みずほ銀行で外貨両替はできる?両替手数料やレートも解説

山口 友紀恵
ライター
石井 美南海
最終更新日
2025年6月6日

思い浮かぶのは近くの都市銀行などでの両替ではないでしょうか。しかし、近年では大手銀行でも外貨両替サービスを終了しているところがあります。では、日本の三大メガバンクのひとつであるみずほ銀行では今でも外貨両替ができるのでしょうか?また、低コストで外貨両替できるWise(ワイズ)のようなサービスを利用するという選択肢もあります。今回の記事では、みずほ銀行の外貨両替とお得に外貨を両替する方法について詳しく解説していきます。

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みずほ銀行で外貨両替はできる?

実は、みずほ銀行はすでに外貨両替サービスを終了しています。外貨両替ショップ、外貨自動両替機は2024年3月31日をもって営業終了、窓口での外貨両替取り扱いも終了しており、ホームページには「外貨両替を希望される方は他の金融機関等をご利用ください」と掲載されています。

出典:みずほ銀行ホームページ

みずほ銀行の両替手数料はいくら?

先述の通り、みずほ銀行では外貨両替サービスがすでに終了しているため、両替手数料を確認することはできません。ここでは、代わりに一般的な外貨両替サービスでの手数料を見ていきましょう。

外貨両替をするとき、実はほとんどの金融機関では両替レートの中に両替手数料を組み込んでいます。そのため、両替レートは実際の市場の為替レートよりも割高になっていることが一般的です。実際の為替レートと両替レートの差を確認するには、「TTMレート」と「TTSレート」に注目する必要があります。

TTMレートとは「Telegraphic Transfer Middle rate」のことで、市場仲値やミッドマーケットレートとも呼ばれます。これはその通貨を買いたい人と売りたい人の双方の希望価格の間を取ったものです。一方、TTSレートとは「Telegraphic Transfer Selling rate」のことで、金融機関が実際に外貨を販売するときの価格(=両替レート)です。これはTTMレートに手数料を上乗せした金額であり、金融機関ごとに異なります。

例えばりそな銀行が発表している外国為替公示相場を例にとると、2025年5月20日10:30時点でのアメリカドルの市場仲値は1ドル=145.33円です。それに対してTTSレートは146.33円となっており、仲値に1円上乗せされていることがわかります。この1円分が手数料として銀行の取り分になります。

同じ金額を両替しようと思っても、この手数料の違いで必要な金額が大きく変わってきます。みずほ銀行に替わる外貨両替サービスを検討する際には、この部分に注目して選ぶようにしましょう。

みずほ銀行の両替の代替サービスは?

では、実際にみずほ銀行に替わる外貨両替サービスにはどんなものがあるのかを見ていきましょう。実は、外貨両替には大きく分けて下記の3つの方法があります。

  • カード(デビットカード・クレジットカード)

  • 外貨両替専門店

  • 現金の宅配サービス

この段落ではそれぞれのメリット、デメリットを詳しく解説していきます。

みずほ銀行に代わる両替方法 1.:カード(デビット・クレジット)

VisaやMastercardといった国際ブランドのカードであれば、渡航先でも支払いに使えることがほとんどです。デビットカードとクレジットカードの違いは、前者は先払い式であるのに対し後者は後払い式である点です。海外利用時にその他の点で大きな違いはなく、どちらのカードも海外のATMを利用して現地通貨を引き出すことも可能です。

ただし、日本のクレジットカードを海外で利用すると海外事務手数料がかかります。手数料はブランドによって異なりますが、1.6~3.85%と高額です。利用明細を見たときに思ったよりも請求額が大きくて驚いた経験のある人もいるでしょう。

クレジットカードの海外事務手数料についての詳細は、「クレジットカードの海外手数料を比較。計算方法や注意点も解説」の記事をご覧ください。

海外での支払いや外貨両替におすすめのWise!

数あるカードの中でも、Wiseのデビットカードは海外での利用に特におすすめです。Wiseでは40以上の通貨を両替・保有でき、アカウント内にある資金はデビットカードを使った支払いに利用できます。アカウント内に決済に使用する通貨があれば手数料はかかりません。もし、決済通貨を持っていない場合には両替手数料がかかりますがその際の手数料は0.68%~と格安です。

Wiseのデビットカードは海外のATMで現地通貨の引き出しにも対応しています。その際にかかる手数料は毎月2回、3万円までなら無料です。月に3回以上引き出す場合には1回につき70円、3万円以上を引き出す場合には3万円を超えた分の1.75%の手数料がかかります。

もうひとつ、Wiseの特長としては両替レートにミッドマーケットレート(実際の為替レート)を採用している点が挙げられます。通常、銀行などの金融機関では両替レートの中に為替手数料を組み込んでおり、実際のレートよりも割高であることがほとんどです。一方、Wiseでは常にミッドマーケットレートで取引ができるので両替レートで損をすることはありません。

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みずほ銀行に代わる両替方法 2.:外貨両替専門店

外貨両替専門店の大黒屋など、街中や空港にある外貨両替を専門にしているショップで現金を両替することもできます。日本にいる間に現金を準備しておけるので、旅の予算と照らし合わせながら適切な金額を両替でき使いすぎを防げます。

アメリカドルやユーロといった主要通貨はほとんどの両替ショップで取り扱いがありますが、その他の通貨については店によって対応が分かれますので事前に確認が必要です。また、両替レートは店ごとに独自のレートを採用しており、中には割高なレートが設定されていることもあります。特に空港にある店舗では両替レートが割高になる傾向にあるので、お得に両替したいなら出発直前の空港での両替は避けた方がいいでしょう。

おすすめの外貨両替専門店

街中にあって気軽に外貨両替ができる両替ショップとしてはワールドカレンシーショップが挙げられます。都内を中心に11の都道府県に展開しており、18種類の通貨を取り扱いしています。両替手数料についてはレートの中に含まれており、はっきりと「〇円」「〇%」と明示されているわけではありません。

200万円未満の両替であれば事前予約は不要です。店舗に直接行って両替申込書を記入、窓口に提出すれば両替手続きができます。なお、その際には氏名が確認できる公的書類の提示が必要なので身分証を忘れないようにしましょう。

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みずほ銀行に代わる両替方法 3.:外貨両替宅配サービス

外貨両替宅配サービスとは、オンラインで外貨両替を申し込みそれを任意の住所に届けてもらうサービスです。受け取り場所はほとんどの場合で自宅指定ですが、中には店舗での受け取りを選択できるサービスもあります。仕事や家事で忙しくなかなか両替に行けない、という人にとはとても便利なサービスです。一方、送料が別途かかったり両替レートが割高だったりといったことがデメリットとして挙げられます。

外貨両替サービスについてもっと知りたい方は、「おすすめの外貨両替宅配サービス6社を比較!手数料やレートが安いのは?」もぜひご参照ください。

おすすめの外貨両替宅配サービス

外貨両替で有名なTravelexは、外貨両替宅配サービスも展開しています。受け取りは自宅かTravelexの店舗を指定することがき、アメリカドル、ユーロなど31種類の通貨を24時間365日いつでも注文可能です。支払い方法はクレジットカード、現金振込、代金引換から選ぶことができます。

ただし、受け取り場所を自宅に指定した場合受け取り日の指定ができません。仕事などで家を空けていることが多い場合、あるいは急いでいる場合には少々不便です。また、両替レートに両替手数料が含まれているため、市場のレートよりもやや割高な点もデメリットのひとつです。

外貨両替をする際の注意点

最後に、外貨両替をするときのポイントを3つご紹介します。

  • 両替レートを確認する

外貨両替ではほとんどの場合、両替レートの中に為替手数料が含まれています。そのため、実際の市場のレートよりも不利なレートでの取引になることがほとんどです。実際に両替をする前に、市場のレートと比較してなるべくそれに近いレートで取引することで手数料の節約ができます。

  • 海外事務手数料をチェックする

クレジットカードやデビットカードを使って海外で支払いをする場合には海外事務手数料にも注意を払う必要があります。カードによって手数料は異なりますが、場合によっては事前に国内で外貨両替をした方が安い場合もあります。

  • 空港での両替は避ける

空港の両替ショップは出発直前でも両替でき便利な一方、前述の通り両替レートが割高になる傾向にあります。両替にかかる手数料をなるべく抑えたいなら、可能な限り空港での両替は避けた方がいいでしょう。

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まとめ

みずほ銀行は他のメガバンクと同じく、外貨両替サービスはすでに終了となっています。そのため、外貨両替の際には他の方法を考えなければなりません。両替ショップへ行ったり、カードを使って支払いをしたりといった対応が必要です。近くに両替ショップはあるのか、いま使ってるカードは海外での支払いに対応しているのかなど確認し、ご自身にとって最も都合の良い方法を検討してみましょう。

しかし、こういったサービスの両替レートには手数料が含まれているため、実際の為替レートよりも割高になっています。手数料を抑えて外貨両替がしたいという人にはWiseのデビットカードを活用した両替がおすすめです。常にミッドマーケットレートで取引ができ、手数料も0.68%~と格安に抑えられています。外貨両替を頻繁に行う人なら、1枚持っておいて損はないでしょう。

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