【2024版最新】アメリカ旅行には現金?カード?お金はどうやって持って行く?
出張や旅行でアメリカへ行くことになった場合、いろいろと準備すべきことはありますが、お金の準備も忘れてはいけません。いくら持って行くのか、どうやって持って行くのか、自分の旅行プランに合わせて準備する必要があります。
しかし、旅慣れていなかったり、初めてのアメリカ旅行だったりといった場合には、なかなか現地のマネー事情がイメージしづらく、具体的にどのように用意すればいいのかわからないこともありますよね。そもそも現金は必要なのか、カードは使えるのか、といった疑問を持つ人もいるはず。
そこで今回の記事では、アメリカ旅行で使える4つの支払い方法についてそれぞれの特徴や長短をお伝えしていきます。その中では、WiseやRevolutといった特におすすめのサービスも合わせてご紹介していきますので、これから渡米予定の方はぜひ参考にしてみてください。
アメリカ旅行、ベストなお金の持って行き方は?
この記事で解説するのは下記の4つの方法です。
それぞれのメリットデメリット、及びおすすめのサービスもご紹介していきます。
デビットカード
デビットカードとは銀行口座に連結したカードであり、取引を行うと即座に銀行口座から引き落とされる仕組みになっています。後で紹介するトラベルプリペイドカードと似ていますが、トラベルプリペイドカードは既存の銀行口座を指定して発行するのに対し、デビットカードは新たに銀行口座を開設し、それに連動するカードを発行します。デビットカードにはキャッシュカードとしての機能が組み込まれることもあり、使い方は海外での支払いに限らず、幅広いものとなっています。
一部の金融機関では、外貨を保有しそれをデビットカードで直接利用できるものもあります。また、VisaやMastercardといった国際ブランドのデビットカードであれば、外貨を持っていなくても海外で広く利用でき、現地ATMで現金を引き出すことも可能です。海外旅行用に口座を開設しデビットカードを持っておけば、使いすぎの心配もなく安心して利用できます。
おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)
Wiseのデビットカードも同様に、さまざまな通貨や地域での支払いに利用でき非常に便利です。利用可能な国は160ヶ国以上、対応通貨は40種類以上ありもちろんアメリカドルも含まれます。アメリカドルの場合は現地銀行情報の取得も可能です。
Wiseのデビットカードの利用にもアカウント開設の必要がありますが、アカウントの開設や維持にお金はかかりません。さらに、自分のアカウントに保有している通貨での決済には手数料がかかりません。つまり、自分のアカウントにアメリカドルが入っているなら、アメリカ旅行の際の決済に手数料が不要ということです。
おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)
デビットカードはいろいろな金融機関で発行可能ですが、特にRevolutのデビットカードはおすすめです。このカードは35種類以上の通貨、150以上の国や地域に対応しており、アメリカドルも利用できます。
Revolutのアプリでは、カードの利用履歴を簡単に確認でき、さらに利用上限を設定することができます。お金をどれくらい使ったのかなど目に見えて管理しやすくなっており、使いすぎを防げます。
デビットカードの発行には、まずRevolutアカウントを開設しなければなりません。3つのプランが用意されており、選択したプランによって提供されるサービスや月額料金が変わります。スタンダードプランであれば月額料金は無料ですので、手軽に利用を開始できます。
デビットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・国際ブランドのカードなら使えるところが多い ・保有している外貨をそのまま使える ・現地での現金引き出しも可能 | ・銀行口座の開設が必要 ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
トラベルプリペイドカード
トラベルプリペイドカードは、海外旅行専用のプリペイドカードのことです。プロバイダーによっては「トラベルマネー」、「海外プリペイドカード」などとも呼ばれます。海外旅行前に自分が指定した銀行口座にあらかじめ資金を入れておくと、その残高の範囲でデビットカードのように使用できます。
トラベルプリペイドカードでは、チャージした金額分だけが利用可能なため、うっかり使いすぎてしまうことがありません。また、もしもカードを紛失してしまった場合でもその金額内の損失で済むのは大きな利点でしょう。
おすすめトラベルプリペイドカード:キャッシュパスポートプラチナ
キャッシュパスポートプラチナは、Mastercardブランドのトラベルプリペイドカードです。このカードは、海外のMastercard加盟店での支払いに利用できるほか、Mastercard対応のATMで現地通貨を引き出すことも可能で、アメリカドルにも対応しています。プリペイドカードですので、もちろん使えるのは自分がチャージした分のみです。
旅先でのカード紛失や盗難など、万が一のときにも24時間365日無料で使える緊急用のアシスタントサービスがあって安心です。
トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多額の現金を持ち歩く必要がない ・使いすぎを防げる ・現地での現金引き出しも可能 ・入会金や年会費がかからないことが多い ・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる | ・ATM手数料がかかることがある ・マイナー通貨は対応していないことがある ・残高がなくなったら使えない |
現金
もちろん、現金を持って行くこともできます。ローカルな小売店や自動販売機など、カード利用ができないお店も時にはありますから、そうした状況に備えて現金はいくらか持っていた方がいいでしょう。
また、カードを主に使う場合でも万が一カードを失くしてしまったり、何らかの理由で使えなくなったりという場合に備えて、少額でも現金を持っておくことをおすすめします。
アメリカ旅行で現金は必要?
アメリカの個人クレジットカード保有率は約67%であり、比較的クレジットカード利用が浸透していることがわかります(2021年時点)。大きな街や観光地であれば、カードを使った支払いは問題なくできるでしょう。ただし、アメリカはチップ文化があるため多少は現金を持っていた方が無難です。例えばホテルのクリーニングサービスに対して1~2ドル支払ったり、レストランのスタッフに良いサービスのお礼として直接手渡したり、現金が必要になる場面はちょくちょくあります。そのため、少額でも現金は持っておくことをおすすめします。
アメリカで必要な外貨を手に入れるには?
現地到着後、街中の両替所や銀行、空港などで両替可能です。また、大きなホテルであれば両替に対応してくれるところもあります。
どこを選ぶとしても、場所によって手数料が大きく異なるため、為替レートや両替手数料は事前に十分確認しましょう。特に、両替できる場所が限られているエリアでは高い手数料が課されることが多いので、そういった場所に行く前に両替することをおすすめします。
日本でアメリカドルを手に入れるには?
旅行前に日本国内の銀行や空港、両替所などで日本円をアメリカドルに両替することもできます。国内での両替の際にも、それぞれの手数料を比較しお得に両替できるところを探しましょう。
また、出発までに日がある場合には毎日の為替相場にも注目してみてください。為替相場は日々変動しており、適切なタイミングで両替することでより有利なレートで両替できることがあります。
アメリカドルの両替に一番最適な場所
両替を行う場所はさまざまありますが、それぞれの場所で手数料や為替レートが異なるため、どこが最適か一概に言い切ることは難しいです。ご自身が行ける範囲内で、最も安く両替できる場所が一番と言えるのかもしれません。
一般的に、ホテルや空港での両替は手数料や為替レートが高くなりがちです。緊急でない限りは、これらの場所での両替は避ける方が良いでしょう。
現金のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・現金のみの場面でも安心 ・チップの支払いに便利 ・両替金額=予算なので使えるお金が明確 ・両替できる場所が多い | ・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある ・両替手数料がかかる ・両替に時間がかかることがある |
トラベルクレジットカード
トラベルクレジットカードとはクレジットカードの一種で、特に海外旅行時に豊富な特典を提供してくれるカードのことを指します。例えば空港ラウンジの利用ができたり、レンタカーやツアーの予約でポイントが貯まりやすくなったり、さまざまなサービスが含まれています。他の一般的なクレジットカードと同様の特徴も備えているので、国内および国外でカードが利用できる場所であれば通常通りに使用可能です。
例えば全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が発行しているトラベルクレジットカードでは、そのカードで航空券を予約するとマイルが貯まります。これらのマイルは航空券の購入に利用したり、提携ポイントと交換したり、いろいろな使い道があります。
ただし、クレジットカードを海外で利用するときには手数料がかかります。例えば、JALのVisaブランドのクレジットカードを海外の決済で利用すると、2%の事務手数料がかかります。加えて、為替レートはVisaが定める独自のレートが適用され、それには両替手数料が含まれています。実際の為替レートより割高になることがあり、予想外にお金がかかることも。
一方、先にご紹介したWiseのデビットカードであれば、海外支払い時のレートは実際の為替レートが適用されます。両替手数料も低く設定されているので、海外でのショッピングがお得に楽しめます。
トラベルクレジットカードのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・旅行用の特典が多い ・ポイントが貯まる ・国際ブランドなら使える場所が多い | ・使いすぎてしまうことがある ・両替手数料が発生する ・海外事務手数料がかかる |
日本からアメリカへ行くときに必要なもの
日本人がアメリカへ行く際、90日以下の滞在で観光目的もしくは短期商用目的であれば基本的にはビザは不要です。代わりにESTAと呼ばれる電子渡航認証システムの申請を行います。
ESTAとはアメリカ独自の電子システムで、オンラインで申請可能です。一度認証を受けると2年間有効、その期間は再度申請をする必要がありません。なお、申請にかかるお金は21ドルのみです。申請代行をしてくれるサービスもありますが、中には多額の情報提供料や代行手数料を請求する悪徳業者もあるので注意が必要です。
お金にまつわるアメリカ旅行の注意事項
アメリカ国内では、基本的によほどの郊外でない限りはカードの利用ができます。そのため、VisaやMasrtercardといった国際ブランドのカードを持っておけば、支払い手段に困ることはないでしょう。しかし、旅先ではどんなことがあるかわかりません。カードを紛失してしまうなどのトラブルに備え、複数の決済手段を用意しておくことをおすすめします。
また、アメリカの場合はチップを支払う場面が多くあります。そのため、使い勝手の良い1ドル札は多めに持っておいた方が得策です。ただし、街中のレストランなどでは請求金額の中にすでにチップが含まれていることもあるのでレシートはよく確認しましょう。
アメリカ旅行の1週間の費用は?いくら持って行く?
アメリカ旅行に必要な費用はアメリカのどこに行くか、どんな過ごし方をするかによって大きく変わります。ここでは、参考までに観光で必要になるであろう費用について、目安をお伝えいたします。
食費1日あたり:7,000~1万円
お土産代:1~5万円
交通費1日あたり:3,000~5,000円(電車など公共交通機関を使った場合)
観光、アクティビティ代1日あたり:7,000~2万円(美術館や博物館、ミュージカル観賞など観光名所を複数巡った場合)
上記を踏まえると、1週間のアメリカ旅行では約13~30万円が目安です。もちろん、現地でどのような過ごし方をするかによって変わるのでこれ以上になることもあります。
日本からアメリカへの航空券代
航空券は渡米する時期と買うタイミングによって大きく値段が変わります。例えばゴールデンウィークなどの大型連休や夏休みなどの長期休暇のときには高くなりがちです。また、時期を問わず土日発着の便は高くなる傾向にあります。
例えばニューヨーク行き直行便の往復チケットの値段を調べてみると、同じ月内でも18~50万円と幅があります。直行便でなければもっと安いチケットが見つかることもあるので、探し方次第でお得なフライトがゲットできるでしょう。
まとめ
今回の記事では、アメリカ旅行に行く際に使える決済方法について詳しく解説してきました。基本的にはカードが使える場所が多いので、クレジットカードやデビットカードが良い選択肢になるでしょう。ただし、チップを支払うときなど現金があった方が良い場面もあるので、多少でも現金を用意しておく方が賢明です。
また、カードを失くしたり盗まれたりなど、想定外の事態に直面することもあります。そういった場合に備え、いくつかの決済方法を準備しておいた方が得策です。今回の記事を参考に、ご自身に合った支払い方法を検討してみてくださいね。
ソース
FAQ:アメリカ旅行のお金はどうやって持って行く?
アメリカ国内にも日本円からの両替できる場所はありますので、両替は必須ではありません。また、デビットカードやクレジットカードがあればそもそも現金があまり必要ないこともあります。
海外でのATM利用ができるクレジットカードやデビットカードがあれば、現地での現金引き出しはできます。例えばWiseのデビットカードは自分が持っている通貨であれば両替手数料がかからず現金引き出しが可能です。出金額が増えると出金手数料が発生することがありますが、通常の外貨両替よりは安く外貨を入手できます。
デビットカードは自分が口座に入れた分だけ使える、というシンプルな仕組みになっているので、使いすぎを防げて便利です。WiseやRevolutのデビットカードならアメリカドルを保有することもでき、支払いや現地での現金引き出しに使えます。
キャッシュレス化が進んでるとはいえ、多くの場所で現金での支払いは可能です。ただし、中にはカードしか受け付けていないお店もあるので、お店に入る前に確認するか、現金以外の支払い手段を準備しておくことをおすすめします。