りそな銀行の海外送金を徹底解説!

山口 友紀恵
石井 美南海
Last updated
2023年11月30日

2003年に20年の節目を迎えたりそなグループ。そんなりそなグループの傘下にあり、全国に300を超える店舗を展開しているのがりそな銀行です。都市銀行のひとつであり、さまざまな銀行業務を行っています。その業務の中には海外送金も含まれ、法人及び個人の海外送金が可能です。

今回は、そんなりそな銀行の海外送金について、手続き方法や手数料、送金に必要な日数など詳しく見ていきます。他銀行との違いも交えながら解説していきますので、海外送金を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。また、WiseRevolutなどの新たなオンライン送金サービスとも比較していきます。

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りそな銀行の海外送金を比較

りそな銀行の海外送金について、詳しく知るためにまずは他行との違いを確認していきます。下記は10万円をアメリカに送金する場合の、必要な手数料および送金日数の比較表です。従来の対面式の銀行だけでなく、ネット銀行やWiseといったオンライン送金サービスも記載しています。

銀行・サービス送金手数料

為替手数料


中継銀行手数料 (送金人負担の場合)合計手数料ホームページ記載の送金日数
りそな銀行2,000円(※1)非公表受取人負担のみ(※2)2,000円非公表
Wise732円無料無料732円原則翌営業日
Revolut無料無料~1.5%(※3)非公表無料~1,500円3~5営業日
楽天銀行750円0.25円/ドル1,000円約1,916円(※4)送金日+1~5営業日程度
三井住友銀行3,500円(※5)0.5円/ドル2,500円約6,333円(※6)非公表
三菱東京UFJ銀行3,000円(※7)0.25円/ドル受取人負担のみ約3,166円(※8)非公表

詳しくは後述しますが、りそな銀行では「アプリ」と「店舗」の2つの方法で海外送金を受け付けており、それぞれ送金手数料が異なります。アプリの場合は2,000円、店舗の場合は7,500円です。他行もオンラインでの海外送金を受け付けていますが、送金手数料だけを見れば、オンラインの場合はメガバンクよりもりそな銀行の方が安く抑えられていることがわかります。ちなみに、為替手数料については明記がありません。海外送金の際にはりそな銀行が独自で設定している為替レートが適用されるので、その中に為替手数料が含まれていると推察されます。

手数料について言えば、WiseやRevolutといった送金サービスも他のメガバンクより安く抑えられていておすすめです。Wiseは為替手数料と中継銀行手数料がかからず、送金手数料のみで海外送金ができます。Revolutは条件によって為替手数料がかかることがありますが、送金手数料はかかりません。そのため、どちらも手数料が非常に安くなっています。

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WiseとRevolutについてはそれぞれ「Wiseを徹底解説」「Revolutを徹底解説」という記事で詳しく解説しています。

(※1)アプリを使った申し込みの場合。

(※2)アプリを使った申し込みの場合。

(※3)為替市場の営業時間内かつ月75万円未満の両替は無料。為替市場営業時間外は1%、スタンダード会員で月75万円を超える両替は追加で0.5%。

(※4)日本時間2023年11月25日10:11のTTSレート(1ドル=150.6円)に基づく。

(※5)オンラインで手続きした場合。

(※6)日本時間2023年11月25日10:18のTTSレート(1ドル=150.17円)に基づく。

(※7)オンラインで手続きした場合。

(※8)日本時間2023年11月13日17:33のTTSレート(1ドル=150.63円)に基づく。

りそな銀行の海外送金手数料

上述の通り、りそな銀行の海外送金手数料は申し込み方法によって変わります。アプリ上での申し込みであれば2,000円、店舗での場合は7,500円です。

りそな銀行の為替レート

りそな銀行の海外送金では、りそな銀行が独自に設定している為替レートが適用されます。一般的な銀行間外国為替相場にりそな銀行の利益分が加算されたもので、そのレートはホームページ上で公開されています。ただし、公開されている相場は最終更新時点での数字であり、実際の取引の際に適用されるとは限りません。取引レートはその都度確認しましょう。また、10万アメリカドルを超える取引には市場実勢を基に計算された為替レートが適用されます。

りそな銀行のその他手数料

アプリからの申し込みで、円建送金する場合には送金手数料のほかに3,500円の為替手数料がかかります。一方、店舗での申し込み時にも円建送金の場合には1/20%のリフティングチャージがかかります。ちなみに、リフティングチャージは金額に関わらずミニマム2,500円です。

アプリを使う場合には中継銀行手数料は受取人負担のみの取り扱いです。店舗で申し込めば依頼人負担も指定できますが、その場合には別途2,500円かかります。また、送金先で手数料が4,000円以上発生した場合には、2,500円との差額分の支払いが必要になります。

りそな銀行の海外送金にかかる時間

アプリで申し込む場合には事前登録が必要です。事前登録後、最短で翌営業日に海外送金申し込みができるようになります。手続き自体は事前登録も送金申し込みもそれぞれ5分程度です。

店舗での送金申し込みの場合は、当日中に申し込みまで完了します。手続きにかかる時間は店舗の混雑具合や取引内容によって変わるため、60分以上かかることも。ちなみに、事前にウェブで海外送金依頼をウェブ上で登録しておくと、窓口での作業がスムーズに進みます。

アプリで15時までに申し込みをした場合には、翌営業日に発電されます。それ以降の場合は2営業日後です。(タイバーツ、韓国ウォンの場合にはどちらも+1営業日)その後の手続きは送金先の銀行や国によってかかる時間が異なるため、実際に着金するまでの時間は正確にはわかりません。

りそな銀行で海外送金する方法

上述の通り、りそな銀行で海外送金する方法は

・アプリ「りそなグループアプリ」

・店舗

の2つがあります。

りそなグループアプリでは海外送金だけでなく口座残高の入出金明細の確認などができます。ダウンロードはすぐにできますが、海外送金サービスの利用には事前登録が必要です。登録には下記資料のいずれかの写真の提出が求められます。

・マイナンバーカード

・運転免許証と通知カード

・在留カードと通知カード

・パスポート(外国籍の場合のみ)

通知カードは氏名、住所が最新のものであれば使用可能です。もし記載されている情報が変更されている場合には使用できません。

店舗で申し込む際には直接窓口に行けば手続きができますが、ウェブ上で事前に申し込みをしておくとスムーズに手続きが進みます。まずはパソコン、スマホ、タブレットから申し込みをしましょう。その後銀行から送金の可否について連絡がくるので、送金可の場合には必要書類と印鑑などを持って来店、窓口で残りの手続きを終えます。事前申し込みは来店日及び送金希望日の2営業日前まで受け付けています。

りそな銀行で海外送金するのに必要な情報は?

アプリで送金する場合には、「海外送金をする」というボタンをタップし画面の指示に従って送金先の国や相手の情報を入力していきます。基本的な情報は事前登録時にすでに登録してあるので、アプリ上の操作は非常にシンプルです。

店舗での申し込みの場合は、送金先の情報、取引内容の詳細、本人確認書類、通帳と届出印を準備していきましょう。ちなみに、送金先の情報は具体的に下記情報が求められます。

・支払銀行名

・支店名

・支店住所

・国名

・BIC、ABA No.等

・受取人口座番号

・受取人名

・受取人住所

・送金目的

基本的に、送金目的以外は英語での記入が必要です。

りそな銀行で海外送金するメリットとデメリット

りそな銀行での海外送金には下記のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

・アプリで簡単に申し込みができる

・365日24時間いつでも申し込み可能

・窓口なら大きい金額の送金もできる

デメリット

・事前登録が必要

・アプリの場合送金限度額がやや低め

・対応通貨が比較的少ない

りそな銀行の海外送金限度額と対応通貨・国

りそな銀行で海外送金ができる国はアメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、カナダ、韓国など20ヶ国・地域です。対応通貨は17通貨、米ドルやユーロのほかにタイバーツやベトナムドンといったアジア地域の通貨にも対応しています。

送金限度額はアプリ使用の場合は1ヶ月100万円まで、1年間で300万円までです。他行と比べてみると、この限度額はやや少なめといえます。例えば三井住友銀行の1日あたりの送金金額上限は300万円、1ヶ月の上限は500万円です。また、楽天銀行は1日の上限は100万円ですが、1年では500万円まで送金できます。それを踏まえると、りそな銀行の限度額は比較的低めといえるでしょう。ただし、窓口で申し込む場合は上限がありません。

りそな銀行で海外送金を受け取る方法

りそな銀行では海外から送られてきたお金を受け取ることもできます。その際は、下記情報を相手に伝えておく必要があります。

・支払銀行名(Resona Bank, Ltd.)

・支店名(~ Branch)

・支店住所

・国名(Japan)

・BIC、SWIFTコード(DIWAJPJT)

・受取人口座番号

・受取人名

・受取人住所

なお、始めて送金を受け取るときには個人番号の確認手続きが必要です。また、受け取りに際しては所定の手数料が発生します。

りそな銀行のSWIFTコード

りそな銀行SWIFTコードは「DIWAJPJT」です。

りそな銀行のカスタマーサポート

海外送金について疑問や不安な点があれば、りそな銀行のお問い合わせ窓口に連絡をしてみましょう。りそな銀行のカスタマーサポートは質問内容に応じて、窓口がいくつか分かれています。

問い合わせ内容連絡先対応時間
商品、サービスに関する内容0120-24-398924時間(※1)
アプリに関する内容AIチャット24時間365日
有人チャット9~21時
0120-01-7820平日9~21時、土日祝9~17時

(※1)オペレーターによる対応は9~21時。

まとめ

今回の記事では、りそな銀行の海外送金サービスについて詳しく見てきました。アプリを使えばいつでもどこでも申し込み可能、手数料は2,000円と非常に明瞭になっています。ただし、アプリの場合は限度額がやや低めなので、大きな金額を取り扱う予定の人には不向きです。また、海外送金を利用したい場合には事前登録が求められます。

手続きの簡単さでいえば、WiseやRevolutといったオンライン送金サービスもおすすめです。海外送金を含むさまざまなサービスに対応しており、外貨の保有もできます。手続きはすべてオンライン上で完結、海外送金もアプリ上の操作に従って進めていくだけで終わります。手数料も安く抑えられているので、海外送金を安く簡単に済ませたい人にうってつけです。

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また千葉銀行西日本シティ銀行SMBC信託銀プレスティアなど、その他の銀行の海外送金に関する記事はガイド記事一覧からお探しいただけます。

ソース

ごあいさつ | りそなグループ20年特設サイト

会社概要

海外送金|りそな銀行

海外送金手数料の比較 | お得な為替レートの比較 - Wise(ワイズ)

海外送金の手数料はどちらが負担する?予想外のコストに注意! - Wise

Wise

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お問合せ(個人のお客さま)|りそな銀行

りそな銀行の海外送金に関してよくある質問

りそな銀行の海外送金の手数料はいくら?

申し込み方法によって異なります。アプリの場合は2,500円、窓口の場合は7,500円です。

りそな銀行の海外送金にかかる時間は?

申し込み手続き自体はアプリ上なら数分で終わります。その後翌営業日〜2営業日後に発電されますが、実際に着金するまでの日数は公表されていません。

りそな銀行で海外送金する方法は?

アプリ上で申し込みをする方法と、窓口で申し込みをする方法の2つがあります。

海外送金に税金はかかる?

海外送金そのものには税金は発生しません。また、海外送金にかかる手数料も非課税です。