カナダ留学で役立つ!おすすめデビットカード
この記事では、カナダ留学におすすめのデビットカードについてご紹介していきます。デビットカードはカード払いに対応しているお店で利用可能、国内だけでなく海外でも使えて便利です。中には、海外で使いやすいようにデザインされたものもあります。
デビットカードは銀行などさまざまな金融機関で発行可能であり、それぞれに特徴があります。各カードの手数料や特典、メリットやデメリットを見比べながら自分に合ったものを検討してみましょう。また、合わせてWiseやRevolutといった新たなオンラインサービスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
カナダ留学中におすすめのデビットカードとは
まずは各カードの手数料の違いを見ていきます。下記の表は、デビットカードを海外で利用したときの事務手数料やATMをまとめたものです。
サービス名 | 発行/年会費 | 海外事務手数料 | ATM手数料 | 特典 |
---|---|---|---|---|
Wise | 発行:1200円 年会費:無料 | 0.35%〜(※1) | 固定手数料1.5CAD+引き下ろし金額の1.75%(※2) | |
Revolut | 発行:無料 年会費:無料~(※3) | 0.5%~(※4) | 2%(※5) | |
住信SBIネット銀行 | 発行:無料~(※6) 年会費:無料~ | 2.5% | 2.5% | ポイント還元率0.8% |
イオン銀行キャッシュ+デビット | 発行:無料 年会費:無料~ | 1.6% | 固定手数料220円+引き下ろし金額の1.6% | 200円ごとに1ポイント |
三菱UFJ-Visaデビット | 発行:無料 年会費:無料 | 3.05% | 固定手数料110円+引き下ろし金額の3.05% | 0.2%キャッシュバック |
各サービスを見比べてみると、海外事務手数料およびATM手数料がそれぞれ異なることがわかります。例えばWise、Revolutは口座に決済通貨を保有していれば海外事務手数料はかかりませんが、三菱UFJ-Visaデビットの場合は3.05%かかります。利用するたびに3.05%の手数料がかかるので、留学中に利用するとなると手数料だけで結構な金額を支払うことになるかもしれません。
実際に利用したとき、それぞれのカードで手数料にどれくらいの差が出るのかを見てみましょう。下記は住信SBIネット銀行、イオン銀行キャッシュ+デビット、三菱UFJ-Visaデビットを使って100CADの決済をしたときに発生する手数料です。
住信SBIネット銀行:2.5CAD(約287.6円)
イオン銀行キャッシュ+デビット:1.6CAD(約184.2円)
三菱UFJ-Visaデビット:3.05CAD(約351円)
同じ金額を利用するのでも、カードによって手数料がこれほど変わります。また、日本円を使ってカナダドルの支払いをするとなると為替手数料も発生するので、さらに手数料がかかります。為替手数料はそのときどきで変化するため、実際にどれだけかかるのかは事前に予測することはなかなか難しいです。
それに対し、Wiseの場合は自分の口座にカナダドルが入っていればそのお金を使って決済ができるため、手数料が発生せずお得に利用できます。また、カナダドルを持っていない場合には、両替時の手数料が最も安くなる通貨を自動で選んで決済してくれます。
Wiseでは手数料を可能な限り安く抑える工夫がされており、例えば100CADを両替したときの手数料を調べてみると、たった61円です。
カナダでデビットカードは使える?
カナダではキャッシュレス化が徐々に進みつつあります。2023年の調査によれば、いまだに87%の人が現金を使用しているものの日常的な買い物に使っている人は31%に留まりました。飲食店や小売店など街中のさまざまな場所でカードを使った支払いが可能ですので、デビットカード1枚あれば支払いに困ることはあまりないと考えられます。
なぜカナダ留学にデビットカードがおすすめなの?
カナダ留学にデビットカードがおすすめなのは、下記のような理由があります。
日常のほとんどの支払いに利用できる
上述の通り、カナダはキャッシュレス化が進んでいます。多くのお店でカード決済ができるので、日常的な買い物であれば大体はデビットカード1枚で対応可能です。
現地で現金の引き出しができる
VisaやMastercardといった国際ブランドのカードであれば現地のATMで現金の引き出しができます。キャッシュレス化が進んでいるといっても、借りた小銭を返すときなど現金が必要になる場面もないとは言い切れません。そんなときも、デビットカードがあればサっと現金を下ろせるのですぐに対処できます。
使いすぎの心配がない
デビットカードは支払いと同時に自分の口座に入っているお金が引き落とされます。自分の口座に入っている分しか支払いに利用できないので、うっかり使いすぎてしまう心配がありません。
大金を持っていく必要がない
長期留学となると、現地での生活費や学費などかなりの金額の資金を準備する必要があります。そのお金をまとめて現金で持ち運ぶとなるとセキュリティ面で不安があるでしょう。しかし、デビットカードなら自分の口座にお金を入れたままで利用できるので、大金を持ち歩く必要がありません。
カナダ留学に向けたデビットカードの選び方
カナダ留学へ向けて、デビットカードを準備するときにはまず各サービスをしっかり比較検討するところから始めましょう。手数料や特典などいろいろと違いはありますので、その中から自分に合ったものを探してみてください。
もし、どこに注目して選べばいいかわからない場合には手数料を見比べてみましょう。ポイント還元など魅力的な特典もいろいろありますが、手数料の安いものを選ぶと結果的にお得に済むことが多いです。
この段落では、各プロバイダーの発行しているデビットカードの特徴やメリット、デメリットを簡単に紹介していきます。
Wise
Wiseのデビットカードは多通貨の保有や両替、決済が可能です。対応通貨は40種類、利用可能な国・地域は160カ国にもなります。カナダ留学で役立つのはもちろん、旅行や出張などでも活用できますよ。
Wiseのデビットカードのメリット
Wiseで利用できる通貨の中にはカナダドルも含まれます。カナダドルの場合は現地の銀行情報の取得もできるので、カナダへ渡る前に口座の準備ができて便利です。
Wiseの特長はなんといっても手数料が抑えられている点です。Wiseでは外貨両替時のレートに「ミッドマーケットレート」を採用しています。これは手数料を含まない実際の市場の為替レートです。銀行などの金融機関は独自の手数料を上乗せした為替レートを設定しており、ミッドマーケットレートよりも割高なレートで外貨両替を行うのが一般的です。
一方、Wiseはミッドマーケットレートで外貨両替を行うため、無駄な手数料を支払うことがありません。外貨での決済時、海外送金、口座内での両替時などあらゆる取引にこのレートが適用されます。
Wiseのデビットカードのデメリット
ただし、Wiseのデビットカードにはポイントやキャッシュバックなどの特典がありません。銀行などのデビットカードでは利用するごとにポイントがつき、貯まったポイントは景品と交換できるなどのサービスがあります。こういった特典がないのは、Wiseのデメリットといえます。また、デビットカードの発行に1,200円かかることもデメリットのひとつです。
Revolut
RevolutもWiseと同じように多通貨の保有や両替、送金ができます。
Revolutのメリット
Revolutの一番ともいえる特長は指定時間内の取引であれば為替手数料がかからずに外貨両替ができる点です。留学中には日本円からカナダドルに両替する機会は多いでしょう。他のカードの場合は両替のたびに手数料が発生しますが、Revolutなら時間を選べば非常にお得に使えて便利です。
Revolutのデメリット
一方、Revolutのデビットカードの場合、海外のATMで現金を下ろすときには2%の手数料が発生します。また、Revolutは日本発行のカードではあるものの、国内で現金を下ろすときには「international cards」の取り扱いがあるATMでしか現金引き出しができません。対応可能なATMを探さなければならないので、その点はデメリットといえるでしょう。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行はオンラインで申し込みから取引まですべて完結するオンライン銀行です。
住信SBIネット銀行デビットカードのメリット
住信SBIネット銀行のデビットカードは、申し込みが完了するとApple PayやGoogleウォレットで決済が可能になります。スマホがあればカードレスですぐに利用できて便利です。カードが必要な場合には別途申し込みもできるので、自分のスタイルに合わせて利用方法が選べます。
住信SBIネット銀行デビットカードのデメリット
一方、海外での利用時に事務手数料2.5%が発生するのは留学することを考えたら大きなデメリットです。カナダ滞在中には決済のたびに2.5%がかかることになり、積み重なっていくとやがて少なくない出費になります。
イオン銀行キャッシュ+デビット
イオン銀行もまた、インターネットバンキングのひとつです。
イオン銀行キャッシュ+デビットのメリット
イオン銀行のデビットカードにはイオンカード、WAON特典がついています。イオンでの買い物がお得に使えるので、普段イオンに行くことが多い人には大きなメリットでしょう。海外事務手数料が他の銀行のデビットカードと比べると控え目なのもうれしいポイント。
イオン銀行キャッシュ+デビットのデメリット
キャッシュ+デビットのブランドはJCBですが、国内ではガソリンスタンドや一部のタクシーで利用できないことがあります。そのほかにも加盟店との取り決めにより取引できないこともあるので、その点はデメリットといえます。
三菱UFJ-Visaデビット
Visaブランドの三菱UFJ-Visaデビットなら、国内外で広く利用できます。
三菱UFJ-Visaデビットのメリット
三菱UFJ-Visaデビットカードでは、利用のたびに0.2%のキャッシュバックがあります。現金で決済するよりお得に使えて便利です。また、Google Payに対応しているので、スマホひとつで決済ができます。
三菱UFJ-Visaデビットのデメリット
一方で、海外利用時の海外事務手数料は3.05%と他のサービスと比べるとやや高めです。カナダで利用することを考えると、この手数料の高さは大きなデメリットになるでしょう。
カナダのATMでデビットカードを使って出金する方法
カナダでATMを利用するときには、まずは国際ブランドの現金引き下ろしに対応しているATMを探しましょう。ATMの機械本体や画面上に自分のデビットカードのブランドの名前、もしくは「Plus」という表記があるATMなら引き出しできます。
引き出しができるATMを見つけたら、まずはカードを挿入します。暗証番号入力画面になるので入力し、次に「Withdrawal/Withdraw(引き出し)」をタップします。その際、引き出し口座を聞かれるので「Saving(預金口座)」を選び、金額を入力すれば現金が引き出せます。
デビットカードとクレジットカードの違いとは
デビットカードは銀行口座に紐づけられており、決済を行うと同時にその銀行口座からお金が引き落とされます。そのため、利用できるのは口座に入っている分のお金のみです。
一方、クレジットカードは支払いをしてもすぐにはお金は引き落とされません。月末などあらかじめ決められた締め日に一括で引き落とされます。そのため、自分が持っている以上のお金を使うことができてしまうため、使いすぎてしまうリスクがあります。
デビットカードのメリットとデメリット
さまざまな場面で支払いに利用できなにかと便利なデビットカードですが、デメリットもあります。メリット、デメリットをそれぞれ確認しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
✅ 多額の現金を持ち歩く必要がない ✅ 使いすぎる心配がない ✅ 支払い、現金引き出しに使える ✅ 多通貨の保有ができるカードもある | ❌ 口座にある分しか使えない ❌ 手数料が高額のところもある |
留学中にデビットカードで支払いをするときに知っておくべきこと
デビットカードを使って海外で支払いするときには、「自国通貨」か「現地通貨」を選べることがあります。その際、お得に賢く使うにはなるべく「現地通貨」を選ぶようにしましょう。自国通貨を選ぶと日本円での支払いになるため外貨両替が発生し、為替手数料を支払う必要があります。為替手数料をカットするには、可能な限り「現地通貨」で支払うことがポイントです。
カナダで学費を支払うには
留学エージェントを通さずに語学学校を手配する場合、また大学や大学院に正規留学する場合には自分で学費を支払う必要があります。その際には、銀行口座を使った振り込みや留学生向けのオンライン学費支払いサービス、クレジットカードもしくはデビットカードを使って支払うのが一般的です。また、直接大学へ行き現金で支払うこともできます。
Wiseなら学費の支払いもできる!
ちなみに、Wiseを使って学費の支払いをすることもできます。銀行などの金融機関を使った海外送金よりも手数料が抑えられているので、学費のように大きな額を海外に送るときには特に便利です。
Wiseの手数料が安い理由は、工夫された送金システムにあります。Wiseは各国に自社の銀行口座を所有しており、それを利用して海外送金を行っているのです。わかりやすく、日本からカナダへの送金を例にとって説明しましょう。
ユーザーからカナダの銀行に対して送金の指示があったときは、まずユーザーから日本のWiseの銀行口座に対してお金が送金されます。それを受けて、Wiseは自社で保有しているカナダの銀行口座に指示を出し、カナダの銀行口座から送金先の銀行口座へとお金を振り込みます。
つまり、「日本の銀行口座→日本の銀行口座」、そして「カナダの銀行口座→カナダの銀行口座」という風に、国内送金が2回を行って送金をしているのです。実質的には「日本の銀行からカナダの銀行へ」という海外送金が行われていないため、中継銀行手数料や為替手数料といったさまざまな手数料を省ける仕組みになっています。
留学生におすすめのカナダの銀行
カナダ国内で銀行口座を開きたいと思ったら下記の2つの銀行がおすすめです。
・Scotiabank
・TD Bank
どちらもオンラインでの申し込みが可能、特にScotiabankはカナダに渡航する前でも5万CADまでならお金を入れておけるので便利です。また、TD Bankは学生向けの口座があり月々の維持費が無料になるなどお得に使えます。
ちなみに、カナダでは国内に住んでいなくても事前に銀行口座を開くことが可能です。その際には下記の書類が必要です。
・氏名と生年月日が確認できる書類
・氏名と住所が確認できる書類
前者はパスポートがその役割を果たしてくれます。後者は公共料金の請求書やカナダ政府発行の最新の課税通知書などがあれば問題ありません。また、カナダ国内で口座開設申し込みをする場合にはカナダの携帯番号が必要です。
まとめ
今回はカナダ留学におすすめのデビットカードについてご紹介してきました。カナダではキャッシュレス決済が広く浸透しているので、デビットカード1枚あればさまざまな場面で利用できて便利ですよ。
銀行などの金融機関が発行しているデビットカードを比べてみると、手数料や特典などにいろいろと違いがあることがわかります。何を重視すべきか?を考えながら自分に合ったものを選べるといいですね。
手数料が安いデビットカードを探しているなら、オンラインサービスのWiseがおすすめです。海外での支払いや外貨と円貨の両替時など、いろいろな場面で手数料を抑えることができます。
ソース
Canadians report a love-hate relationship with cash, reveals new Payments Canada study
Making Payments To Your Tuition Account from Within Canada | University of Alberta.
How to Pay Your Fees | Office of the Registrar | University of Calgary.
Open a TD Student Chequing Account | Student Bank Account | TD Canada Trust
Open a Scotiabank International Account * online before you arrive
カナダで使えるデビットカードについてよくある質問
カナダではキャッシュレス化が徐々に進んでいます。そのため、レストランや小売店などではほとんどの場所でデビットカードによる支払いが可能です。
VisaやMastercardといった国際ブランドのデビットカードであれば、カナダでも幅広く利用できます。支払いだけでなく、ATMでの現金の引き出しも可能です。
一番手数料がかからずに支払えるのは現地での現金払いです。しかし、大金を持っていくことになるためセキュリティ面で不安があるでしょう。手数料を安く抑えつつ、安全に支払いを完了したいならWiseなどオンラインサービスを使った海外送金を検討してみてもいいかもしれません。
各銀行のホームページ、もしくはアプリから申し込みをします。その際、カナダの携帯電話番号が求められることが多いので、電話番号を取得してから申し込むようにしましょう。