京都銀行の海外送金を徹底解説!
京都市下京区に本店を置き、関西圏を中心に国内外に199の拠点を広げる京都銀行。定期預金や資産運用といったさまざまな金融サービスを展開し、「ながーーい、おつきあい。」をモットーに地域経済活性化に取り組んでいます。提供されているサービスの中には海外送金も含まれており、留学や仕事などで国外にいる家族や友人にも必要なときに送金できて便利です。
そこで今回の記事では、京都銀行の海外送金について手数料や所要日数、手続きの方法など見ていきます。また、他行との比較やオンラインで送金ができるWiseなどのサービスについても併せて見ていきます。海外送金について、よりお得な情報を知りたい人はぜひそちらも合わせてご確認ください。
京都銀行の海外送金を比較
初めに京都銀行と他の大手銀行、及びオンライン海外送金サービスを比べていきます。わかりやすく、アメリカにいる受取人に10万円を送ると仮定して、その際にかかる手数料と送金日数を表にまとめてみました。
ちなみに、オンライン海外送金サービスとなるべく同じ条件で比較するため、銀行のサービスについてはオンラインで手続きしたときの手数料を比較対象にしています。窓口や電話などで手続きする場合には手数料が違う場合がありますのでご注意ください。
ただし、京都銀行ではオンラインでの海外送金は受け付けていません。そのため、窓口で手続きした際の情報を掲載しています。
なお、ここでの手数料は2024年5月11日20時時点のものです。
銀行・サービス | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継銀行手数料(送金人負担の場合) | 合計手数料 | かかる時間 |
---|---|---|---|---|---|
京都銀行 | 7,500円 | 1円/ドル | 2,000円(※1) | 9,500円+為替手数料 | おおむね1週間以内 |
Wise | 879円 | 無料 | 無料 | 879円 | 送金時に確認 |
WorldRemit | 200円 | 送金時に確認 | 無料 | 200円+為替手数料 | 翌営業日 |
Revolut | 無料 | 無料(※1) | 非公表 | 無料+中継銀行手数料 | 送金時に確認 |
750円 | 25銭/ドル | 1,000円 | 1,750円+為替手数料 | 送金日+1営業日~5営業日程度 | |
三菱UFJ銀行 | 3,000円(※2) | 25銭/ドル | 受取人負担のみ | 3,000円+為替手数料 | 数日またはそれ以上の日数 |
三井住友銀行 | 3,500円(※3) | 50銭/ドル | 2,500円 | 6,000円+為替手数料 | 非公表 |
りそな銀行 | 2,000円 | 1円/ドル | 受取人負担のみ(金額非公表) | 3,000円 | 1週間以上かかる場合も |
他行と比較すると、京都銀行の海外送金手数料は9,500円~とやや高いことがわかります。いざ送金をするときにはさらに為替手数料が加わるため、手数料だけで1万円を超えてしまうことも。為替手数料は取引する金額に応じて上がっていきますので、多額の送金を予定している場合には手数料もその分用意する必要があります。
また、中継銀行手数料が10,000円を超えたときには超過分が追加請求されます。一度支払いを終えても、あとからさらに請求されることがあるので念のためそのときに備えておきましょう。
それと比べると、Wiseをはじめとしたオンライン海外送金サービスなら手数料は数百円~と非常にお得になっています。手数料を抑えて海外送金したい場合には、こういったオンラインの海外送金サービスも上手に活用してみてはいかがでしょうか。ちなみに、Revolutは為替市場営業時間内であれば送金手数料、為替手数料が無料ですが、中継銀行手数料がかかることがあるので注意しましょう。
京都銀行の海外送金手数料
京都銀行で海外送金するときには、下記の手数料が発生します。
送金手数料 | 7,500円 |
中継銀行手数料 | 2,000円 |
京都銀行の場合、送金金額に関わらず送金手数料と中継銀行手数料は一律です。それぞれ7,500円と2,000円に設定されています。一律のため送金額が多くなれば手数料は割安になっていきますが、少額の送金でも必ずこの金額を払わなければならないため、少し損に感じてしまうかもしれませんね。
ちなみに、中継銀行手数料とは送金元と送金先の銀行の間に入り、仲介役を果たす金融機関に対して支払う手数料のことです。各銀行は銀行間でさまざまなネットワークを持っており、海外送金の際にはそれを活用してお金のやりとりをします。間に挟んだ金融機関すべてで手数料が発生することが一般的です。京都銀行の場合は中継銀行手数料を「コルレス手数料」と呼び、送金人負担の場合に請求しています。受取人負担にする場合にはこの手数料は発生しません。
厄介なことに、中継銀行手数料は実際にいくらかかるかは取引を終えるまで分かりません。送金に関わる銀行がそれぞれ独自に手数料を設定しているため、事前に把握するのはなかなか難しいのです。実際には2,000円以上かかることもあり、10,000円を超えた場合には差額分をあとから請求されます。
京都銀行の海外送金の為替レート
海外に送金をするときには、為替レートにも注目しましょう。通常、銀行や両替所などの金融機関は外貨両替に対して独自の為替レートを設定しています。この中には為替手数料が含まれていることが一般的で、「1ドルにつき〇円/銭」などと決められており、取引額に応じて手数料が変わります。そのため、実際に市場で取引されるレート(ミッドマーケットレート)より割高です。
京都銀行の銀行の場合、アメリカドルに両替するときには1ドルにつき1円かかります。例えばアメリカに1,000ドル送るとして、ミッドマーケットレートが150円なら本来であれば必要なお金は150,000円です。しかし、1ドルにつき1円の手数料が発生するため、1,000ドル×1円=1,000円がここに上乗せされ、151,000円が必要になります。この、実際の取引レートからはみ出した1,000円が為替手数料として金融機関に納められます。
京都銀行の海外送金のその他の手数料
京都銀行では両替なしで円を円のまま送金したり、外貨預金口座に保有している外貨をそのまま送ったりすることができます。外貨預金を使う場合にはそれより前に口座を開設し、お金を入れておかなければならないので、事前に必要な手続きを済ませておきましょう。
なお、両替なしの海外送金の場合にはリフティングチャージ(同通貨取り扱い手数料)がかかります。手数料は送金金額の0.05%、最低でも2,500円です。
例えば10万円を円のまま海外送金しようと思ったら、10万円×0.05%=5,000円のリフティングチャージが発生します。金額が小さくなれば、例えば1万円を送るとしたら1万円×0.05%=500円ですが、最低金額が2,500円と決められているためこの場合には2,500円支払うことになります。
京都銀行の海外送金にかかる時間
海外送金にかかる時間は取引の内容や送金先の国の金融事情によっても異なるため、一概には言えません。ただし、京都銀行の海外送金は「おおむね1週間」を目安にしており、それを過ぎても送金が完了していない場合には連絡してください、とホームページに書かれています。
ちなみに、参考までに各金融機関の海外送金にかかる時間を下記に記しておきます。
サービス名 | 所要時間 |
---|---|
Wise | 送金時に確認 |
WorldRemit | 翌営業日 |
Revolut | 送金時に確認 |
楽天銀行 | 送金日+1~5営業日 |
三菱UFJ銀行 | 数日~それ以上 |
三井住友銀行 | 非公表 |
りそな銀行 | 1週間以上かかることも |
WiseやRevolutは送金申し込みをするときにいつまでに着金予定かが表示されます。ホームページ上の計算ツールを使ってシミュレーションすることで、実際に申し込む前にも大体の着金予定日がわかるので、ぜひ活用してみてください。ただし、ここでの日数はあくまで目安であって確約されたものではありません。実際に送ってみて、もう少し時間がかかることもあります。
京都銀行で海外送金する方法
京都銀行で送金する場合には窓口に行って手続きをする必要があります。窓口に行って海外送金をしたいと伝えればスタッフが対応してくれるはずです。なお、来店予約をしておくことで混雑時でも優先的に案内してもらえます。その際、「外国向送金依頼書兼告知書」を事前にホームページでダウンロードし、入力を済ませ印刷しておくとスムーズに手続きが進みます。
なお、京都銀行では現金での海外送金は受け付けていません。京都銀行にすでに持っている口座のお金を資金として送るため、通帳と届印を持っていく必要があります。また、京都銀行に限らず海外送金時にはマイナンバーカードの告知義務があります。マイナンバーカードもしくは通知カードと本人確認書類を持って窓口に行きましょう。
送金申込みの際に必要になる情報は?
海外送金をするときには、送金先の情報が必要です。窓口に行く前に、下記の情報を確認しておきましょう。
・送金先銀行名
・送金先銀行のSWIFTコード
・送金先支店名
・都市名
・国名
・口座番号
・口座名義
・受取人住所
・受取人電話番号
SWIFTコードとは各銀行に割り当てられている識別番号のことで、電信送金で海外にお金を送る場合には必ず必要になります。各銀行が独自のコードを持っているので、必ず事前に受取人に確認しておきましょう。
京都銀行で海外送金するメリットとデメリット
京都銀行の海外送金にはメリットもあればデメリットもあります。それぞれしっかり確認し、その上で自分に合っているかどうか検討してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
✅通いなれた窓口で手続きができる ✅自分の口座から送金ができる ✅アメリカドルなど主要13通貨の取引ができる | ❌手数料が高め ❌為替手数料、中継銀行手数料が不透明 ❌オンラインでの手続きができない ❌送金完了まで時間がかかることがある |
いつも取引している窓口で手続きができるので、顔なじみのスタッフさんにいろいろと聞けるのは大きなメリットです。一方で、手数料が高めに設定されているのはデメリットといえます。例えば1ドル=150円のときに10万円を送ろうと思ったら、手数料だけで1万円を超えてしまいます。内訳は下記のとおりです。
送金手数料:7,500円
中継銀行手数料:2,000円
為替手数料:約667円(10万円÷150=666.7ドル×1円)
合計10,167円
WiseやRevolutといったオンラインの海外送金サービスなら同じ10万円の送金でも手数料が数百円で済みます。それらと比較すると、どうしても手数料の高さが目立ちますね。
また、オンラインでの手続きに対応していないので、窓口が開いている時間に必ず銀行まで行かなければいけません。それも大きなデメリットといえます。
送金限度額と送金可能国・地域・通貨
京都銀行の海外送金で取り扱いしている通貨はアメリカドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、オーストラリアドル、香港ドルなど全部で13種類です。北米やヨーロッパ、アジア、オセアニア地域の通貨を取り扱っているので、世界のあちこちに送金できます。なお、送金限度額についてはホームページ上には特に言及はありません。
京都銀行で海外送金を受け取る
京都銀行に口座があれば、海外から送られてきた資金を受け取ることもできます。円貨、外貨の両方に関して指定の口座に入金可能です。通貨の両替を伴う場合には2,500円の手数料が発生します。外貨を外貨のまま受け取るなど、両替を伴わない取引の場合にはリフティングチャージが発生、取引額の0.05%を支払います。最低額が2,500円と決まっているので、それを下回る場合には2,500円を支払うことになります。
京都銀行のSWIFTコード
京都銀行のSWIFTコードは「BOKFJPJZ」です。海外送金を受け取る際には、必ず先方にこのSWIFTコードを伝えるようにしましょう。また、SWIFTコードの他に下記の情報も必要です。
銀行名:The Bank of Kyoto, Ltd.
取引店名、住所:本店営業部...Head Office、支店...Branch
受取人氏名
受取人住所
受取人口座番号:店番-口座番号
すべて英語で表記する必要があります。取引店名など英語表記が不明な場合には必ず支店まで問い合わせしましょう。
京都銀行のカスタマーサポート
もし、海外送金に関して聞きたいことがある場合には京都銀行に直接問い合わせてみましょう。京都銀行の各店舗に電話をかけると、自動音声に繋がります。自動音声のあとに以下の番号と#を押すとオペレーターに繋がるので、そこで疑問や質問を解消できます。
1# 残高、入出金明細照会
2# 通帳、キャッシュカードなどの紛失、盗難
3# 支店担当者への取次
4# 相続に関する問い合わせ
9# その他の問い合わせ
海外送金に関する問い合わせは「9# その他の問い合わせ」に該当します。
なお、各店舗の電話番号については「店舗・ATMを探す」から検索できます。店舗によっては海外送金の取り扱いがない場合もありますので、合わせて確認しましょう。
また、ホームページ上には「よくある質問」ページもあります。一般的な質問であれば回答があるかもしれないので、そちらを覗いてみてもいいでしょう。AIの自動応答によるチャットでも質問を受け付けているので、夜間など窓口が開いていないときにはぜひ活用してみてください。
まとめ
今回の記事では、京都銀行の海外送金について詳しく見てきました。京都銀行の場合、海外送金は窓口でのみ受付しています。普段取引している店舗に行って、海外送金をしたい旨を伝えて手続きをしましょう。ただし、店舗によっては海外送金の取り扱いがないところもありますので、事前に確認してから行く方がベターです。
一方で、WiseやRevolutといったオンラインの海外送金サービスなら利用申し込みから送金手続きまですべてウェブやアプリで完結します。店舗へ行く必要がないため、24時間365日いつでも自分の好きな時間に海外送金が可能です。仕事に学業に忙しい現代人の味方ですね。
ソース
京都銀行の海外送金に関してよくある質問
京都銀行の海外送金に必要な手数料は送金手数料と中継銀行手数料、そして為替手数料です。それぞれ金額は下記のとおりです。
送金手数料:7,500円 中継銀行手数料:2,000円 為替手数料:1ドルにつき1円(アメリカドルの場合)
為替手数料は1ドルごとに発生するため、送る金額が大きくなればなるほど為替手数料は高くなります。
海外送金にかかる時間は取引する通貨、海外との時差、決済制度の違いなどにより変わります。そのため、一概に「〇日」とはいえませんが京都銀行の場合は「おおよそ1週間」としています。それを超える場合は手続きした店舗に連絡して進捗を確認しましょう。
京都銀行で海外送金をするときには窓口での手続きが必要です。必要な情報を事前に確認し、マイナンバーカードを持って近くの支店に行きましょう。なお、オンライン上で来店予約をしていくと混雑していてもスムーズに案内してもらます。
基本的には海外送金には税金は発生しません。これは、京都銀行での海外送金だけでなく他の金融機関で行う場合も同様です。ただし、100万円を超える金額を海外に送ったときには金融機関はそれを税務署に報告しなければなりません。そのため、万が一その他の税金の申告漏れなどがあったときには、追加で課税されることもないとは言い切れません。