レボリュート(Revolut)カードを徹底解説
イギリス発の金融アプリであるRevolutでは、Visaのデビットカードが利用できます。この記事では、Revolutカードの手数料や取得方法などを詳しく解説します。WiseのようなRevolutの代わりになるようなサービスについても詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
Revolutとは?
Revolutは英国発の海外送金・外貨両替などがスマートフォンで完結するサービスです。他のRevolutユーザーへの送金も可能です。Revolutは各国で金融サービス提供に必要なライセンスを取得しており、世界中で利用可能です。日本ではRevolutは資金決済法に基づく資金移動業者として登録されています。
Revolutカードの主な特徴
Revolutのデビットカードには、大きく分けて物理カードとバーチャルカードの2種類があります。物理カードは物理的なカードのことで、申し込みをすると郵送でカードが届きます。一方で、バーチャルカードとは、オンラインショッピングで使える番号のみの仮想のカードのことです。
RevolutのデビットカードはVisaブランドで、Visaが使えるお店・オンラインストアであれば基本的にはどこでも利用可能です。
Revolutのデビットカードの特徴は以下の通りです。
主な特徴
物理カードと番号のみのバーチャルカードがある。
利用後すぐにアプリで通知が来るのでいくら使ったか分かる。
1つのRevolutアカウントに付き、物理カードは最大6枚、バーチャルカードは最大20枚まで発行可能。
様々な通貨に対応したマルチカレンシー口座に入れたお金を引き出したり、カード決済のために使ったりできる
アプリ内で為替手数料が上乗せされていないレートで外貨両替が簡単にできる
いくつかのプランが用意されており、プランによって両替手数料などが異なる。
アプリ上で利用上限額の設定が可能で、デビットカードなのでチャージした分だけしか使えない
Revolutのデビットカードはどんな人におすすめ?
Revolutのデビットカードは以下のような方に特におすすめです。
用途によってカード番号を使い分けたい人
物理カードもバーチャルカードもどっちも使いたい人
レートが有利な時に両替しておいて、あとでその外貨を引き出したり、カード決済のために使ったりしたい人
アプリで利用履歴やカード情報をすぐに確認したい人
世界中のATMからお得なレート手数料で現金を引き出したい人
Revolutのデビットカードは安全?
Revolutのような新しい金融サービスを利用するときに、そのサービスが本当に安全なサービスなのか気になる方も少なくないでしょう。結論から言えば、日本の法規制の上ではユーザーの資金は確実に守られます。
その理由は、Revolutは各国で定められているライセンスのもと運営されているからです。ユーザーの大事な資金を扱う事業者は日本を含む多くの国で法規制の対象となっており、要件を満たした事業者のみに事業運営が認められています。Revolutは複数の国・地域でこの要件を満たした上でライセンスを取得しています。
Revolutの日本法人にあたるREVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社は、資金決済法に基づき第二種資金移動業者(財務省関東財務局長 第00060号)として登録を受けています。また、REVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社は、一般社団法人日本資金決済業協会に加盟しています。
資金移動業者は、送金途中にあり滞留している資金の100%以上の額を「履行保証金」として供託して保全しなければならないと定められています。つまり、万が一資金移動業者が破綻したとしても、Revolutがルールに従っている限りはユーザーが送金中のお金については別に保全されているので、海外送金のためにRevolutに預けた資金がなくなる心配はありません。
また、Revolutではアプリ上ですぐにカードを停止・凍結することも可能です。もし物理カードを道に落としてしまったとしても、すぐに自分でカードを止めることが可能で、不正利用もされにくいような仕組みになっています。利用後すぐにアプリ上で通知が来るので万が一不正利用されてもすぐに気づくことができるという点も安全性を高めていますね。
Revolut カードと他のサービスによるデビットカードの比較
Revolut カードと他のサービスによるデビットカードを比較してみましょう。今回は、Wiseが発行するデビットカードとソニー銀行が発行するSony Bank Walletを比較します。以下の表の記述は、いずれも日本居住者の場合です。
Revolut カード | Wiseカード | Sony Bank Wallet | |
---|---|---|---|
カード発行手数料 | 無料 | 1,200円 | 無料 |
再発行時の手数料 | 無料、ただし別に配送料がかかる(普通郵便の場合は500円で、速達の場合は2,000円)(※1) | 640円 | 1,650円 |
年会費 | 無料のプランもある(※2) | なし | なし |
カード利用時のマルチカレンシー口座からの引き落とし | 可能 | 可能 | 可能 |
日本国内ATMでの引き出し | 可能 | 一部可能(※3) | 可能 |
日本国外ATMでの引き出し | 可能 | 可能 | 可能 |
海外送金 | 可能 | 可能 | 可能 |
カードのショッピング利用額に対するキャッシュバック | 最大1%(メタルプランの場合) | なし | 最大2%(優遇プログラム Club S のステージで変化) |
Revolutのカードでは、カード利用時のマルチカレンシー口座からの引き落としに対応しています。マルチカレンシー口座があるからと言って、必ずしも事前に両替をしておかないというわけではありませんが(日本円しか残高がない場合は日本円の残高から引き落とされます)、好きなタイミングでRevolutのアプリ内で日本円以外の外貨へ両替しておき、渡航先で現地通貨で支払うことも可能です。レートがいい時に両替しておけばお得な金額で決済できます。
通常、空港や現地の両替所では、実際の為替レートに上乗せされた為替レートが提示されています。Revolutでは、一部の時間帯を除いて実際の為替レートで両替可能です。両替した資金は各地のATMで現金で引き出すことができます。ただし、ニューヨーク時間で金曜日17:00から日曜日の18:00まては別に外国為替手数料が発生するので、その時間を避けて両替するようにしましょう。
(※1)スタンダードプランの場合。
(※2)スタンダードプランの場合は無料。有料プランについてはあとで詳述。
(※3)一部の日本のATM(ファミリーマートやドン・キホーテなどに設置されているイーネットATMなど)で引き出し可能。
Revolut カードの仕組み
Revolutのデビットカードには、物理カードとバーチャルカードの2種類があります。物理カードは普通のカードと同様の実際に手で触れるカードのことで、申し込みをすると郵送でカードが届きます。一方で、バーチャルカードとは、オンラインショッピングで使える番号のみの仮想のカードのことです。1回の利用ごとにカード番号が自動で切り替わる使い捨てバーチャルカードも用意されています。
RevolutのデビットカードはVisaブランドで、Visaが使えるお店・オンラインストアであれば基本的にはどこでも利用可能です。Google Payにも対応しており、Andoridのスマホがあればスマホを使ったタッチ決済も簡単に設定可能です。
物理カードとバーチャルカードで使った金額は、Revolutのアカウント残高から即時に引き落とされます。Revolutカードを使うためには、事前にアカウントに資金をチャージしておく必要があります。銀行振込、クレジットカード、デビットカードなどでチャージできます。ただし、日本のユーザーの場合、銀行振込は日本国内の銀行からのみ対応しています。また、Revolut上で他のユーザーから受け取った資金をそのままRevolutカードで使うことも可能です。
Revolut カードの手数料
Revolut には日本では以下のように3つのプランが用意されており、プランによって両替手数料などが異なります。詳細は以下の通りです(2024年1月現在)。
スタンダード | プレミアム | メタル | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 月額980円または年額9,800円(前払い) | 月額1,980円または年額19,800円(前払い) |
発行手数料(1枚目) | 無料 | 無料 | 無料 |
配送(1枚目) | 無料の通常配送 | 無料の速達配送 | 無料の速達配送 |
バーチャルカード発行手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
チャージ手数料 | 無料(※一部カード利用の場合は1.7%) | 無料(※一部カード利用の場合は1.7%) | 無料(※一部カード利用の場合は1.7%) |
ATM引き出し手数料 | 月25,000円まで無料、それ以降は超過額の2% | 月50,000円まで無料、それ以降は超過額の2% | 月100,000円まで無料、それ以降は超過額の2% |
Revolutアカウント間の送金 | 無料 | 無料 | 無料 |
日本国内の銀行口座への送金 | 1ヶ月1回あたり10万円までの送金は無料、それ以降は超過額の2% | 1ヶ月1回あたり10万円までの送金は無料、それ以降は超過額の2% | 1ヶ月1回あたり10万円までの送金は無料、それ以降は超過額の2% |
海外の銀行口座への送金 | 無料(中継銀行手数料が発生する場合あり) | 無料(中継銀行手数料が発生する場合あり) | 無料(中継銀行手数料が発生する場合あり) |
両替手数料 | 為替市場営業時間内かつ月750,000円までなら無料 | 為替市場営業時間内なら無料 | 為替市場営業時間内なら無料 |
上記の「両替手数料」における「為替市場営業時間」とはニューヨーク時間で金曜日の17時から日曜日の18時までを除く時間のことです。為替市場営業時間外に実行される両替には、1.0%の為替手数料が追加されます。
ATMから無料で引き出せる金額は暦上の月末でリセットされるわけではなく、契約日と同じ日に毎月リセットされます。例えば、契約日が8月10日の場合、8月10日〜9月9日の間で上限金額が設定されており、9月10日にリセットされます。スタンダード会員であれば、8月10日〜9月9日の間に25,000円を超える金額を引き出すと、引き出した金額について25,000円の超過額の2%の手数料がかかります。
少し複雑に感じるかもしれませんが、ATMからあとどれだけ無料で引き出せるかどうかはRevolutアプリ上で確認できるので心配不要です。ATMで引き出す場合、Revolutから手数料の請求がなくとも、ATMを設置している銀行などから手数料が発生することもありますので、引き出す際にはATM上の表示を注意深く読みましょう。
Revolutを使った海外送金では、送金の受取人の銀行や中継銀行(送金銀行と受取銀行の間をつなぐ銀行)で、追加の手数料が差し引かれて送金されることもあるので、覚えておきましょう。
なお、メタルプランを解約した場合に発生することがあります。14日以内の解約の場合、メタルカードがすでに発送されている場合にはメタルカードの発行手数料を支払う必要がある。
Revolutのカードはどうやったら手に入る?
まずはカードの申込の前にRevolutのアカウント登録と本人確認が必要です。日本でRevolutアカウントを開設するためには以下の条件を満たす必要があります。
18歳以上である
日本の居住者である
過去にRevolutアカウントを開設したことがない
事業目的でRevolutアカウントを開設しない
スマートフォンを持っている
SMS受信可能な日本の携帯電話番号を持っている
アカウント開設自体は本人確認なしでも可能ですが、本人確認を完了させていないとRevolutの機能のほとんどが利用できないので、本人確認は必須です。オンラインで簡単に完結するのでアカウント作成後、すぐに本人確認も完了させてしまうことがおすすめです。Revolutでは以下のような書類で本人確認可能です。アカウント登録の際に手元に用意しておきましょう。
運転免許証(日本国籍の方のみ)
個人番号(マイナンバー)カード(日本国籍の方のみ)
在留カード・特別永住者証明書(日本国籍ではない方のみ)
本人確認が終了すると、Revolutアプリ内の[カード]タブから物理カードとバーチャルカードを注文できるようになります。バーチャルカードであればすぐに使えますが、物理カードであれば自宅に届いた後に利用可能です。なお、いずれもデビットカードなのでクレジットカードのような審査はありません。
物理カードが届いてもそれがそのまま使えるわけではなく、Revolutアプリでカードの有効化(アクティベーション)が必要です。有効化するには、アプリの[カード]タブから手元に届いた物理カードに記載された16桁のカード番号を入力します。
バーチャルカードの詳細はRevolutアプリ内の[カード]タブからいつでも確認できます。このタブで、カード番号、セキュリティコード、有効期限のような通常の物理カードにも記載されている事項を確認できます。ここから直接カード番号、セキュリティコード、有効期限をコピー・アンド・ペーストすればオンラインショッピングの時も便利ですね。
Revolutカードの再発行について
カードの紛失・盗難時もRevolutカードなら安心です。物理カードの場合、カードが紛失または盗難にあった場合は、[カード]タブ(右上のカードのアイコン)>カードを選択>[設定]>[カードを交換]をタップするだけでカードの交換が可能です。
Revolutでは2枚目以降のカード発行についても発行料は発生しませんが、発送料は発生しますのでその点は注意しましょう。発送料は、スタンダード会員の場合、普通郵便では500円で、速達では2,000円となっています。なお、過去にメタル会員であったスタンダード会員のユーザーがカードの紛失などの理由でメタルカードを使用できなくなり、そのカードを再発行する場合は、再発行後のカードはメタルカードではなくスタンダードカードとなります。
Revolutカードへのチャージ方法
Revolutには、銀行振込、クレジットカード、デビットカードなどでチャージできます。ただし、日本のユーザーの場合、銀行振込は日本国内の銀行からのみ対応しています。また、カードの場合、対応しているのはVISA・Mastercard・Maestroブランドのみで、JCBやアメックスには対応していません。
Revolutへチャージする方法によっては手数料が発生します。銀行振込の場合は無料です。カードでチャージする場合は、日本国内で発行されたVISAデビットカードでの入金には手数料が発生しませんが、それ以外の場合で1.7%の手数料がかかります。チャージ時にいくら手数料がかかるかアプリ上に表示されますので、そちらも確認しましょう。
また、Revolut上で他のユーザーから受け取った資金をそのままRevolutカードで使うことももちろん可能です。
結論:Revolutカードは使う価値がある?
Revolutは簡単に作れてアプリで利用状況がいつでも確認できるので、海外だけではなく国内での使い勝手も意外にいいデビットカードです。WiseやSony Bank Walletも同様に国内・海外ともに使いやすいサービスなので合わせて一度試してみるのはいかがでしょうか。
出典
マルチカレンシー口座 | Wise(ワイズ)の外貨口座 - Wise
Revolut|お金のためのオールインワン金融アプリ | Revolut 日本
Revolutカードに関するよくある質問
無料です。
Revolutでは2枚目以降のカード発行についても発行料は発生しませんが、発送料は発生しますのでその点は注意しましょう。発送料は、普通郵便の場合は500円で、速達の場合は2,000円です。
Visaです。RevolutのデビットカードはVisaブランドで、Visaが使えるお店・オンラインストアであれば基本的にはどこでも利用可能です。
利用と同時に代金が引き落とされるデビットカードです。デビットカードなのでクレジットカードのような審査はなく、バーチャルカードであれば誰でもすぐに使えます。
引き出せます。ただし一定の金額を超えると手数料が発生します。
ATMからあとどれだけ無料で引き出せるかどうかはRevolutアプリ上で確認できるので心配不要です。ATMで引き出す場合、Revolutから手数料の請求がなくとも、ATMを設置している銀行などから手数料が発生することもありますので、引き出す際にはATM上の表示を注意深く読みましょう。
Revolutカードは日本ではGoogle Payにも対応しています。Andoridのスマホがあればスマホを使ったタッチ決済も簡単に設定可能です。
一般的なアドバイス: 当サイトの情報は一般的なものです。お客様のニーズや状況を考慮したものではありません。ご決定の前にご自身の状況や必要条件をご確認ください。 当社は世界200か国以上の外貨両替、海外送金サービスの比較をしています。信頼性が高く、調査、承認済みの会社のみ表示しています。