【2024版最新】オーストラリアで銀行口座を開くには?必要書類や手順をご紹介!!
この記事では、オーストラリアで銀行口座を開くときの手順について解説していきます。必要な書類、手数料などを細かく見ていくので、オーストラリアでの銀行口座開設を検討している人はぜひ参考にしてみてください。また、日本からオーストラリアへ海外送金する際に便利なWiseやRevoultといった送金サービスもご紹介しています。Wiseの場合、送金だけでなくオーストラリアの銀行口座取得もできるので、非常に使いやすくなっています。
オーストラリアで銀行口座を開設する際に必要となる書類
オーストラリアで新たに銀行口座を開くときには、下記情報の提出が求められます。
・身分証明書
・オーストラリアでの住所
・納税者番号
・オーストラリアの携帯電話番号
身分証明書はパスポートがあれば十分です。オーストラリアでの住所については、自分の名前と住所が印刷された郵便物が必要です。納税者番号は、オーストラリアですでにTax File Number(TFN)を取得済みであれば、その番号が通知される際に届くAustralian Taxation Office(ATO)からの通知書類を持って行きましょう。TFNを取得していない場合には、日本での税務情報が必要となります。
ただし、必要書類は銀行によって異なります。そのため、申し込みを検討している銀行ごとに確認する必要があるといえるでしょう。
面倒な事務処理を省くには?新たなオンラインサービスが便利!
オーストラリアに着いてすぐの場合は居住証明の準備はなかなか難しいかもしれません。しかし、お金の管理のために一刻も早く口座を開きたい!という場合にはWiseやRevolutといったサービスのアカウント開設もぜひ選択肢に入れてみてください。
Wise、Revolutはインターネット上で利用できるサービスで、送金や多通貨口座のサービスを提供しています。Wiseは160ヶ国40通貨に対応しており、資金の保有や両替、送金、受取が可能です。オーストラリアドルも対応しており、Wiseを通して現地の口座番号を取得できます。
一方、Revolutは150ヶ国以上、30以上の通貨に対応しており、対応通貨の中にはオーストラリアドルも含まれます。Revolutについてはレビュー記事でも詳しく解説しています。
非居住者が銀行口座を開くには?
多くの銀行はオンラインでの口座開設申し込みを受け付けています。そのため、オーストラリアに住んでいなくても申し込み手続きは可能です。ただし、申し込み時にオーストラリアで滞在する予定の住所を知らせる必要があり、オーストラリア入国後に必要書類を持って店舗へ行って手続きをしないとその口座が使えるようになりません。ですので、オーストラリアへ移住する予定のない人が銀行口座を持つことはできないといえます。
オーストラリアで銀行口座を開くのに必要なステップ
オーストラリアでの銀行口座開設には
・店舗での申し込み
・オンラインでの申し込み
の2つの方法があります。店舗で申し込む場合には必要書類を持って、口座を開きたい銀行の店舗に行きましょう。混んでいることもあるので、事前に来店予約をしておいた方が得策です。予約はオンラインもしくは電話で受け付けています。
オンラインで申し込みする場合には、各銀行のホームページから手続きが可能です。ウェブ上の案内に沿って入力を進めていくだけで申し込みは完了します。
パスポートだけでオーストラリアの銀行口座は開ける?
パスポートだけで口座開設を申し込める銀行もあります。例えばオーストラリアのメガバンクのひとつ、Commonwealth銀行の場合はオンラインでの申し込み時には居住証明の提出は必要ありません。オーストラリア到着時の滞在場所を明らかにしておく必要はありますが、それに関する書類は求められないのです。
ただし、ビザ情報の入力が必要だったり、口座開設後20日以内に店舗へ行って手続きをする必要があったり、いろいろと条件はあります。そのため、パスポートのみで銀行口座を開くのは難しいと言わざるをえないでしょう。
非居住者に最適な口座は?
ここではオーストラリアの主要銀行の手数料や開設方法について比べていきます。なお、比較対象は「transaction account」です。参考までに、WiseやRevolutといったオンラインサービスとも比較しています。
Service | Wise | Revolut | Commonwealth | ANZ |
---|---|---|---|---|
日本円とオーストラリアドルの取り扱い | 〇 | 〇 | 〇(※1) | 〇(※1) |
オーストラリア到着前の口座開設 | 〇 | 〇 | 〇(※2) | 〇(※2) |
オンライン申し込み | 〇 | 〇 | 〇(※2) | 〇(※2) |
開設手数料 | 0円 | 0円 | 記載なし | 記載なし |
維持費 | 0円 | プランに応じて変わる(※3) | 月額4ドル(※4) | 月額5ドル(※4) |
海外送金 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
解約費用 | 0円 | 発生する可能性あり | 記載なし | 記載なし |
Commonwealth、ANZ共に毎月維持費がかかります。毎月4~5ドルですが、毎月のことなので長い目で見ればやがて大きな出費になってしまうでしょう。また、オンラインでの申し込みにもいくつか条件があります。
一方、WiseやRevolutといったサービスならすべてオンラインで完結して便利です。維持費についてはプランによって変わりますが、無料で使えるプランもあります。
WiseとRevolutの違いについては「WiseとRevolutを徹底比較!」という記事で詳しく解説しています。
(※1)外貨両替のみ取り扱い。円による資金保有はできない。
(※2)口座開設申し込みはオンラインで可能だが、有効化には店舗での手続きが必要。
(※3)スタンダードプランは月額無料、プレミアムは980円、メタルは1,980円。
(※4)一定の条件下で無料。
オーストラリアではなぜ銀行口座が必要になる?
銀行口座の開設にはいろいろ手順があり、正直面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、現地に住むのであれば銀行口座がないと何かと不便です。例えば給料の支払いを銀行振込で行う雇用主は非常に多いです。仕事を始めるときには、雇用主から口座情報を求められるのは予期しておくべきといえます。
また、オーストラリアはキャッシュレス文化が非常に進んでいます。2022年の調査によれば、消費者決済に占める現金の割合はなんとわずか13%、多くの人がキャッシュレス決済を選んでいることがわかります。そのため、店によっては現金決済に対応していないところも。クレジットカードやデビットカードを持っていた方が便利といえますが、そのためには銀行口座の開設が必須です。もちろん、日本のカードを使うこともできますが、海外手数料がかかってしまうため余計な出費が増えてしまいます。節約を考えたら、オーストラリアのカードを持っていた方がベターでしょう。
オーストラリアで銀行口座を開くメリットとデメリット
オーストラリアでの銀行口座開設には、メリットとデメリットがあります。
メリット
・現地での買い物に便利
・雇用主や友人などとのお金のやりとりに使える
・日本への送金が可能
デメリット
・申し込み時に店舗に行かなければならないことが多い
・英語に慣れていないと面倒
・毎月の維持費が発生することがある
オーストラリアに到着する前に銀行口座は開ける?
ほとんどの銀行では、口座開設時に居住証明書類が求められます。そのため、オーストラリアに来る前に口座の開設をするのはなかなか難しいのが現状です。
オンラインで銀行口座は開ける?
先述の通り、オーストラリアに到着する前でもオンラインで開ける銀行口座はあります。しかし、到着後すぐに店舗へ足を運ぶ必要があるなど何かと条件があります。もし、渡豪前にオーストラリアドルの資金管理がしたい場合にはWiseやRevolutといった多通貨の取り扱いができるオンラインサービスの利用もおすすめです。
オーストラリアで銀行口座を開くのに要する時間
オンラインでの申し込みの場合、口座開設の手続き自体は数分もあれば終わります。しかし、口座を使えるようにするためには店舗へ行って書類の確認などが必要になります。そのため、実際にその銀行口座を使い始めるにはもう少し時間が必要です。
オーストラリアの銀行口座にはどんな種類がある?
一般的に、オーストラリアの銀行口座は「transaction account」と「saving account」に分けられます。前者は日常的な銀行取引によく使われる口座で、給料の振込口座に指定する人も多く、「everyday account」「current account」などと呼ばれることもあります。対して、後者は貯蓄用です。銀行ごとに利率が設定されており、お金を入れておくことでいずれ利息がつく仕様です。
オーストラリアの銀行口座の選び方
上述のように、オーストラリアの銀行ではいくつかの口座が選べますので、自身の用途に合わせて選びましょう。例えば留学など、滞在期間が限られていて貯蓄の意図がないのであればtransaction accountが適切といえます。また、詳しくは後述しますが口座によっては保持するのに手数料が発生することもあります。そういった事務上の違いから口座を選ぶのも良いでしょう。
いろいろ種類があって面倒だ、という人はWiseやRevoultといったサービスもおすすめです。ひとつのアカウントで複数の通貨の管理ができ、オーストラリアドルの保有もできます。
オーストラリアの銀行口座開設にかかる費用
オーストラリアの銀行口座の開設やその利用にはどのような費用が必要なのでしょうか。銀行によって、また使うサービスによってかかる費用は変わってきます。
無料で銀行口座は開ける?
オーストラリアの銀行口座開設時の費用については、大手銀行のホームページでは特に言及されていません。費用がかかるなら明記されているはずでしょうから、開設には費用がかからないと推察されます。ただし、最初に預け入れる現金が必要になる銀行もあります。
口座開設以外にかかる費用
口座を利用していると、下記のような費用が発生することがあります。
・口座維持費
・出金手数料
・振込手数料
・海外送金手数料
口座維持費とは自分の銀行口座を保有するためにかかる費用で、多くの銀行では条件を満たせば無料になります。その他手数料は該当するサービスを利用するときに発生するものです。
日本からオーストラリアへの送金に使える裏ワザ
中には日本からの送金目的でオーストラリアの銀行口座開設を考えている人もいるでしょう。そういった人はぜひWise、Revolutといったオンライン送金サービスもぜひ検討してみてください。従来の海外送金よりも手数料が安く、かつ送金にかかる日数も短く非常に便利です。
オーストラリアでビジネス用口座は開ける?
ビジネス用口座を開きたい場合には、下記の情報が記された書類を準備する必要があります。
・会社名(屋号)
・会社の住所
・Australian Business Number(ABN)
・業種
・オーナー、もしくはビジネスパートナーの身分証明
ABNとはオーストラリアの会社識別番号のことで、税務処理などに利用されます。オーストラリアで売上計上しているなどビジネスを展開している証拠があるなら、国内に会社の住所がなくてもABNの申請は可能です。
ただし、銀行によってはビジネスアカウントを開く要件として「オーストラリアの会社住所があること」を設定しているところもあります。そのため、上記情報が揃っていてもビジネス口座を開けないこともあります。
オーストラリアでビジネス用口座を開く手順
ビジネス口座の開設は、個人口座の開設と同じように店舗とオンライン、2つの開設方法があります。店舗で開設する場合には必要書類を揃えて来店しましょう。オンラインで開設する場合には各銀行のホームページから申し込み可能です。
ちなみに、Wiseにもビジネスアカウントがあります。月額手数料なしで利用可能、資金の受け取りや従業員への給与支払いまでさまざまなサービスがあり、オーストラリアドルにも対応していて便利です。
Wiseのビジネスアカウントについては「Wise法人アカウントを徹底解説」という記事で詳しく紹介しています。
オーストラリアで銀行口座を開く際に気を付けるポイント
オーストラリアに限らず、海外の銀行口座を開くときにはその銀行や仲介業者が信頼できる会社なのかどうかを見極めることが非常に重要です。中には詐欺目的で近づいてくる悪徳業者もいるからです。実際に、海外の銀行を開く手伝いをするとして、手数料を請求するなどの詐欺被害が金融庁のホームページで報告されています。
もし、日本にいるうちに銀行口座の開設を検討したいなら金融庁の発表している「免許・認可・登録等を受けている業者一覧」を確認しましょう。この一覧には海外銀行の預金口座の開設などができる「外国銀行代理銀行」も含まれています。
まとめ
今回の記事では、オーストラリアの銀行口座開設について詳しく見てきました。多くの銀行はオンラインでの開設申し込みや取引に対応しています。ただし、申し込み自体はオンラインで可能でも、利用にあたっては店舗に足を運ぶ必要があることが多いです。
オーストラリアドルの管理を考えているなら、WiseやRevolutといったオンラインサービスも便利です。オーストラリアドル以外にも多数の通貨に対応しており、もちろん日本円も保有できます。渡豪後も日本円でお金のやりとりを予定している人には、良い選択肢になるのではないでしょうか。
日本の銀行から海外送金したい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
ソース
Open a bank account online in Australia in 3 minutes | Westpac
Australia's transition to cashless society 'inevitable', finance expert claims
What's the difference between a transaction and a savings account?
Australian business number (ABN) for non-residents-for-non-residents/)
FAQ:
オンラインで口座開設の申し込みは可能です。ただし、申し込み後実際に店舗に行って必要書類の提出を求められることがほとんどですので、渡豪予定のない人が銀行口座を持つのは難しいです。
開設自体には費用はかからないと考えられます。利用していく上で、口座維持費や振込手数料などがかかることがあります。
大手銀行のほとんどはオンラインでの口座開設申し込みに対応しています。しかし、口座の有効化には来店が必要です。
必要書類を用意して、各銀行のホームページから申し込み手続きを行います。
オンラインでの事前申し込みは可能です。ただし、口座を使えるようにするには来店する必要があることがほとんどです。