為替手数料は安く、反対に、流通量が少ない通貨では為替手数料が高い傾向があります。

りそな銀行(トラベレックス)で外貨両替が可能な店舗は?

りそな銀行が業務提携するトラベレックスは世界1,500店舗以上の外貨両替専門店を運営しています。日本国内においても主要空港をはじめ、駅ナカやオフィス街、商業施設内などの利便性の高いエリアに約70店舗を展開しています。(2025年4月10日現在)

以下では、東京都内で外貨両替できる店舗から、5店舗をご紹介します。

店舗名住所電話番号営業時間
羽田空港第2ターミナル出発ゲート店〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-4-2 羽田空港第2ターミナル3階03-6459-92187:00~22:30
浅草店〒111-0034 東京都台東区雷門2-18-9 浅草文化観光センター1階03-5827-33859:00~20:00
秋葉原店〒101-0028 東京都千代田区神田花岡町1-1ヨドバシAkiba1階03-5298-78119:00~21:00
池袋西口店〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-21-3 リビック大野ビル1階03-5956-5571【月~金】10:00~ 20:00
【土・日・祝日】10:00~18:00
渋谷マークシティ店〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-3 渋谷マークシティ イースト2階03-5458-7755【月~金】10:00~21:00
【土・日・祝日】10:00~20:00
京王新宿店〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-1-4 京王線新宿駅西口改札横03-5324-705011:00~19:00

(2025年4月10日現在)

りそな銀行で外貨両替が可能な通貨は?

りそな銀行(トラベレックス)では豊富な種類の通貨を取り扱っており、2025年1月からは新たにインドルピー、カンボジアリエル、トルコリラも新たに開始されました。2025年4月現在、トラベレックスの外貨販売で取り扱っている通貨は以下の通りです。

通貨名通貨コード
イギリスポンドGBP
ユーロEUR
ロシアルーブル(※トラベレックス・オンラインおよび店舗窓口 一時販売停止)RUB
ハンガリーフォリントHUF
ノルウェークローネ(※トラベレックス・オンライン 一時販売停止)NOK
チェココルナCZK
ポーランドズロチPLN
デンマーククローネ(※トラベレックス・オンライン 一時販売停止)DKK
スウェーデンクローナ(※トラベレックス・オンライン 一時販売停止)SEK
スイスフランCHF
アメリカドルUSD
カナダドルCAD
ブラジルレアルBRL
メキシコペソMXN
中国元CNY
台湾ドルTWD
シンガポールドルSGD
タイバーツTHB
韓国ウォンKRW
ベトナムドンVND
インドネシアルピアIDR
フィリピンペソPHP
マレーシアリンギットMYR
香港ドルHKD
オーストラリアドルAUD
ニュージーランドドルNZD
パシフィックフランCFP
フィジードルFJD
サウジアラビアリヤルSAR
南アフリカランドZAR
UAEディルハムAED
カタールリヤル(※空港店窓口のみ販売中)QAR
インドルピー(※空港店窓口のみ販売中)INR
カンボジアリエル(※空港店窓口のみ販売中)KHR

(2025年4月10日現在 )

りそな銀行での外貨両替の代替サービスは?

幅広い外貨の取り扱いをはじめ、国内でも多くの場所で店舗展開をしており、利便性の高い外貨両替サービスを展開するりそな銀行(トラベレックス)ですが、その他にも便利な外貨両替サービスがあります。ここでは、りそな銀行に代わる外貨両替サービスを3つご紹介します。

海外での支払いや外貨両替におすすめのWise!

海外送金サービスで知られるWise(ワイズ)では、海外で便利に使えるWiseデビットカードが発行できます。Wiseデビットカードでは、40種類以上の通貨をアカウント内で保有することができます。保有通貨を利用して外貨のままカード決済できたり、海外のATMで現地通貨をお得な手数料で引き出しできたりと、Wiseデビットカードは一般的なクレジットカードよりも便利かつリーズナブルに使える外貨に特化したカードです。

Wiseデビットカードの年会費はかかりません。アカウント内で保有する外貨を利用したカード決済では、手数料は無料。例えば、アカウント内に日本円を保有(チャージ)して、他の外貨に両替する場合の両替手数料は0.68%~と非常にお得に両替できます。海外ATMでは、毎月2回まで・3万円相当額までは手数料無料で現地通貨を引き出すことができ*、渡航前に慌てて両替したり、現地で両替所を探し回る必要もありません。

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*日本の住所で登録されたWiseユーザーの場合

大黒屋

ブランド品の買い取りや質屋としておなじみの大黒屋。大黒屋は日本全国に外貨両替サービスを提供する店舗も運営しています。

外貨両替サービスでは主要通貨を含む12通貨を取り扱っており、土日・祝日も営業しています。東京都の山手線沿線エリアを中心をはじめ、全国の主要都市で外貨販売・買取サービスを展開しています。店舗数が多く、駅前などの利便性の高い立地にあり、土日祝日も19時まで営業しているため、仕事帰りや外出先でも立ち寄りやすいのがメリットです。

ただし、店舗によって取り扱い通貨が異なることや、両替レートが割高であることに注意が必要です。大黒屋のレートに関しては、「大黒屋の外貨両替レートは高い?手数料や口コミを解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

外貨両替ドルユーロ

外貨両替ドルユーロは、宅配サービス専門の外貨両替サービスです。オンラインで外貨を注文し、自宅や空港内郵便局などで書留郵便にて受け取ることができるため、わざわざ両替専門店へ出向く必要がないことがメリットです。

外貨両替ドルユーロでは17通貨を取り扱いしています。営業日午前11時までの申し込みで即日出荷が可能で、10万円以上の注文では郵送料が無料になります。また、取引金額に応じてお得なレートが適用される優遇レートシステムがあることも魅力です。

一方、10万円未満の注文では郵送料が別途400円発生することや、郵便書留での配送となるため、時間指定で受け取りができないことに注意が必要です。

りそな銀行で外貨両替のやり方は?

りそな銀行(トラベレックス)で外貨両替する方法には、店舗窓口での外貨両替、トラベレックス・オンラインでの外貨宅配サービス、外貨郵送買取サービスの3つの方法があります。ここでは、それぞれの両替方法の手順をご説明します。

トラベレックス店舗窓口での外貨両替

トラベレックス店舗での両替時には、特に必要なものはありません。一定額までは書類の記入が不要なため、店頭ですぐに両替が可能です。

トラベレックス直営店では、現金のほか、クレジットカードでの両替も可能です。*

なお、りそな銀行・埼玉りそな銀行の計3支店内ではトラベレックスのインプラントストアが展開されています。りそなグループ(りそな銀行・埼玉りそな銀行・関西みらい銀行・みなと銀行)のキャッシュカードまたはりそなカード〈セゾン〉の提示で、割引レートが適用されます。

*ビューカード受託店舗ではクレジットカードの利用不可

トラベレックス・オンラインでの外貨両替

トラベレックス・オンライン(外貨宅配サービス)では、以下の手順で365日24時間、好きなときに外貨を注文でき、自宅やトラベレックス店舗のいずれかでの受け取りを選ぶことができます。手順は次の通りです。

  1. 購入したい通貨を選択し、購入額を決定する

  2. 希望の受け取り日時*(1)、場所(自宅またはトラベレックス店舗)を選択する

  3. 支払い方法など、必要事項を入力する

  4. 指定場所で受け取る

*(1)自宅受け取りの場合、受け取り日の指定不可

トラベレックス 外貨郵送買取サービス

トラベレックス外貨郵送買取サービスは、外貨から日本円に両替する際に店舗に出向くことなく、郵送で外貨の両替をすることができます。手順は以下の通りです。

  1. トラベレックス指定の外貨郵送買取依頼申込書に必要事項を記入する

  2. 外国紙幣と外貨郵送買取依頼申込書を同封し、一般書留にて外貨を指定郵送先まで郵送する

  3. 買取金額(日本円)が指定した銀行口座へ振り込みされる

りそな銀行の外貨両替の上限額は?

りそな銀行(トラベレックス)での外貨両替は、店舗・外貨宅配・外貨郵送買取のそれぞれの方法で取引上限額が設けられています。サービスを利用する前に、一度確認しておきましょう。

両替方法各通貨の最低注文額取引上限額
トラベレックス店舗明記なし明記なし
トラベレックス・オンライン1万円以上

3万円以上30万円以下/回

150万円相当まで/過去30日間

トラベレックス

外貨郵送買取サービス

明記なし

30万円相当/回

60万円相当/日

150万円相当/過去30日間

(2025年4月12日現在)

りそな銀行の外貨両替のメリット・デメリット

りそな銀行(トラベレックス)での外貨両替には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

メリットデメリット
✅ 約30種類以上の幅広い通貨の取り扱い
✅ りそなグループのキャッシュカード提示でレート割引が適用される
✅ トラベレックス直営店やトラベレックス・オンラインではクレジットカード決済が可能*(1)
✅ 宅配サービスや外貨買取郵送サービスなど自宅にいながら両替が可能

❌ 両替レートが割高
❌ クレジットカード決済の場合、りそなグループのレート割引の適用が不可

❌外貨宅配サービスではりそなグループのレート割引の適用不可

*(1) レート割引、マイル付与の併用不可

トラベレックスは日本国内で約70店舗以上を展開しているだけでなく、約30種類以上の豊富な外貨の取り扱いが大きな特徴です。りそなグループのキャッシュカードを店舗で提示するとレート割引が適用され、通常よりも有利なレートで両替することができます。

トラベレックスは利便性が高い一方、両替レートが割高であることがデメリットと言えます。空港内の店舗は特にレートが高い傾向があるため、注意が必要です。また、トラベレックス直営店ではクレジットカード決済が可能ですが、クレジットカード決済の場合はりそなグループのレート割引が適用されないため、現金での購入が望ましいでしょう。

りそな銀行の外貨両替をする際の注意点

最後に、りそな銀行(トラベレックス)で外貨両替する際の注意点を3つご紹介します。

  • トラベレックス・オンラインとトラベレックス店舗でのレートは異なる:トラベレックス・オンライン(外貨宅配サービス)のウェブサイトでは、オンラインレートが掲載されています。しかし、トラベレックス店舗で定められているレートとオンラインレートは異なることに注意が必要です。

  • 市場仲値を確認する:外貨両替する際には、事前に銀行のサイトなどで市場仲値を確認しましょう。銀行やトラベレックスのような外貨両替所では、市場仲値に為替手数料を上乗せした独自のTTSレート(外貨販売レート)やTTBレート(外貨買取レート)を設定しています。市場仲値を確認しておき、できるだけ市場仲値に近いレートで両替できる場所を探すことで、手数料で損するのを避けることができます。

  • りそなグループのキャッシュカードを提示する : トラベレックス店舗で両替する際には、りそなグループ(りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行)または、りそなカード〈セゾン〉のキャッシュカードを提示することで優遇レートで両替することができるので、忘れずに提示しましょう。

    ただし、クレジットカード決済の場合にはこの優遇レートが適用されないため、注意が必要です。

まとめ

今回は、りそな銀行と外貨両替サービスの業務提携をするトラベレックスでの手数料やレート、取り扱い通貨などを中心に解説しました。

トラベレックスは取り扱い通貨も豊富で、主要空港内にも店舗を展開しており利便性が高い一方、両替レートが高い傾向があります。レートが高い=手数料の負担が多いため、最終的に受け取れる金額が少なくなってしまう結果につながります。

少しでも受取金額を増やすには、記事内でも解説したようにWiseデビットカードのような市場仲値で両替できる方法を選択しましょう。Wiseでは、アプリやウェブサイトで手軽に両替でき、常に為替手数料がかからないミッドマーケットレートで両替が可能です。希望すするレートで自動両替を設定できる機能もあり、海外旅行には強い味方となるでしょう。

今後、外貨両替する場合には、ぜひ両替レートや手数料にも注目して手数料を節約してみませんか?

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