【2024版最新】イタリア旅行には現金?カード?お金はどうやって持って行く?
世界遺産の登録件数が最も多く、日本のみならず世界中から観光目的で多くの人が訪れるイタリア。美しい街並みや食事、またショッピングなど楽しみがいろいろあって人気の旅行先です。この記事を読んでいる人の中にも、実際にイタリア旅行を予定している人もいるでしょう。
海外旅行に行くとなると準備することはいろいろありますが、お金の用意もそのひとつです。旅行プランに合わせ、持って行く金額や方法について考える必要があります。しかし、初めてイタリアに行く場合には現地の物価などわからずなかなかイメージしづらいかもしれません。
そこで今回の記事では、イタリア旅行で役立つ4つの支払い方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しくお伝えしていきます。WiseやRevolutといったおすすめサービスもご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
イタリア旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事で解説するのは下記の4つの方法です。
それぞれのメリットデメリット、及びおすすめのサービスもご紹介していきます。
デビットカード
デビットカードとは銀行口座に紐づけられたカードであり、決済を行うとただちにその口座からお金が引き落とされるようになっているカードです。通常、デビットカードにはその銀行口座のキャッシュカードとしての機能も組み込まれており、使い方は支払いだけに限りません。
金融機関によっては、口座に外貨を保有しそれをデビットカードでの支払いに利用できるものもあります。その場合には、通常両替手数料はかかりません。外貨を持っていない場合でも、VisaやMastercard、American Expressといった国際ブランドのカードであれば海外での支払いに広く使えます。現地ATMでお金を引き出すこともできるので、海外旅行用に1枚持ておくと何かと便利です。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
デビットカードは各金融機関で発行可能ですが、中でもWiseのデビットカードはイタリア旅行を含むヨーロッパでの旅行におすすめです。利用可能な国は160ヶ国以上、対応通貨は40種類以上にもなりその中にはユーロも含まれます。ユーロの場合は口座情報の取得も可能です。
Wiseのデビットカードの利用にはまずアカウント開設をする必要がありますが、開設及びその維持には費用はかかりません。加えて、自分のアカウント内に保有している通貨での決済は無料でできます。自分のアカウントにユーロがあれば、イタリア旅行での現地決済で手数料がかからないということです。
おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)
Revolutのデビットカードもまた、イタリア旅行におすすめです。このカードではユーロを含む35種類以上の通貨を保有でき、150以上の国や地域で利用できます。カードの利用履歴はアプリもしくはウェブ上で即座に確認できます。さらに利用上限を定めることもできるので、使いすぎを防ぐなどお金の管理がしやすいサービスです。
Revolutもまた、利用にはまずアカウントの開設が必要です。開設時にはスタンダード、プレミアム、メタルの3つのプランを選ぶようになっており、どのプランを選ぶかによって月額料金やサービス内容が変わります。ちなみに、プレミアムもしくはメタルプランの場合は空港ラウンジへのアクセスが割引価格で可能です。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
トラベルプリペイドカードとは、海外旅行前に自分が指定した銀行口座にお金を入れておき、その残高の範囲内で支払いができるカードです。その仕組み自体はデビットカードと同じですが、デビットカードの場合は新たに銀行口座を開設しその口座に紐づいたカードを発行します。それに対し、トラベルプリペイドカードは既に持っている銀行口座を指定してカード発行ができるので、銀行口座開設の必要がありません。
プリペイドカードですので、使用できるのは自分がチャージした分のみです。利用限度がわかりやすく、旅行先での使いすぎを防ぐことができます。
おすすめトラベルプリペイドカード:キャッシュパスポートプラチナ
Mastercardブランドのキャッシュパスポートプラチナでは、ユーロを含む9つの外貨の保有ができます。Mastercard加盟店での支払いに利用できるほか、Mastercard対応のATMで現地通貨を引き出すことも可能です。ちなみに、保有している通貨での決済なら為替手数料はかかりません。
プリペイドカードですのでもちろん使えるのは口座に入っている分のみです。そのため、旅先でうっかり使いすぎてしまうのを防いでくれますね。また、旅先でカードを失くしたり盗難に遭ったり、万が一のときにも24時間365日無料で使える緊急用のアシスタントサービスがあって安心です。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
もちろん、現金を持って行くこともできます。郊外のお店などカードが使えないお店も中にはありますから、現金は持っておいた方がいいでしょう。また、カードをメインに使う場合でも、何らかのトラブルにより使えなくなることもないとは言い切れません。やはり、少額でも現金を持っておくことをおすすめします。
イタリア旅行で現金は必要?
2021年時点において、イタリアの個人クレジットカード保有率は約58%とそれほど高いわけではありません。また、2022年末には政府がデジタル決済で銀行などに支払う手数料の抑制を目的に、現金利用を促す施策を提案しました。こういった状況を受け、他のヨーロッパ諸国に比べるとイタリアはまだまだキャッシュレス化が進んでいるとはいえません。
そのため、イタリア旅行では現金が必要な場面に遭遇すると思っておいた方がいいでしょう。もし多額の現金を持ち歩くのが心配な場合には、現地での現金引き出しができるデビットカードなどを持って行き、必要に応じて引き出すことをおすすめします。
イタリアで必要な外貨を手に入れるには?
ミラノやローマといった、観光客がよく訪れる大きな街であれば大抵両替所があります。また、空港での両替も可能です。ただし、両替手数料に加えて割高な事務手数料が発生することもあるので、余計な出費を抑えたい場合には国内で両替していくことをおすすめします。
日本でユーロを手に入れるには?
日本国内でも、銀行や街中のチケットショップなどで両替ができます。出発直前の空港でもユーロへの両替はできますよ。それぞれ為替レートやかかる手数料が異なるので、それぞれ比較してお得に両替できるところを探しておきましょう。
また、為替相場は日々変動するためタイミング次第でより有利なレートで取引できることもあります。もし出発まで時間があるなら、為替相場にも注目してみてください。
ユーロの両替に一番最適な場所
通貨両替ができる場所はいろいろありますが、手数料や為替レートは場所によって異なります。そのため、どこが一番と決めるのはなかなか難しいです。ご自身のアクセス可能な範囲内で、最も手頃な手数料で両替できる場所を見つけるのが賢明かもしれません。
一般に空港での両替や、現地での両替は高くなりがちです。緊急でない以上、これらの場所での両替は避けた方がいいでしょう。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・現金のみの場面でも安心 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
トラベルクレジットカードはクレジットカードの一種であり、特に海外旅行の際にさまざまな特典を提供してくれるカードです。レンタカーやツアーを予約するとポイントが貯まりやすかったり、空港ラウンジが使えたり、特典はいろいろとあります。他の一般的なクレジットカードと同様の機能を備えているので、国内外の支払いなどにも使えます。
代表的な例は全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)の提供しているクレジットカードです。これらのカードは日々の支払いでマイルが貯まるだけでなく、当該の航空会社のフライトに搭乗することでもマイルが貯まります。貯まったマイルは提携ポイントと交換したり、航空券の購入に利用できたりといろいろと使い道があります。
しかし、クレジットカードの海外利用には手数料がかかるのが一般的です。例えばJALのクレジットカードの場合、Visaブランドのカードを海外での支払いで利用すると2%の手数料がかかります。また、為替レートはVisaが独自に設定していますが、こういった独自レートには両替手数料が加算されていることが一般的です。そのため、通常の為替レートより割高になることがあります。
一方、先述のWiseのデビットカードなら海外決済時の為替レートは実際の為替レートがそのまま適用されます。両替手数料も安く設定されているので、クレジットカードでの決済よりお得に利用できるでしょう。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本からイタリアへ行くときに必要なもの
日本人の場合、観光目的でありかつ90日以下の滞在であればイタリア入国にビザは不要です。出入国の際に入国審査はありますが、比較的簡便です。ただし、パスポートの有効期限がイタリアを出るその日から3ヶ月以上残っていなければなりません。
上記は2023年1月時点での取り決めであり、2025年には事前渡航認証制度ETIASが導入される予定となっています。この制度が始まったら、イタリア渡航の際には事前に申請を行いETIASを取得する必要があります。
お金にまつわるイタリア旅行の注意事項
ヨーロッパはスリが多いことで有名ですが、特にイタリアはその数が多く注意が必要です。2023年にイギリスの旅行保険比較サイトが発表したレポートによると、イタリアはスリの被害報告数がヨーロッパの中で第1位なのだとか。
特に被害が多いのはコロッセオやトレビの泉、パルテノン神殿などの有名な観光地で、日本人にも人気の場所です。こういった人手の多い場所に行くときには十二分に気を付けるようにしましょう。
イタリア旅行の1週間の費用は?いくら持って行く?
イタリア旅行でどれだけお金がかかるのか、は現地での過ごし方によって大きく変わります。ここでは、参考までに1週間のイタリア旅行にかかる費用の概算をお伝えします。
・食費:1日あたり5,000円~1万円
これは仮に、3食すべてカジュアルなレストランやバルなどで済ませた場合の概算です。リストランテなどの高級レストランに行く場合には、1食で2万円程度になることもあります。
・交通費:1日あたり1,500円~
イタリアの地下鉄は距離によって値段は変わらず、1回あたり1.5ユーロで100分間利用できます。頻繁に移動せず、ひとつの街で過ごすのであればそれほど交通費はかかりません。
・観光、アクティビティ代:1日5,000円
ピサの斜塔やコロッセオといった人気の観光地は2,000円前後の入場料がかかることが多いです。1日あたり2~3カ所の観光地を巡ると考えると、5,000円前後想定しておいた方がいいでしょう。
上記を踏まえると、1日あたりおおよそ1~2万円かかると予想されます。1週間なら7~14万円といったところです。加えて、お土産を買ったりショッピングを楽しんだりすればさらにお金は必要になります。
参考サイト:
日本からイタリアへの航空券代
航空券は旅行をする時期と、買うタイミングによって変わります。特にイタリアは人気観光地なので、他の旅行客も多く訪れるであろうゴールデンウィークや夏休みの時期には高くなりがちです。
例えば東京からローマへの往復便の、1月から12月までのそれぞれの月のフライト料金を比べてみましょう。最安値は1月で約83,000円でチケットが取れるのに対し、8月は約13万円と、5万円も値上がりしています。
まとめ
今回の記事では、イタリア旅行に行く際に役立つ決済方法について、4つの方法を詳しくお伝えしてきました。カード利用できる場所も多いですが、中には現金しか使えない場所もあると想定されるので、現金もいくらか用意していきましょう。
ただし、イタリアはスリが多いことで有名です。多額の現金を持ち歩くのはリスクが高いと言わざるを得ません。心配な場合は、現地で現金が下ろせるデビットカードやクレジットカードを持って行き、必要なときに必要なだけ引き出すようにしてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
・渡航前にユーロへの両替は済ませておくべきでしょうか?
イタリア国内にも日本円からの両替できる場所はありますので、両替は必須ではありません。ただし、観光地での両替は手数料が割高になることが多いことは留意しておきましょう。
・現地ATMで現金引き出しはできますか?
海外でのATM利用に対応しているクレジットカードやデビットカードを持っていれば、現地でも現金引き出しができます。例えばWiseのデビットカードなら、自分のアカウントに保有している通貨であれば両替手数料がかからず現金の引き出しが可能です。出金額次第で出金手数料がかかることがありますが、通常の外貨両替よりは安くユーロを入手できます。
・デビットカードはおすすめですか?
デビットカードは自分が事前にチャージした分だけ使える仕組みなので、使いすぎを防げて便利です。WiseやRevolutのデビットカードならアカウントにユーロを入れておくことで、イタリア旅行での決済時には両替手数料がかからず利用できお得です。
・イタリアで現金は使えますか?
政府が現金使用を後押ししており、イタリアではまだまだ現金での支払いができると考えられます。ローカルな小売店などでは現金しか受け付けていない場合もありますので、現金は持って行った方が無難です。
ソース
FAQ:イタリア旅行のお金はどうやって持って行く?
イタリア国内にも日本円からの両替できる場所はありますので、両替は必須ではありません。ただし、観光地での両替は手数料が割高になることが多いことは留意しておきましょう。
海外でのATM利用に対応しているクレジットカードやデビットカードを持っていれば、現地でも現金引き出しができます。例えばWiseのデビットカードなら、自分のアカウントに保有している通貨であれば両替手数料がかからず現金の引き出しが可能です。出金額次第で出金手数料がかかることがありますが、通常の外貨両替よりは安くユーロを入手できます。
デビットカードは自分が事前にチャージした分だけ使える仕組みなので、使いすぎを防げて便利です。WiseやRevolutのデビットカードならアカウントにユーロを入れておくことで、イタリア旅行での決済時には両替手数料がかからず利用できお得です。
政府が現金使用を後押ししており、イタリアではまだまだ現金での支払いができると考えられます。ローカルな小売店などでは現金しか受け付けていない場合もありますので、現金は持って行った方が無難です。