Visa vs Mastercard!海外利用でお得なのはどっち?

山口 友紀恵
ライター
石井 美南海
最終更新日
2026年2月9日

国際ブランドのクレジットカードといえば、VisaとMastercardが有名です。いずれか1枚を持っていれば、海外旅行や海外通販での支払いに困ることはないでしょう。筆者が初めてクレジットカードを持ったときには、「VisaかMastercardを持っておけば間違いない」と周りの人に勧められました。

どちらも国際的に広く普及しているカードですが、果たして実際に利用するにはどちらがお得なのでしょうか?外貨利用の際にかかる海外事務手数料為替レートはカード会社が独自に設定しているため、よくよく比較検討しないと損してしまうことも。そこで本記事では、ビザとマスターカードの為替レートの仕組みや手数料の違いを徹底比較し、よりお得に外貨決済を行うためのポイントを解説します。

外貨決済を安く済ませたい場合には、Wiseのデビットカードを使った支払い方法もおすすめです。Wiseは0.73 %~で外貨両替ができるオンラインサービスで、自分の口座に入っているお金はデビットカードを使った支払いにも使えます。Wiseについても記事の中で合わせて解説していきます。

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VisaとMastercardの為替レートの仕組み:なぜ手数料がかかるのか

私たちが海外でクレジットカードを利用する際、請求額はどのように決まるのでしょうか。実は単に「その日のレート」だけで計算されるのではなく、種々の手数料が発生します。

クレジットカードの海外利用コストの構造

クレジットカードを海外で利用したときにかかる総コストは、大きく分けて以下の2つの要素で構成されています。

  1. 基準レート: VisaやMastercardなどの国際ブランドが独自に定めるレート。

  2. 海外事務手数料: 日本のカード発行会社(楽天カード、三井住友カードなど)が徴収する手数料。

続く値上げラッシュ!海外事務手数料の現状

これまで日本の多くのクレジットカードにおける海外事務手数料は1.6%〜2.2%程度が一般的でした。しかし2024年以降、この手数料を3%〜4%台へと引き上げるカード会社が増加しています。これにより、以前よりも海外ショッピングや現地決済のコスト負担が大きくなっているのが現状です。

VisaとMastercardの為替レート比較:上乗せ幅はどれくらい?

カード会社の海外事務手数料とは別に、カードブランドがそれぞれ設定する基準レートにも違いがあります。ここでは、いわゆる「ミッドマーケットレート(市場仲値)」と比較して、どれくらいの上乗せ(マークアップ)がされているかを見ていきましょう。

ミッドマーケットレートとは?

ミッドマーケットレートとは、金融市場で通貨が売買される際の中間の価格のことです。ニュースなどで報じられる「為替レート」に最も近い、公平なレートと言えます。通常、カード会社はここに手数料分を上乗せをして基準レートを決めているため市場価格よりもわずかに高い設定になる傾向があります。

Visaの為替レート体系

Visaの基準レートは市場の動向に基づいて毎日設定されています。具体的に上乗せがどれくらいなのかを示す数値は残念ながら公開されていません。試しに2026年1月14日12:30時点の為替レートを調べてみると、日経新聞が公開しているドル円相場は159.18円なのに対し、Visaは159.20円に設定しています。1ドルに対し0.03円分が上乗せされており、その分がVisaの取り分と言うことがわかります。

Mastercardの為替レート体系

一方、Mastercardも同様に独自の基準レートを設けていますがやはりその具体的な金額は明示されていません。Visaと同じように同時刻のMastercardの基準レートとミッドマーケットレートのドル円相場を比べてみると、前者は159.21円なのに対し後者は159.18円となっています(2026年1月14日12:30時点)。1ドルに対し0.03円上乗せされており、Visaと同じレートになっていることがわかります。ただし、通貨ペアやタイミングによってレートは異なるので必ずしもVisaとMastercardが同じレートになる、と言い切れるものではありません。

【比較表】ミッドマーケットレートへの上乗せ比較

実際のコスト感をさらにわかりやすく把握するために、上記の内容を表にしていきます。市場のレートと各ブランドのレートでは1USDがいくらになるのか、見ていきましょう。

項目

ミッドマーケットレート

Visa基準レート

Mastercard基準レート

レートの性質

手数料なしの公平なレート

市場価格 + ブランド独自の上乗せ

市場価格 + ブランド独自の上乗せ

シミュレーション

159.18円

159.21円

159.21円

手数料

0円

0.03円

0.03円

2026年1月14日12:30時点の為替を参照

クレジットカードよりもお得?Wiseデビットカードという選択肢



このように、クレジットカードを海外での支払いに使うとブランドに関わらずどうしても手数料が発生します。一見すると大した金額には見えないかもしれませんが、支払い額が大きくなればそれだけ手数料も増えていきますので、軽視はできません。

手数料を抑えてお得に外貨決済がしたいなら、Wise(ワイズ)のデビットカードという選択肢があります。なぜWiseのデビットカードがコスト削減できるのか、その秘密を紐解いていきましょう。

手数料上乗せなしの「ミッドマーケットレート」を採用

Wise(ワイズ)の最大の特徴は、独自のレートを使わず常に公平なミッドマーケットレートを採用している点です。他のクレジットカードや金融機関のように、レートへの隠れた上乗せ手数料がありません。

日本円からの両替手数料は0.73%~と格安

Wiseデビットカードの場合、外貨決済をする際の手数料は0.73%~と非常に安く抑えられています。一般的なクレジットカードが為替レートに上乗せされた手数料と2~4%の海外事務手数料と比べれば、手数料の安さは一目瞭然です。

通貨によって手数料は変動しますが、いずれも両替前にはいくらかかるか確認することができるので見えないコストに悩まされることもありません。

40通貨以上を保有・決済できるマルチカレンシー機能

そしてWise(ワイズ)のマルチカレンシー口座では、米ドル、ユーロ、ポンドなど40通貨以上を保有できます。Wiseデビットカードが利用できる国も150ヶ国~と、世界中で使用可能です。自分のアカウントに入っている資金は自分の好きなタイミングで両替したり円に戻したりできるので、円高のタイミングで事前に外貨に両替しておくこともできます。

そして、両替した外貨を使うときには手数料はかかりません。例えばアメリカ旅行に行った際に、自分のアカウントにすでにアメリカドルが入っているならそのお金を使って決済する分には手数料がかからないのです。Wiseのデビットカードなら、為替変動のリスクをコントロールしつつ、よりお得に海外での買い物を楽しめます。

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為替レートが適用されるタイミングの違いに注意

海外でカードを使う際、意外と見落としがちなのが「いつのレートが適用されるか」というタイミングの問題です。

クレジットカード:決済日ではなく「データ処理日」

一般的なクレジットカードの場合、お店で買い物をした日(利用日)のレートではなく、そのデータがカード会社に届き、処理された日(換算日)のレートが適用されます。

これには数日のタイムラグがあるため、帰国後に「思ったよりも円安が進んでいて、請求額が高くなった」というリスクが発生する可能性があります。

デビットカード:決済の瞬間に確定

一方、Wiseを含むデビットカードは即時決済型のため、原則として利用したその瞬間のレートが適用されます。アプリ上で即座に日本円(または保有している外貨)から引き落とされるため、「いくら使ったか」がその場で確定します。後日、為替変動によって請求額が変わる心配がありません。

海外ATMでの現金引き出し手数料の比較


カードが使えないお店があったり、チップの支払いがあったり、どうしても現金が必要になる場面もあります。海外ATM対応のカードを持っていれば現金の引き出しができますが、ここでもカードの種類によってコストが異なります。

クレジットカードのキャッシング

クレジットカードを使って海外ATMから現地通貨を引き出す場合、多くのケースで「海外キャッシング」扱いとなります。そのため利息が発生します。具体的には、

  • 利息(年利18%程度の日割り計算)

  • ATM利用手数料

これらがかかるため、帰国後にすぐ返済しないとコストが膨らむ可能性があります。

Wiseデビットカードの海外ATM引き出し

一方でWiseデビットカードの場合、自分の口座に入っているお金を引き出すだけなので国内でお金を引き出すのとさほど変わりません。手数料の体系は下記のようになっています。

  • 月2回、合計3万円相当まで手数料無料

  • それを超える場合も、1.75%の手数料のみ

クレジットカードのような「利息」は発生しないため、必要最低限のコストのみで利用できます。

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まとめ

Visa、そしてMastercardの為替レートは、ミッドマーケットレートに独自の上乗せが含まれていることが多く、どうしても海外での支払いは不利なレートで取引することになります。さらに近年はカード会社の海外事務手数料も値上げ傾向にあることを考えると、クレジットカードを使った海外決済が必ずしも最適とは限りません。

一方、Wiseのデビットカードなら常にミッドマーケットレートで取引ができ、手数料も0.73%~と格安です。両替の際には事前に手数料が確認できるので、見えないコストに悩まされることもありません。

海外旅行や出張、あるいは留学などで海外でのカード決済を考えている場合、手数料を考えるとクレジットカードだけではあまり賢い選択とはいえません。「少しでも手数料を節約したい」「明細を見て驚きたくない」という方は、クレジットカードに加え、サブカードとして Wiseデビットカードを準備しておくと、よりお得で安心な海外滞在が実現できるでしょう。まずは、ご自身の渡航先通貨でどれくらいお得になるか、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

為替レートを計算する🏦

ソース

  1. Currency Converter – Exchange Rate Calculator | Visa

  2. Mastercard® Currency Converter Calculator

  3. ドル円相場 為替レートのチャートをリアルタイムで/ドル(アメリカ)・円(日本)、今日の推移 - 日本経済新聞

  4. Wiseデビットカードの手数料について

  5. 海外旅行の隠れコスト? 値上がり続くクレカの「海外事務手数料」に注意 - Impress Watch

  6. 海外旅行でのクレカ払い 換算レートはいつ決まる? - 日本経済新聞

  7. 海外キャッシングの使い方!手数料・ATMの利用手順・両替との比較も解説