オーストラリア留学におすすめの銀行口座は?現地での口座作成方法も解説
移民が多く世界中からさまざまな人が訪れるオーストラリア。仕事や旅行だけでなく、留学のために訪れる人も多い国です。この記事を読んでいる人の中にも、オーストラリア留学を考えている人はいるのではないでしょうか。
長期滞在するとなると、現地でのお金の管理方法を考える必要があります。銀行口座の開設方法やお金の振り込み方法など、気になることはいろいろあるでしょう。そこで今回の記事では、オーストラリア留学で役立つ現地の銀行事情について詳しく解説していきます。
現地でのお金の管理や保有だけでなく、海外送金を考えている場合にはオンラインプロバイダーのWiseもおすすめです。銀行との違いを比べながら、Wiseについても合わせてお伝えしていきます。
オーストラリア留学中におすすめの銀行口座は?
ここではオーストラリアの大手銀行とWiseについて、それぞれの手数料などを細かく比較していきます。Wiseは海外送金などのサービスを提供しているオンラインプロバイダーで、銀行とは一線を画するものですがお金の管理や両替に非常に便利です。
銀行名 | ANZ | Commonwealth | Westpac | Wise |
---|---|---|---|---|
オーストラリア到着前の口座開設 | △(※1) | 〇(※4) | × | 〇 |
オンライン申し込み | △(※2) | △(※5) | △(※5) | 〇 |
口座開設手数料 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
口座維持費用 | 0~5ドル(※3) | 4ドル(※6) | 5ドル(※7) | 0円 |
解約費用 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
海外送金受け取り手数料 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
学生用アカウント | 〇 | 〇 | 〇 | × |
オーストラリアの多くの銀行ではオンラインでのアカウント開設申し込みを受け付けています。ただし、実際に使えるようにするには店舗へ行って必要書類を提示するなどの手続きが必要で、オンラインのみですべて完結するわけではありません。一方、Wiseであれば申し込みから利用まですべてオンラインでできます。
また、各銀行では学生用アカウントの開設も可能です。銀行によって年齢の規定があるなど若干の違いがあるので詳細は銀行ごとに確認しましょう。Wiseに関しては学生向けのサービスは特段設けられておらず、すべてのユーザーが同じようにサービスを利用できます。
オーストラリアの銀行を開くのに必要な書類
オーストラリアの大手銀行で口座開設するには、下記の書類が必要です。
・パスポートなどの身分証明書
・オーストラリアでの住所
・オーストラリアの携帯電話番号
・納税者番号
厳密にいうと各銀行によって求められる書類は銀行によって異なります。例えばANZではオーストラリアの納税者番号もしくは自国のそれに類するものを提示する必要がありますが、Westpacの場合は納税者番号の提示は義務ではありません。また、ANZで求められる身分証明書はひとつですが、Westpacの場合は2種類提示する必要があります。詳しくは自分の開く予定の銀行に問い合わせてみましょう。
住所に関しては、申告だけでなく居住証明書が求められることが一般的です。居住証明書とは自分の住んでいる場所の住所と自分の名前が記載された郵便物を指します。例えば公共料金の請求書などがこれに当たります。留学生の場合は学校から届いた手紙も証明書として活用可能です。
オーストラリア到着前に銀行口座は開ける?
オンラインで口座開設の申し込みができる銀行はありますが、開設の条件として「オーストラリアに住んでいること」や「オーストラリアでの住所があること」が挙げられていることが多いです。現地での滞在先が決まっていなかったり、居住住所を証明する書類がなかったりする場合には申し込みはなかなか難しいでしょう。
Wiseならオンラインで簡単申し込み!
オーストラリアに到着してすぐだと、居住証明書の準備はなかなか難しいかもしれません。シェアハウスの場合にはオーナーが公共料金の支払いをしていることも多く、自分宛の郵便物を受け取るまでには時間がかかるでしょう。そうなると銀行口座開設にも時間がかかってしまいます。
それに対し、Wiseならマイナンバーカードを使ってWiseのホームページやスマートフォンアプリから申し込みが可能です。厳密にいうと必要なのは写真付き身分証明書とマイナンバーが確認できる書類ですが、マイナンバーカードはどちらの役割も果たせるので1枚で用が済みます。もしマイナンバーカードを持っていない場合には、マイナンバー通知書などを準備しましょう。ただし、これは日本に住んでいるうちにWiseアカウントを開設する場合に限ります。日本以外の国に住んでいる人の場合はマイナンバーカードの登録は不要です。
Wiseで対応している通貨は40種類以上、利用可能な国や地域は160以上にもなります。オーストラリアドルの場合は両替や保有だけでなく現地の銀行情報の取得も可能です。
留学生がオーストラリアで開ける銀行口座の種類
オーストラリアで留学生が開ける銀行口座は主に下記の3つです。
Everyday account(普通預金口座)
Saving account(定期預金口座)
Student account(学生用口座)
普通預金口座は送金や買い物など日常使いに便利で、定期預金は一定の利率がつきます。そして、学生の場合は学生用口座の開設も可能です。
日本人がオーストラリアの銀行口座を開くには
オーストラリアの銀行口座を開くには、先述した必要書類を持って銀行の支店へ行き手続きを行うのが一般的な方法です。窓口は混みあっていることも多いので、事前にオンラインで予約しておくことをおすすめします。
支店での申し込み手続き自体は必要書類と情報がそろえば20~30分程度で済みます。手続きが完了したら口座情報が知らされ、口座が使えるようになります。
留学生がオーストラリアで銀行口座を開く際に知っておくべきこと
他の国の場合、銀行口座開設のプロセスや必要書類が外国人と地元民の場合で多少異なる場合があります。例えば韓国では外国人が銀行口座開設をする際には「Alien Resident Card」(在留カードのようなもの)の提出が必要で、これは地元民には求められないものです。また、銀行口座の種類も外国人用にデザインされたものが多いです。
それに対し、オーストラリアの場合は外国人であっても銀行口座開設に必要な書類や手続きは基本的には地元民と変わりません。また、使えるサービスも外国人であっても特に制限はありません。
銀行口座の選び方
送金や給与の受け取りといった日常使いの目的であれば、Everyday accountがあれば十分です。学生用口座もEveryday accountと同じように使えるところが多いので、そちらでも用が済みます。学生用口座とそうでない口座の違いについては、各銀行でサービス内容が少しずつ違ってくるので、よく比較して使いやすい方を選ぶようにしましょう。
銀行を選ぶときには、特に強いこだわりがない限りは自宅から一番近い銀行を選ぶことをおすすめします。オーストラリアは車社会であり、車がないと街に出るにも時間がかかることがあります。シドニーやメルボルンといった大都市であれば街中に各銀行の支店がありますが、留学の場合は行き先が必ずしもそういった大都市とは限りません。銀行に足を運ばなければならなくなったとき、近くに支店がないと苦労します。
基本的に大手銀行であれば、提供しているサービスにそれほど大きな違いはありません。自分がアクセスしやすいところの中から選んでみてはいかがでしょうか。
留学生におすすめの銀行
ここではオーストラリア留学におすすめの銀行をご紹介します。
ANZ
ANZとはthe Australia and New Zealand Banking Group Limitedの略で、ANZはニュージーランドでも広く展開しています。オセアニア地域だけでなくアジアにも展開しており、アジア・オセアニア地域の「regional bank」として存在感を放っています。
普通預金、定期預金、また学生用口座の開設が可能、申し込みはオンラインもしくは店舗でできます。口座開設の際には身分証明書、居住証明書、納税者番号、オーストラリアの携帯電話番号を準備していきましょう。
Commonwealth
1912年創業という古い歴史を持つCommonwealthは1700万人以上の顧客を抱えるメガバンクです。オーストラリア以外にもアジア、ヨーロッパ、北アメリカに進出しています。個人口座はもちろん、ビジネス向けのサービスも充実している銀行です。
Commonwealthでは普通預金、定期預金、学生用口座の開設ができ、オーストラリア到着の14日前から手続き可能です。ただし、オーストラリア到着後20日以内に店舗へ行き身分証明書の確認をしてもらう必要があります。身分証明書の確認が済んだらサービスが使えるようになります。
Westpac
Westpacはオーストラリアで最初に設立された老舗銀行で、オーストラリアだけでなくニュージーランドでも広く利用されています。また、シンガポールや香港、中国といったアジア地域でも一般銀行業務を行っています。
他の銀行と同様に、普通預金と定期預金、学生用口座の開設が可能です。オンラインでも店舗でも申し込みができます。ただし、アカウントの有効化には店舗へ訪れ本人確認をする必要があります。申し込みの際には携帯電話番号、身分証明書2種類が必要です。また、納税者番号がある場合にはそれも提示します。
オーストラリアへの海外送金にはWiseがおすすめ!
留学で長期滞在する場合、日本からオーストラリアへの海外送金を検討している人も多いでしょう。学費や生活費などを合わせるとなかなか大きな金額になりますから、現金で持ち込むのではなく口座への送金を考えている人もいるはず。そんな人にはWiseの海外送金がおすすめです。
銀行での海外送金の場合、基本的にはSWIFT送金を使った送金を行います。SWIFT送金とは世界中の銀行同士をつなぐネットワークを介した送金システムで、各銀行の「SWIFTコード」を使って銀行窓口で送金手続きを行います。送金元と送金先の間でいくつかの銀行を挟むのが一般的なので、そこで中継銀行手数料が発生します。そのため、手数料は高くなりがちです。また、送金先にお金が届くまでには時間がかかることがあります。
それに対し、Wiseの海外送金はWiseが所有する各国の銀行口座を使って取引をするため、中継銀行手数料は原則発生しません。また、Wiseは両替の際に「ミッドマーケットレート」を採用しています。通常、銀行などの金融機関が外貨両替を行う際には独自に設定した為替レートを利用します。これには手数料などが含まれていることが一般的で、実際の為替レートよりも割高なことがほとんどです。一方、Wiseの採用している「ミッドマーケットレート」は実際の為替レートであり、隠れたコストで損をすることがありません。
留学生がオーストラリアで銀行口座を開くメリットとデメリット
メリット
・デビットカードが持てる
・給与受け取りや公共料金の支払いに使える
・銀行によっては高金利での定期預金が可能
デメリット
・日本語対応の銀行は少ない
・留学を終えるときに解約手続きが必要になる
・窓口での申し込み手続きを求める銀行が多い
オーストラリアはキャッシュレスが非常に進んでおり、スーパーや小売店などではカードでの支払いが一般的です。銀行のデビットカードを持っていれば日常的な買い物に非常に便利です。また、アルバイトの給与受け取りや家賃の支払いなどに銀行口座が使えるので、日常生活をよりスムーズに送れるようになります。
一方、オンラインで手続きが完結しない、留学を終えるときには口座解約手続きが必要になるなどデメリットがあるのも否めません。
まとめ
今回の記事ではオーストラリアでの銀行口座開設方法、留学生におすすめな銀行などを細かくみてきました。大手銀行の中にはオーストラリア到着前から申し込みを受け付けているところもあり、渡豪直後からスムーズに現地での生活が始められるよう準備ができます。ただし、アカウントを使えるようにするには店舗での本人確認などの手続きを必要とする場合が多く、オンラインのみで完結させるのは難しいです。
オーストラリアドルの保有や両替、送金などを考えている人はWiseのようなオンラインプロバイダーもおすすめです。申し込みからサービス利用まですべてオンラインで可能、送金の際には可能な限り低コストで手続きができお得です。オーストラリア留学をする際には、現地の銀行口座開設と合わせて検討してみてくださいね。
ソース
FAQ:
外国人でもオーストラリアの銀行口座は開けますが、申し込みの際にオーストラリアの居住証明書が求められます。そのため、非居住者が銀行口座を開くことはできません。
大手銀行の中にはオンラインでの銀行口座開設申し込みができるところもあります。ただし、実際にアカウントを使えるようにするには店舗での本人確認などの手続きを必要とするところがほとんどです。
各銀行のホームページ、もしくはアプリから申し込みをします。ただし、銀行によってはオーストラリアのアプリストアのみでアプリダウンロードが可能な場合もあります。その場合にはスマートフォンの地域設定を変えなければなりません。
Commonwealthなどオーストラリア到着前でも申し込みができる銀行はあります。ただし、その場合も到着後に銀行の店舗を訪れて有効化手続きをしなければなりません。