【初心者向け】Wise(ワイズ)口座開設方法!法人アカウントや海外送金方法も解説
Wise(ワイズ)では40以上の通貨を保有・両替し、160以上の国へ送金できます。従来の銀行と同等の安全性を保ちながらも、手数料を安く、簡単に送金が可能なのがメリットです。さらに、Wiseの国際デビットカードは150以上の国でご利用いただけます。本記事では、日本でのWise口座開設の具体的な手順や口座の種類、必要条件、海外送金方法を開設します。
本記事の目次
Wise口座の開設方法
Wise口座はインターネットで簡単に開設することができます。個人口座は、以下の手順で開設できます。
Wiseのスマホアプリか、公式ウェブサイトを開く
Wiseで会員登録をする
送金金額や自分と相手の銀行口座情報を入力
本人確認書類をアップロード
Wise口座は日本の住所なしでも開設できる?
例えば、日本国籍の人が海外留学中や海外赴任中である場合、海外で使える口座が必要ですよね。Wise口座は、お住まいの国での住所を証明する必要はありますが、その国の国籍や国民である必要はありません。
海外在住者の場合
海外留学中や海外駐在など、海外在住の方の場合は、現住所確認ができる証明書の提出が必要になります。なお、マイナンバーカードは不要です。以下のうちのいずれかが受付可能です。
公共料金の領収証:電気、ガス、電話(携帯電話の領収証は不可)
銀行もしくはクレジットカード会社の取引明細書(実際の取引明細書の写真やスキャン、もしくはPDF)
住民税の納税通知書、イギリスの歳入税関庁(HMRC)からの通知
車両登録証もしくは納税通知書
顔写真付きの運転免許証(住所と有効期限が記載されているもの)
他金融機関や政府機関発行の書類
日本で口座開設する際の利用要件
Wiseは18歳以上の方が利用できます。
口座開設にあたり、日本在住の方が提出する必要のある書類は以下の通りです。
受付可能な身分証明書 | |
---|---|
日本国籍 | マイナンバーカード |
日本の運転免許証 | |
2020年2月より前に発行された日本国のパスポート | |
永住者 | マイナンバーカード |
日本の運転免許証 | |
在留カード | |
長期滞在ビザ保有者 | マイナンバーカード |
在留カード |
なお、返納されたマイナンバーは受付不可となります。
認証手順
Wiseは金融機関として、各国の法令遵守およびユーザーの資金保護のため、マネーロンダリング等の犯罪防止の観点から、本人確認を実施しています。ここでは、本人確認の具体的な手順をご説明します。手順の中で、スマートフォンでの撮影が必要になりますので、Wiseのアプリでお手続きを進めてください。
1. 国籍または在留資格を選択する
法令順守のため、利用者の国籍または在留資格を確認する必要があります。
日本国籍:日本国籍または日本のパスポートをお持ちの方
永住者:日本の永住権を保有している方
長期滞在ビザ :就労ビザ、高度専門職ビザ、学生ビザ、スタートアップビザ、配偶者ビザ、または在留期間のあるその他のビザを保有している方
2. Wiseでの本人確認に使用する身分証明書を選択する
次に、本人確認に使う身分証明書を選択してください。下記の身分証明書が有効です。
マイナンバーカードを持っていれば、最も簡単に手続きを完了できます。マイナンバーカード以外で本人確認を行う場合は、身分証明書に加えてマイナンバーおよび現住所が記載されている、マイナンバー通知カードまたはマイナンバー記載の住民票が必要です。
受付可能な身分証明書 | |
---|---|
日本国籍 | マイナンバーカード |
日本の運転免許証 | |
2020年2月より前に発行された日本国のパスポート | |
永住者 | マイナンバーカード |
日本の運転免許証 | |
在留カード | |
長期滞在ビザ保有者 | マイナンバーカード |
在留カード |
「日本国籍」以外を選択された方は、在留カードも身分証明書として選択が可能です。ただし、マイナンバー関連書類が別途必要になります。
3. スクリーンに表示された4桁の認証コードを紙にメモする
次に、お手元に大きめの紙とペンを用意し、画面に表示された4桁の認証コードを大きく紙に書いてください。
この認証コードは、この後の手順で写真撮影時に必要になります。読み取れるように、大きく、はっきりと書いてください。
4. 身分証明書の写真を3通り撮影する
身分証明書のすぐ下に、先ほど書いた認証コードの紙を置き、写真を撮影してください。
次に、身分証明書の厚みを確認するために、身分証明書を45度ほど傾けて写真を撮影してください。傾けた際、表面の情報が確認できるかどうか確かめてください。この段階では、認証コードの撮影は不要です。
身分証明書の裏面を撮影してください。
5. 認証コードを持ったセルフィー(自撮り)を撮影する
先ほど書いた認証コードを記載した紙を正面に向けて、セルフィー(自撮り)を撮影してください。
6. マイナンバー関連書類をアップロードする
最後に、マイナンバーが確認できる下記書類のいずれかをアップロードしてください。ステップ1でマイナンバーカードを選択した方は、この手順は省略できます。
マイナンバーカード
過去6か月以内に発行されたマイナンバーが記載されている住民票(住民票にお客様以外のマイナンバーが記載されている場合は、該当箇所を付箋や黒塗りして見えないようにしてアップロードしてください。)
マイナンバー通知カード
以上で認証手続きは完了です。
なお、入金確認後に本人確認の手続きが開始されます。本人確認には数営業日程度を要する場合があります。
Wise法人アカウントの開設方法
Wiseでは、個人アカウントの他にも、法人アカウントもご用意しています。Wise法人アカウントでは、国内外からの送金や受取りはもちろん、Wise法人口座で40種類以上の通貨を保有、8通貨以上の口座情報を取得できます。
Wise法人アカウントは、下記の手順でオンラインで全ての手続きが完了します。
Wise法人会員登録をする。
登記情報、住所など法人に関する情報を提供する。
お客様についての情報を提供する。
送金手続きを作成して入金する。
Wiseでの確認を待つ。
本人確認の完了。
法人アカウント開設の必要要件
法人アカウント開設は、フリーランサーや個人事業、大企業までさまざまなビジネス規模に対応しています。日本での法人アカウント開設は、以下の法人種別に該当する場合、口座開設が可能です。
法人種別
個人事業主
株式会社
有限会社
合同会社
合名会社
合資会社
信託会社、財団、慈善団体、NPOの登録は受付不可となります。本人確認手続きが完了ののち、送金や資金の受取りが可能となります。
Wiseの海外送金方法
Wiseへ会員登録をしたら、以下の手順で海外送金ができます。
アカウントにログイン
受取人情報(受取人口座情報、送金通貨、送金金額)を入力
送金の目的を選択
送金内容を確認
Wiseの日本口座へ指定金額を振込み
利用者からのWise日本口座への入金が確認され次第、現地通貨での送金が開始されます。
Wiseでは、従来の銀行と同等の安全性を保ちながら、よりお得に、より早く海外送金することができます。
次に、日本円10万円をアメリカへ送金した場合、日本の主要銀行とWiseとの海外送金手数料の比較をしてみましょう。
銀行・サービス | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継銀行手数料(送金人負担の場合) | 合計手数料 | ホームページ記載の送金日数 |
---|---|---|---|---|---|
Wise | 732円 | 無料 | 無料 | 732円 | 送金時に確認可能 |
楽天銀行 | 750円 | 25銭/ドル(※1) | 1,000円 | 1,750円+為替手数料 | 1~3営業日 |
三菱UFJ銀行【三菱UFJダイレクト】 | 3,000円 | 非公表 | 三菱UFJダイレクトは受取人負担のみ | 3,000円+為替手数料 | 数日またはそれ以上の日数 |
(この比較表は2024年2月18日時点の情報を基に作成しています。)
上の表を見ると分かるように、合計手数料はWiseが最も安く、各銀行と比較して約1,000円以上送金手数料をおさえることができます。Wiseでは従来の銀行による海外送金で発生する中継銀行の手数料が一切かからないため、スピーディーかつ安くで送金できます。およその着金日の確認も送金時に判明し、随時送金状況の追跡も可能です。
Wiseとは?
Wiseは2010年、英国・ロンドンで発祥した海外送金サービスです。
世界160か国以上、40通貨以上に対応し、安全性を確保しながらも、銀行と比べてより安く、よりスピーディーに送金ができるという点で人気を呼び、利用者数は延べ1,600万人以上、毎月の送金取扱額は90億ポンド(約1兆7,000億円)に上っています。
Wise口座のメリットとは?
Wise口座を持つメリットは、なんといっても海外送金手数料の安さと送金の早さ、そして安全性です。
世界か国以上、40通貨以上に対応し、個人アカウントだけでなく、法人アカウントも提供。さらに便利な、一つのアカウントで複数の通貨を管理できるWiseマルチカレンシー口座なら、デビットカード1枚で外貨のまま決済が可能です。
Wiseは、安全性も兼ね備えています。日本では第二種資金移動業者として登録、認可されており、安心して利用できます。
海外送金手数料の安さと早さ
先述した通り、Wiseは従来の銀行と比較して、圧倒的な海外送金手数料の安さがメリットです。一般的な銀行からの海外送金では、日本の銀行と海外の銀行の間に複数の中継銀行(コルレス銀行)を挟むため、その分のコストが上乗せされてしまう仕組みです。
Wiseではこの無駄を徹底的に省き、例えば、日本からアメリカへ10万円を送金する場合にかかる手数料は732円(2024年2月現在)のみです。
さらに、銀行から海外送金する場合、相手の口座に着金するまでの日数は、通常1営業日~数営業日を要することが多いですが、Wiseは送金時におおよその着金日時が判明し、早ければ24時間以内には仕向けの口座へ着金します。正確な送金日数は、シミュレーターで確認できます。
安全性の高さ
Wise日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社は、財務省・関東財務局により第二種資金移動業者(第00040号)として登録、認可されていて、日本の法規制をしっかりと遵守した安全性の高い海外送金サービスです。金融機関と同じくらい、安全性の高い送金サービスと言えるでしょう。
Wiseマルチカレンシー口座
Wiseマルチカレンシー口座では、一つのアカウントで約40種類の通貨を保有、管理することができます。特に、外貨送金を受け取るときに便利です。
例えば、海外のクライアントから給与や報酬を受け取る場合、相手がWise経由で送金した場合は40種類の通貨で、相手が銀行経由で送金した場合は、Wiseで口座情報が取得可能な10種類の通貨で受け取りが可能です。通貨を両替することなく、海外の現地銀行のように資金を外貨のまま受け取ることができるのが大きなメリットです。
Wiseマルチカレンシー口座と紐づけたデビットカードでは、支払い対象の通貨を持っていれば、そのまま外貨でショッピングも可能。特に海外旅行が好きな方には、両替の手間や両替手数料を大幅にカットすることができます。
まとめ
Wiseの口座開設方法はお分かりいただけましたでしょうか?
近いうちに海外留学予定のある方や、海外移住予定の方、日頃海外への送金する機会のある方は、Wiseを活用すると大幅に手数料が減らせるかもしれません。
本人確認および海外送金手続きは簡単にオンラインで完結します。便利でお得な機能が詰まったWise口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか?
Wise口座開設方法についてよくある質問
Wiseは日本国内でも利用できます。
Wiseは160か国以上へ海外送金や送金受取りを提供するサービスを展開しています。
お手続きは全てオンラインで完結します。まずは、Wiseで会員登録が必要です。本人確認の手続きを終えると利用できます。
Wise個人口座の開設は無料です。法人アカウントの場合、8通貨以上の口座情報の取得やAmazonやStripeなどのプラットフォームから資金を受け取る機能を追加する際は、初回のみ3,000円の費用が発生します。毎月のサブスクリプション料や手数料は不要となります。