【2024版最新】ベトナム旅行には現金?カード?お金はどうやって持って行く?
インドシナ半島東部、中国やラオスの隣に位置するベトナム。国土は南北に長く伸びており、そのため一国の中で実にさまざまな景色や文化、グルメが楽しめます。観光地としての人気も高く、実際にこの記事を読んでいる人の中にもベトナム旅行を計画している人はいるのではないでしょうか。
実際にベトナムに行くことになったら、ぜひチェックしておきたいのは現地のマネー事情。カードは使えるのか、食費や宿泊の相場はどれくらいなのか、と気になることはいろいろありますよね。
そこで今回の記事では、ベトナム旅行の際に役立つお金の知識についてお伝えしていきます。現地で使える4つの支払い方法や現地のキャッシュレス化事情など、これからベトナムに行く人にはきっと役立つ情報ばかり。Wiseなどのおすすめサービスも合わせてご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ベトナム旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事では、下記の4つの方法について解説していきます。
・現金
それぞれの特徴、及びメリットとデメリットを確認していきましょう。また、それぞれのおすすめサービスもご紹介します。
デビットカード
デビットカードとは銀行口座に直接紐づけられているカードであり、決済を行うと即座にその口座からお金が引き落とされるカードです。使えるのは口座に入っている分のみですので、うっかりお金を使いすぎてしまうことがありません。キャッシュカードとしての機能も備えていることが一般的で、ATMでの現金引き出しも可能です。
デビットカードは銀行や各金融機関で発行できます。その中には外貨保有が可能で、その外貨を海外での決済時に使用できるデビットカードを発行しているところもあります。また、外貨保有が不可でもVisaやMastercardといった国際ブランドのデビットカードであれば海外での決済に困ることはないでしょう。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
デビットカードはさまざまな金融機関で発行できますが、ベトナム旅行に行く人に特におすすめなのがWiseのデビットカードです。Wiseは多通貨の保有や送金ができるサービスで、デビットカードを使えば外貨での支払いやATMでの現金引き出しができます。使える国は160ヶ国以上、対応通貨は40通貨です。その中にはベトナムドンも含まれます。
Wiseのデビットカードの場合、自分の口座に入っている通貨であれば現地で決済したときに手数料がかかりません。つまり、ベトナムドンを保有していればベトナム旅行時の決済に手数料がかからないということです。また、自分が保有していない通貨での支払いの場合には、両替手数料が最も安くなる通貨を自動で選んで決済してくれます。
Wiseのデビットカード発行には、まずアカウント開設から始めましょう。開設手続きはアプリもしくはウェブ上で可能です。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
プリペイドカードとは、あらかじめ口座やカード自体にお金を入れておき、その範囲内で決済ができるカードです。仕組み自体はデビットカードに似ていますが、デビットカードの発行には銀行口座の開設が必要であるのが一般的であるのに対し、プリペイドカードは既存の銀行口座を指定して発行できます。
その中でも特に海外旅行時に便利なサービスを付加したカードをトラベルプリペイドカードといいます。外貨両替時にポイントが貯まったり、貯まったポイントで航空券の購入ができたり、サービスの内容はさまざまです。金融機関によって呼び方が異なり、「海外プリペイドカード」「トラベルマネー」などと呼ばれることもあります。
おすすめトラベルプリペイドカード:JAL Global WALLET
トラベルプリペイドカードはいろいろありますが、中でも日本航空(JAL)が提供しているJal Global WALLETはアジア圏に旅行に行く際におすすめです。残念ながらベトナムドンには対応していませんが、タイバーツや香港ドル、韓国ウォンなどアジア圏の通貨に広く対応しています。ベトナムと合わせてこれらのアジア各国を周遊する場合には、大いに役立つはずです。
このカードでは国内外での支払いでマイルが貯まります。世界各国のMastercard加盟店で支払いに使えるほか、Mastercard対応のATMから現金の引き出しもできます。出金手数料は一律200円です。ちなみに、貯まったマイルは航空券の購入などに充てられます。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
もちろん、現金を持っていくこともできます。カードを持っていく場合も、使えない店があったり、何らかの理由でカードが使えなくなったりという事態を考えたら、いくらかは現金を持っていた方がいいでしょう。
ベトナム旅行で現金は必要?
ベトナムではスマートフォンの普及、新型コロナウィルス感染症の流行を背景に、キャッシュレス化が徐々に進みつつあります。2022年にビザが行った消費者の支払いに対する意識調査によれば、89%の人がデジタル機器を用いた決済を用いていたのだとか。クレジットカードだけでなく、QRコード決済などさまざまな決済方法が導入されており、それもまたキャッシュレス化を後押ししています。
そのため、ベトナム旅行でも現金を使わずに済む場面は多いでしょう。ただし、ハノイやホーチミンといった大都市を離れるとキャッシュレスに対応していないことも。また、キャッシュレスを導入していてもQRコードを使った決済のみで、専用のアプリをダウンロードしないと使えない場合もあります。念のため、ある程度の現金は持っていた方が賢明です。
ベトナムでベトナムドンを手に入れるには?
ハノイなどの観光客がよく訪れる大きな街であれば、両替ショップなどで日本円からベトナムドンへ両替可能です。また、国際空港にも両替機や両替ショップがありますので現地に行ってからでも両替はできます。
日本でベトナムドンを手に入れるには?
三菱UFJフィナンシャルグループの外貨両替専門店「ワールドカレンシーショップ」ではさまざまな世界各国の通貨への両替ができます。21の通貨の両替が可能で、その中にはベトナムドンも含まれます。
他にも街中の金券ショップなどでも外貨両替ができます。ただし、アメリカドルやユーロなどといった流通量の多い通貨以外だと、必要な金額が用意できない場合も。そのため、事前に確認してから行くことをおすすめします。
ベトナムドンの両替に一番最適な場所
日本円からベトナムドンへの両替はさまざまな場所でできますが、お店によって手数料や為替レートが異なります。事前に比較検討しておき、一番お得に両替できるところを見つけておきましょう。
また、上述の通り日本国内の両替所の場合はメジャー通貨以外の取り扱いが十分でないこともあります。その点、ベトナム国内であればベトナムドンがない、という事態は避けられます。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・現金のみの場面でも安心 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
クレジットカードの中でも、海外旅行時にいろいろと特典がつくものがトラベルクレジットカードと呼ばれます。空港ラウンジへアクセスできたり、航空券の購入でマイルが貯まりやすかったり、特典の内容は多様です。
代表例は全日本空輸、日本航空の発行するクレジットカードです。これらのカードでは、それぞれの航空会社の航空券の購入、フライトへの搭乗でマイルが貯まります。加えて、日常的な買い物でもマイルが貯まるのでうまく使えば効率よくマイルを貯めることができますよ。
ただし、クレジットカードを海外で使用するときには手数料がかかります。例えば日本航空のVisaもしくはMastercardのカードの場合、海外で使用すると2%の事務手数料がかかります。また、両替時には各社が設定する為替レートが適用されますが、それには両替手数料が上乗せされていることが一般的です。
それに対し、先に紹介したWiseのデビットカードならできるだけ安価な両替手数料で済むように両替通貨を自動で選んでくれるので、無駄な出費を可能な限り抑えられます。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本からベトナムへ行くときに必要なもの
日本人の場合、ベトナム滞在期間が45日以内であり、入国時にパスポートの有効期間が6カ月以上あればビザは不要です。パスポートさえ忘れないように注意しましょう。
お金にまつわるベトナム旅行の注意事項
ベトナムは他のアジア諸国と同じように、観光客の多いエリアではスリなどの軽犯罪に注意が必要です。また、交通量が多いことが有名ですがその中にはバイクに乗ったひったくりも潜んでいます。バッグはしっかりと持ち、リュックの場合は前に抱えるようにして持ちましょう。加えて、観光客がATMから現金を引き出す瞬間を狙って強盗を行う犯罪もあります。お金を取り扱うときには十分すぎるほど注意が必要です。
ベトナム旅行の4泊5日の費用は?いくら持って行く?
ここでは、4泊5日のベトナム旅行に大体どれくらいの費用がかかるのかを解説していきます。ここでの数字は下記のサイトを参考に大体の費用を算出しています。
・食費:1万2,500円
ベトナムは物価が安く、安価なレストランであれば1食あたり300円ほどで済ませられます。もう少しグレードが上の、中程度のレストランでも1人あたり1,500円あればコース料理が食べられるので、お得にお腹いっぱい食べられますね。朝昼を軽く済ませ、夜ごはんをしっかり食べるとしたら1日あたり2,000~2,500円ほどが相場です。4泊5日なら12,500円あれば十分でしょう。
・交通費:約2万円
ベトナムにはバスや電車などの公共交通機関がたくさんあり、どれも日本と比べるとかなり安くてお得です。例えば市街地をバスで移動する場合には66円ほどで移動できます。一方、電車で長距離を移動する場合、例えばハノイからホーチミンへ行くときなどは2万円ほどかかります。そのため、交通費は旅行プランによって大きく変わるでしょう。5日間の旅程でハノイ-ホーチミン間を電車移動すると仮定した場合、合計で2万円と少しあれば足りるのではないでしょうか。
・観光、アクティビティ代:約4万円
ベトナムはハロン湾やカットバ島など、大自然の雄大な景色が楽しめるスポットがたくさんあり、お金をかけずに観光が楽しめます。そういった観光スポットで、ガイド付きのツアーやクルーズを楽しみたい場合には1~2万円かかるのが相場です。5日間のうち2日ほどそういったアクティビティを楽しむとしたら、2~4万円ほど必要になります。
以上を踏まえると、4泊5日のベトナム旅行には7万円と少し用意しておく必要があるでしょう。加えて宿泊費と航空券がかかりますが、これらは旅行の時期によって大きく変わります。
参考:
日本からベトナムへの航空券代
航空券は買うタイミングと渡航時期に値段が大きく左右されます。ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期には高くなりがちですが、閑散期を選べばお得に旅行できることもあります。
例えばスカイスキャナーで東京からハノイへ行くフライトを調べてみると、一番高い月で約5万円、一番安い月で約3万6,000円です。東京からの場合、LCCのベトジェットエアが就航しているので、安いタイミングを見計らえばもっと安く済むことも。
まとめ
今回は、ベトナム旅行で役立つ4つの決済方法について詳しく見てきました。都市部であればカードも使えると想定されるので、クレジットカードもしくはデビットカードを持っておくと便利です。ただし、郊外のエリアや規模の小さいお店ではカード払い未対応のことも。そのため、現金も持っていた方が安心です。多額の現金を持ち歩くのが心配な場合には、現地ATM対応のカードを持っていき、必要に応じて現金を引き下ろすようにしましょう。
ソース:
FAQ: ベトナム旅行にお金はどうやって持って行く?
現地にも日本円から両替できる場所はありますので、必ずしも両替をしていかなくても特に問題はありません。ただし、両替ショップを見つけるまでに現金が急遽必要になることもあるかもしれないので、心配な場合には多少両替をしていった方がいいでしょう。
VisaやMastercardといった国際ブランドのクレジットカードやデビットカードなら、大抵は海外ATMでの現金引き出しに対応しています。先に紹介したWiseのデビットカードも世界中のATMからの現金引き出しが可能で、月に2回まで出金手数料がかからず引き出しができます。
デビットカードは自分の口座に入っている分のお金しか使えないので、うっかり使いすぎてしまう心配がありません。現金感覚でお金の管理がしやすく、非常に便利です。Wiseのデビットカードならベトナムドンの保有、支払いができるので、ベトナム旅行時に特におすすめです。
総じてキャッシュレス化が進んではいますが、現金もまだまだ支払い手段としてメジャーです。中には現金しか受け付けていないお店もあるでしょうから、現金は少額でも持っていくことをおすすめします。