【2024版最新】オーストラリア旅行のお金の持っていき方は?現金、カード?両替はどうする?

山口 友紀恵
Last updated
2024年3月24日

日本の約20倍という広大な国土の中に、豊かな自然を抱えるオーストラリア。親日国のひとつとして知られ、留学先や旅行先、あるいはワーキングホリデー先として高い人気を誇ります。

そんなオーストラリアへ行くこととなったら、知っておきたいのは現地のマネー事情。物価はどれくらいなのか、カードは使えるのか、気になることはいろいろありますよね。そこで今回の記事では、知っておくと役立つオーストラリアで使える4つの支払い方法について詳しく説明していきます。

それぞれのメリットやデメリットに加え、WiseRevolutといった特におすすめのサービスも合わせてご紹介していきます。これから渡豪される方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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オーストラリア旅行、おすすめのお金の持って行き方は?

この記事で解説するのは下記の4つの方法です。

デビットカード

トラベルプリペイドカード

現金

トラベルクレジットカード

それぞれのメリットデメリット、及びおすすめのサービスもご紹介していきます。

デビットカード

デビットカードとは銀行口座に直接紐づけられたカードです。決済を行うと即座にその銀行口座から引き落とされるシステムになっています。そのため、使えるお金は口座に入っている分のみです。キャッシュカードとしての機能も持っていることが多く、使い方は決済だけに留まりません。

中には、外貨を自分の口座に保有しそれを直接デビットカードで利用できるサービスを提供している金融機関もあります。また、MastercardやVisaといった国際ブランドのデビットカードであれば外貨保有をしていなくても海外で広く利用することができます。また、それぞれのカードブランド対応の現地ATMがあれば現金を引き出すことも可能です。

おすすめデビットカード:Wise(ワイズ)

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数あるデビットカードの中でも、特にWiseのデビットカードは海外での利用におすすめです。対応通貨はなんと40種類以上、利用可能な国は160ヶ国以上にもなります。オーストラリアドルの場合は、現地の銀行口座情報を取得することも可能です。

デビットカードを発行するには、まずアカウント開設から始めます。アカウントの開設、及び維持には料金は一切かかりません。さらに、自分の口座に入っている外貨での決済であれば手数料は発生しません。つまり、自分の口座にオーストラリアドルが入っていれば、オーストラリアの現地で決済したときに手数料がかからないということです。

Wiseカードを発行する

おすすめデビットカード:Revolut(レボリュート)

Revolutのデビットカードもまた、多通貨利用に対応しています。35種類以上の通貨、150以上の国や地域での利用に対応しており、オーストラリアドルもその中に含まれます。

Revolutのデビットカードを発行するにも、まずアカウント開設の必要があります。アプリやウェブ上で手続きが可能、その際には3つのプランの中からひとつを選んで始めましょう。選ぶプランによって月額料金やサービス内容が変わります。

ちなみにRevolutでは、月曜日から金曜日の取引であれば日本円から外貨へ両替する際の両替手数料がかかりません。時間があるときに両替しておけば、お得に外貨利用ができます。ただし、スタンダードプランの場合は1ヶ月あたりの上限は75万円です。プレミアム、メタルプランの場合は上限はありません。

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Revolut card

デビットカードのメリットとデメリット

メリットデメリット

・多額の現金を持ち歩く必要がない

・国際ブランドのカードなら使えるところが多い

・保有している外貨をそのまま使える

・現地での現金引き出しも可能

・銀行口座の開設が必要

・マイナー通貨は対応していないことがある

・残高がなくなったら使えない

トラベルプリペイドカード

プリペイドカードとは、あらかじめチャージあるいは入金しておき、その額面の範囲内で支払いができるカードのことです。その中でも海外旅行用に特化したカードのことをトラベルプリペイドカードといい、「トラベルマネー」「海外プリペイドカード」などと呼ばれることもあります。

トラベルプリペイドカードの発行には、自分の銀行口座情報が必要です。既に持っている口座を支払い用に指定し、その口座に入金しておくことでトラベルプリペイドカードでの決済が可能になります。その口座に入っている分のお金しか使えないので、うっかり使いすぎてしまう心配がありません。

おすすめトラベルプリペイドカード:キャッシュパスポートプラチナ

キャッシュパスポートプラチナは、Mastercardが発行しているトラベルプリペイドカードです。このカードでは9種類の通貨を入れることができ、その中にはオーストラリアドルも含まれます。カード内に入っている通貨での決済なら為替手数料がかからず利用できて非常にお得です。

ちなみに、カードの発行や入金にも手数料はかかりません。また、24時間365日の安心サポートも無料で利用できます。

トラベルプリペイドカードのメリットとデメリット

メリットデメリット

・多額の現金を持ち歩く必要がない

・使いすぎを防げる

・現地での現金引き出しも可能

・入会金や年会費がかからないことが多い

・1枚のカードに複数の通貨をチャージできる

・ATM手数料がかかることがある

・マイナー通貨は対応していないことがある

・残高がなくなったら使えない

現金

もちろん現金を使うこともできます。クレジットカードなどの場合、週末や祝日には普段以上のサーチャージが課されることがあります。現金ならサーチャージがかからないので、その分の出費を減らすことができますよ。

また、カードをメインで使う場合でも、万が一カードを失くしてしまったり、何かトラブルがあって使えなくなったりという場合に備えて、少しでも現金を持っておくことをおすすめします。

オーストラリア旅行で現金はいらない?

オーストラリアはキャッシュレス化が非常に進んでいます。オーストラリア銀行協会のレポートによれば、2022年末時点での国内の消費者決済における現金利用はわずか13%。有識者の間では早ければ2026年、遅くとも10年以内に完全キャッシュレス社会に移行すると言われています。

参考サイト:Cashless society: Australia's transition 'inevitable', finance expert claims

特にシドニーやメルボルンといった大きな街ではほとんどの場所でデジタル決済が可能です。そのため、オーストラリア旅行で現金がなくて困る、という場面に遭遇することは考えにくいでしょう。

オーストラリア旅行で必要な外貨を手に入れるには?

メルボルン空港やシドニー空港といった大きな国際空港には、必ずと言っていいほど外貨両替所があります。また、街中にも両替所があるので比較的簡単に日本円からオーストラリアドルへの両替は可能です。

為替レートや手数料はそれぞれの場所で異なります。そのため、事前に手数料等確認しておきお得に両替できる場所を探しておくことをおすすめします。

日本でオーストラリアドルを手に入れるには?

日本の大手銀行であれば大抵外貨両替に対応しています。ただし、すべての支店に両替所があるとは限らないので、事前に確認してから行きましょう。また、空港にも両替所はあります。

また、街中にも金券ショップなど両替できるところがあり、銀行や空港での両替より手数料が安く抑えられていることが一般的です。ただし、ユーロやアメリカドルなどの流通量が多い通貨以外だと自分の必要な金額分の外貨在庫がないこともあります。

オーストラリアドルの両替に一番最適な場所

両替ができる場所はいろいろありますが、それぞれ手数料や為替レートが異なります。そのため、どこが一番と言い切ることはなかなか難しいです。かかる費用を見比べてみて、一番お得に両替できるところを探してみましょう。

一般的に、空港での両替は割高になることが多いです。そのため、緊急でない限りは空港での両替は避けることをおすすめします。

現金のメリットとデメリット

メリットデメリット

・現金のみの場面でも安心

・両替金額=予算なので使えるお金が明確

・両替できる場所が多い

・多額の現金を持ち歩く場合には安全面で不安がある

・両替手数料がかかる

・両替に時間がかかることがある

トラベルクレジットカード

トラベルクレジットカードとは、海外旅行時の特典が豊富なクレジットカードのことです。例えば空港ラウンジが使えたり、海外に設置されているサービス窓口の利用ができたり、そのサービス内容は多岐にわたります。基本的に他の一般的なクレジットカードと同様の機能を備えているので、国内・国外問わずカード利用ができる場所であれば通常通り使えます。

代表的な例は全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)が発行しているトラベルクレジットカードです。このカードでそれぞれの会社の航空券を予約するとマイルが貯まり、貯まったマイルは航空券の購入などに利用できます。

ただし、クレジットカードですので海外利用時には手数料がかかります。例えばJALのVisaもしくはMastercardのクレジットカードの場合、海外で利用すると2%の事務手数料がかかります。また、為替レートはVisaもしくはMastercardが独自に定めるレートであり、実際の為替レートより割高になりがちです。

一方で、既にご紹介したWiseのデビットカードなら為替レートは実際の市場の為替レートが適用されます。事前に両替してアカウントにオーストラリアドルを入れておけば両替手数料もかからないので、お得にオーストラリアでの買い物が楽しめますよ。

Wiseカードを発行する

トラベルクレジットカードのメリットとデメリット

メリットデメリット

・旅行用の特典が多い

・ポイントが貯まる

・国際ブランドなら使える場所が多い

・使いすぎてしまうことがある

・両替手数料が発生する

・海外事務手数料がかかる

日本からオーストラリアへ行くときに必要なもの

オーストラリアへ渡るすべての旅行者にはビザの保持が義務付けられています。ただし、滞在日数が3ヶ月以内で観光や出張といった目的であればETA(電子渡航申請)を申請すれば入国が可能です。

ちなみに、2024年1月末時点においてはエージェントなどを介してETAの申請を行うことは不可となっています。もし、代行サービスを謳う会社などがあったら詐欺の可能性が高いので注意しましょう。

お金にまつわるオーストラリア旅行の注意事項

オーストラリアは物価の高い国として知られています。世界中の国の生活費を調査し比較するウェブサイトでは、オーストラリアは197ヶ国中第9位としてレポートされています。そのため、気軽にフラッと立ち寄った飲食店で思った以上にお金がかかってしまう、といった事態に遭遇することも。ファストフードでもセットメニューであれば15ドル(約1,400円)ほどするので、事前にメニューをよく確認した方がいいでしょう。旅行に必要な費用については、次の段落でより深掘りしていきます。

オーストラリア旅行の1週間の費用は?いくら持って行く?

ここでは、オーストラリア旅行に必要なおおよその費用を解説していきます。ただし、現地での過ごし方によって必要な費用は大きく変わるので、あくまで目安です。

ちなみにここでの情報は、下記サイトを参考にしています。

・食費1日:70ドル~(約6,700円~)

これはカフェやレストランなどの一般的な朝食メニュー(~20ドル)、ランチメニュー(30ドル前後)、ディナー(30ドル前後)を合わせた金額です。

・交通費1日:20~30ドル(約2,000~3,000円)

シドニーがあるニューサウスウェールズ州の場合、バスや電車などの公共交通機関は1日最大17.8ドルまでしかかかりません。そのため、すべて公共交通機関で移動すればこの金額内で済みます。ウーバーやタクシーを利用する場合にはその分お金がかかるので、節約したい場合にはなるべくバスなどを利用しましょう。

・観光、アクティビティ代1日:50ドル(約4,800円)~

シドニーの有名な水族館、シーライフパークの入場料は51ドルです(オンラインの場合)。アミューズメントパークなどに行く場合は、大体これくらいの入場料は想定しておいたほうがいいでしょう。一方で、ほとんどの美術館や博物館は常設展なら入場料はかかりません。植物園なども無料で楽しめるところが多いので、それらをうまく組み合わせれば観光費は安く抑えられます。

以上を踏まえると、1週間のオーストラリア旅行で必要なお金は最低で約9万円、実際には上記に加えお土産を買ったりショッピングを楽しんだりといった出費もあるので10~15万円は必要になるのではないでしょうか。

参考サイト

日本からオーストラリアへの航空券代

航空券は買うタイミングと旅行する時季によって大きく値段が変わります。ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの大型連休のときには高くなりがちです。また、土日発着の便は高くなる傾向にあります。

試しにスカイスキャナーで東京発シドニー行きのフライトを調べてみると、8月9月は往復で65,000円程度ですが、1月は約12万円と倍近くになります(2024年1月24日時点)。ちなみに、オーストラリアは南半球にあるため日本と季節が逆です。そのため、オーストラリアの冬にあたる8~9月は閑散期、暖かくなる11~1月ごろが繁忙期になりチケットが高くなる傾向にあります。

まとめ

今回は、オーストラリア旅行で役立つ4つの決済方法について詳しく解説してきました。オーストラリア国内では基本的にカードが利用できるので、クレジットカードやデビットカードを持っていれば困ることはないでしょう。ただし、カードの紛失や盗難など万が一の事態に遭遇することもないとは言い切れません。そういった場合に備え、複数の決済方法を準備しておくことをおすすめします。今回の記事を参考に、ご自身にとってより使いやすい方法を検討してみてください。

ソース

  1. Revolutについて | Revolut 日本

  2. お金のためのオールインワン金融アプリ | Revolut 日本

  3. 保有・交換がサポートされている通貨 | Revolut 日本

  4. Revolutのプラン比較 | Revolut 日本

  5. Wise(ワイズ):グローバルなアカウント | 国境のない金融

  6. 資金の保有、受け取り、決済にかかる手数料について | Wiseヘルプセンター

  7. Wiseデビットカードでの 決済 にかかる手数料

  8. 【簡単申込】キャッシュパスポートプラチナ

  9. 手数料・限度額・為替レート|キャッシュパスポートプラチナ|Mastercard®公式

  10. Cashless society: Australia's transition 'inevitable', finance expert claims

  11. ANAカード一覧 数あるカードの中から絞り込み

  12. フライトでマイルをためる(カードの機能)

  13. 海外でのご利用について(ご請求について) - JALカード

  14. ビザと国籍登録

  15. Electronic Travel Authority (ETA 電子渡航許可)

  16. Cost of Living in Australia: prices in 64 cities compared

  17. Cost of Living in Australia - 2023 prices.

  18. Eating Out In Sydney

  19. Adult fares | transportnsw.info

  20. スカイスキャナー

  21. SEA LIFE Sydney Aquarium Tickets & Passes

  22. ATMでの現金の出金手数料について | Wiseヘルプセンター

FAQ:オーストラリア旅行のお金はどうやって持って行く?

渡航前にオーストラリアドルへの両替は済ませておくべきでしょうか?

空港など、現地にも日本円からの両替できる場所はありますので、必ずしも両替をしていかなければならないわけではありません。また、デビットカードやクレジットカードがあればそもそも現金が不要なこともあります。

現地ATMで現金引き出しはできますか?

海外でのATMに対応しているクレジットカードやデビットカードがあれば、現地での現金引き出しは可能です。例えばWiseのデビットカードは自分のアカウントに保有している通貨であれば両替手数料がかからず現金引き出しができます。出金額次第で出金手数料が発生することがありますが、通常の外貨両替よりは安く外貨を入手できてお得です。

オーストラリアで現金は使えますか?

キャッシュレス化が進んではいますが、いまでも多くの場所で現金での支払いはできます。ただし、カードしか受け付けていないお店も中にはあるので、お店に入る前に確認するか、現金以外の支払い手段を準備しておくことをおすすめします。

オーストラリア旅行にデビットカードはおすすめですか?

デビットカードは即時引き落とし、かつ使えるのは自分が口座に入れた分だけ、というシンプルな仕組みになっています。自分のお金の使い方が可視化されるため、使いすぎを予防してくれるでしょう。また、WiseやRevolutのデビットカードならオーストラリアドルの保有も可能で、現地での支払いや現金引き出しに使えます。