池田泉州銀行の海外送金を徹底解説!
大阪府大阪市に本店を置き、関西地方を中心に展開する池田泉州銀行。お金にまつわるさまざまなサービスを提供しており、その中には電信送金による海外送金も含まれます。留学や仕事などで海外にいる家族や友人にお金を送るときに使えて便利ですね。
海外送金するとなると、手数料がどれくらいかかるのか、日数はどれくらい必要なのかといろいろ気になる人はいるでしょう。そこで今回の記事では、池田泉州銀行の海外送金について、手数料や必要な日数など詳しく見ていきます。他行との違いや、銀行に代わる新たな海外送金サービスであるWiseなどのサービスとも比較してきます。
池田泉州銀行の海外送金を比較
初めに、他の銀行及び海外銀行サービスとの比較です。アメリカにいる受取人に10万円を送金すると想定して、それぞれの手数料及び送金にかかる時間を表にまとめてみました。
ちなみに、銀行のサービスについてはオンラインやアプリを使って手続きした場合の手数料を掲載しています。WorldRemitやWise、Revolutなどのオンライン送金サービスとの違いをわかりやすくするためです。窓口や電話などで海外送金をする場合には手数料が違う場合がありますのでご注意ください。
なお、ここでの手数料は2024年5月6日14時時点のものです。
銀行・サービス | 送金手数料 | 為替手数料 | 中継銀行手数料(送金人負担の場合) | 合計手数料 | かかる時間 |
---|---|---|---|---|---|
池田泉州銀行 | 7,500円 | 1円/ドル | 2,500円 | 10,000円+為替手数料 | 最短2~3日 |
Wise | 879円 | 無料 | 無料 | 879円 | 送金時に確認 |
WorldRemit | 200円 | 送金時に確認 | 無料 | 200円+為替手数料 | 翌営業日 |
Revolut | 無料 | 無料(※1) | 非公表 | 無料+中継銀行手数料 | 送金時に確認 |
750円 | 25銭/ドル | 1,000円 | 1,750円+為替手数料 | 送金日+1営業日~5営業日程度 | |
三菱UFJ銀行 | 3,000円(※2) | 25銭/ドル | 受取人負担のみ | 3,000円+為替手数料 | 数日またはそれ以上の日数 |
三井住友銀行 | 3,500円(※3) | 50銭/ドル | 2,500円 | 6,000円+為替手数料 | 非公表 |
他行と比較すると、池田泉州銀行の海外送金手数料は10,000円~と高めに設定されています。実際に送金するときにはここに為替手数料が加わるのでさらに手数料は上がります。また、中継銀行手数料が2,500円に収まらなかったときには追加で支払いが必要になるため、手数料はさらに上がることも。
それに比べ、WiseやWorldRemitといったオンラインの海外送金サービスなら手数料は数百円で済みます。お得に海外送金したい場合には、こういったサービスを検討してみてもいいかもしれません。ちなみに、Revolutなら取引時間帯に気を付ければ送金手数料、為替手数料がかからずに海外送金ができますよ。また、海外送金にかかかる時間を比べてみても、オンラインの海外送金サービスの方がスムーズに送れることがあるようです。
池田泉州銀行の海外送金手数料
池田泉州銀行で海外送金するときには、下記の手数料が発生します。
送金手数料 | 7,500円 |
中継銀行手数料 | 2,500円 |
送金手数料は送金金額に関わらず一律で7,500円です。送金金額が大きくなるほどそれに対する手数料は割安になっていきますが、逆にいうと少額でも7,500円は必ず払わなければならないので、少し損に感じるかもしれませんね。
加えて、中継銀行手数料2,500円も必要です。中継銀行手数料とは、送金の過程で送金元と送金先の仲介役となった金融機関に支払う手数料のことです。面倒なことに、中継銀行手数料は実際に送金を終えるまで具体的な金額がわかりません。そのため、2,500円を超えることもあり、その場合には差額分をあとから支払う必要があります。逆に、2,500円未満の場合もありますが、差額分の返金はないので損をすることになってしまいます。なお、中継銀行手数料を受取人が負担する場合にはこの手数料は発生しません。
池田泉州銀行の海外送金の為替レート
そして、海外送金の際には為替レートにもよく注目する必要があります。通常、銀行などの金融機関は両替を伴う外貨取引に対しては独自の為替レートを設定しており、この中には手数料が含まれていることが一般的です。そのため、ミッドマーケットレート(実際の為替レート)よりも割高です。
例えば池田泉州銀行の場合は海外送金などを行う際の手数料を「TT幅」と呼び、アメリカドルの場合は1.0円に設定しています。ホームページには「この中には、当行の取引管理に係るコストや収益が含まれています。」と書かれているため、ミッドマーケットレートとは異なると解釈できます。そのため、実際に送金したい金額よりも多額のお金を用意する必要があります。
例えばアメリカに1,000ドル送るケースを考えてみましょう。ミッドマーケットレートが150円なら、本来は150,000円あればそれだけで済みます。しかし、池田泉州銀行のレートが+1円の151円で設定されていたとしたら、151,000円を準備しなければなりません。この差額1,000円が、為替手数料として金融機関の取り分になるのです。
加えて、最終的な取引価格については取引状況や市場状況に応じて変化する可能性があり、取引を終えるまで実際の取引価格はわかりません。そのため、想定以上にコストがかかってしまった、なんてこともありえます。
池田泉州銀行の海外送金のその他の手数料
池田泉州銀行の場合、円建送金や外貨預金による振替をすることもできます。後者の場合は池田泉州銀行で外貨預金を持っている必要があるので、海外送金を行うより前に口座開設や預金の手続きを済ませておきましょう。
ただし、その際には円為替手数料もしくは外貨取引手数料が発生します。どちらも送金金額の0.05%、最低でも2,500円です。例えば10万円を先方に送ろうと思ったら、5,000円の手数料が発生するということです。
また、オンラインで海外送金をする場合には「Web外国為替サービス」を利用することになりますが、これには月額利用料2,530円が必要です。
池田泉州銀行の海外送金にかかる時間
池田泉州銀行の海外送金にかかる時間は、「〇日以内」とはっきり決まっているわけではありません。海外との時差や決済制度の違いなどにより送金に必要な時間は変わってくるので、早くて2~3日、遅くて1週間かかることも。かかる時間が事前にはっきりとわからないので、ホームページには「期日が決まっている場合にはお早めに」と書かれています。ちなみに、参考までに各金融機関の海外送金にかかる時間を下記に記しておきます。
サービス名 | 所要時間 |
---|---|
Wise | 送金時に確認 |
WorldRemit | 翌営業日 |
Revolut | 送金時に確認 |
楽天銀行 | 送金日+1~5営業日 |
三菱UFJ銀行 | 数日~それ以上 |
三井住友銀行 | 非公表 |
池田泉州銀行で海外送金する方法
池田泉州銀行で送金する場合には窓口に行って手続きをする方法と、オンラインで手続きする方法との2種類があります。それぞれ下記で手順を確認していきましょう。
窓口で海外送金する方法
窓口での手続きの場合には、窓口で海外送金をしたい旨を伝えればそのあとの手順はスタッフが指南してくれるはずです。ちなみに、池田泉州銀行には「海外送金登録サービス」という制度があります。これは、定期的に同一内容を海外送金する方向けのサービスで、送金先情報など送金内容を登録しておけるものです。次回以降は銀行側がその登録した内容に基づいて取引を進めてくれるので非常にスムーズに手続きを終えられます。
なお、海外送金の際にはマイナンバーを告知する必要があります。マイナンバーカードもしくは通知カードなどのマイナンバーが確認できる書類と、本人確認書類を持って窓口へ行きましょう。
池田泉州銀行の海外送金の場合、取引に係るお金は口座から引き落としという形で支払われます。円貨、外貨ともに現金での海外送金の取り扱いはしていないので、窓口に現金を持って行って手続きをすることはできません。そのため、そもそも池田泉州銀行に口座を持っていないと海外送金は利用できないといえます。
そして、取り扱いしている通貨はアメリカドル、ユーロ、ポンド、人民元、韓国ウォンなどの主要通貨です。その他通貨に関しては窓口で確認してみてください。
オンラインで海外送金する方法
オンラインで手続きする場合には、まず「Web外国為替サービス」の申し込みが必要です。普段取引をしている支店に行くか、営業担当者に依頼して申し込みをしましょう。申し込みから利用開始までは2~3週間ですが、申し込みには審査があり、申込内容によっては利用ができないこともありますのでご留意ください。
無事審査が通り、サービスが利用できるようになるとオンラインのページ内にWeb外国為替サービスのメニューが表示されるようになります。その中から「仕向送金」を選び、下記の手順に沿って手続きを進めていきましょう。
依頼内容を指定、「内容確認」を押す
依頼内容を確認し「実行」を押す
提示されたレートを確認し「実行」を押す
以上です。なお、提示されたレートには有効時間があります。それを過ぎると取引は「取り止め」となり、再度依頼する必要があります。
送金申込みの際に必要になる情報は?
海外送金をするときには、受取人の情報が必要です。窓口に行く前に、下記の情報を確認しておきましょう。
・送金先国名
・受取人の口座名義
・受取人の口座番号
・受取人の住所、電話番号、メールアドレス
・送金先銀行の名称
・送金先銀行の住所
・送金先銀行のSWIFTコードもしくはIBAN
・送金目的
SWIFTコードとは各銀行に割り当てられている識別番号のことで、電信送金で海外にお金を送る場合には必ず必要になります。ヨーロッパではIBANと呼ばれる、銀行の識別番号と口座番号が組み合わせられた番号が使われることもあります。それぞれ独自のコードを持っているので、必ず事前に受取人に確認しておきましょう。
池田泉州銀行で海外送金するメリットとデメリット
池田泉州銀行の海外送金にはメリットもあればデメリットもあります。それぞれしっかり確認し、その上で自分に合っているかどうか検討してみましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
✅オンラインでも窓口でも手続きができる ✅アメリカドルなどの主要通貨が取引できる ✅オンラインの場合は1カ月先まで送金日の指定ができる | ❌手数料が高め ❌為替手数料、中継銀行手数料が不透明 ❌オンラインの場合は月額利用料金がかかる ❌送金完了まで時間がかかることがある |
窓口でもオンラインでも海外送金ができるので、自身の都合や好みに合わせて適切な方法が選べるのは大きなメリットといえます。一方で、デメリットのひとつとして海外送金に係る手数料が他のプロバイダーと比べると高めに設定されていることが挙げられます。例えば1ドル=150円のときに10万円をWeb外国為替サービスを使って海外送金しようと思ったら、下記の通り手数料だけで13,000円近くになってしまいます。
送金手数料:7,500円
中継銀行手数料:2,500円
Web外国為替サービス月額利用料:2,530円
為替手数料:約667円(10万円÷150=666.7ドル×1円)
合計12,897円
WiseやRevolutといったオンラインの海外送金サービスであれば、同じく10万円を送るのでも手数料が数百円で済むこともあります。それと比べると、手数料の高さはどうしても目立ってしまいますね。
送金限度額と送金可能国・地域・通貨
Web外国為替サービスを利用する場合、送れる通貨はアメリカドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、オーストラリアドル、香港ドル、タイバーツなど16種類に上ります。アジア、北米、ヨーロッパ、オセアニアの通貨が取引できるので、世界の各地に送金可能です。なお、取引する通貨によって受付時限が異なります。
送金限度額については特に言及がありませんが、金額によって受付時間が違います。いずれも締め切りは13時ですが、金額に応じて受付開始時間が異なるので、取引の前に確認しておきましょう。
池田泉州銀行で海外送金を受け取る
池田泉州銀行では、海外から送られてきた資金を受け取ること(被仕向送金)も可能です。外国の銀行からの円貨および外貨、国内の銀行からの外貨の送金を指定の口座で受け取れます。その際には手数料1,500円がかかります。ただし、手数料を送金人が負担する場合は不要です。
なお、円建送金を受け取る場合、もしくは自身が持っている池田泉州銀行の外貨預金口座に入金する場合にはさらに手数料がかかります。前者の場合は円為替手数料、後者の場合は外貨取引手数料が発生し、いずれも送金金額の0.05%です。
池田泉州銀行のSWIFTコード
池田泉州銀行のSWIFTコードは「BIKEJPJS」です。海外送金を受け取る際には、必ず先方にこのSWIFTコードを伝えるようにしましょう。
池田泉州銀行のカスタマーサポート
もし、海外送金に関してわからないことや不安なことがある場合には池田泉州銀行に直接問い合わせてみましょう。
・商品、サービスに関する問い合わせ
0120-041892(受付時間:平日9~17時)
チャットボット(受付時間24時間365日)
・Web外国為替サービスの利用に関する問い合わせ
0120-86-5950(受付時間:平日9~17時)
有人サービスは平日9~17時しか利用できませんが、チャットボットならいつでも問い合わせ可能です。急ぎの場合はチャットボットに問い合わせしてみてもいいでしょう。
まとめ
今回の記事では、池田泉州銀行の海外送金について詳しく見てきました。窓口及びオンラインでの取引が可能ですので、自分の使いやすい方法を選んで利用できて便利ですね。窓口ならスタッフにいろいろと教えてもらえるので、初めての方でも安心です。
一方で、海外送金に係る手数料が高いのは大きなデメリットといえます。送金手数料や中継銀行手数料に加え、オンラインの場合にはオンラインサービス利用料もかかります。頻繁に海外送金する人の場合には手数料だけで月に数万円かかってしまうことも。
もし、海外送金を定期的に予定しているのならWiseやRevolutといった海外送金サービスを検討してみてもいいかもしれません。手数料をなるべく抑えて海外送金ができ、かつ送金にかかる時間も従来の銀行での海外送金に比べ短く済む傾向にあります。代替案として、良い選択肢になるのではないでしょうか。
ソース
池田泉州銀行の海外送金に関してよくある質問
池田泉州銀行の海外送金にかかる手数料は送金手数料と中継銀行手数料、為替手数料、そしてWeb外国為替サービスを利用する場合には月額利用料がかかります。それぞれ金額は下記のとおりです。
送金手数料:7,500円 中継銀行手数料:2,500円 為替手数料:1ドル1円 Web外国為替サービス月額利用料:2,560円
海外送金にかかる時間は明確に決まっているわけではありません。取引する通貨、海外との時差、決済制度の違いなどにより必要な時間は変わります。早くて2~3日で完了することもあれば、遅い場合には1週間かかることもあります。
窓口での手続きと、オンラインでの手続きとができます。窓口の場合には必要な情報を事前に確認し、マイナンバーカードを持って近くの支店に行きましょう。オンラインで海外送金する場合には、まずWeb外国為替サービスの申し込みから始めます。
基本的に、海外に送金をしただけでは課税対象にはなりません。ただし、100万円を超える送金を行った場合には金融機関はそのことを税務署に報告する義務があります。そのため、仮にその他の税金の申告漏れなどがあった場合には課税される可能性はあります。