韓国で現金を引き出す方法!その方法と手数料、お役立ち情報をご紹介
旅行や出張で韓国に滞在中、急に現金が必要になったらどうしますか?用意した金額では足りなくなったり、現金しか対応していないお店があったり、現金を必要とする場面はたびたびあります。その際、自分の銀行のお金が引き出せるのか、手数料はかかるのか、など知りたいことはいろいろありますよね。
そこで今回の記事では、韓国で現金を引き出す方法やその手数料について詳しく解説していきます。合わせて海外での支払いに便利なWiseのカードについてもご紹介していくので、韓国旅行を予定している人はぜひ参考にしてみてください。
韓国で現金を引き出せるのはどのカード?
韓国で現金を引き出すときには、現地のATMでクレジットカードもしくはデビットカードを使って引き出します。VisaやMastercard、JCB、アメリカンエキスプレスといった国際ブランドのカードであれば、多くの国で現金引き出しに対応していますよ。また、中国の銀聯カードも利用可能です。
韓国のATMで現金を引き出す方法
では、さっそく韓国のATMで現金を引き出す方法を見ていきましょう。下記に一般的な流れをご紹介します。
1. 韓国のATM対応のカードを準備する
まずはご自身のカードが韓国での現金引き出しに対応しているのかを確認しましょう。上述の国際ブランドカードであれば基本的には対応していますが、念のためカード会社のホームページなどでチェックすることをおすすめします。また、その際には海外で引き出せる上限額も確認しておきましょう。
2. 対応しているATMを探す
次に、現地でお手持ちのカードに対応しているATMを探します。ATMならどこでも使えるわけではなく、ATMによって対応しているカードは異なります。例えばVisaのカードなら「Visa」もしくは「Plus」のマークがついたATMでないと現金引き出しはできません。Mastercardの場合は「Mastercard」「Maestro」「Cirrus」マークのあるATMを探します。ちなみに、ATMを利用する際には手数料が発生することがあります。カードを発行している金融機関によって、あるいは利用するATMによって変わるので、なるべく手数料の抑えられたものを使うとお得です。手数料については後の段落で詳述します。
3. ATMにカードを挿入して手続きを始める
自分のカードに対応しているATMを見つけたら、カードを挿入して手続きを始めます。そのあとは下記の手順に沿ってすすめていきます。
言語設定を変更
国際カードを挿入すると、自動で言語設定の画面に切り替わります。日本語を選択し、次の画面に進みます。もちろん、ハングルや英語のままで問題なければそのままでも構いません。
暗証番号を入力
画面の表示に従って暗証番号を入力します。
利用する手続きを選択
画面にメニューが表示されるので、現金の引き出しを選択しカードの種類や口座を選びましょう。
金額を入力
引き出したい金額を入力すれば現金引き出し完了です。なお、お金を取り出したら必ず最後まで画面を進め、取引を完了させましょう。
利用通貨は必ず現地通貨を指定しよう
カードを使って現金を引き出すとき、あるいは買い物をするときに決済通貨を韓国ウォンか日本円か選べることがあります。このとき、必ず現地通貨である韓国ウォンを選ぶようにしましょう。 日本円を選択した場合、日本円から韓国ウォンへの両替に手数料が発生しますが、カード加盟店やATMはここに利益を上乗せできるため、手数料が高額になることがあるからです。韓国で支払いや引き出しをする際には、必ず韓国ウォン(KRW)を選びましょう。
海外で現金が引き出せる仕組みとは
海外ATMでの現金の引き出しは、デビットカードとクレジットカードでその仕組みが異なります。デビットカードの場合はカードに紐づいている自分の口座からお金が引き落とされます。その際には、日本円から韓国ウォンの両替が発生するため、両替手数料がかかります。
それに対し、クレジットカードの場合には海外キャッシングという扱いになります。つまり、引き出した外貨分の金額をあとから支払う後払い式です。そのため、限度額以内であれば好きなだけお金を引き出すことができます。「キャッシング」ですので借り入れ扱いとなり、利息が発生します。
いずれの場合も、ATM利用料の支払いを求められるのが一般的です。
韓国旅行で手数料が最も抑えられる支払い方法は
上述の通り、クレジットカードの場合は両替手数料とキャッシングの利息が必ず発生するため手数料を抑えたい人には不向きです。事前準備がいらない点では便利ですが、気を付けないとついつい使いすぎてしまうリスクもあります。
手数料を抑えたい場合には、海外キャッシングよりもデビットカードの方がおすすめです。その中でも、特に韓国ウォンの外貨預金口座が持てる銀行のカードを使うと手数料がより抑えられます。口座に韓国ウォンがある状態で韓国で決済や現金引き出しを行うとその口座から直接引き出されるため、両替が発生しません。そのため、両替手数料がかからずお得に取引できるのです。外貨の預金や管理ができるプロバイダーは種々ありますが、後述のWiseのようなサービスであればオンラインで多通貨の管理ができて便利です。
韓国で現金を引き出す際の手数料
ここでは、韓国で現金を引き出す際に発生する手数料を詳しく解説していきます。
海外事務手数料
海外事務手数料とは、デビットカードやクレジットカードを海外で使用した際に事務処理のためにカード会社が請求する手数料です。海外での支払いには必ず発生するものなので、なるべく手数料を抑えたカードを選ぶとお得に海外での決済ができます。
カード会社によって手数料は異なりますが、おおよそ2~3%に設定されていることが多いです。例えば三井住友カードの場合、クレジットでもデビットでも海外事務手数料は3.63%です。一方、マルイのエポスカードの場合は2.20%になっています。
この手数料は為替レートに上乗せして請求されることが多く、請求書を見ても実際にどれだけかかったのかがわかりづらくなっています。そのため、気付かないうちに思っている以上の手数料を支払っていた、なんてことも。知らず知らずのうちに損しないためにも、海外事務手数料は要チェックです。
海外ATM手数料
ATMで現金を引き出す際には、ATMの利用手数料がかかります。自身の銀行や金融機関に支払う手数料と、現地のATMオペレーターに支払う手数料の2つがあります。前者は1回につき100~200円程度のことが多いです。例えば三井住友銀行のデビットカードの場合は1回につき110円に設定されています。中には海外ATM手数料が無料のプロバイダーもあるので、詳しくはホームページなどで確認してみましょう。
現地ATMに支払う手数料についてもオペレーターによってまちまちです。手数料が発生する場合にはATM上で取引を進めていくと画面上で手数料に関する情報が表示されるので、そこでチェックしましょう。
海外キャッシングにかかる手数料
上述の通り、キャッシングの際には利息が発生します。その年率はカード会社によって異なりますが、18.0%に設定しているところが多いです。例えば三井住友カード、エポスカードの実質年率はいずれも18.0%です。
実質年率とは1年間(365日)借りた場合の利率であり、借入利息は日割で計算されます。そのため、支払いから返済までの期間が短ければ短いほど利息の金額は安く済みます。例えば韓国で30万ウォン引き出して、10日後に返済した場合と30日に返済した場合を見てみましょう。ちなみに、1円=10ウォンとします。
10日後に返済した場合
30,000円×実質年率(18.0%)÷365日×利用日数(10日間)=約148円
30日後に返済した場合
30,000円×実質年率(18.0%)÷365日×利用日数(30日間)=約444円
このように、借入日数が伸びるほど利息は増えていくので、支払いはなるべく早く済ませるのがベターです。
現金を引き出すメリットとデメリット
ここまで説明してきたように、現地のATM対応のカードがあれば韓国でも随時現金の引き出しができます。必要に応じて引き出せるので便利ではありますが、デメリットもあります。この段落では、その長短を確認していきましょう。
メリット
•多額の現金を持ち歩く必要がない
•外貨両替所よりATMの方が見つけやすい
•外貨両替所よりレートが良いことが多い
メリットとしては、その利便性が挙げられます。事前に現金に両替しておかなくとも、現地で必要に応じて引き出せるため、海外旅行でありがちな「両替しすぎて現金を余らせてしまう」というリスクが最小限避けられます。また、外貨両替所に行く必要がないため時間と手間を省けるだけでなく、レートも両替所より安く済むことが多いです。
デメリット
•ATM手数料がかかる
•為替手数料が発生する
•日本円での取引はさらに手数料が高額になることも
一方で、手数料がかかるのは大きなデメリットです。レートこそ両替所より安いかもしれませんが、もろもろの手数料を合わせると実はそれほどお得にならないことも。また、支払いや現金引き出しの際に誤って日本円での取引を選択してしまうと手数料がさらにかかることもあるので注意が必要です。
長期滞在にはWiseがおすすめ!
韓国に限らず、海外で現金を引き出したり支払いをしたりするときにはどうしても手数料が発生します。知らないうちに損をしないためにも、カードを選ぶときには各プロバイダーの手数料を比較してなるべく安いものを選ぶことをおすすめします。
仕事や留学などで韓国に住む場合には、現地の銀行口座を開いてそこに海外送金した方が安く済むかもしれません。もちろん海外送金にも手数料はかかりますが、手持ちのカードで支払いや引き出しのたびに手数料を払い続けたら、やがて海外送金の手数料よりも大きくなることも。海外送金手数料の安いプロバイダーを選び、そこからまとめて韓国の口座へ送金するの方が手間もコストも抑えられて便利です。
海外送金や現地での現金引き出しがお得にできるプロバイダーといえばWiseがおすすめです。Wiseは複数通貨の保有やその通貨を使った海外送金ができるプロバイダーで、日本円から韓国ウォンの海外送金手数料は変動手数料0.77%+固定手数料173円と格安になっています。また、デビットカードを使った支払いや現金引き出しも可能で、ATMでの現金引き出しの手数料は毎月3万円までなら無料です。なお、無料で引き出しできるのは月2回までです。
韓国で現金引き出しをするときのちょっとしたコツ
基本的に国際空港や都市部であれば、VisaやMastercardといったカードに対応しているATMを見つけるのにそれほど苦労はしないでしょう。ただし、韓国では銀行ごとにATMの最大引き出し額が異なります。中には1回につき30万ウォン(約3万円)までしか引き出せないATMもあるので、必要な金額を引き出すまで何度も取引が必要になることも。一度に大きな金額を引き出すなら1回につき100万ウォンまで引き出せる友利銀行、KEBハナ銀行、IBK企業銀行がおすすめです。
韓国はキャッシュレス化が進んでいるので、基本的には現金がなくても困らないことが多いでしょう。2021年の調査では、国内の支払いのうち現金の割合はわずか14.6%。ただし、キャッシュレス化が進んでいるとはいえ交通機関やローカルな市場など現金しか受け付けていないところも中にはあります。そのため、現金が引き出せるカードを持っていき、必要な時には引き出せるようにしておくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では韓国で現金を引き出すときの方法やそのメリット、デメリットを詳しく解説してきました。VisaやMastercardといった国際ブランドのカードなら現地のATMでお金をおろすことができ便利です。ただし、海外での現金引き出しにはどうしても手数料が発生します。1回1回の出費はわずかでも、塵も積もればやがて多額になることも。事前に手数料を比較し、お得に取引できるカードを選んでおくと安心です。
例えばWiseのデビットカードなら、月3万円までなら無料で現金を引き出すことができます。韓国の銀行口座への海外送金も可能ですので、留学や海外赴任などで長期滞在する際には特におすすめです。
よくある質問とその回答
国際ブランドのカードに対応しているATMから、現金の引き出しができます。
VisaやMastercardといった国際ブランドのカードであれば、デビットカードでも引き出し可能です。
海外ATM手数料、海外事務手数料がかかります。また、現地のATMオペレーターに手数料を支払わなければならないこともあります。