【2024版最新】LINE Payで海外送金はできる?

山口 友紀恵
石井 美南海
Last updated
2024年4月29日

数あるSNSアプリの中でも、特に日本人に広く普及し日常生活の重要なコミュニケーションツールとなっている「LINE」。無料でメッセージのやりとり、電話、ビデオ通話ができるだけでなく、音楽を聴いたりニュースを見たりといった多様なサービスを展開しています。

さらに、「LINE Pay」を使った便利な決済サービスもあります。コンビニやスーパーなどでの支払いはもちろん、友人にお金を送ることも可能です。日常のさまざまな場面で役立つLINE Payですが、海外送金には使えるのでしょうか?LINEは日本以外でも広く使われているので、こういった疑問を抱く人もきっといるはず。

そこで、今回の記事ではLINE Payでの海外送金について詳しく解説していきます。送金にかかる手数料やその手順など説明するほか、便利な海外送金サービス「Wise」「Revolut」も合わせてご紹介します。

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本記事の目次:

LINE Payで海外送金はできる?  

LINE Payは日本を含むアジア圏で広く普及しており、その利用者数は4,200万人を超えます(2022年10月時点)。特にユーザーが多いのは日本、タイ、台湾、インドネシアです。

各国で利用が盛んなLINE Payですが、日本のLINEなら日本円、タイのLINEならタイバーツ、というように基本的にその利用は一国内に留まります。以前は外貨両替サービスがありましたが2023年7月に終了、いまではアプリをダウンロードした国の通貨のみを利用することが可能です。

送金については「個人間送金サービス」を使ってユーザー間でお金のやりとりができます。ただし、日本人の場合これは日本円でのやりとりのみです。このサービスを使って海外にいるユーザーにお金を送ることはできますが、送れるのは日本円のみです。

LINE Payに代わって使える便利な海外送金サービスとは?

日本円ではなく、滞在先の国の通貨でお金を送りたい場合には銀行を介した海外送金が一般的です。しかし、銀行の海外送金は手数料が高かったり、時間がかかったりとなかなかデメリットが多いのも事実。LINE Payの送金サービスの場合は即座にお金のやりとりができるので、それに慣れている人には銀行の海外送金は不便さを感じてしまうかもしれません。

LINE Payのサービスのように、手軽にお金のやりとりをしたい場合には銀行送金よりもオンラインの海外送金サービスの方がおすすめです。例えばWiseというサービスは、オンラインまたはアプリ上の操作だけで海外送金ができます。送金にかかる時間は多くの場合は2営業日以内です。両替の際には「ミッドマーケットレート」(実際の市場の為替レート)で取引されるため、必要以上に手数料が取られることがありません。

Wiseの海外送金について詳しくみる

他にもRevolutという海外送金サービスもあります。こちらもアプリやウェブ上で手続きができ、時間をかけずに海外送金が可能。為替市場営業時間内であれば為替手数料がかからず外貨両替ができるので、非常にお得に海外送金ができます。ただし、送り先によっては間に他の銀行を介することがあり、中継銀行手数料が発生することがあります。中継銀行手数料についてはRevolutでは管理することができません。

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LINE Payを使って海外にいるユーザーに送金する方法

LINE Payを使って海外にいる人にお金を送る場合は、日本国内にいるときと同じ手順で手続きを行います。

  1. 送金したい相手とのトーク画面を開く

  2. メッセージを入力する欄の横にある「+」ボタンを押す

  3. メニューの中に「送金」の項目が出てくるので、そこをタップ

  4. 「送金する」を選び金額を入力して送金ボタンをタップ

以上で完了です。

もしくは、LINE Payのメニューの中から操作することもできます。メニューの中から「送金」をタップ、送る相手を選び金額を入力すれば送金できます。ちなみに、送金依頼をしてお金を送ってもらうよう相手に頼むことも可能です。

また、LINE Payから銀行口座へ振り込むこともできます。手数料176円がかかりますが、個人宛・法人宛のどちらも送れて便利です。銀行口座へ送金する場合には相手がLINE友だちでなくても送金可能です。

LINE Payで海外送金するときに気を付けるべきこと

このように、LINE Payを使えば海外にいる相手にも簡単に、素早く送金ができ非常に便利です。しかし、利用にはいくつか注意点があります。

受取人はLINE Payユーザーでなくてはならない

LINE Payの送金機能はユーザー間のみで使える機能ですので、送る相手もまたLINE Payのユーザーである必要があります。LINEを使っていても自動でLINE Payが使えるわけではないので、利用申し込みをする必要があります。なお、申し込みはLINEアプリの中の「サービス一覧」から可能です。厳密にいえば、LINE Payユーザーでない相手にお金を「送る」だけなら可能ですが、相手が「受け取る」ためにはユーザーになる必要があります。

ちなみに、LINE Payが使える国は日本、台湾、そしてタイです(2024年3月現在)。LINEのメッセージアプリ自体はこれらの国以外でも広く利用できますが、LINE Payの普及はまだ途上のようです。

そのため、LINE Payを使った海外送金はなかなか使い方が限られてしまいます。日本人に送る場合も、相手がスマートフォンの地域設定を渡航先の国(台湾、タイを除く)に変えている場合にはアプリのダウンロードや更新ができず、LINE Payの利用ができません。

もし、LINE Payユーザー以外に送金したい場合にはそのほかの方法を考える必要があるでしょう。先に紹介したWiseRevolutといった海外送金サービスなら、世界中で広く利用されておりユーザー以外にも使えて便利です。

Wiseが利用できる国は160か国、取り扱い通貨は40にものぼります。ユーロ、米ドル、ポンドなど10の通貨に関しては現地の口座情報が取得でき、まるでその国にいるかのように両替手数料がかからずに、各通貨の受け取りが可能です。

海外送金の際には通貨に応じた手数料が発生しますが、0.43%~と銀行の海外送金に比べるとかなりお得になっています。また、送金だけでなく、デビットカードを利用した支払いにも対応。自分の口座に入っている通貨での支払いなら、なんと手数料無料で支払いができます。

Wiseの海外送金について詳しくみる

Revolutも世界的に広く普及しており、150か国以上で利用できます。35種類以上の通貨に対応しているため、海外送金に非常に便利です。Revolutの場合、海外送金に送金手数料はかかりません。ただし、上述の通り中継銀行を挟む場合には中継銀行手数料が発生することがあります。

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出金には日本の銀行口座が必要

LINE Payに送られたお金は、そのままLINE Payの残高として使うか、銀行口座へ振り込むかを選ぶことができます。ただし、振り込みができるのは日本の銀行口座のみです。海外在住のLINE Payユーザーにお金を送った場合、現地の口座で引き出しができるわけではなくその人が保有する日本の銀行口座で引き出すことになります。

もし、受取人がどうしても現地の銀行口座へお金を移す必要がある場合には自身の日本の銀行口座から送金しなければなりません。そのため、海外送金の手段としては不便と言わざるをえないでしょう。

LINE Payが使用できる国はまだまだ少数

銀行口座への出金ではなく、LINE Payの残高として使用する場合にはLINEアプリ内での課金に使えます。スタンプを買ったり、LINEギフトを送ったりといったときに便利です。また、LINE Payに対応しているレストランや小売店であれば、店頭での支払いにも使えます。公共料金の支払いや、自治体の各種証明書の発行手続きの手数料支払いに使えるところもあります。

ただし、これらはあくまでLINE Payが使える地域内での利用に限ります。先述の通り、LINE Payが使える国はまだまだ限られており、「世界中どこでも」というわけにはいきません。また、台湾やタイといったLINE Payが使える国でも、支払いに利用できるのはLINE Payに登録済みのクレジットカードでの決済のみです。LINE Payの残高からの支払いはできません。そのため、LINE Payに送金してもらったお金が使えるのは基本的に日本国内での支払いに対してのみです。

LINE Payでの送金時の制限

LINE Payには利用限度額が設けられています。保有できるのは最大100万円まで、支払いに使えるのも1回100万円までです。LINE Payでの送金についても、1日10万円まで、1か月で最大100万円までという制限があります。

WiseやRevolutもおすすめ!

このように、LINE Payでの送金にはいろいろと制限があります。一方、Wiseを使った海外送金なら、受取人が希望する銀行口座へ送金できるのでもっと自由が利いて便利です。また、受取人がWiseのアカウントを持っている場合にはWise残高への送金も可能。同通貨の送金であれば手数料はかかりません。受け取ったお金はそのままデビットカードを介して支払いに使ったり、両替して他の通貨として保有したり、使い道はさまざま。

Wiseで海外送金する

Revolutもまた、相手の希望する銀行口座を指定して送金ができます。アプリ上で相手の口座情報やその他必要な情報を入力し送金先として登録、送金額を入力すれば手続き完了です。なお、海外送金時には基本的に送金先の国の通貨が自動で選択されますが、その他通貨を選ぶこともできます。相手の都合に合わせて送金できて非常に便利ですね。

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WiseもRevolutも、登録にはまずアカウント登録が必要です。Wiseの場合、アカウントの開設ならびに保持に手数料はかかりません。Revolutの場合は選ぶプランによって月額料金が発生することがありますが、スタンダートプランなら無料です。

まとめ

今回の記事では、LINE Payを使った海外送金について詳しく見てきました。LINE Payは店頭での支払いに使えたり、オンラインでの決済に使えたりと何かと便利です。また、ユーザー間でのお金のやりとりも即座にできるので飲み会後の割り勘に使ったり、立て替えてもらったお金を返済したりといろいろな場面で活躍します。

ただし、LINE Payで送金できるのは基本的に日本円のみです。送ったお金を引き出せるのは日本の銀行口座のみですので、海外送金には不向きと言わざるをえません。現金として引き出すのではなくLINE Pay残高として使用することもできますが、海外では利用できません。

もっと手軽に海外送金を行いたい人にはWiseRevolutといった海外送金サービスがおすすめです。どちらもアカウント間での送金か銀行口座への送金かを選ぶことができ、送金する通貨も選べます。従来の銀行での海外送金よりも短い時間で取引できるので、急を要するときにも役立ちますよ。

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ソース

  1. 【2023年版】コード決済市場のアカウント数・決済取扱高データまとめ | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」

  2. LINEヘルプセンター

  3. ミッドマーケットレートでの海外送金・外貨両替 | Wise(ワイズ)

  4. 送金にかかる時間について | Wiseヘルプセンター

  5. スタンダード料金プラン

  6. LINE Payの送金方法

  7. https://help2.line.me/linepay_jp/android/categoryId/20009861/3/pc?lang=ja&country=JP&contentId=20021389

  8. Help Center

  9. https://help2.line.me/linepay_jp/android/categoryId/20009862/3/pc?lang=ja&country=JP&contentId=20021399

  10. 【LINE Pay】銀行振込サービス、全LINEユーザーが利用可能に | ニュース | LINE株式会社

  11. マルチカレンシー口座 | Wise(ワイズ)の外貨口座

  12. Wiseデビットカードでの 決済 にかかる手数料

  13. Wise(ワイズ)のシンプルな手数料

  14. Revolutについて | Revolut 日本

  15. スタンダードプラン料金 | Revolut 日本

  16. https://help2.line.me/linepay_jp/android/categoryId/20009864/3/pc?lang=ja&country=JP&contentId=20021018

  17. Wiseの残高からの送金にかかる手数料

  18. Revolut で海外送金 | Revolut blog

  19. https://help2.line.me/linepay_jp/android/categoryId/20009861/3/pc?lang=ja&country=JP&contentId=20021203

  20. https://help2.line.me/linepay_jp/android/categoryId/20009859/3/pc?lang=en&country=JP&contentId=20021205

  21. 資金の保有、受け取り、決済にかかる手数料について | Wiseヘルプセンター