アメリカ旅行におすすめのSIMカード

山口 友紀恵
ライター
石井 美南海
最終更新日
2025年3月15日

アメリカ旅行中、地図を調べたり近くの飲食店を検索したり、スマートフォンを利用する機会はたくさんあります。そのためスムーズに現地のインターネットにアクセスできないと不便に感じる場面はたくさんあるでしょう。そのため、旅行に出かける前にインターネットのアクセス方法を考えておくことをおすすめします。

海外でインターネットに接続する方法はいくつかありますが、その中でもSIMカードを利用する方法が非常に便利です。ポケットWi-Fiのように端末を持ち歩く必要がなく、事前に設定をしておけば着いたその瞬間から使えます。そこで今回の記事では、アメリカ旅行に行く際に特におすすめの旅行用SIMカードについて解説していきます。また、渡航先でお得に支払いができるWiseカードについても合わせて紹介しています。

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SIMカードとは?

SIMカードとはスマートフォンの通信回線を使って通信・通話を利用するために必要なICチップです。指先大ほどのサイズのものを端末に直接挿し込んで利用する物理的なSIMカードと、そのデジタル版のeSIMとがあります。eSIMの場合は端末に内蔵されており、物理的な抜き差しは必要ありません。ただし、すべてのデバイスがeSIMに対応しているわけではないので注意が必要です。

海外旅行時には渡航先の通信回線に接続できるSIMに切り替えて利用します。SIMによっては複数の国にまたがって使えるものもあり便利です。また、eSIMには高度な暗号化プロトコルが使われており、通信の内容は高い機密性が保たれています。

アメリカで使えるSIMカードはどこで買える?

アメリカ旅行用のSIMカードは旅行前に日本で購入しておくか、現地購入するか選ぶことができます。物理SIMでもeSIMでもそれは変わりません。事前に準備しておいた方が到着後すぐに使えて便利です。また、事前に各通信会社のプランを比べて決められるのでよりお得なプランが選びやすいでしょう。もちろん、現地のSIMカードでもリーズナブルなものを見つけられることはあります。ここでは、旅行前の購入方法と現地での購入方法について説明していきます。

アメリカ旅行前に買うには

国内の通信会社の中には、海外旅行用にプランを提供しているところもあります。その場合は新たにSIMカードを購入する必要はなく、プランの申し込みと旅行用に設定を変えるだけで海外でも使えるようになります。例えばソフトバンクには「アメリカ放題」というサービスがあり、ソフトバンク加入者であれば誰でもアメリカでの通話及び通信が可能です。ちなみにソフトバンクはアメリカ以外の国でも通信ができるサービスがありますが、アメリカに限って通信、通話のどちらも無料でできます。

自身の通信会社が海外旅行用プランを提供していない場合、あるいはよりお得なプランを探している人には海外旅行用のSIMカードがおすすめです。旅行先や旅行日数に合わせてさまざまなプランが用意されているので、自身の滞在プランに合ったものが選べます。SIMカード、eSIMのいずれの場合でもオンライン上で購入が可能です。

関連記事を読む:海外旅行におすすめのe-SIM

アメリカでのSIMカードの購入方法

アメリカの通信会社の場合、1ヶ月ごとのプリペイド式のプランを購入して利用するのが一般的です。もしアメリカに着いてからSIMカードを購入する場合にはそういったプリペイド式のプランの中から選びます。7日間、15日間、30日間、など利用日数ごとにプランが設定されていることが多いので、滞在日数に合わせて選びましょう。後払い式のプランもありますが、基本的には居住者向けのものであり、滞在許可証などの提出を求められることがあるので旅行者が購入することはできません。

プリペイド式のSIMカードなら、空港やスーパー、コンビニなどで売られています。また、街中にある通信会社の店舗に行って購入するという手段もあります。現地のSIMカードはその国の中でしか使えないことが一般的ですが、旅行者用に近隣の国でも使えるSIMカードもあります。アメリカ旅行の前後にカナダやメキシコなどの近隣諸国に行く場合には、それらの国でも使えるSIMを選ぶとSIMの切り替えがなく便利です。

アメリカ旅行におすすめのSIMカード

ここではアメリカ旅行に特におすすめのeSIMをご紹介していきます。それぞれ価格や提供しているサービスに違いがあるので、ご自身のニーズに沿ったものを選ぶようにしましょう。なお、下記の表にあるデータは7日間のアメリカ旅行に行くと仮定して比較しています。


HolaflyAIRALOtrifaWorld eSIMGlocal eSIM
価格3,990円

約709円

(4.5USD)(*1)

5,990円5,950円3,480円
データ量無制限1GB無制限無制限無制限
購入場所 Holafly | 海外旅行向けの国際eSIMプラン

Airalo


トリファ


World eSIM


日本でも海外でも通信使うなら Glocal eSIM


通話機能なしなしなしなしなし
カスタマーサポートチャットやメールで24時間サポート24時間カスタマーサポート24時間対応チャットサポート問い合わせフォーム問い合わせフォーム

(2025年1月13日現在の情報を基に作成)(1)1月13日現在の市場仲値 1ドル=157.61円を基に計算

次の段落からはそれぞれのサービスについてより詳しく見ていきます。ただし、ここでご紹介する内容は2025年1月13日時点のものです。キャンペーンの実施や為替の影響で価格が変わることがあるので、常に最新の情報を確認することをおすすめします。

アメリカ旅行におすすめのSIMカード

ここではアメリカ旅行に特におすすめのeSIMをご紹介していきます。それぞれ価格や提供しているサービスに違いがあるので、ご自身のニーズに沿ったものを選ぶようにしましょう。なお、下記の表にあるデータは7日間のアメリカ旅行に行くと仮定して比較しています。


HolaflyAIRALOtrifaWorld eSIMGlocal eSIM
価格3,990円

約709円

(4.5USD)(*1)

5,990円5,950円3,480円
データ量無制限1GB無制限無制限無制限
購入場所 Holafly | 海外旅行向けの国際eSIMプラン

Airalo


トリファ


World eSIM


日本でも海外でも通信使うなら Glocal eSIM


通話機能なしなしなしなしなし
カスタマーサポートチャットやメールで24時間サポート24時間カスタマーサポート24時間対応チャットサポート問い合わせフォーム問い合わせフォーム

(2025年1月13日現在の情報を基に作成)(1)1月13日現在の市場仲値 1ドル=157.61円を基に計算

次の段落からはそれぞれのサービスについてより詳しく見ていきます。ただし、ここでご紹介する内容は2025年1月13日時点のものです。キャンペーンの実施や為替の影響で価格が変わることがあるので、常に最新の情報を確認することをおすすめします。

Holafly

Holaflyでは基本的にデータ無制限でプランを提供しており、旅行先および利用日数によって価格が変わるようになっています。同じようなサービス提供をしている通信会社は他にもありますが、その中でも比較的リーズナブルな値段で利用できるのがHolaflyの強みです。プランに含まれるのはデータ通信のみで、通話機能はありません。

利用日数、データ量価格通話機能 
3日間(無制限)1,790円なし
7日間(無制限)3,990円なし
10日間(無制限)4,990円なし
15日間(無制限)6,890円なし
4週間(無制限)10,190円なし

trifa

trifaではデータ無制限プランだけでなく、1GB・3GB・5GB、とデータ量が決まっているプランもあります。基本的にはデータ量が決まっているプランの方が安く抑えられており、例えば15日間データ無制限のプランは11,990円ですが、5GBなら2,720円です。アメリカの場合は特に都市部であれば公共のWi-Fi環境が整っていることも多いので、データ量固定のプランを選んだ方が安く済むでしょう。このように柔軟にプランを選べるのはtrifaの特長のひとつといえます。

利用日数、データ量価格通話機能 
3日間(無制限)2,970円なし
7日間(無制限)5,990円なし
15日間(無制限)11,990円なし
31日間(30GB)12,890円なし
60日間(50GB)21,930円なし

World eSIM

World eSIMもまた、無制限プランとデータ量固定プランの両方を提供しています。定量制の方が安く、7日間3GBの場合は1,554円です。Wi-Fiサービスを提供しているグローバルWi-Fiも同社のサービスなので、必要に応じてWi-Fiか、eSIMかと通信方法が選べるのも魅力です。

利用日数、データ量価格通話機能 
3日間(無制限)2,960円なし
7日間(無制限)5,950円なし
10日間(無制限)7,950円なし
15日間(無制限)9,980円なし

Glocal eSIM

Glocal eSIMではアメリカ旅行向けには基本的にデータ無制限のプランを提供しています。他の会社と比べるとプランの種類が少なめですが、時期によってはキャンペーンを行っており通常価格より安く利用できることがあります。

利用日数、データ量価格通話機能 
7日間(無制限)3,480円なし
15日間(無制限)6,480円なし
30日間(無制限)10,980円なし

SIMカードの設定方法

物理SIMカード、eSIMのどちらの場合もその利用には設定が必要です。物理SIMの場合にはまずカードの交換を行い、「設定」で通信会社の変更を行います。eSIMの場合は申し込み後に通信会社からメールやアプリ上で送られてくる情報をもとに、eSIMの設定をしましょう。QRコードを使って簡単にセットアップができる場合もあります。

実際に使用するときには回線の有効化が必要です。「設定」の中にある「モバイル通信」を確認し、当該の通信会社の回線をオンにします。また、データローミングをオンにするのも忘れてはいけません。

アメリカ旅行に役立つ耳寄り情報

最後に、アメリカ旅行に行く前に知っておきたいちょっとした役立ち情報をいくつかご紹介します。

90日以内の滞在にはESTA申請

アメリカでの滞在が90日以内であり、かつ目的が観光やビジネスの場合にはビザは不要です。代わりに、ESTAと呼ばれる電子渡航認証を受ける必要があります。ESTAの申請はオンラインでできるので、渡航が決まったら早めに手続きを済ませましょう。ただし、模倣サイトが多くあるので注意が必要です。ESTAの申請ができる公式サイトはアメリカ政府の税関・国境取締局のウェブサイトのみです。他は「申請代行」サイトであり、代行料金が発生します。

アメリカでの飲酒は21歳から!

日本では20歳から飲酒が可能ですが、アメリカの法律では21歳からです。21歳未満の場合は飲むどころかお酒を買うこともできません。また、多くの酒屋ではアルコールを購入するすべての人に身分証の提示を求めています。日本の場合は身分証のチェックがあったりなかったりしますが、アメリカでは見た目に関わらず全員に求められるので、もしアルコールの購入をする場合には必ず身分証(パスポート)を携帯しましょう。

現地での支払いにはWiseデビットカードがおすすめ

アメリカ旅行に行くときには、現地での支払いを現金にするかカードにするか迷いますよね。高額の現金を持ち歩くのは防犯上のリスクを考えるとあまりおすすめできません。一方、カードの場合はいろいろと手数料がかかってしまう、と悩む人もいるでしょう。

そんな人には複数通貨の保有や送金に対応しているWiseのデビットカードがおすすめです。Wiseではアカウントをひとつ解説すれば、それだけで40 の通貨の保有ができます。そして、アカウント内に入っている通貨であれば決済時の手数料が無料。つまり、アカウント内にアメリカドルが入っていればアメリカ旅行中の決済に手数料がかからないのです。アメリカドルを保有するにはまず日本円をアカウントにチャージしてそれを両替する必要がありますが、その際の両替手数料は0.68 %〜です。

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まとめ

今回の記事では、アメリカ旅行におすすめのSIMカードについてご紹介してきました。各通信会社が日数別やデータ量別にいろいろなプランを設定しているので、ご自身の旅行プランに合わせて適切なものが選べるでしょう。特にeSIMであればカードの入れ替え不要で利用でき便利です。

現地到着後すぐに利用したい場合には、国内にいるうちに申し込みをし設定をしておく必要があります。旅行に向けて準備をするときには、SIMカードに関する手続きも忘れず行うようにしましょう。

よくある質問とその回答

アメリカでeSIMは使える?

今回ご紹介したSIMはすべてeSIMであり、いずれもアメリカで利用可能です。

アメリカ旅行ではeSIMと物理的なSIMカード、どちらが使いやすい?

機能としてはどちらも変わりませんが、カードの入れ替えがないeSIMの方が便利さは勝といえます。元々使っているSIMカードを紛失する心配もありません。

eSIMでアメリカの電話番号は取得できる?

ほとんどの通信会社は電話番号の取得はできません。今回ご紹介した中ではAIRALOのみが電話番号の取得に対応しています。