【2024版最新】香港旅行には現金?カード?お金はどうやって持って行く?
アジア経済の中心と言われ、世界中から多くの人が訪れる国際都市・香港。アジア文化と欧米文化が混ざり合う街並は非常にエネルギッシュで、多くの人を魅了しています。日本から飛行機で4~5時間と、比較的近いことから日本人にも人気です。
そんな香港は、アジア諸国の中では比較的物価が高いと言われています。そのため、香港に行くとなったらお金はどれくらい持って行けばいいのかと悩む人もいるでしょう。また、現金なのかカードなのかという疑問を持つ人もいるはず。
そこで今回の記事では、香港旅行で知っておきたい4つの支払い方法について、それぞれの特徴や長短を詳しく解説していきます。合わせて、WiseやRevolutといった特におすすめのサービスもご紹介していきますので、これから香港へ行く予定の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
香港旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事で解説するのは下記の4つの方法です。
・現金
それぞれのメリットデメリット、及びおすすめのサービスもご紹介していきます。
デビットカード
デビットカードとは、カードの決済と同時に自分の銀行口座からお金が引き落とされる仕組みのカードです。現金を持たずに支払いができる点でクレジットカードと同様の便利さがある一方で、使えるのは銀行口座に入っている分だけで、使いすぎを防げるという安心感があります。通常、キャッシュカードとしての機能も持っているため、海外での支払い以外にもいろいろと使い方があります。
金融機関によっては、口座に外貨を保有できるところもあります。その場合、その通貨での支払いには両替料金がかからないことがほとんどです。また、VisaやAmerican Expressといった国際ブランドのデビットカードなら、外貨を持っていなくても海外での決済に広く利用できます。海外旅行用に口座をひとつ持っておけば、使いすぎの心配がなく安心して旅行中のショッピングが楽しめるのではないでしょうか。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
数あるデビットカードの中でも、Wiseのデビットカードは特におすすめです。使える国は160ヶ国以上、対応通貨は40種類以上もあります。香港ドルを保有したり、両替したりすることも可能です。
Wiseの場合、アカウントの開設や維持に料金はかかりません。取引によって手数料が発生することがありますが、加えて、自分のアカウント内に保有している通貨での決済には手数料はかかりません。自分の口座に香港ドルが入っているなら、香港旅行での支払いに手数料が発生しないということです。
おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)
Revolutのデビットカードもまた、多通貨に対応しており世界各国での支払いに利用できます。。35種類以上の通貨、150以上の国や地域に対応しており香港ドルももちろん使用できます。
デビットカードの発行にはまずRevolutアカウントの開設が必要です。ウェブ上もしくはアプリ上で手続きを行い、スタンダード、プラチナ、メタルの3つのプランの中からひとつ選びます。プランによって月額料金及びサービス内容が異なるので、自分に合ったものを選びましょう。
ちなみに、円から香港ドルへの両替の際、平日の取引であれば手数料がかかりません。プランによって手数料無料が適用される限度額は異なりますが、うまく使えばお得に外貨取引ができます。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
トラベルプリペイドカードとは、プリペイドカードの中でも海外旅行での使用に特化したカードのことです。「トラベルマネー」「海外プリペイドカード」などと呼ばれることもあります。出発前に自分が指定した銀行口座にあらかじめお金を入れておくことで、その残高の範囲内で支払いが可能になります。
その仕組み自体はデビットカードと同じですが、デビットカードの場合は新たに銀行口座を開設しその口座に紐づいたカードを発行する必要があります。一方、トラベルプリペイドカードは既存の銀行口座を指定してカードの発行ができるので、銀行口座開設は不要です。
プリペイドカードですので、使用できるのは自分が銀行にチャージした分のみです。使いすぎが防げるのはもちろん、万が一カードを紛失してしまったときにその金額内の損失で済むのは大きなメリットです。
おすすめトラベルプリペイドカード:キャッシュパスポートプラチナ
Mastercardブランドのキャッシュパスポートプラチナは、香港ドルを含む9つの通貨を1枚のカードで利用できる便利なトラベルプリペイドカードです。海外のMastercard加盟店での支払いに利用できるのはもちろん、Mastercard対応の現地ATMで現地通貨を引き出すこともできます。
24時間365日安心のサポートがついているほか、海外対象加盟店での支払いの場合、キャッシュバックを受けられるという嬉しい特典も。香港旅行時にぜひ持っておきたい1枚といえます。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
もちろん、現金を持って行き決済手段とすることもできます。郊外の小売店などではカード利用ができないこともありますから、そういった状況に備え現金も持っていた方がいいでしょう。また、カードを持って行く場合でも盗難や紛失といった万が一の事態を想定し、少額でも現金を持って行くことをおすすめします。
香港旅行で現金は必要?
香港はアジアの中ではキャッシュレス化が非常に進んでいる国のひとつです。2022年に発表された金融に関するあるレポートでは、2025年までに香港国内での現金決済の割合は9.8%にまで減少すると言われています。さらに、2023年5月には香港金融管理局がデジタル通貨「e-HKD」を試験的に特定の会社での一部の決済に導入しました。これは、従来の紙や硬貨の通貨をデジタル化したものです。あくまで試験段階ですのでこれがどのように展開していくかはまだ不明ですが、こういった状況を踏まえると香港社会ではキャッシュレス化はますます加速していくと考えられます。
そのため、香港旅行では現金がなくても困らない場面がほとんどでしょう。むしろ、現金が使えないお店や飲食店も中にはあるかもしれません。
香港で必要な外貨を手に入れるには?
大きな街であれば、両替所があることがほとんどですので現地到着後でも日本円から香港ドルへの両替ができます。また、空港でも両替可能です。場所によって手数料や為替レートが変わるので、お得に両替できるところを探してみましょう。
日本で香港ドルを手に入れるには?
日本国内の両替所や銀行でも日本円から香港ドルへの両替はできます。空港には外貨自動両替機が設置されていることが多いので、時間を問わず取引できて便利です。もちろん、窓口での両替もできます。
香港ドルの両替に一番最適な場所
両替を行う場所はいろいろとありますが、それぞれ手数料や為替レートが異なります。そのため、どこが1番と決めるのはなかなか難しいです。ただし、アメリカドルやユーロなどのメジャー通貨と比べると取引量が少ないと考えられるため、街中の両替ショップなどでは必要な金額が手に入らないこともあるかもしれません。そのため、事前に電話などで問い合わせした方が賢明です。香港国内での両替であれば香港ドルがない、という心配はありません。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・現金のみの場面でも安心 ・チップの支払いに便利 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
トラベルクレジットカードとはクレジットカードの一種で、その中でも海外旅行時にさまざまな特典が使えるカードのことを言います。空港ラウンジの利用ができたり、レンタカーの予約でポイントが貯まったり、さまざまなサービスがあります。クレジットカードですので、もちろん国内外での支払いにも使えます。
代表的な例は、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が発行しているクレジットカードです。日常の買い物でマイルが貯まるだけでなく、このカードで各社の航空券を予約するとお得なポイント率でマイルが貯まります。貯まったマイルは航空券の購入に利用できるだけでなく、提携ポイントへの交換などさまざまな使い道があって便利です。
ただし、クレジットカードの海外利用には手数料がかかります。例えばJALのVisaブランドのクレジットカードの場合、海外での支払いに利用すると2%の事務手数料がかかります。また、為替レートはVisa独自のものですので実際の為替レートより割高になるのが一般的です。
一方、先にご紹介したWiseのデビットカードの場合は、海外支払い時のレートは実際の為替レートが適用されます。また、そもそも自分のアカウントに香港ドルが入っていれば手数料はかかりません。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本から香港へ行くときに必要なもの
日本人の場合、基本的に観光目的で90日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、パスポートの有効期限が香港での滞在日数+1ヶ月以上でなければなりません。
ビザは不要ですが、香港出入国カードの提出は求められます。機内で配られるので、事前に記入しておくとスムーズに入国ができますよ。
お金にまつわる香港旅行の注意事項
香港では基本的にカードの利用ができるので、VisaやMastercardといった国際ブランドのカードを持っておけば、支払いに困ることはないでしょう。しかし、旅先ではどんなことがあるかわかりません。カードの紛失や盗難といったトラブルに備え、決済手段はいくつか用意しておくことをおすすめします。
また、イギリス統治時代の影響を受けチップ文化があります。徐々にその文化の意識が薄くなってきているとは言われていますが、飲食店などでチップの支払いをすべき場面に遭遇するかもしれません。そのため、現金もいくらかは持っていた方がいいでしょう。
香港旅行の2泊3日の費用は?いくら持って行く?
旅行に必要な費用はどんな過ごし方をするかによって大きく変わります。ここでは、参考までに1日の香港観光で必要な費用について、大体の目安をお伝えいたします。
・食費:5,000円~1万円
香港はいろいろグルメがありますが、ローカルな食堂であれば一食あたりおおよそ500円前後です。高級レストランでランチをするなら3,500円程度、ディナーをするなら8,500円程度かかります。一方、屋台グルメであればもっと安く済むこともあるので、食費は1日5,000円~1万円が目安です。
・交通費:1000円~
トラムは一律約39円、メトロは初乗り約84円~と、公共交通機関の運賃は非常に安くなっております。タクシーも初乗り(2kmまで)約310円ですので、1日あたり1,000円ほど見積もっておけば十分カバーできるでしょう。
・観光、アクティビティ代:1万円~
香港ディズニーランドやオーシャンパークといったテーマパークの入場料は1万円を超えます。一方、無料で遊べるスポットもあるのでうまく組み合わせればお得に香港旅行を楽しめることも。
参考サイト:
香港の旅行費用はどのくらいかかる?予算や物価を徹底調査!無料航空券の情報あり | Klookブログ
以上を踏まえると、1日の香港旅行にかかる費用は1万6,000円~程度、2泊3日なら約5万円は準備しておきたいところです。
日本から香港への航空券代
航空券は旅行の時期と買うタイミングによって値段が大きく変わります。例えば冬休みや夏休みなどの長期休暇のときには高くなる傾向にあります。また、時期を問わず土日発着の便は高くなりがち。
試しに東京発香港着の航空券を調べてみると、最安値の2月は約31,000円で往復チケットが取れるのに対し、最高値の12月は約43,000円になります。月の中でも変動するので、事前によくチェックしておくことで航空券をお得に手配できます。なお、チケットの金額はスカイスキャナーで調べたものです。
まとめ
今回の記事では、香港旅行で使える決済方法について詳しくお伝えしてきました。基本的には電子決済が使える場所が多いので、クレジットカードやデビットカードがあれば支払いに困ることはありません。ただし、チップの支払いなど現金が役立つ場面もあるので、多少でも現金を用意しておく方が賢明です。
また、カードの紛失や盗難など、万が一の事態に陥ることもあります。そういった場合に備え、複数の決済方法を準備しておいた方が得策です。ぜひ、今回の記事を参考にご自身に合った支払い方法を検討してみてくださいね。
ソース
As Hong Kong goes increasingly cashless, what does it mean for marketers?
Hong Kong Monetary Authority - Central Bank Digital Currency (CBDC)
FAQ:香港旅行のお金はどうやって持って行く?
現地にも日本円からの両替ができる場所はありますので、必ずしも両替していかなければならないわけではありません。また、香港ではキャッシュレス化が進んでいるので、デビットカードやクレジットカードがあればそもそも現金があまり必要ないこともあります。
海外でのATM利用に対応しているクレジットカードやデビットカードを持っていれば、現地での現金引き出しは可能です。例えばWiseのデビットカードは自分のアカウントに保有している通貨であれば為替手数料がかからず現金引き出しができます。出金額によっては出金手数料がかかることもありますが、通常の外貨両替よりは安く外貨を入手できますよ。
デビットカードは自分が口座に入れた分だけ使える、というシンプルな仕組みになっているので、使いすぎを防げて便利です。WiseやRevolutのデビットカードなら香港ドルの保有もでき、現地での支払いや現金引き出しに使えます。
香港ではキャッシュレス化が非常に進んでおり、ほとんどの場所でカードなどの電子決済が利用できます。中にはカードしか受け付けていないお店もあるかもしれないので、お店に入る前に確認するか、電子決済手段をしておくことをおすすめします。