【2024版最新】タイ旅行には現金?カード?お金はどうやって持って行く?
インドシナ半島中央部に位置する国、タイ。プーケットやパタヤといったビーチリゾートのほか、アユタヤ歴史公園などの史跡も多く、旅行先として非常に人気の国です。次のお休みの旅行先に、と考えている人もいるのではないでしょうか。
タイに旅行へ行くこととなったら、気になるのは現地のマネー事情ですよね。日本と比べて安いとはよく聞きますが、果たしてどれくらい持って行けばいいのか、カードは使えるのかといろいろ疑問に思う人もいるはず。
そこで今回の記事では、タイ旅行に行く前に知っておきたい現地で使える4つの支払い方法について詳しく解説していきます。それぞれの長短や、WiseやRevolutといった特におすすめのサービスもご紹介していきますので、これからタイへ行く予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイ旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事では、下記の4つの方法について解説していきます。
・現金
それぞれの特徴、及びメリットとデメリットを確認していきましょう。また、それぞれのおすすめサービスもご紹介します。
デビットカード
デビットカードとは銀行口座と連動するカードで、決済と同時にその口座からお金が引き落とされます。使えるのはその口座に入っている分のみですので、カードでありながら現金感覚で使えます。キャッシュカードとしての機能も備えており、その用途は決済のみに留まりません。
さまざまな金融機関がデビットカードを発行していますが、その中には外貨を口座内に保有し、それをデビットカードで利用できるサービスを提供しているところもあります。また、外貨保有していなくてもMastercardなどの国際ブランドのデビットカードであれば海外での決済で広く利用可能です。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
海外での利用に特におすすめなのがWiseのデビットカードです。Wiseは多通貨に対応しており、その数はなんと40種類以上、160ヶ国以上で利用できます。タイの通貨であるバーツも、両替及び保有が可能です。
Wiseのデビットカードが海外旅行におすすめなポイントは、自分の口座に入っている外貨での決済であれば手数料がかからない点です。つまり、自分の口座にバーツが入っていればタイで現地決済したときに手数料がかからないのです。通常、海外でカード決済する場合には両替手数料や海外利用手数料などが発生するので、それと比べると非常にお得に利用できます。
デビットカードを発行するには、まずアカウント開設から始める必要があります。ウェブ上もしくはアプリ上で手続きをしましょう。
おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)
Revolutのデビットカードもまた、海外での利用におすすめです。対応通貨は35種類以上、150以上の国や地域で利用可能、タイのバーツも使えます。
カードの発行にはまずアカウント開設の必要がありますが、その際にはスタンダード、プレミアム、メタルの3つのプランの中から選びます。それぞれ月額料金及びサービスの内容が異なるので、自分の用途に応じて選びましょう。ちなみに、スタンダードプランであれば月額料金はかかりません。
ちなみに、Revolutでは月曜日から金曜日の取引であれば外貨両替手数料がかかりません。時間を選んで両替すればお得に外貨利用ができて便利です。ただし、スタンダードプランの場合は1ヶ月あたり75万円が上限です。プレミアム、メタルプランでは上限が設けられていません。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
プリペイドカードとは、あらかじめ一定の金額をチャージまたは入金しておき、その範囲内で支払いができるカードです。その中でも海外旅行向けにデザインされたものをトラベルプリペイドカードと呼びます。「トラベルマネー」「海外プリペイドカード」と呼ばれることもあります。
トラベルプリペイドカードを入手するには、自分の銀行口座情報が必要です。既存の口座を支払い用口座に指定し、その口座に入金することでカードでの支払いが可能になります。入金した金額以上の支出はできないため、誤って使いすぎる心配がありません。
おすすめトラベルプリペイドカード:JAL Global WALLET
JAL Global WALLETは日本航空(JAL)が提供しているプリペイドカードです。Mastercard加盟店での支払いに使えるほか、対応しているATMから現地通貨の引き出しもできます。出金手数料は金額や場所に関わらず一律200円、ちなみに非課税です。
このカードを支払いに使うとマイルが貯まり、貯まったマイルは航空券の購入などに使えます。また、タイのバーツを含む14通貨での買い物をしたときには両替マイルも加算され、さらにポイントが貯まります。
もちろん、プリペイドカードですので利用できるのは自分が事前に入金した分のみです。使いすぎを防ぎながら賢くマイルが貯められますね。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
現金決済ももちろん利用可能です。デビットカードやクレジットカードを持っていても、お店がカード対応していなかったらどうにもなりません。規模の小さなお店やローカルなお店ではカード未対応の場合も考えられるので、現金も持っていた方がいいでしょう。
タイ旅行で現金は必要?
タイのSiam Commercial Bank(SBC)によると、タイはキャッシュレス社会への道を進めており、過去10年で現金に替わるデジタル決済での取引が急速に増えたそうです。特にスマートフォンやタブレットを使ったQRコード決済が普及しているのだとか。多くの場所ではカードもしくはスマートフォンを使った決済ができると考えられますので、多額の現金を持って行く必要はないかもしれません。
ただし、旅行口コミサイトTrip.comの口コミによるとタイのタクシーではクレジットカードが使えないそうです。配車サービスサイトWelcom pickupsにも「タイのタクシーでは一般的にクレジットカードを受け付けていない」と書かれていますので、タクシー利用を予定しているなら現金を持って行く必要があるでしょう。
参考サイト:
タイで必要な外貨を手に入れるには?
バンコクなど大きな街であれば銀行や両替ショップなどで日本円からバーツへの両替が可能です。また、国際空港にも両替ショップは置かれていますので現地で両替に困ることはないでしょう。
日本でタイバーツを手に入れるには?
日本のメガバンクであれば大抵外貨両替が可能です。ただし、各支店すべてに両替所があるわけではないので、事前に調べてから行きましょう。また、街中の金券ショップなどでも外貨両替はできます。
ただし、アメリカドルやユーロなど流通量が多い通貨以外だと店頭に外貨在庫がないこともあります。必要な金額分揃えられないこともあるので、事前確認は必須です。
タイバーツの両替に一番最適な場所
日本円からタイバーツへの両替はいろいろなところでできますが、各金融機関、両替ショップでそれぞれ手数料や為替レートが変わります。かかる手数料を比べてみて、一番安いところを探してみましょう。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・現金のみの場面でも安心 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
クレジットカードの中でも海外旅行時の特典が豊富なものをトラベルクレジットカードと呼びます。例えば空港ラウンジが利用できたり、レンタカーや航空券の購入でポイントが貯まりやすかったり、その内容はさまざまです。
例えば全日本空輸や日本航空の発行するトラベルクレジットカードでは、それぞれの会社のフライトを予約すると通常の買い物よりマイルが多く貯まります。貯まったマイルは航空券を購入したり、提携ポイントに変えたりといろいろな使い道があります。
ただし、海外での使用時には手数料がかかります。例えばJALのVisaもしくはMastercardのクレジットカードの場合、海外利用時には2%の事務手数料が発生します。
その点、先にご紹介したWiseのデビットカードなら自分のアカウントに入っている通貨での取引には手数料がかからず利用できお得です。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本からタイへ行くときに必要なもの
日本のパスポートを持っている場合、観光目的であれば30日までビザなしで滞在できます。30日を超える場合、観光目的以外の場合にはビザが必要となりますので、領事館を通じて申請しましょう。
お金にまつわるタイ旅行の注意事項
タイ旅行というと「タクシーでぼったくられた」という話を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。メーターを動かさずに相場より高い金額を請求したり、目的地と違う場所に連れて行ったり、残念ながら観光客狙いのぼったくりが横行しているようです。
こういった被害に遭わないためには、必ず乗車前に運転手にメーターを動かすようにお願いしましょう。もし拒否をするようなら乗車をやめ、別のタクシーを探すのが賢明です。
タイ旅行の1週間の費用は?いくら持って行く?
ここでは、タイ旅行に大体どれくらいの費用が必要なのかを解説していきます。ちなみにここでの情報は、Trip.comを参考にしています。
・食費1日:約3,000円
タイの食事は日本より安く、カオマンガイやトムヤムクインといったメイン料理も200円前後で食べられます。3食しっかり食べて、お酒を飲んだりカフェでお茶したりといろいろ楽しんだとしても、3,000円程度を目安にしておけば大丈夫でしょう。
・交通費1日:約2,000円
タクシーの初乗り料金は1km約140円です。そのため、同じ都市内で観光するのであれば交通費はそれほどかかりません。少し遠出をする場合には、もう少し準備しておく必要があります。
・観光、アクティビティ代1日:3,000円~
寺社仏閣や国立公園などは入場料が400〜2,000円程度です。こういった観光地を中心に巡っていれば、それほど大きな出費にはなりません。ただし、夜の繁華街のショーなどを見ようと思うと5,000円近くかかることもあります。
以上を踏まえると、1週間のタイ旅行では最低でも約56,000円は必要と言うことになります。実際にはさらにお土産を買ったりショッピングをしたりといった出費もあるので、7万円、8万円と必要になってくるのではないでしょうか。
日本からタイへの航空券代
航空券は買うタイミングによって値段が大きく変わります。また、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期には高くなりがちです。
例えばスカイスキャナーで東京発バンコク着のフライトを調べてみると、1番安い月で約38,000円、1番高い月で46,000円と幅があります。タイミング次第ではお得に航空券をゲットできることもあるので、事前によくチェックしましょう。
まとめ
今回は、タイ旅行で使える4つの決済方法について詳しく解説してきました。カードが使えるところが多くなってきてはいますが、使えない場面も考えられるため現金もある程度持っていた方がよいでしょう。ただし、あまり多額になるとスリや盗難のリスクがあります。現地ATMで現金引き出しができるカードを持って行き、必要に応じて現金を引き出すのが賢明と言えそうです。
ソース
FAQ:タイ旅行のお金はどうやって持って行く?
現地にも日本円から両替できる場所はありますので、両替をしていかなくても大丈夫です。ただし、両替ショップに行くまでに現金が急遽必要になることも想定できるので、心配な場合には多少両替をしていった方がいいかもしれません。
海外でのATMに対応しているクレジットカードやデビットカードがあれば、現地での現金引き出しができます。例えばWiseのデビットカードは自分の口座に保有している通貨であれば両替手数料がかからず現金引き出しができます。出金額によっては出金手数料が発生することがありますが、通常の外貨両替よりは安く外貨を入手できてお得です。
キャッシュレス化が進んではいますが、いまでも多くの場所で現金での支払いはできます。タクシーなど現金しか使えない場面に遭遇することもあるので、現金は多少持っていた方がいいでしょう。
政府が現金使用を後押ししており、イタリアではまだまだ現金での支払いができると考えられます。ローカルな小売店などでは現金しか受け付けていない場合もありますので、現金は持って行った方が無難です。