【2024版最新】フィリピン旅行には現金?カード? お金はどうやって持って行く?
セブ島やボラカイ島といったビーチリゾートがあり、日本のみならず世界中の旅行客から人気を集めるフィリピン。常夏のためどの時期に行ってもビーチバカンスが楽しめるので、冬休みや春休みの旅行先として考えている人もいるのではないでしょうか。
いざフィリピンへ行くこととなったら、気になるのは現地のマネー事情ですよね。物価はどれくらいなのか、カードは使えるのか、と気になることは多いでしょう。そこで今回の記事では、フィリピン旅行で使えるお金にまつわる基礎知識をまとめていきます。現地で使える支払い方法や、海外旅行で役立つWiseやRevolutといったサービスもあわせてご紹介していくので、これからフィリピンに行く予定のある人はぜひ参考にしてみてください。
フィリピン旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事で解説するのは下記の4つの方法です。
それぞれのメリットデメリット、及びおすすめのサービスもご紹介していきます。
デビットカード
デビットカードとは銀行口座と連動しているカードのことで、支払いと同時に自身の銀行口座からお金が引き落としされます。通常、キャッシュカードとしての機能も備えており、決済だけでなくATMなどでの入出金管理にも使えます。
デビットカードはさまざまな金融機関で発行可能です。その中には、自分の口座に外貨を保有しそれを支払いに利用できるところも。海外旅行に行く際に、その国の通貨が口座に入っていれば両替手数料がかからず支払いができるので便利ですね。外貨が入っていない場合も、VisaやMastercardなどの国際ブランドのカードなら多くの場所で支払いができます。ただし、その場合には手数料が発生します。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
数あるデビットカードの中でも、フィリピン旅行に行く人に特におすすめなのがWiseのデビットカードです。Wiseは海外送金サービスを提供するプロバイダーで、利用登録をするとデビットカードの発行もできます。160ヶ国以上で利用可能、対応通貨はなんと40種類以上。その中にはフィリピンペソも含まれます。
自分のアカウント内に保有している通貨は、デビットカードを使った支払いに利用できます。例えば自分のアカウント内にフィリピンペソが入っているなら、それをそのままフィリピン国内での決済に使えるということです。その場合、支払いに手数料はかかりません。
デビットカードを発行するには、まずWiseのアカウント登録から始めましょう。登録はオンラインでできます。ちなみに、登録料や月額料金はかかりません。
おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)
もうひとつおすすめのデビットカードが、Revolutの発行するデビットカードです。Revolutもまた、海外送金サービスを提供するプロバイダーで150以上の国や地域で利用できます。フィリピンペソを含む35種類以上の通貨に対応しており、Wiseのデビットカードと同じように多通貨の保有や送金、決済ができます。
通常、銀行などの金融機関で外貨両替するときには手数料がかかります。しかし、Revolutなら平日の取引であればなんと手数料無料で両替ができます。契約するプランによって手数料無料の限度額は変わりますが、お得に外貨両替できるのには違いありません。なお、「平日」とはニューヨーク時間での平日を指します。
Revolutの利用にはまずアカウント登録が必要ですが、その際プランを選ぶ必要があります。スタンダード、プレミアム、メタルの3つのプランがあり、それぞれサービスの内容や月額料金が異なります。ちなみに、スタンダードであれば月額料金はかかりません。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
プリペイドカードとは、あらかじめカードや銀行口座にお金を入れておき、その金額の範囲内で決済を行うカードのことです。システム自体はデビットカードと似ていますが、デビットカードは銀行口座に紐づけられているのに対し、プリペイドカードは必ずしもそうとは限りません。Suicaのようにカード自体にお金を入れるものもあれば、銀行口座に紐づいているものもあります。
その中でも、旅行者向けにさまざまな特典がつけられているカードのことをトラベルプリペイドカードと呼びます。外貨が複数保有できたり、海外での決済でポイントが貯まりやすかったり、サービス内容はさまざまです。クレジットカードと違って利用できる金額に上限があるため、使いすぎを防げて便利です。
おすすめトラベルプリペイドカード:キャッシュパスポートプラチナ
フィリピン旅行におすすめなのは、日本航空(JAL)のJAL Global WALLETがおすすめです。このカードでは国内の日常的な買い物でマイルが貯まるほか、海外旅行時の支払いでもマイルが貯まります。Mastercard加盟店で使えるので、フィリピンだけでなく世界中で広く利用できます。ちなみに、Matercard対応のATMで現金の引き出しも可能。出金手数料は国や場所を問わず一律200円、非課税です。
JAL Global WALLETでは米ドルやユーロ、スイスフランなど14通貨の取り扱いがあります。残念ながらフィリピンペソは対応していませんが、台湾ドルやタイバーツ、韓国ウォンなどアジア通貨の取り扱いが多数あります。アジアを周遊する際には大いに役立ってくれるでしょう。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
現金ももちろん使えます。フィリピンでは現金払いがまだまだ主流なので、現金決済ができない、というところは少ないでしょう。また、カードをメインで利用する場合も、カードの紛失や盗難がないとは言い切れません。そのため、現金も多少は持っていた方がいいでしょう。
フィリピン旅行で現金は必要?
「フィリピンでは現金払いが主流」と上で書きましたが、フィリピンも若い世代を中心に少しずつですがキャッシュレス社会へと向かっています。2024年にVisaが行った調査によれば、調査対象者のうち87%がモバイル決済を利用しており、70%がカード利用を行っていると回答。また、スーパーやレストランは80%以上の場所がカード決済に対応しているそうです。
そのため、マニラやセブ島といった観光客の多く集まる場所であれば、カードがあれば困ることは少ないでしょう。ただし、人気観光地以外の小さな島々に行く場合には、カード決済が導入されていないお店もあるかもしれません。行き先に合わせて、適切な決済方法を選ぶようにしましょう。
フィリピンでフィリピンペソを手に入れるには?
フィリピンのメイン空港であるニノイ・アキノ空港では両替所やATMでフィリピンペソを入手できます。また、マニラなどの大きな街なら街中にも両替所はあります。国際ブランド対応のATMが街中にあればそこでも現金を下ろせるので、フィリピンに行ってからも比較的容易に元気な入手できるでしょう。
日本でフィリピンペソを手に入れるには?
三菱UFKフィナンシャルグループの外貨両替専門店「ワールドカレンシーショップ」では世界各国21通貨の取り扱いがあり、フィリピンペソにも対応しています。全国に店舗があるので、ぜひお近くの店舗を探してみてください。また、街中の金券ショップなどでも両替可能です。ただし、ユーロや米ドルなど流通量が多い通貨以外の場合、店舗に在庫がないこともあります。事前に電話などで確認していった方が賢明でしょう。
フィリピンペソの両替に一番最適な場所
上述の通り、国内でも現地でもフィリピンペソは入手可能です。それぞれ、両替する場所によって手数料が異なるので事前にチェックしておくことをおすすめします。一般的に、両替所での両替は為替レートが割高だったり、事務手数料がかかったりと思わぬ出費があります。WiseやRevolutのデビットカードを使った両替の方が、お得に両替できることもあります。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・現金のみの場面でも安心 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
クレジットカードは発行する会社によってサービス内容が異なり、さまざまな特色があります。中には海外旅行時の特典が充実しているカードもあり、そういったカードをトラベルクレジットカードと呼びます。例えばそのカードを使って航空券やツアーの予約をするとポイント還元率が上がったり、空港ラウンジへアクセスできたり、さまざまなサービスがあります。
例えば、JALや日本航空(ANA)の発行しているクレジットカードがその典型的な例です。これらのカードではそれぞれの航空会社のフライトに搭乗すると搭乗マイルが貯まったり、航空券の購入時にはマイルが1.5倍になったりと、さまざまな特典があります。
このように、旅行時に便利なトラベルクレジットカードですが、海外での決済には手数料がかかります。例えばJALのカードの場合、海外での決済時には2%の事務手数料が発生します。また、適用される為替レートはカード会社が独自に設定しており、実際のレートよりも高くなることが一般的です。
一方、Wiseのデビットカードであれば為替レートは常に実際のマーケットのレートですので、必要以上に払いすぎてしまうことがありません。また、自分のアカウントにフィリピンペソが入っていればフィリピン旅行時の決済に手数料はかかりません。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本からフィリピンへ行くときに必要なもの
日本国籍の場合、観光目的で滞在期間が30日を超えない場合にはフィリピン入国にビザは不要です。そのため、パスポートさえあればフィリピンに渡航することができます。
お金にまつわるフィリピン旅行の注意事項
日本と比較すると、フィリピンの治安は決して良いとはいえません。2023年の世界平和指数では日本は9位にランクインしているのに対し、フィリピンは115位です。そのため、さまざまな面で日本にいるとき以上に注意をする必要があります。
例えばタクシーに乗るときも、きちんとメーターを確認するなどぼったくり対策が欠かせません。心配な場合には配車アプリをダウンロードして対策しましょう。また、ATMでお金をおろすときには念のため周囲を確認し、一度に引き出すのは必要な分だけにするなどリスク管理をすることをおすすめします。
フィリピン旅行の3泊4日の費用は?いくら持って行く?
フィリピンは物価が安い国として知られています。2023年の消費者物価指数調査では日本はアジア諸国の中で9位という結果でしたが、対してフィリピンは29位にランクイン。そのため、賢く計画を立てていけば格安旅行も叶います。フィリピン旅行の大体の予算を知って、具体的な旅行計画を立てていきましょう。ここでは、下記サイトを参考に3泊4日フィリピン旅行のおおよその予算をお伝えしていきます。
フィリピンのアウトドア アクティビティ ベスト10 - トリップアドバイザー
・食費:約2万円
カジュアルなレストランで食事をする場合、1食あたりの値段は600円ほどです。中流程度のレストランでも1,800円ほどあれば3品つきのコース料理が食べられるので、3泊4日なら2万円と少しあれば足りるでしょう。もちろん、ファストフードやローカルフードを探せばもっと安く済むこともあります。
・交通費:500~1,000円
フィリピンには電車は一応ありますが、それほど発達しているわけではないので観光客にとって主な移動手段はバスもしくはタクシーです。バスは4kmまでなら約40円、その先はエアコン付きとエアコンなしで値段が分けられています。タクシーの場合は初乗りが約115円、その後は1kmごとに約40円加算されていきます。旅行プランにもよりますが、3泊4日なら500~1,000円ほどで足りるのではないでしょうか。
・観光、アクティビティ代:約2万5,000円
フィリピンといえばスキューバダイビングやキャニオニングなどの屋外でのアクティビティを楽しみにしている人は多いでしょう。そういったアクティビティにツアーで参加する場合、少なくとも8,000円程度はかかります。ツアーの内容によっては1万円、2万円、となることもありますので、自分の予算と照らし合わせながら参加したいツアーを選んでみましょう。3泊4日で2~3のツアーに参加するとしたら、2万5,000円程度が相場です。
以上を踏まえると、3泊4日のフィリピンツアーではおよそ5万円弱が必要です。もちろん、ツアーなど組まずにビーチでのんびり…といった過ごし方をすればもっと費用を抑えることもできますよ。
日本からフィリピンへの航空券代
航空券は買うタイミングと渡航時期によって大きく値段が変わります。長期休みは高くなる傾向にあるので、節約したいならこういった大型連休は避けた方がいいでしょう。航空券検索サイトのスカイスキャナーで東京発ニノイ・アキノ空港行きの航空券を検索してみると、1番安い月はおよそ2万6,000円で渡航できます。2~3月は少し高い傾向にあり、4~5万円になっているので節約したい場合にはこのあたりは避けた方がいいでしょう。
まとめ
今回の記事では、フィリピン旅行で役立つお金の知識について詳しくお伝えしてきました。フィリピンではまだまだ現金決済が主流ですが、カードが使えないわけではありません。特に観光客がよく訪れるような都市部ではキャッシュレスも進んでいるので、カードがあればひとまず安心ではないでしょうか。
ただし、行き先によってはカード決済が盛んではないことも考えられます。心配な場合は、WiseやRevolutのデビットカードのように現地ATMで現金が引き出せるカードを携帯し、必要な時におろせるようにしておくのがおすすめです。
ソース
FAQ:フィリピン旅行のお金はどうやって持って行く?
空港など現地にも日本円からフィリピンペソへの両替ができる場所はあります。そのため、必ずしも両替していかなければならないわけではありません。ただし、観光地での両替は手数料などが割高になることもあるので、事前によく調べることをおすすめします。
VisaやMastercardといった国際ブランドのカードであれば、フィリピンでも現金引き出しに対応しているATMはあります。例えば先に紹介したWiseのデビットカードなら、自分の口座に保有している通貨であれば両替手数料がかからず現金引き出しが可能。出金額次第で出金手数料がかかることはありますが、それでも銀行などの外貨両替に比べればお得です。
フィリピンではまだまだ現金決済が主流です。そのため、現金が使えない場面は少ないでしょう。
フィリピンではまだまだ現金決済が主流です。そのため、現金が使えない場面は少ないでしょう。