アメリカ留学におすすめの銀行口座は?現地での口座作成方法も解説
英語圏のひとつとして、留学生に人気のアメリカ。この記事を読んでいる人の中にも、実際にアメリカ留学を予定している人はいるでしょう。長期留学することになった場合、お金の管理方法や現地銀行の口座開設方法や開設のために必要な書類など、知っておくべきことが沢山あります。
今回の記事では、アメリカ留学で役立つ現地の銀行情報について詳しく解説していきます。留学生におすすめのアメリカの銀行もご紹介するので、これからアメリカ留学を予定している人にはきっと役立つ記事になるでしょう。
アメリカの銀行口座への海外送金を考えている場合には、オンラインサービスのWiseもおすすめです。銀行との違いを比べながら、Wiseについても合わせてお伝えしていきます。
アメリカ留学中におすすめの銀行口座は?
初めに、アメリカの大手銀行とWiseについてそれぞれの手数料などを細かく比べていきまます。Wiseは海外送金などのサービスを提供しているオンラインプロバイダーで、銀行とは一線を画するものですがアメリカ留学中のお金の管理や両替に非常に便利です。
銀行名 | U.S. Bank | Bank of America | JP Morgan Chase Bank | Wells Fargo Bank | Wise |
---|---|---|---|---|---|
アメリカ到着前の口座開設 | × | × | × | × | 〇 |
オンライン申し込み | △(※1) | × | △(※1) | △(※1) | 〇 |
口座開設手数料 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
口座維持費用 | 6.95ドル(※2) | 25歳以下は無料 | 4.95ドル~(※2) | 10ドル(※2) | 0円 |
解約費用 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
海外送金受け取り手数料 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 0円 |
学生用アカウント | 〇 | × | 〇 | × | × |
アメリカの銀行では、オンラインでの申し込みの場合には「Social Security Number(SSN)」を必要とするところが多いです。SSNとはアメリカの社会保障番号で、通常アメリカ国籍の人は出生と同時に付与されます。あとからでも申請はできますが、留学や就労目的で渡米する場合にはアメリカ国外での申請はできません。また、SSNを必要とせずとも、アメリカの電話番号や住所を必要とする銀行が多く、アメリカ到着前にオンラインでアカウント開設の申し込みをするのは難しいと言わざるをえません。
それに対し、Wiseであれば申し込みから利用までオンラインですべて完結します。Wiseには学生用の機能やサービスは特に設けられておらず、すべてのユーザーが同じサービスを利用できます。
また、口座開設費用に関しては特に言及はないものの、開設の際に一定額の預け入れが必要な銀行もあります。そのため、開設の際にはいくらか現金を持っていく必要があることも。
アメリカで銀行口座を開くのに必要な書類
アメリカの銀行で口座開設するには、通常下記の書類が必要です。
・写真付き身分証明書2種類(パスポート、学生証など)
・居住証明書
・納税者番号(通知されている場合)
大手銀行での口座開設には、通常2種類の身分証明書が求められます。銀行によってどの身分証を有効とするかは異なるので、詳しくは各銀行のホームページなどでチェックしましょう。居住証明書とは自分の住所と自分の名前が記載された郵便物のことをいいます。例えば公共料金の請求書などです。留学生の場合は学校から届いた手紙も証明書として活用できるでしょう。
アメリカに行く前に銀行口座は開ける?
アメリカ国籍でない場合、口座開設には店舗窓口での手続きが求められることがほとんどです。「オンラインで手続き可能」とホームページなどに案内があることもありますが、これはアメリカに住所を持つアメリカ国籍の方を対象にしていることが多く、留学生は対象外です。
Wiseならオンラインで簡単申し込み!
アメリカに到着してすぐだと、居住証明書の準備はなかなか難しいかもしれません。学生寮やシェアハウスに済む場合には自分宛てに公共料金の請求書が届かないこともあり、自分宛ての郵便物がなかなか届かないこともあるでしょう。
それに対し、Wiseなら写真付き身分証明書とマイナンバーが確認できる書類があれば申し込み可能です。これらの書類を準備して、Wiseのホームページやアプリ上から申し込み手続きができます。ただし、これは日本在住の人がアカウント開設をするときに限ります。国外在住の場合はマイナンバーカードの登録は必要ありません。
Wiseで対応している通貨は40種類以上、利用可能な国や地域は160以上にもなります。アメリカドルの場合は両替や保有だけでなく現地の銀行情報の取得も可能です。
留学生が開ける銀行口座の種類
アメリカで留学生が開ける銀行口座は主に下記の2つです。
・checking account(普通預金口座)
・saving account(定期預金口座)
普通預金口座は家賃の支払いや飲食店や小売店での支払いなど、日常的な利用に向いています。一方、長期滞在する場合には定期預金口座にお金を入れておけば一定の利息がつきます。
日本人留学生がアメリカで銀行口座を開くには
上述の通り、留学生がオンラインで銀行口座を開くのは難しいです。そのため、店舗へ行って申し込み手続きをすることになります。各銀行のホームページで必要書類を確認して、書類の準備ができたら店舗へと向かいましょう。銀行窓口は混みあうことも多いので、事前にオンラインで予約してからいくことをおすすめします。
日本人留学生がアメリカで銀行口座を開く前に知っておくべきこと
ここまでご説明した通り、必要書類は銀行ごとに異なります。SSNの提示を求める銀行もあればそうでない銀行もあり、事前によく確認すべきといえます。求められる書類の種類によっては準備がなかなか難しいものもあるでしょう。自分の状況と照らし合わせて、どこの銀行なら開きやすいのかを早めにチェックしておくことをおすすめします。
また、銀行によっては最初に預け入れる金額の下限が決められているところもあります。例えばWells Fargo Bankの場合checking accountを開くときには25ドルが必要です。銀行によって、また口座の種類によって変わるので詳しくは各銀行のホームページで確認しましょう。
銀行口座の種類はどうやって選ぶ?
送金や日々の支払いといった日常使いだけを目的としているのであれば、checking accountがあれば事足ります。一方、留学が長期に渡る場合には定期預金も視野に入るでしょう。
また、銀行を選ぶときには口座維持費など係る手数料を比較して選んでみてはいかがでしょうか。口座維持費が無料になる条件も銀行によって異なるので、一番お得に使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
日本人留学生におすすめなアメリカの銀行
この段落ではアメリカ留学におすすめの銀行をご紹介します。
U.S. Bank
U.S. Bankは1863年、当時のリンカーン大統領政権が全国銀行免許を承認したことからその歴史が始まりました。以来、「銀行の資本は虚構ではなく現実であるべき」というモットーに基づき、顧客との信頼を構築しながらサービスを展開してきました。
U.S.Bankでは普通預金、定期預金、24歳以下向けの学生用口座が作れます。オンラインで口座開設するにはSSNが必要になりますので、持っていない場合には直接店舗へ行って手続きをしましょう。申し込みにはパスポートなどの公的な身分証明書が求められます。その際にSSNを含む個人情報の提示が求められますが、留学生とそうでない場合に違いがあるのかはホームページには明示されていません。詳しくは銀行に直接問い合わせる必要があります。
Bank of America
Bank of Americaは240年の歴史を誇る大手銀行で、個人向け口座から企業向けサービスまで実にさまざまな商品を展開しています。預金口座以外にも投資用口座や住宅ローンなどがあり、クライアントが抱えるお金にまつわる種々の悩みの解決を目指しています。
留学生がBank of Americaで口座開設するなら、Checking accountがおすすめです。口座に紐づけられたデビットカードが発行され、日常的な支払いに活用できます。また、家賃や公共料金の支払いなどに使えて便利です。
口座開設には2種類の写真付き身分証明書と居住証明書を持って店舗を訪れる必要があります。窓口で開設手続きを行えばサービスが使えるようになります。
JP Morgan Chase Bank
JP Morgan Chase Bankは世界で最も古く、また最もよく知られている金融機関のひとつです。1799年にニューヨークでサービスを始めて以来、さまざまな前身期間を経て現在の会社を形成していきました。普通預金、定期預金はもちろんのこと、投資商品などさまざまなサービスを提供しています。24歳以下向けの学生用口座もあります。
銀行口座を開くには、オンラインの場合はSSNと身分証明書が必要です。窓口での手続きの場合については特に言及がないので、詳細は銀行に聞いてみましょう。
アメリカに海外送金するのに便利なサービス
長期留学となると、必要な資金は相当な金額になります。そのため、現金を持っていくのではなく日本からアメリカへ海外送金を考えている人も多いでしょう。その場合にはお得に取引できるWiseの海外送金がおすすめです。
銀行での海外送金は基本的に「SWIFT送金」が行われます。SWIFTとは世界中の銀行同士を繋ぐネットワークのことで、各銀行には「SWIFTコード」が割り当てられています。SWIFT送金とはこのコードを使った海外送金のことです。このシステムでは送金先にお金が届けられるまで複数の銀行を介するのが一般的です。銀行ごとに中継銀行手数料が発生するため、どうしても手数料は高くなりがちです。
それに対し、Wiseの海外送金はWiseが所有する各国の銀行口座を使って取引をするシステムです。国内送金システムを活用して海外送金を行うので、中継銀行手数料は原則発生しません。また、Wiseは両替の際に「ミッドマーケットレート」を採用しています。銀行などの金融機関が外貨両替を行う際には通常は独自に設定した為替レートが適用され、これには手数料などが含まれています。そのため、実際の為替レートよりも割高なことがほとんどです。一方、Wiseの採用している「ミッドマーケットレート」は実際の為替レートであり、隠れたコストで損をすることがありません。
アメリカで銀行口座を開くメリットとデメリット
メリット
・家賃や買い物など日常的な支払いに便利
・デビットカードが持てる
・定期預金もできる
デメリット
・日本語対応の銀行は少ない
・留学を終えるときに解約手続きが必要になる
・口座維持手数料が発生することがある
・オンラインでの申し込みは難しい
銀行口座がひとつあれば、家賃の支払いや学費の支払いなど、多額の現金を取り扱うのに非常に便利です。また、銀行口座を開くとデビットカードも発行されるので、スーパーなどでの買い物にも使いやすいです。一方、留学生の場合はオンラインでの口座開設は難しく、窓口に行って手続きをする必要があります。日本語対応の銀行は少なく、英語力がないと苦労するかもしれません。
まとめ
今回の記事ではアメリカでの銀行口座開設方法や留学生におすすめな銀行などを詳しく見てきました。留学生の場合はオンラインでの口座開設申し込みはできず、従って渡米前に銀行口座を開くのも難しいと言わざるをえません。また、開設の際に必要な書類も留学生と現地の人とで違いがあるのか、明確に言及されていない銀行が多いので申し込みの際にきちんと確認する必要があります。
アメリカドルの保有や両替、送金を考えているなら、Wiseのようなオンラインプロバイダーも選択肢のひとつです。申し込みからサービスの利用まですべてオンラインででき、送金の際には可能な限り低コストで手続きができます。アメリカ以外でも世界中で広く利用できるため、留学後もアカウント解約の必要がありません。留学だけでなく海外旅行にも活用できるので、持っていて損はないのではないでしょうか。
ソース
Student Bank Accounts for International Students at Bank of America
What you need to open a checking account | Apply online | U.S. Bank).
Student Bank Accounts for International Students at Bank of America
FAQ:アメリカ留学におすすめの銀行口座は?
申し込みの際にはアメリカの住所や電話番号が求められることがほとんどです。そのため、非居住者が銀行口座を開くのは難しいでしょう。
口座を開く際に最低預け入れ金額を設定している銀行もあります。ホームページなどで確認して、必要な場合は必ず持っていくようにしましょう。
SSNを持っている場合にはオンラインでも開けることが多いですが、そうでない場合には窓口に行く必要があります。
SSNを持っていないとオンラインでの開設ができないこと、SSNは渡米前に取得することはできないことを踏まえると、渡米前の銀行口座開設は難しいと言わざるを得ません。