Payoneer(ペイオニア)の使い方:完全ガイド
「海外の銀行口座を開設するにはどうしたらいいんだろう?」というお悩みはありませんか?EtsyやAmazon、Upworkといった越境EC事業者やフリーランサーなど、売上金や報酬をドルのまま受け取りたいという考える方は多いのではないでしょうか。
本記事では、日本にいながらドルをはじめとする主要外貨受取り口座を開設できるPayoneer(ペイオニア)の仕組みや手数料、評判などを解説します。Payoneerでは外貨受取り専用口座の開設、サプライヤーへの外貨建て支払い(送金)、日本の銀行での出金など、便利で使いやすい仕組みが整っています。ただし、Payoneerでは事業間取引にのみに限定されているため、個人利用目的での資金受取りや、受取人の銀行口座へ直接送金したい場合はWise(ワイズ)のマルチカレンシー口座や海外送金が代用できるでしょう。類似プロバイダーについてもご紹介するので、ご自身のニーズに合うものを比較検討してみてください。
Payoneerの基本情報
まずは、Payoneerの基本情報を見ていきましょう。
アメリカ発のデジタル決済プラットフォーム
海外複数外貨の代金受取り専用口座をアカウントで一元管理
ペイオニア残高からサプライヤーへの支払い
売上金は日本の銀行口座で出金可能
Payoneerのメリット | Payoneerのデメリット |
---|---|
✅ 7通貨の外貨建て受取り銀行口座の開設 ✅ 海外クライアントやマーケットプレイスから外貨で代金を受取り ✅ 支払いリクエスト機能で海外取引先に簡単に請求 ✅ アカウント残高は好きなときに日本の銀行口座で出金可能 | ❌ 日本の銀行口座での出金には取引額の2~3%以下の手数料が発生 ❌ 海外取引先への支払い(サービス)では受取人の銀行口座への振込み不可(Payoneerユーザー同士での送金は可能)*(2) |
手数料:
手数料無料:外貨受取り口座での受取り・Payoneerアカウント保有者からの受取り、Payoneerアカウント保有者に対する残高からの支払いなど
手数料有料:日本の銀行口座での引き出し(取引額2~3%以下の手数料)・Payoneerアカウント保有者以外への残高からの支払い(取引額の3%以下)・アカウント内での外貨振り替え(取引額の0.5%)・条件を満たさない場合、アカウント維持手数料(29.95米ドル)など
送金スピード:
Payoneerユーザー間の支払い:即時(2時間以内)
安全性: Payoneerを運営するペイオニア・ジャパン株式会社は、関東財務局長 (第00045号)第二種資金移動業者として登録
Payoneerの手数料
Payoneerでは、主に下記の手数料が発生します。
受取り手数料
出金手数料
支払い手数料
外貨振り替え手数料
それぞれの手数料について、詳しく見ていきましょう。
Payoneerの受取り手数料
PayoneerではPayoneerアカウント同士であれば支払いの受取り手数料が無料になります。
外貨受取り専用口座を開設すると、取引先は国内振込み扱いで振込み手続きをすることができ、手数料無料で受け取ることができます。
受取り手数料 | |
---|---|
Payoneerアカウントからの受取り(メイク・ア・ペイメントサービス) | 無料 (USD・EUR・GBP) |
請求サービスで直接取引先から受取り | 3%(クレジットカード) 100通貨以上に対応 |
1%(ACH口座振替・USD) | |
海外マーケットプレイス&ネットワーク経由での受取り | 各マーケットプレイスやプラットフォームによって手数料が異なる |
外貨受取り専用口座への受取り | 無料 ※各通貨の最低金額を下回る支払いの受取りには手数料が課される場合あり |
Payoneerの出金手数料
Payoneerで受け取った売上金残高は、日本の銀行口座で出金が可能です。日本の銀行口座で日本円または日本円以外の引き出しには、取引額の2%~3%以下の出金手数料が発生します。
Payoneerの為替レート
Payoneerでは、アカウント内にある売上金や残高を日本の銀行口座で引き出すことが可能とお伝えしましたが、その際には為替レートに為替手数料最大2%が上乗せされます。
Payoneerのウェブサイトでは以下のように明記されています。
“Payoneer は、外国通貨を日本円に換金する際、様々な金融機関から取得した卸売通貨市場レートに基づいて為替レートを決定します。
Payoneer は、市場為替レートの適用に加えて、最大2%の為替手数料を請求します。”
(出典:Payoneerの為替レートについて Payoneer が私の銀行口座に送金する際、どの外国為替レートを適用しますか?)
具体例を挙げてみましょう。
例えば、クライアントから売上金1,000米ドルをPayoneerアカウントで受け取り、日本の銀行口座へ引き出すとします。その際には1,000米ドルの2%、つまり最大20米ドルの手数料がかかります。
これは日本の銀行口座であれば、日本円での出金でも、外貨預金口座での出金でも同じ手数料が発生します。
出金金額が多くなるほど手数料が増えて受け取れる金額が減ってしまうため、為替手数料にはよく注意する必要があるでしょう。
Payoneerの各種手数料
種類 | 料金 |
---|---|
アカウント維持手数料 | 29.95米ドル |
他通貨振替手数料 | 取引金額の0.5% |
支払い手数料 | 支払い総額の0.5% *(1) |
*(1) 1暦月内に行われた出金と支払いの累計金額が50,000米ドル/ユーロ/英ポンド超の後の各出金・支払い取引かつ、残高と同じ通貨・出金通貨が現地通貨である国・Payoneerプロフィールに登録されている国と同じ国にある銀行口座に対して発生する。
アカウント維持手数料:
12か月毎に発生する維持手数料です。
12か月以内に2,000.00 USD(またはその相当額)の支払いを受け取らなかった場合に手数料が発生します。
他通貨振替手数料:
アカウントの残高間で通貨の移動が行われる度に取引金額の0.5%が発生します。この際に適用される為替レートは、取引時点でさまざまな金融機関から取得する銀行間相場に基づいて決定されるとされています。
支払い手数料:
受取人(サプライヤーや取引先など)の銀行口座への支払いの際、上限額(上記*(1))を超えた後の各出金・支払い取引に対して発生します。
事業主の方にとっては魅力的な機能満載のPayoneerですが、ビジネスを始めたばかりで利用頻度がどのくらいあるか見通しが立たないという場合には、アカウント維持手数料をはじめとする各手数料は負担に思えてしまうかもしれません。
手数料を少しでも抑えたいという方の場合は、Wiseの機能が代替えサービスとして利用できます。Wiseでは個人アカウントでも法人アカウントでも会員登録料や月額費用はかかりません。法人アカウントの海外口座情報取得時には一度限りの手数料3,000円がかかりますが、繰り返し発生するものではありません。
アカウント内での両替においては手数料が上乗せされていないミッドマーケットレートが適用されます。アカウント間の両替手数料は0.33%~の少額の手数料がかかりますが、Payoneerの0.5%よりもリーズナブルな手数料となっています。
Payoneerとは?
Payoneerは2005年にアメリカで設立された外貨代金受取り・支払いサービスです。AmazonやeBay(イーベイ)、Upwork(アップワーク)といったマーケットプレイスやクラウドソーシングの事業者向けに使いやすく設計されたプラットフォームで、現在では世界24か国以上に展開、500万人以上のユーザーを誇っています。
Payoneerは海外からの支払いを現地通貨のまま受け取れるオンライン口座を提供しています。海外での銀行口座開設や海外送金・受取りなどの煩雑な作業なく、売上の一元管理が可能。スムーズに支払いや受取りができる点が大きなメリットで、個人事業主から企業まで多くの事業者に利用されています。
Payoneerの仕組み
Payoneerは海外からの支払いを現地通貨(外貨)で受取り、両替して居住国で出金できる仕組みを提供するサービスです。
Payoneerの日本アカウントでは、7通貨(米ドル、英ポンド、ユーロ、カナダドル、オーストラリアドル、香港ドル、シンガポールドル、UAEディルハルム)の外貨受取り専用口座の開設が可能です。(日本アカウントを持っている場合、日本円のPayoneer受取り口座の開設不可)
Payoneerでは、日本に居住しながら海外銀行口座情報を取得することができます。外貨の売上金を外貨建てのまま受け取ることができるほか、海外マーケットプレイスや取引先は現地通貨のまま、国内送金として支払いができ、双方にとってメリットがあります。
外貨で受け取った売上金や残高は、両替した上で日本の銀行口座に最短1営業日で日本円にて出金することができます。
注意点として、Payoneerで取得した海外銀行口座情報は受取り専用口座のため、送金には利用できません。また、Payoneerで開設できる銀行口座情報では、ほとんどの口座で法人アカウントからの法人取引の送金のみに対応可能、かつ個人の銀行口座からの送金は拒否されるなどのガイドラインが設けられています。自分個人の資金移動には利用することができないので注意が必要です。
もし、プライベートでも個人間の海外送金のやり取りが必要な場合は、Wiseの個人アカウント開設がおすすめです。
Wiseの個人アカウントでは10種類の海外口座情報の取得が可能で、フリーランスや個人事業主の報酬の受取り口座としても利用できます。例えば、FiverrやUpworkなどの報酬もWiseで開設した米ドル口座情報で受取りが可能です。
Payoneerの各種手数料でもご説明したように、アカウント内での通貨間の両替にはミッドマーケットレートが使用されるため、為替レートに隠された上乗せ手数料は一切なく、手数料もPayoneerよりも安く設定されています。
法人アカウントの会員登録も無料でできるため、まずは試しに個人アカウントを利用してみるのも良いでしょう。
Payoneerの口コミ・評価
世界で500万以上のビジネスに利用されているPayoneerですが、実際のユーザーの評価はどうなのか気になりますよね。企業や商品のレビューサイト Trustpilot(トラストパイロット)には、Payoneerの口コミ総数は53,339件、平均評価は★3.4となっています。ここでは、リアルな口コミや評価をご紹介します。
良い 🙂 | 気になる 🙁 |
---|---|
メールでやり取りができる日本語のカスタマーサービスがあります。対応が早く分からない箇所をしっかりサポートしていただけます。 | アカウントを持っていますが、最近ログイン出来なくなりました。日本語カスタマーサポートにメールで連絡しても今現在2週間以上返信が来ません。また、日本の番号に電話で問い合わせをしましたが海外のカスタマーサポートに繋がり困っています。 |
サポートチームの対応が迅速かつ丁寧。毎回担当者が変わっていたが、常に内容がきちんと引き継がれ、シームレスなサポートを受けられた。 | 本日アップデートです。 以下のメールありましたが、やっぱり話しが通じてなくて困っています。すでに引っ越しているので長期滞在者IDは当然失効、証明できない、電話番号も国番号ごとかわっているので、その際の代替案を確認したいのです。毎回違うスタッフから、前のやりとりをひきついでいなやりとりで、1から説明しなおしで、困惑しています。 |
カスタマサポートのレスポンスが早い。 日本企業のようにいろいろな部署をたらい回しにせず、スピーディに解決してくれる。 | |
スピードを持ってメール返信いただきました。 |
全体的に、カスタマーサポートに対する投稿が目立ちました。
良い評価としては、カスタマーサポートの対応が早く、担当者が変わってもしっかりと引き継がれているというものがありました。
反対に気になる評価としては、カスタマーサポートからの適切な回答を得られずに不安を感じたいうケースが挙げられています。
ただし、1つ星~5つ星のうち、1~2つ星の評価は全体の14%に留まっており、基本的には良い評価が多く、満足度が高いサービスを提供していることが分かります。
Payoneerの使い方
Payoneerは個人事業主や企業にとって使いやすい仕様になっており、主に以下の機能が備わっています。
売上金の受取り・請求サービス
- サプライヤーへの支払い
- 日本の銀行口座での出金・資金管理
詳しい使い方やアカウント開設手順はこの後にご説明します。
Payoneerでの海外送金方法
先述した通り、Payoneerで取得した海外銀行口座情報は受取り専用口座のため、送金には利用することができません。しかし、Payoneerでは「メイク・ア・ペイメントサービス」を使ってPayoneerアカウントユーザーである海外取引先や、Payoneerアカウントを持っていない取引先の銀行口座に支払い(送金)をすることが可能です。アカウントを持つPayoneerユーザーに対しての支払いは、居住国に関わらず手数料は無料です。
ここでは、Payoneerユーザー以外の受取人の銀行口座への送金方法をご紹介します。
<Payoneerユーザー以外の銀行口座への支払い>
Payoneerにログインする
メインメニューにある支払うを選択→「受取人の銀行口座へ支払う」を選択する
指示に従って支払いを完了する
支払元のPayoneer残高を選択する
送金先の銀行口座を選択する(銀行口座の登録がまだであれば、追加する)
支払い金額に自分が支払額を入力するか、受取額に送金先が受け取る金額を入力する。(手数料や為替レートが適用されるため、これらの金額は一致しません。)
送金内容を確認する
必要に応じて支払いの照会や送金の説明を入力し、「確認する」をクリックする
支払い情報を確認し、「支払う」をクリックして送金する
なお、Payoneerユーザー以外の銀行口座への送金には、取引金額の3%以下の手数料や両替が必要な場合は為替手数料が発生します。
Payoneerは事業者向けサービスのため、事業関連取引のみに利用することができますが、個人的な支払い(送金)には利用できません。Payoneerは海外の事業者との支払いの請求・受取りにのみ、利用することができます。
「Payoneerのようなサービスをプライベートでも利用したい」という方は、海外送金サービスに特化したWiseの個人アカウントでも10種類の海外口座情報が取得できます。Wiseでは個人アカウントがあれば、法人アカウントをリンクさせることで、1回のログインで両方のアカウントにアクセスできるようになり、便利に利用できます。
Payoneerの個人アカウント開設手順
Payoneerの新規個人アカウント登録(個人事業主向け)は、次の3ステップで完了します。入力に進む前に、有効な顔写真付き公的身分証明書(運転免許証またはパスポート)と、出金用銀行口座情報が分かるものを手元に用意しておきましょう。
氏名・住所・電話番号・出金用銀行口座情報など必要情報を入力
申込み送信後、審査を終えるとメールでお知らせが届く
「メールアドレスをご確認ください」という本人確認メールが届くので、「Eメールを確認する」ボタンを押下する
アカウント承認され、利用開始
申込み審査には最大で3営業日かかります。
Payoneerの本人確認方法
Payoneerのアカウント開設時の段階では、有効な運転免許証またはパスポート番号の入力が必要です。
アカウント承認後、必要な手続き毎に以下の書類の提出や質問事項への回答が求められます。
<海外受取り専用口座申請>
本人確認(運転免許証またはパスポート)
受取アカウントに関する質問事項
<支払い(メイク・ア・ペイメント)サービス利用>
マイナンバーカード
メイク・ア・ペイメントはPayoneerアカウントの残高を利用して、海外取引先(サプライヤー)へ支払いができるサービスです。メイク・ア・ペイメントの利用には、別途アカウント開設後に申請および所定の審査が必要です。その際にマイナンバーカードの提出が必要になります。
Payoneerの法人アカウント開設手順
Payoneerの法人アカウントも個人アカウントと同様に次の4ステップで完了します。銀行口座情報、有効な顔写真付き公的身分証明書(運転免許証またはパスポート)、履歴事項全部証明書を手元に準備しておきましょう。
「新規アカウント開設」から事業の種類を選択する
「海外ビジネスでの月間売上額」で適切なものを選択する
「アカウント開設」をクリックする
企業正式名称や正式住所、連絡先、出金用法人銀行口座情報などを入力して、送信する
審査は7営業日程度かかります。審査後にメールで連絡が届き、アカウント承認されると利用が開始できます。
Payoneerの代替えサービス
Payoneerのように、日本にいながら海外の銀行口座を開設できるサービスは、実は他のプロバイダーでも提供されています。おすすめの2つのプロバイダーをご紹介しますので、ご自分のニーズに合うかどうか比較してみてください。
Wise
イギリス発祥のWise(ワイズ)は、約1,000万人のユーザーを抱える海外送金の大手企業です。2023年度には約1,050億ポンド(約20兆円)のクロスボーダー取引を処理しました。日本法人は2014年にサービスを開始。金融庁から第一種および第二種資金移動業者として登録・認可を取得しています。海外送金で知られるWiseですが、他にもマルチカレンシー口座では米ドル、ユーロ、英ポンドはもちろん、計15か国の銀行口座情報の取得ができます。(2024年6月現在)Wiseアカウントがあれば、簡単に口座情報を作ることができるので、外貨受取り用口座としてだけでなく、口座に紐づくデビットカードで海外でのショッピングやATMでの出金など便利に利用することができます。
セントラルパシフィックバンク
セントラルパシフィックバンク (Central Pacific Bank) はハワイに本社を置く銀行です。第二次世界大戦後に日系人らによって設立されたため、ウェブサイトやカスタマーサポートまで日本人にとって使いやすいサービスが充実しています。
日本の住所だけでアメリカの銀行口座を開設することが可能ですが、銀行口座開設にはハワイの店舗窓口での手続きが必要です。米ドルの受取り用口座が欲しい、米ドル資産を持っておきたいという方にとっては選択肢の一つになるでしょう。
Payoneerでの海外送金受取り方法
Payoneerで送金を受け取るには、アカウントを開設次第、海外の取引先からの受取り用銀行口座を開設しましょう。
Payoneerにログインし、「支払いを受取る」から「受取り口座」をクリックして、「受取り口座の申請」をする
「受取口座の詳細」から「口座情報をシェアする」をクリックし、海外取引先に口座情報を送信する
取引先がPayoneer受取り専用口座へ送金する
代金がPayoneerアカウントへ外貨で入金される
口座情報を取得していれば、口座情報を共有する方法以外にも「請求サービス」で取引先に支払いをリクエストすることが可能です。手順は次の通りです。
Payoneerアカウントにログインし、「請求サービス」をクリックする
請求金額や詳細、支払い期限を入力し、海外取引先へ支払いリクエストを送信する
支払いがPayoneerアカウントに入金される
リクエスト送信後、取引先はPayoneerより支払い方法に関するメールを受信します。取引先は希望する支払い方法を選択した上で、精算を行います。
送金人からの代金受取り時に必要な情報
通常、海外銀行口座で代金を受け取る際に必要となる情報は以下の通りです。
受取人氏名・住所
受取人電話番号
金融機関名・支店名・支店所在地(国名、都市名・州名・省名)
SWIFT/BIC
受取人口座名義・口座番号
IBAN採用国ならIBANコード
ルーティングナンバー(米国口座のみ)
送金目的
送金目的を証明できる書類
商品代金の送金の場合、当該商品のインボイス
なお、上記情報は全て英文で共有するようにしてください。国や地域によっては、特定の国・地域で用いられるコードが必要になる場合もあります。
Payoneerからの引き出し方法
Payoneerアカウントに着金した売上金や報酬は、国内の銀行口座から出金することができます。手順は次の通りです。
Payoneerにログインする
メニューバーから「出金&送金」をクリックし、「銀行へ送金する」をクリック
まだ引き出しする銀行口座を登録していない場合は追加する
「出金元」や「出金先」、「出金金額」を入力し、「確認」をクリック
取引の内容を確認し、「上記の出金詳細を確認しました。」にチェックを入れ、出金を選択する
その後、出金情報に関するメールが届くので確認しておきましょう。
Payoneerカードの申込み方法
Payoneerではアカウントに紐づいたPayoneerプリペイドMastercard®の申込みが可能です。物理的カードのほか、バーチャルカードも提供しており、Mastercard加盟店であれば店舗やオンラインでも使えます。
カードの取得には利用条件が設けられており、Payoneerアカウントで受け取った支払の金額(最低100米ドル)を満たしている必要があります。申込み方法は以下の通りです。
Payoneerにログインする
「銀行&カード」から Payoneerカードを選択する
「カードを注文する」をクリックする
物理的カードまたはバーチャルカードを選択する
希望通貨(米ドル・ユーロ・英ポンド・カナダドル)を選択する
画面の指示に従って進める
Payoneerのスマホアプリ
PayoneerはiOSとAndroidの両方でスマホアプリが提供されており、日本語を含む20言語に対応しています。スマホアプリでは、通貨毎の残高確認のほか、取引履歴、受取用口座詳細の確認・共有、ATMでの出金金額の見積もりなどの機能が利用できます。
Payoneerでの海外送金はどのくらい日数がかかる?
Payoneerの支払いサービス「メイク・ア・ペイメント」では、世界200か国以上への支払いが可能です。先述した通り、Payoneerユーザー間であれば送金手数料無料、Payoneerユーザー以外に対しては手数料がかかります。Payoneerで海外送金する場合、おおむね以下の日数がかかります。
<Payoneerユーザーへの送金>
2時間以内に送金先に着金
支払い後、着金までの推定所要時間が記載されたメールが届きます。
Payoneer同士での支払い(送金)はほぼ即時かつ手数料は完全に無料であるため、お得に支払いができます。
残念ながら、現在PayoneerではPayoneerユーザー以外への銀行振込での支払いは対応しておらず、Payoneerユーザー同士での支払い(送金)のみ利用可能です。
Payoneer同士であれば無料で利用できる点は大きなメリットですが、Payoneerを利用していないという取引先も多いかもしれません。そのような場合は、Wiseを利用すれば、送金手数料や為替レートを安く、かつスピーディーに受取人の銀行口座へ直接海外送金することができます。
Wiseは会員登録は無料で、全ての手続きはオンラインで完結します。
Payoneerを日常業務で使っているならば、Wiseを併用することで、海外送金が必要となった場面でスムーズに送金手続きすることができます。為替レートは常にミッドマーケットレートが適用されるため、手数料をできる限り抑えたいという方はWiseのアカウントを持っていて損はない、と言えるでしょう。
Payoneerの送金限度額
Payoneerのメイク・ア・ペイメントサービスでは、1日当たり上限100万円相当額を支払い(送金)することができます。
Payoneerは銀行口座がなくても使える?
Payoneerでは受取人であっても送金人であっても、銀行口座が必要です。
例えば、Payoneerアカウントで受け取った売上金や報酬は、最終的には日本国内の銀行口座から出金するため、必ず日本の銀行口座の登録が必要になります。
Payoneerアカウントを持つユーザーの場合も、アカウント着金後に出金するためには銀行口座登録が必要です。Payoneerアカウントのないユーザーに対しての支払いも直接銀行口座へ送金するため、銀行口座はいずれの場合も必要です。
Payoneerは安全?
日本国内のPayoneerは、ペイオニア・ジャパン株式会社によって運営されています。
ペイオニア・ジャパン株式会社は金融庁が認可する「第二種資金移動業者
(関東財務局長第00045号)」として登録されており、日本法に準拠しています。
資金移動業者には、履行保証金の供託といった重要な規制があります。利用者が預けた資金は、法務局によって100%以上の額で保全され、必要に応じて保証されます。資金移動業者が破綻した場合には、一定期間内に申し出ることで、履行保証金を基に顧客へ資金を返還する還付手続きが行われます。
ペイオニア・ジャパン株式会社は三井住友銀行と履行保証金信託契約を締結しています。履行保証金信託契約とは、資金移動業者などが顧客に対する債務を履行するための保証金を信託銀行などに預け入れ、その資金の保全を図るための契約です。
これにより、資金移動業者に預けた資金は銀行と同等の安全性が確保されていると言って良いでしょう。
まとめ:日本でのPayoneer
フリーランサーから企業まで、外貨を扱う事業者からの厚い信頼を誇るPayoneer。Payoneerなら、世界を跨ぐ支払いの受取りからサプライヤーへの支払いまで一つのプラットフォームで簡単に手続きが可能です。
事業者にとってシンプルで使いやすいPayoneerですが、あくまでも事業間取引にのみの利用に限定されています。受取り口座は送金には利用できず、個人の資金移動には使うことができません。
プライベートでの個人の送金や銀行口座開設なら、代替えサービスでご紹介したWiseがおすすめです。Wiseでは個人利用もできる外貨口座が開設できます。口座に紐づくデビットカードなら外貨のままショッピングも可能。個人利用用の外貨口座を持ちたい方は、代替えサービスも併せて検討してみてはいかがでしょうか?
出典:
Payoneerの使い方:よくある質問
Payoneerは日本にいながら受取り専用の外貨口座を持てるプラットフォームです。外貨を外貨のまま売上金や報酬を受け取りたいフリーランサーや企業などに多く利用されています。
Payoneerは無料でアカウントを開設できます。ただし、過去12ヵ月の間にPayoneerアカウントまたはPayoneerプリペイドMasterCard®で一度も取引がない場合のみ、29.95米ドルのアカウント維持手数料が発生します。
Payoneerは事業者向けサービスのため、事業関連取引のみに利用することができます。個人になりすました個人対個人の利用は、利用規約にて固く禁じられています。
Payoneerのアカウントに着金した売上金や報酬は、日本の銀行口座から日本円、または日本の銀行の外貨預金口座からは外貨で出金することができます。
Payoneerのアカウント開設の審査には約1~3営業日かかります。外貨受取り口座の開設申請も同様に約1~3営業日かかります。