アメリカ留学で役立つ!おすすめデビットカード
この記事では、アメリカ留学に行く人におすすめのデビットカードについて解説していきます。デビットカードは国内での支払いに使えるだけでなく海外でも決済ができ便利です。その中には、海外での利用時にお得に使えるものもあります。
各カードの手数料や特典、それぞれのメリットデメリットを比較しながら、自分に合ったデビットカードはどれなのかを探っていきましょう。また、合わせてWiseやRevolutといった新たなオンラインプロバイダーの詳細も合わせてお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
アメリカ留学中におすすめのデビットカードとは
はじめに、各金融機関が発行しているデビットカードの手数料を比較していきます。下記に、デビットカードを海外で利用したときの事務手数料やATM手数料をまとめてみました。
サービス名 | 発行/年会費 | 海外事務手数料 | ATM手数料 | 特典 |
---|---|---|---|---|
Wise | 発行:1200円 年会費:無料 | アカウントに決済通貨保有の場合は無料。それ以外は 0.35%〜の両替手数料が発生(※1) | 固定手数料1.5USD+引き下ろし金額の2%(※2) | |
Revolut | 発行:無料 年会費:無料~(※3) | アカウントに決済通貨保有の場合は無料。指定時間外は別途1%の手数料。限度額を超えた場合は0.5%~の手数料が発生(※4) | 2%(※5) | |
楽天デビットカード | 発行:無料 年会費:無料~(※6) | 3.08% | 記載なし | ポイント還元率1%(※7) |
Sony Wallet | 発行:無料 年会費:無料 | 決済通貨保有の場合は無料。それ以外は1円につき0.9円~(※8) | 1.79%(※9) | 最大2%キャッシュバック(※10) |
りそなデビットカード | 発行:無料 年会費:無料 | 4.4% | 利用手数料220円+事務処理手数料4.4% | 1,000円ごとに5ポイント |
各サービスのカードを比べてみると、海外事務手数料、ATM手数料に違いがあることがわかります。りそなや楽天のデビットカードの場合は約3~4%の手数料が発生するのに対し、Wise、Revolut、Sony Walletの場合は無料~2%とやや控えめ。
例えば楽天デビットカード、Sony Wallet、りそなデビットカードを使ってアメリカで100USDの決済をしたとすると、下記の手数料が発生します。
楽天デビットカード: 3.08USD(約480円)
りそなデビットカード: 4.4USD(約686円)
Sony Wallet: 15円※為替手数料
楽天デビット、りそなデビットの場合は上記の金額にプラスして、為替手数料も支払う必要があります。為替手数料はそのときどきで変化するため、事前にいくらかかるのかを知ることはなかなか難しいです。Sony Walletのデビットカードでは海外事務手数料は発生しませんが、両替時の為替手数料が1円につき0.15円かかります。
これに対し、Wiseの場合は自分の口座にアメリカドルが入っていればそのまま利用できるのでアメリカでの決済時に手数料はかかりません。もし、アメリカドルがない場合には手数料が一番安くなる通貨の組み合わせを自動で選んで決済してくれるのでお得に利用できます。
両替が必要な時には両替手数料が発生しますが、それも可能な限り安く抑えられています。例えば日本円から100USDに両替したときにかかる手数料は88円です。
アメリカでデビットカードは使える?
アメリカはキャッシュレス化が進んでいる国です。2022年の調査によれば、「日頃の買い物にどれだけ現金を使用するか?」という質問に対し、「全部/ほとんど」と答えた人はわずか13%。一方、「少しだけ/使わない」と答えた人は約60%にものぼります。そのため、デビットカードがあればスーパーやレストランなど、日々の支払いに困ることはないでしょう。
なぜアメリカ留学にデビットカードがおすすめなの?
アメリカ留学にデビットカードをおすすめするのには、下記のような理由があります。
日常のほとんどの支払いに利用できる
上述の通り、アメリカはキャッシュレス化が進んでおり、多くのお店でカード決済ができます。そのため、デビットカード1枚あれば日常的な買い物はほとんど済ませられます。
現地で現金の引き出しができる
VisaやMastercardなど、国際ブランドのカードであれば現地のATMで現金の引き出しが可能です。キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、郊外の小規模なお店などでは現金が必要になることもあるかもしれません。そんなときでも、デビットカードがあれば現金をおろせるので安心ですね。
使いすぎの心配がない
デビットカードは支払いを行うと、自分の口座に入っているお金が即座に引き落とされます。使えるのは自分の口座に入っている金額分のみですので、うっかり使いすぎてしまう心配がありません。
大金を持っていく必要がない
長期留学となると、現地での生活費など必要な資金はかなりの額になります。大金をまとめて現金で持ち運ぶとなるとセキュリティ面で不安ですよね。しかし、デビットカードなら自分の口座にお金を入れたままで支払いができるので、現金を持ち歩く必要がありません。
アメリカ留学に向けたデビットカードの選び方
いざ、デビットカードを取得するときにはまずは各プロバイダーをしっかりと見比べてみましょう。それぞれ手数料や特典が異なるので、その中から自分にとってメリットの大きいものを探してみてください。
もし、どこを比べればいいか分からない場合には特に手数料に注目することをおすすめします。ポイント還元などの特典も魅力的ですが、手数料が安いものが結果的にはお得に済むことが多いからです。
この段落では、各プロバイダーの特徴や長短を簡単にまとめていきます。
Wise
Wiseのカードは多通貨の保有や両替、決済が可能で、対応通貨は40種類にもなります。ちなみに、利用可能な国・地域は160カ国にもなるので、留学以外にも旅行などで役立ちます。
Wiseのデビットカードのメリット
Wiseで利用できる通貨の中にはアメリカドルも含まれます。アメリカドルの場合は現地の銀行情報の取得まできるので、渡米前に銀行口座の準備ができ便利です。
また、手数料が抑えられているのもWiseの特長です。Wiseでは外貨両替時に「ミッドマーケットレート」と呼ばれる、実際の為替レートを採用しています。通常、銀行などの金融機関は独自の手数料を上乗せした為替レートを設定しており、ミッドマーケットレートよりも割高なレートで外貨両替を行います。
それに対し、Wiseは手数料のないミッドマーケットレートで取引しているため、無駄な手数料を払う必要がありません。外貨での支払い時、海外送金、口座内での両替時などあらゆる取引にこのレートが適用されます。
Wiseのデビットカードのデメリット
ただし、Wiseのデビットカードにはポイントなどの特典がありません。銀行などのデビットカードの場合、決済ごとにポイントがつき貯まったポイントは支払いに充てるといった使い方ができます。こういった特典がないのは、Wiseのデメリットのひとつです。また、デビットカードの発行に1,200円かかることもデメリットとして挙げられます。
Revolut
RevolutもWiseと同じようにさまざまな通貨の保有や両替、送金ができます。
Revolutのメリット
Revolutは指定時間内の取引であれば、為替手数料がかからずに外貨両替ができます。留学中は日本円からアメリカドルに両替する機会がなにかと多いでしょうから、非常にお得に使えて便利です。また、デビットカードの発行に手数料がかからないのもうれしいポイント。
Revolutのデメリット
一方、海外のATMで現金を下ろすときには2%の手数料が発生します。また、Revolutは日本発行のカードではあるものの、「international cards」の取り扱いがあるATMでしか現金引き出しができません。対応しているATMを探さなければならないので、その点はデメリットといえます。
楽天デビットカード
楽天デビットカードは、楽天グループの各種サービスと連携できるカードです。
楽天デビットカードのメリット
楽天デビットカードはポイント還元率が高く、1円につき1ポイント貯まります。そして、ほかの楽天サービスを利用して得たポイントをデビットカードでの支払いに充てることもできるます。楽天市場など、楽天グループのサービスを頻繁に利用する人には魅力的でしょう。
楽天デビットカードのデメリット
一方、海外事務手数料がほかと比べると3.08%とやや高め。アメリカ留学へ行くことを考えると、この手数料の高さは大きなデメリットです。決済のたびに3.08%がかかるので、日常的に使うとなると手数料の支払いが積み重なっていきます。
Sony Wallet
Sony Walletは外貨預金口座と連携して外貨決済ができるため、アメリカ留学時にも使いやすいです。
Sony Walletのメリット
Sony Walletは外貨預金口座の開設ができます。事前に外貨を保有しておくと、海外でその通貨を利用するときには海外事務手数料がかかりません。つまり、口座にアメリカドルが入っているなら、アメリカ留学中の支払いに手数料が発生しないということです。
Sony Walletのデメリット
アメリカドルが口座にあれば海外事務手数料はかかりませんが、ATMで現金を下ろすときには手数料が発生します。利用のたびに1.79%がかかるので、現金引き出しを頻繁に行う場合には手数料が予想以上に積み重なっていくことも。
りそなデビットカード
りそな銀行のデビットカードはVisaブランドですので、国内外で広く利用できます。
りそなデビットカードのメリット
りそなデビットカードを使って決済すると、1,000円ごとに5ポイントが貯まります。利用が増えると応じてさらにボーナスが付与されるチャンスもあり、利用機会が多いほどさまざまな特典を得られます。
りそなデビットカードのデメリット
一方で、他のプロバイダーと比べると海外利用時の手数料は4.4%と高めです。アメリカで利用することを考えると、この手数料の高さは大きなデメリットといえます。
アメリカのATMでデビットカードを使って出金する方法
海外でATMを利用するときには、まずは対応しているATMを探しましょう。ATMの機械本体や画面上に自分のデビットカードのブランドの名前、もしくは「Plus」という表記があるATMなら引き出し可能です。
ATMを見つけたら、まずはカードを差し込みます。すると暗証番号が求められるので入力し、次に「Withdrawal/Withdraw(引き出し)」画面に進みます。その際、引き出し口座を聞かれるので「Saving(預金口座)」を選びましょう。そして金額を入力すれば現金が引き出せます。
デビットカードとクレジットカードの違いとは
デビットカードは銀行口座に直結しており、決済を行うとその銀行口座からお金が即時で引き落とされます。そのため、利用できるのは口座に入っている分のお金のみです。
一方、クレジットカードは支払いをしてもすぐにはお金は引き落とされず、月末などあらかじめ決められた締め日にまとめて引き落とされます。そのため、自分が持っている以上のお金を使うことができてしまうため、使いすぎてしまうリスクがあります。
デビットカードのメリットとデメリット
使いすぎを防ぎつつ、さまざまな場面で支払いに利用できなにかと便利なデビットカードですが、デメリットもあります。長短それぞれ確認しておきましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
✅ 多額の現金を持ち歩く必要がない ✅ 使いすぎる心配がない ✅ 支払い、現金引き出しに使える ✅ 多通貨の保有ができるカードもある | ❌ 口座にある分しか使えない ❌ 手数料が高額のところもある |
留学中にデビットカードで支払いをするときに知っておくべきこと
デビットカードはVisaやMastercardといった国際ブランドがついていることが多いです。こういったカードなら、アメリカでもほとんどの場所で使えます。その際、お得に使いたい場合には支払い時になるべく「現地通貨」を選ぶようにしましょう。
海外での決済の場合、支払い通貨を「自国通貨」か「現地通貨」を選べることがあります。自国通貨を選んだ場合は日本円で支払うことになりますが、そうすると外貨両替をしなければならないため為替手数料が発生します。無駄な出費を減らすためには、可能な限り「現地通貨」で支払うようにしましょう。
アメリカで学費を支払うには
大学や大学院へ正規留学したり、留学エージェントを通さずに語学学校を手配したりした場合には自分で学費の支払いをしなければなりません。その際には、日本国内の自分の銀行口座からの振り込みやアメリカ国内の銀行からの送金、あるいはカードでの支払いが一般的です。カードの場合はクレジットカード払い、デビットカード払いが選べます。
Wiseなら学費の支払いもできる!
ちなみに、Wiseを使って学費の支払いをすることもできます。銀行などの金融機関を使った海外送金よりも手数料が安く抑えられているので、大きな額を海外に送るときには特におすすめです。
Wiseの手数料が安く抑えられているのには、その送金システムに秘密があります。Wiseは各国に自社の銀行口座を持っており、それを利用して海外送金を行っています。例えば、日本からアメリカへの送金を例にとって説明しましょう。
ユーザーから送金の指示があったときは、まずユーザーから日本のWiseの銀行口座に対してお金が送金されます。それを受けて、Wiseはアメリカにある自社の銀行口座に指示を出し、アメリカの銀行口座から送金先の銀行口座へとお金を振り込みます。
つまり、「日本の銀行口座→日本の銀行口座」、そして「アメリカの銀行口座→アメリカの銀行口座」という風に、国内送金が2回行われているのです。実質的には「日本の銀行からアメリカの銀行へ」という海外送金が行われていないため、中継銀行手数料や為替手数料といったさまざまな手数料を省ける仕組みになっています。
留学生におすすめのアメリカの銀行
もし、アメリカ国内で銀行口座を開きたいと思ったら下記の2つの銀行がおすすめです。
・JP Morgan Chase Bank
この2つの銀行は若年層向け口座を展開しており、月々の口座維持手数料が無料になるなどさまざまな特典が受けられます。条件に当てはまる場合にはぜひ活用しましょう。
なお、口座を開くときには下記の書類・情報が必要です。
・写真付き身分証明書2種類(パスポート、学生証など)
・居住証明書
・納税者番号(通知されている場合)
まとめ
今回はアメリカ留学におすすめのデビットカードについて、いろいろと解説してきました。デビットカードは国内外での支払いに広く使えるので、1枚持っていると非常に便利です。
それぞれのプロバイダーのデビットカードを見比べてみると、手数料や特典に違いがあることがわかります。いろいろな観点から比べてみて、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
手数料の安さを重視するなら、オンラインサービスのWiseがおすすめです。海外での利用時にも手数料を抑えることができますよ。
ソース
FAQ: アメリカ留学で役立つ!おすすめデビットカード
アメリカはキャッシュレス化が進んでいる国のひとつです。レストランや小売店などではほとんどの場所でデビットカードによる支払いができます。
VisaやMastercardといった国際ブランドのデビットカードであれば、アメリカでも利用可能です。支払いだけでなく、ATMでの現金引き出しにも使えます。
一番手数料がかからないのは現地での現金払いによる支払いです。しかし、大金を持っていくことになるため、セキュリティ面で不安がありますよね。手数料を安く抑えつつ、安全に支払いを完了したいならWiseなどオンラインサービスを使った海外送金を検討してみてはいかがでしょうか。