千葉銀行の海外送金を徹底解説!

石井 大智
Last updated
2024年5月10日

千葉県を代表する地元金融機関である千葉銀行。もちろん海外送金も提供しているわけですが、手数料や送金方法について気をつけるべき点が多くあります。

そこでこの記事では、千葉銀行の海外送金について、手数料やかかる日数、限度額、注意点などを丸ごと解説していきたいと思います。銀行に代わる新しい海外送金サービスであるWorldRemitRevolutWiseなどとも比較するので、ぜひ自分のニーズに最適な国際送金方法を探してみましょう。

千葉銀行の海外送金を比較

まずは複数の海外送金サービスの送金手数料と送金にかかる時間を比較してみてみましょう。以下は、日本の個人が10万円を米ドル(USD)建てにして送金した場合の比較です。

銀行・サービス送金手数料為替手数料中継銀行手数料(送金人負担の場合)合計手数料ホームページ記載の送金日数

千葉銀行


7,500円1円/ドル2,500円10,000円+為替手数料非公表
Wise7320円無料無料732円送金時に確認可能
WorldRemit200円非公表無料200円+為替手数料翌営業日 
Revolut無料(※5)

無料(※6)


非公表中継銀行手数料分3〜5営業日

楽天銀行


750円

25銭/ドル(※2)


1,000円1,750円+為替手数料1〜3営業日

りそな銀行

【アプリ】

2,000円1円/ドルアプリの場合受取人負担のみ2,000円+為替手数料(受取人負担の中継銀行手数料除く)1週間以上かかる場合も

ゆうちょ銀行

【ゆうちょダイレクト】

3,000円非公表受取人負担のみ3,000円+為替手数料

非公表(2〜7営業日以内に送金を実行)


三菱UFJ銀行

【三菱UFJダイレクト】

3,000円1円/ドル三菱UFJダイレクトは受取人負担のみ3,000円+為替手数料(受取人負担の中継銀行手数料除く)数日またはそれ以上の日数

三井住友銀行

【SMBCダイレクト】

3,500円1円/ドル(※1)2,500円6,000円非公表
ソニー銀行3,000円(※3)15銭/ドル(※4)3,000円6,000円+為替手数料4〜9営業日

この表を見ると、1USD=100円の時に10万円分をドル建てで送金する場合、千葉銀行の海外送金手数料は10,000円+為替手数料になることがわかります。これは、他の銀行やサービスと比べて比較的高めですね。

また、上記の表を見てお気づきかもしれませんが、様々な手数料の中で特に為替手数料は、実際のレートに「隠れた手数料」が上乗せされる形で発生しており、送金前には手数料総額がわかりにくいという問題があります。

できるだけお得に送金するなら、RevolutWiseなどの低コストで便利な国際送金サービスを活用してみるのがおすすめです。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

Revolutはイギリス発の金融アプリです。為替市場営業時間内(ニューヨーク時間で金曜日17:00から日曜日の18:00まで以外)であれば、1ヶ月あたり75万円までであれば為替手数料が無料です。さらに海外送金手数料も無料になります。ただし、送金先銀行や中継銀行によって手数料が発生し、受取人の受取額が減ってしまうかもしれません。

Wiseは、海外送金とマルチカレンシー口座などを提供しているサービスです。為替手数料や中継銀行手数料なしに、送金手数料だけで海外への送金が可能です。送金にかかる日数も送金時に確認可能です。

WorldRemitはイギリス・ロンドン発の海外送金サービスです。送金先の国・地域やどんな通貨で送金したいかで手数料が大きく変わるサービスではありますが、事前に受取金額のシュミレーションが簡単に可能です。WorldRemitは銀行ではありませんが、イギリスのFCA(金融行動監視機構)に監督されており安心して使用できます。

WorldRemit公式サイトへ

(※1)送金資金を円普通預金口座から支払う場合。

(※2)銀行営業日の17:00前後から翌営業日の10:00前後までは、通常の為替手数料を乗せたレートにさらに1.0075を乗じた夜間レート、銀行休業日の前営業日の17:00前後から翌銀行営業日の10:00前後までは、1.015を乗じた休日レートを適用する。

(※3)優遇プログラム Club S のステージによって異なり、プラチナステージで月3回まで無料。

(※4)優遇プログラム Club Sのステージによって異なり、プラチナステージで4銭/ドル。

(※5)送金先銀行や中継銀行による手数料が発生する場合がある。

(※6)サービスが指定する為替市場営業時間内かつ月75万円までの両替の場合。それ以外の場合は1〜2%の手数料がかかる。

千葉銀行の海外送金手数料

千葉銀行の海外送金手数料は以下の通りです。千葉銀行では電信送金と送金小切手をどちらも取り扱っています。電信送金とはSWIFTなどを利用して銀行同士がコミュニケーションをとって送金する方法です。送金小切手は、一部の銀行ではすでに新規発行受付を停止している送金方法で、小切手を受取人に送付することで、その受取人が近くの金融機関で送金額を受け取ることができるという仕組みです。

電信送金本人口座からの全額口座振替7,500円
上記以外8,000円
送金小切手8,000円

法人の場合はインターネットバンキングでも電信送金での海外送金を依頼可能であり、インターネットバンキング(Web-EB)を利用すれば送金手数料は3,500円となります。個人の場合はインターネットバンキングでは海外送金の依頼はできません。

しかし、海外送金の際にかかる手数料はこれだけではありません。特に見落としがちなのが為替レートに含まれる為替手数料です。これについて以下でもう少し詳しく見ていきましょう。

千葉銀行の国際送金のレート

千葉銀行の海外送金で適用される為替レートは、ミッドマーケットレートに為替手数料が上乗せされた、千葉銀行独自のレートとなっています。このような金融機関が顧客へ外貨を販売する時のための手数料込みのレートを一般にTTS(対顧客電信売相場)と呼びます。一方で手数料が含まれていない「実際のレート」をTTM(電信仲値相場)と呼びます。

実際のレートと千葉銀行の為替レートを自分で比較しないと、実際にどれだけの為替手数料が上乗せされているのかはっきりとは分かりません。そのため、気が付かぬところで思わぬコストがかかってしまう場合もあります。千葉銀行で海外送金する前には、必ず実際のレートと千葉銀行の為替レートを比較するようにしてみましょう。

千葉銀行では、米ドルの場合、店頭窓口や電話での取引の場合はTTMに1ドルあたり1円、加えた金額をTTSとしています。これは、日本の他の大手銀行の店頭窓口で送金依頼した場合と同様です。例えば、TTMが1ドル=150円の日にはTTSは1ドル=151円となっています。この1ドルあたり1円の差が為替手数料なのです。

TTMが1ドル=150円の日にアメリカの受取人に1,000ドル送りたい場合を考えてみましょう。TTMのレートのまま送金できれば150,000円の準備で済みます。しかし、千葉銀行での海外送金時には為替手数料が上乗せされたTTSレートが適用されるので、実際には151,000円が必要になります。この差額が「隠れた為替手数料」なのです。

一見少額なコストに見えますが、送金金額が大きいほど為替コストも目立ってくるので要注意です。特に米ドル以外で送金する場合は、このTTMとTTSの差がより開いていくので、為替コストによる手数料増加も無視できません。例えば、ユーロの場合、TTMとTTSの差は店頭窓口での取引では1ユーロあたり1.5円となっています。

千葉銀行の店頭窓口での取引における主な通貨の為替手数料は以下の通りです(いずれも片道で1通貨単位あたり)。

対象通貨為替手数料
米ドル1円
ユーロ1.5円
英ポンド4円
スイスフラン0.9円
オーストラリアドル2.5円
ニュージーランドドル2.55円

千葉銀行の海外送金のその他の手数料

リフティングチャージ

海外送金を取り扱う銀行の中には「リフティングチャージ」という手数料を設けているところもあります。これは海外送金の際に、通貨の両替を伴わない場合に発生する手数料です。入金した通貨と同じ通貨で送金されてしまうと、銀行は先述した両替で発生する「隠れた為替手数料」で稼ぐことができないので、その分を他の手数料として徴収しようとするものです。例えば、日本円で送金し、海外の相手先が日本円のままで受け取る場合、リフティングチャージが発生することがあります。

千葉銀行でも、同一通貨の送金時にはリフティングチャージが発生します。したがって、日本円で送金し、海外の相手先が日本円のままで受け取る場合、リフティングチャージが発生します。千葉銀行のリフティングチャージは、0.05%(ミニマム2,500円)です。

送金先銀行側でリフティングチャージが発生することもあります。例えば、千葉銀行の外貨預金口座に預けている米ドルをアメリカの銀行の相手先口座に米ドルで送金する場合、千葉銀行側ではリフティングチャージがかかるだけではなく、受け取るアメリカの銀行でも両替手数料を得られないという同様の理由で米ドルでの受け取り金額に対しリフティングチャージを課されることがあります。

キャッシュチャージ

外貨の現金で海外送金する場合は、リフティングチャージに替えて、キャッシュチャージが発生します。主な通貨の1通貨単位あたりのキャッシュチャージは以下の通りです(ミニマムチャージは1,500円です)。

通貨名チャージ通貨名チャージ
アメリカ・ドル3円ノルウェー・クローネ3円
イギリス・ポンド12円豪ドル11円
カナダ・ドル11円香港・ドル2円
スイス・フラン5円NZドル9円
シンガポール・ドル6円デンマーク・クローネ2円
ユーロ4円  

その他の手数料

為替手数料以外にかかる手数料はリフティングチャージだけではありません。中継銀行や送金相手先の銀行から手数料が請求され、その手数料分が減額されて相手の口座に送金が届くこともあります。

このような手数料について送金元銀行によっては「依頼人負担」(送金者負担)にすることが可能です。千葉銀行の場合、この「依頼人負担」が可能です。しかし、その場合は関係銀行手数料として2,500円を送金者が支払う必要があります。

千葉銀行の海外送金にかかる時間

千葉銀行で海外送金した場合に受取人の手元に着金するまでどれだけ時間がかかるかは、公式ホームページ上には明記されていません。千葉銀行に限らず、SWIFTを利用した海外送金においては、国や地域だけではなくタイミングによっても送金に必要な日数が異なることがあります。実際に送金に何日かかるは、日本の祝日だけでなく、受取銀行や中継銀行がある国・地域の祝日などにも影響されます。送金は余裕をもって行いましょう。

千葉銀行で海外送金する方法

個人が千葉銀行で海外送金する方法は、店頭窓口しかありません。法人の場合はインターネットバンキング(Web-EB)でも電信送金での海外送金を依頼可能です。以下では、個人が千葉銀行で海外送金する手順を詳しく見ていきましょう。

どの支店窓口で海外送金が可能?

千葉銀行の一部支店・出張所を除くほぼ全店の窓口で外貨送金を扱っていますが、市役所の中の出張所など一部の店舗では受け付けていないので気をつけましょう。

どんな書類が必要?

店頭窓口には以下のような書類を持っていきましょう。

1.本人確認書類

本人であることを確認できる公的証明書が必要なので、運転免許証、パスポートなどの本人確認書類を持参しましょう。外国人の場合は在留カードや特別永住者証明書を持っていきましょう。2020 年2 月 4 日以降に申請・交付された住所記入欄のないパスポートを本人確認書類として利用する場合は、現住所の記載があるもう 1 種類の本人確認書類も忘れずに持っていきましょう。

2.マイナンバー(個人番号)確認書類日本から海外送金をするためには事前にマイナンバーの届出が必要です。自分のマイナンバーを示せる以下のような書類を持っていきましょう。

  • 通知カード

  • 個人番号カード(有効期限内のもの)

  • 個人番号が記載された住民票の写し(発行日より6ヵ月以内のもの)

3.お届け印・通帳

お届け印は外国送金依頼書に押印するために必要です。捺印済の外国送金依頼書を持参しても手続きはできますが、外国送金依頼書兼告知書の記載内容に不備があった時に訂正印として必要となることもあるので念のため持参した方が安心です。

通帳が発行されていない口座の場合、通帳は不要です。 送金のための来店予定日直前に、他行より千葉銀行の支払口座へ資金を移動している場合、千葉銀行は資金の原資を確認する場合があるので、必要に応じてその資金を払出した銀行通帳等も持参しましょう。

4.取引の詳細を確認するための書類

送金資金の原資・送金目的・取引背景等、取引の詳細を確認できる書類を必要に応じて持っていきましょう。例えば、以下のような書類です。

送金資金の原資を示す書類:通帳、給与明細、契約書など

送金目的を示す書類:インボイス、請求書など

送金者と受取人との関係を示す書類:戸籍謄本、婚姻証明書、出生証明書など(送金先が親族の場合)

輸入代金、仲介貿易代金などを送金する場合は、商品の品目、原産地(国名)、船積地域(都市名)などの申告も必要になります。中古自動車・同部品等の輸出または仲介貿易に係る決済の場合、千葉銀行は請求書(インボイス)、船荷証券(B/L)、輸出許可証の 3 点を

提出を求めており、より厳格な確認をするとのことです。

5.外国送金依頼書

外国送金依頼書は店頭に備え付けのものもありますが、「外国送金事前ネット受付サービス」を利用すればインターネット上で外国送金依頼書を作成できます。事前にインターネット上で送金依頼書を作成することで窓口での手続きが簡単・スピーディーになるとのことです。ただし、このサービスを使ってもインターネット上で送金手続きが完了するわけではないので、必ず千葉銀行の店頭窓口に行く必要があります。

「外国送金事前ネット受付サービス」により入力した申込み内容の取扱い可能期間は、入力後2営業日~1か月後の応答日までです。店頭窓口に行く当日に記入することはできないので注意しましょう。一度作成した送金データは自身のデバイスに保存して繰り返し利用できます。

「外国送金事前ネット受付サービス」を利用してインターネット上で作成した外国送金依頼書は印刷して持っていきましょう。印刷できない場合は、「お申込番号」をメモして店頭窓口で伝えましょう。

送金申込みの際に必要になる情報は?

海外送金を申し込む際には、受取人の情報が必要になります。送金手続きをする前に、以下の項目を受取人に訪ねておきましょう。

1. 受取人・受取人取引銀行の情報

  • 受取人氏名

  • 受取人電話番号

  • 受取人住所:国名、都市名、州名(米国などの場合)、省名(中国などの場合)など

  • 受取人取引銀行:銀行名、支店名、所在地(国名・都市名・州名・省名)、口座番号など

2,特定の国・地域で必要となるコード

SWIFT BIC、IBAN、ABA No. など受取人の取引銀行・支店等を特定するコード(※)

※SWIFT BICとも呼ばれるSWIFTコードは世界共通の銀行の識別番号のことで個別の銀行(もしくは支店)ごとに付与されています。ヨーロッパや一部の中東の国々への送金する場合、受取口座の所在国・銀行・支店・口座番号を特定する国際標準コードであるIBANが必要です。

3.送金目的

具体的な送金目的を外国送金依頼書に記載しなければなりません。

輸入代金、仲介貿易代金などを送金する場合は、商品の品目、原産地(国名)、船積地域(都市名)などの申告も必要になります。上記の他、先述の通り、必要に応じて送金資金の原資・送金目的・取引背景等、取引の詳細を確認できる書類を用意しておきましょう。

千葉銀行で海外送金するメリットとデメリット

ここまで説明してきたように、千葉銀行での国際送金には、メリットとデメリットがあります。それぞれ把握した上で、他の銀行・サービスとも比較して自分に最適な送金方法かどうかを見極めましょう。

メリット

  • 比較的高額な送金ができる(限度額なし)

  • 千葉県内の多くの支店で送金できる

  • 外国送金依頼書をインターネット上で作成できる

デメリット

  • 送金手数料が高い

  • 為替手数料が不透明である

  • 送金先口座に着金するまでの時間が送金時には分からない

  • インターネット上で送金が完結しない

送金限度額と送金可能国・地域・通貨

送金限度額

千葉銀行の窓口で海外送金を申し込む場合、特に送金限度額はありません。ただし、送金額が 3000万円相当額を超える場合、取引内容により「支払または支払の受領に関する報告書」の提出が必要となる場合があります。これは外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づくものです。

このように千葉銀行では1回で比較的大きな金額の海外送金が可能です。Wiseなど金融機関以外が運営する新たな海外送金サービスでは、日本の資金決済法に準じて送金限度額は100万円となっていることが一般的ですが、銀行法に基づく金融機関である千葉銀行ではそれより大きな金額の送金が可能なわけです。しかし、手数料や手続きの煩雑さを考えると、大きな金額であってもWiseなどの新たな送金サービスで複数回に分けて送金した方が簡単かつ安価かつ簡単に送金できそうですね。

送金可能な通貨

千葉銀行では、個人・法人が送金可能な通貨は以下の通りです。

日本円・米ドル・ユーロ・英ポンド・カナダドル・スイスフラン・デンマーククローネ・ノルウェークローネ・香港ドル・豪ドル・ニュージーランドドル・シンガポールドル・

タイバーツ

日本円・米ドル以外の通貨は、原則その通貨を自国通貨とする国・地域への送金のみ可能です。法人に限り、人民元での送金も可能です。

法人に限ってですが、提携銀行(千葉銀行が外貨交換業務を委託している銀行)を介した以下の通貨での外貨送金も可能です。

台湾ドル・韓国ウォン・インドネシアルピア・ベトナムドン・フィリピンペソ・メキシコペソ・インドルピー

この場合、外貨交換業務の委託先である三井住友銀行が送金可否の判断を実施するため、千葉銀行での送金依頼受付後に送金が断られる可能性もあります。

千葉銀行で海外送金を受け取る

千葉銀行では、海外からの送金(被仕向送金)を受け取ることも可能です。千葉銀行で海外送金を受け取る際に必要な手数料や情報は以下の通りです。

千葉銀行で海外送金を受け取る際に必要な手数料

千葉銀行で海外送金を受け取る場合、個人名義(個人事業主を除く)の外貨預金へ入金する場合、被仕向送金手数料(海外からの送金を受け取るための手数料)やリフティングチャージはかかりません。海外への送金手数料はかなり高いのに、海外からの送金を受け取る手数料はかからないというのは意外ですね。

個人事業主や法人が海外送金を受け取る場合に必要な手数料は以下の通りです。

円建送金を、円預金で受け取る場合

被仕向送金手数料:1件あたり1,500円 かつ

リフティングチャージ:金額の0.05%(最低2,500円)

外貨建送金を、外貨預金で受け取る場合

被仕向送金手数料:1件あたり1,500円 かつ

リフティングチャージ:金額の0.05%(最低2,500円)

外貨建送金を、円預金で受け取る場合

被仕向送金手数料:1件あたり1,500円

(原則、入金日の公示TTBレートにて換算した円貨額を入金するので先述の「隠れた為替コスト」が発生する)

まとめると、上記のどのパターンでも被仕向送金手数料が発生します。また、千葉銀行内で両替が発生しない場合はリフティングチャージとして金額の0.05%(最低2,500円)を手数料として支払う必要があります。

例えば、個人が米国から4,000円の円建て送金を受け取る場合、被仕向送金手数料の1,500円に加えて、2,500円のリフティングチャージが発生します。たった4,000円の送金を受け取るのに、それと同じ金額の受取手数料(1,500円+2,500円=4,000円)を払わなければならないので、受け取れる金額は実質0円になってしまうのです。

個人名義(個人事業主を除く)の外貨預金へ入金する場合や千葉銀行内で両替が発生する場合はこのリフティングチャージを支払う必要はありませんが、実勢レートに手数料が上乗せされたレートで両替されるので、両替時にも実質的に手数料を支払っています。例えば、米ドルであれば 1 米ドルあたり 1 円、ユーロであれば 1 ユーロあたり 1.5円上乗せされています。

千葉銀行で海外送金を受け取る際に必要な情報

千葉銀行でスムーズに海外送金を受け取るためには、必ず以下の情報を事前に送金人に伝えておきましょう。

1.英語での受取人取引銀行名(BANK NAME)

CHIBA BANK, LTD., THE

2.スイフトコード(SWIFT CODE)/ビックコード(BIC CODE)

CHBAJPJT11ケタでの記入を求められた場合は「CHBAJPJTXXX」と記入します。

日本で外国送金を受け取る場合に必要なコードは、SWIFTコード(BICコード)のみです。海外の金融機関から日本国内へ送金する場合、AWB番号、Routing番号、ABA、IBAN、SORTなどは必要ありません。送金依頼銀行より上記のコードの入力を求められる場合は、送金依頼銀行へ日本へ送金時には上記コードが不要であると伝えましょう。

3.受取支店名(BRANCH NAME)・住所(BRANCH ADDRESS)

4.受取人口座番号(BENEFICIARY'S ACCOUNT NO.)

●●● ― ●●●●●●●

(店番号3ケタ ― 口座番号7ケタ)

店番号については千葉銀行公式サイトで調べることができます。

5.受取人名(BENEFICIARY NAME)

●●●●●

(受取口座名義をアルファベット表記で)

6. 受取人住所・電話番号

千葉銀行のカスタマーサポート

千葉銀行の海外送金でわからないことがあれば、千葉銀行のカスタマーサポートに問い合わせることが可能です。

ちばぎんテレフォンバンキングセンター(通話料無料)

0120-86-7889

※携帯からも利用可能

※海外からなどフリーダイヤルを利用できない場合:043-300-3270

受付時間/月~金9:00-21:00(千葉銀行休業日を除く)

まとめ

ここまで、千葉銀行の海外送金について、気になる手数料や送金手順、送金日数などを見てきました。千葉銀行は海外送金手数料は決して安くありませんが、千葉県内の多くの店舗で海外送金を取り扱っているのは嬉しい点です。

しかし、為替レートにどれだけの為替手数料が上乗せされているのかが分かりにくいのは困ったところです。千葉銀行の手数料が気になる人は、RevolutWiseなどの海外送金サービスを検討してみるのも良いでしょう。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

どちらも銀行に代わる新しい送金方法なので、手数料を大きく節約できるかもしれません。さらに銀行よりも短い送金日数での海外送金も可能かもしれません。WiseRevolutの違いについては、「WiseとRevolutを徹底比較!」という記事で詳しく解説しています。

また、西日本シティ銀行七十七銀行など、その他の地方銀行の海外送金に関する記事はガイド記事一覧からお探しいただけます。

千葉銀行の国際送金に関するよくある質問

最後に千葉銀行の海外送金についてよくある質問と答えをまとめました。

千葉銀行の海外送金にかかる手数料はいくら?

千葉銀行の海外送金手数料は本人口座からの全額を口座振替する場合は7,500円となります。

また、送金先によっては中継銀行手数料などが送金額から引かれる場合があります。また、千葉銀行が通貨の両替に適用する為替レートにも為替手数料が上乗せされています。

千葉銀行の海外送金にかかる時間は?

千葉銀行で海外送金した場合、受取人の手元に着金するまでの時間は実際に送金してみるまで分かりません。

千葉銀行の海外送金方法は?

個人の場合、千葉銀行では窓口から送金の申し込みができます。「外国送金事前ネット受付サービス」を利用すればインターネット上で外国送金依頼書を作成できます。

日本から海外への送金に税金はかかる?

日本は海外に資産を移動させることに対して税金を課していないので、日本から海外に送金することで何らかの税金が発生することはありません。また、海外送金のための手数料に対しては「外国為替業務に係る役務の提供」として消費税は非課税となります。

出典

サービス概要|外国送金 事前ネット受付サービス|千葉銀行

外国為替手数料|手数料一覧|千葉銀行

外国送金はどこでできますか。|千葉銀行

海外への送金・外貨建て送金 : 三井住友銀行

海外送金手数料-ゆうちょ銀行

国際送金が受取人に届くまでの日数は何日程度ですか。 | よくあるご質問 | 株式会社ゆうちょ銀行

海外送金シミュレーター|送金手数料|外国への送金なら楽天銀行

為替コスト | 外貨預金 | 資産運用 | 楽天銀行

外国送金 | 三菱UFJ銀行

外国為替相場一覧表:三菱UFJ銀行

対外発信およびご送金到着にかかわる制約事項 | 三菱UFJ銀行

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