SMBC信託銀行プレスティアの海外送金を解説!
SMBC信託銀行プレスティアは、シティバンクと三井住友グループの統合で生まれた銀行です。外資系金融機関だけあり、海外送金などのグローバルサービスに強いと言われています。
この記事では、SMBC信託銀行プレスティアの海外送金について解説。送金手数料や為替レート、かかる時間などを見ていきます。また、WiseやRevolutなど新しい海外送金サービスとも比較しています。
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金を比較
まずは、SMBC信託銀行の海外送金を他の銀行やサービスと比較してみましょう。
以下は10万円をアメリカに送金する場合の比較です。WorldRemitやWise、Revolutなどオンライン送金サービスと比較するために、銀行はネットバンキングなどを利用した場合の手数料を紹介しています。
銀行・サービス | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継銀行手数料 (送金人負担) | 合計手数料 | ホームページ記載の送金日数 |
---|---|---|---|---|---|
SMBC信託銀行 | 無料〜3,500円(※1) | 1ドルあたり1円 | 受取人負担のみ(10ドル〜) | 約664円〜4,141円(※2) | 概ね1週間 |
Wise | 732円 | 無料 | 無料 | 732円 | 1〜3営業日 |
Revolut | 無料 | 無料〜1.5%(※3) | 受取人負担のみ | 無料〜1,500円 | 3〜5営業日 |
楽天銀行 | 750円 | 0.25円/ドル(※4) | 1,000円 | 約1,912円(※5) | 送金日+1営業日~5営業日程度 |
りそな銀行 | 2,000円 | 1円/ドル | 受取人負担のみ | 約2,646円(※6) | 1週間以上かかる場合も |
WorldRemit | 200円 | 約4.5円/ドル(※7) | 無料 | 約4,700円(※7) | 1営業日 |
三井住友銀行 | 3,500円 | 0.5円/ドル | 2,500円 | 約6,311円(※8) | 非公表 |
(日本時間2023年11月5日23:30作成)
SMBC信託銀行の海外送金手数料は会員ステージによって無料になりますが、為替手数料に優遇はありません。また、ネットバンキングでは中継銀行手数料を送金人払いにできないため、送金額から手数料が差し引かれることに気をつけましょう。
より安い海外送金の手段として、WiseやRevolutなどがあります。Wiseは発生する手数料が送金手数料のみなので、透明性が高いサービスです。Revolutは送金手数料が無料、また為替市場の営業時間内であれば為替手数料も無料というメリットがあります。
銀行の海外送金は着金までに数日〜1週間以上かかることが珍しくありません。より速く送金したい場合は、1営業日程度で送金できるWorldRemitを検討してみても良いでしょう。
(※1)会員ステージによって異なる。詳しくは後述。
(※2)日本時間2023年11月5日00:00のTTSレート(1ドル=150.53円)に基づく。
(※3)為替市場営業時間内かつ月75万円未満の両替は無料。為替市場営業時間外は1%、スタンダード会員で月75万円を超える両替は追加で0.5%。
(※4)夜間や休日はそれぞれ割高な夜間レート、休日レートを適用。
(※5)日本時間2023年11月2日9:57のTTSレート(1ドル=151.59円)に基づく。
(※6)日本時間2023年11月2日10:33のTTSレート(1ドル=151.62円)に基づく。
(※7)日本時間2023年11月5日23:23のWorldRemitのレート(1ドル=153.85円)と実際の為替レート(1ドル=149.37円)に基づく。
(※8)日本時間2023年11月2日20:35のTTSレート(1ドル=150.95円)に基づく。
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金手数料
SMBC信託銀行の海外送金の手数料は、以下の4つに分けられます。
送金手数料
中継銀行手数料
為替手数料
その他手数料
送金手数料
送金手数料は、会員ステージや送金申し込み方法などによって異なります。
基本手数料 | 前々月の月間平均総取引残高が100万円相当額以上の場合 | プレスティアデジタルゴールド | プレスティアゴールド・プレスティアゴールドプレミアム | |
---|---|---|---|---|
窓口・郵送 | 7,000円 | 無料 | ||
電話 | 7,000円 | 2,500円 | 2,500円または7,000円(※) | |
インターネット | 3,500円 | 2,000円 | 無料 |
(※)前々月の月間平均総取引残高が100万円相当額以上の場合は2,500円、その他は7,000円。
中継銀行手数料
中継銀行手数料は、SMBC信託銀行から海外の銀行に送金を伝達する際に、仲介する銀行で発生する手数料のこと。
SMBC信託銀行では、中継銀行手数料は原則受取人が負担します。つまり、送金金額からいくらかの手数料が差し引かれて着金するということ。具体的な金額は実際に送金するまで分かりません。ただし、過去の送金実績から
アメリカあて米ドル建て送金:10ドル〜
ヨーロッパあてユーロ建て送金:20ユーロ〜
イギリスあて英ポンド建て送金:12ポンド〜
と大体の金額が示されています。
窓口・郵送・テレホンバンキングでの申込みの場合に限り、中継銀行手数料を送金人負担(1件あたり1,500円)とすることもできます。
SMBC信託銀行プレスティアの為替レート
円→外貨の海外送金の場合、両替レートにも注意が必要です。SMBC信託銀行では海外送金の為替レートに関して、
円貨を外貨に替えるレート(TTSレート)には当行所定の外国為替手数料が含まれます。
と記載があります。
為替手数料の金額は、その日の公示為替レートを見ると分かります。例えば、日本時間2023年11月5日00:00時点において、
仲値 | TTSレート |
---|---|
1ドル=149.53円 | 1ドル=150.53円 |
と公表されているので、為替手数料は1ドルあたり1円であることが分かります。
送金額が大きくなるほど、為替コストも大きくなってしまうので注意。例えば1,000ドルを送金する場合、為替手数料は1,000円かかります。
SMBC信託銀行プレスティアのその他手数料
SMBC信託銀行の海外送金では、他にも次のような手数料がかかる場合があります。
組戻し・訂正 | 2,500円 |
リフティングチャージ(法人の場合のみ) | 2,500円 |
リフティングチャージは、通貨の両替を伴わない送金をする場合に発生する手数料。SMBC信託銀行では、個人の場合リフティングチャージは無料です。
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金にかかる時間
SMBC信託銀行プレスティアからの海外送金は、おおむね1週間程度で着金します。ただし、中継銀行の処理時間によって時間がかかる場合もあるので、日数に余裕を持たせることが重要です。
SMBC信託銀行プレスティアで海外送金する方法
SMBC信託銀行プレスティアから海外送金する方法は
窓口
郵送
プレスティアホンバンキング
インターネットバンキング
の4つがあります。
窓口からの送金申込方法
窓口からの送金は最も手数料がかかる方法です。しかし、行員が手続きを行ってくれるため、自分で申し込みをするのに不安がある人おすすめです。
窓口から海外送金を申し込むには、以下を持って店舗を訪問しましょう。
登録印(登録がサインの場合は不要)
本人確認書類(マイナンバーの届け出が必要)
送金先の情報
郵送での送金申込方法
SMBC信託銀行では以下の場合に限り、郵送で海外送金を申し込むことができます。
1,000万円相当額超の送金
口座解約に伴う送金
ウェブサイトより所定の書類をダウンロードしたら、印刷して記入。必要な本人確認書類を添付して郵送します。銀行に書類が到着してから手続き完了まで1〜2週間ほどかかります。
ネット・電話からの送金申込方法
インターネットバンキング、プレスティアホンバンキングで海外送金するには、事前に送金先とマイナンバーの登録が必要です。登録が完了すると、24時間いつでも申し込みができるようになります。
送金先の登録方法は次の通り。
インターネットバンキングにログイン
メニューの「送金・振込・振替」を選択
「eフォーム/海外送金登録申込(外貨建て)」を選択
送金先の情報を入力
入力内容を確認し「登録」をクリック
この後、銀行側による登録先の確認が行われます。確認には最大で1週間程度かかることがあります。
送金先を登録後、送金依頼を行う方法は次の通り。
インターネットバンキングにログイン
メニューの「送金・振込・振替」から「海外送金」を選択
「送金先口座を選択する」から送金する口座を選択
「引落先口座を選択する」から引落元の口座を選択
送金金額を入力
送金目的と送金原資を選択
内容を確認し送金申し込み完了
海外送金するのに必要な情報は?
海外送金を申し込む際には、次の情報を用意しておきましょう。
送金先の国、通貨
受取人の銀行名
受取人の銀行支店住所
受取人の銀行のSWIFTコード※
受取人の口座名義
受取人の住所・電話番号
送金目的
※国によってABAやIBANなどが求められる場合も。
SMBC信託銀行で海外送金するメリットとデメリット
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金には、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
会員ステージによって海外送金手数料が無料
多様な送金申込方法がある
リフティングチャージが無料(個人の場合)
デメリット
通常の会員ランクだと海外送金手数料が高い
着金までに時間がかかる
オンライン申込みの場合、中継銀行手数料を送金者負担にできない
SMBC信託銀行の海外送金限度額と対応通貨・国
インターネットからの申し込みの場合、1回あたり最大500万円相当までの海外送金が可能です。また、1日に送金できる最大回数は2回です。
郵送や窓口の場合の限度額は公表されていませんが、1,000万円超の送金もできるため、高額送金は窓口を利用するのがおすすめです。
SMBC信託銀行プレスティアから送金できる国や地域の数は公表されていませんが、一部の国への送金はできません。
また、SMBC信託銀行プレスティアでは、対象17通貨の外貨預金口座を開設することができます。外貨の残高があれば、外貨のまま送金することが可能です。
SMBC信託銀行プレスティアで海外送金を受け取るには?
SMBC信託銀行の口座では、海外からの送金を受け取ることができます。対象外貨の口座を開設していれば、外貨のまま受け取ることも可能です。
受取手数料は無料。ただし、送金された金額より中継銀行手数料が差し引かれて着金する場合があります。
SMBC信託銀行のSWIFTコード
海外送金を受け取る際には、送金者に銀行のSWIFTコード(BICコード)を伝える必要があります。SMBC信託銀行のSWIFTはコードは「SMTCJPJT」です。IBANはありません。
SMBC信託銀行で海外送金を受け取りたい人は、こちらでダウンロード可能な「外国送金を受領する際の必要情報について」を記入して、送金人に渡すとスムーズです。
SMBC信託銀行プレスティアのカスタマーサポート
海外送金で困ったことがあれば、SMBC信託銀行プレスティアのカスタマーサポートに問い合わせましょう。
プレスティアホンバンキング(国内から) | 0120-110-330(無料・24時間365日) |
プレスティアホンバンキング(海外から) | 81-46-401-2100(有料・24時間365日) |
プレスティアオンラインヘルプデスク(国内から) | 0120-410-956 (無料・24時間365日) |
また、インターネットバンキングからチャットで問い合わせも可能です(土日祝日、年末年始を除く平日9:00-17:00)。
まとめ
ここまで、SMBC信託銀行プレスティアの海外送金について見てきました。会員ステージに応じて送金手数料が優遇され、また同一通貨で送金を行う際のリフティングチャージがかからないのは魅力的です。
その一方で、インターネットからは中継銀行手数料を先払いできず、相手の受取金額を確定できないという難点も。また、着金までに1週間程度かかるので、速さを求める人には不向きかもしれません。
最近では新しい仕組みを採用した海外送金サービスWiseやWorldRemit、また送金手数料・為替手数料ともに無料で送金できるRevolutなども登場しています。比較して、最適な海外送金方法が見つけられるといいですね!
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金に関してよくある質問
最後に、SMBC信託銀行プレスティアの海外送金についてよくある質問に答えました。
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金の手数料はいくら?
海外送金手数料は、インターネットバンキングの場合3,500円。ただし、会員ステージによって2,000円または無料になります。
中継銀行手数料は原則受取人負担となり、送金金額から差し引かれます。また、通貨両替時の適用レートには所定の為替手数料が上乗せされます。
SMBC信託銀行プレスティアの海外送金にかかる時間は?
海外送金申込みから着金までの時間は、おおむね1週間が目安となっています。
SMBC信託銀行プレスティアで海外送金する方法は?
窓口・郵送・電話・インターネットの4つの方法で海外送金の申し込みをすることができます。
海外送金に税金はかかる?
海外送金自体に税金が発生することはなく、海外送金にまつわる手数料にも税金はかかりません。ただし、海外送金の利用にはマイナンバーの提出が必要です。
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