フランスで銀行口座を開くには?必要書類や手順をご紹介!
今回の記事では、フランスでの銀行口座の開き方について解説していきます。申し込み時に求められる書類や手数料など、口座開設にあたり気になる情報を細かく網羅していきます。留学や仕事などでフランスへ渡る予定の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。またユーロと日本円の取り扱いがあるWiseやRevoultといったオンラインサービスについてもご紹介していきます。Wiseの場合、日本にいながらユーロの口座情報も取得できるので、現地に渡航後すぐに給与や友人からの資金を受け取れます。
フランスで銀行口座を開設する際に必要となる書類
銀行によって必要になる書類は異なりますが、一般的には下記書類の提出が求められます。
・身分証明書(パスポート)
・滞在許可証(ビザなど)
・居住証明書
・雇用証明書(働いている場合)
・各教育機関の在籍証明書(学生の場合)
居住証明書は自分の住所と名前が記載された書類が必要です。例えば賃貸契約書や公共料金の請求書などがそれにあたります。また、働いている場合とそうでない場合、学生かどうか、など職業によって追加書類があることもあります。詳しくは各銀行に確認してみましょう。
面倒な事務処理が不要な新たなオンラインサービスが便利!
必要書類があればすぐに口座開設の申し込みができますが、フランスに到着後すぐだとなかなかすべて揃えるのが難しいかもしれません。しかし、日々の買い物の支払いや日本からの送金受取など、すぐにでも銀行口座が必要な人もいるでしょう。そんな人はWiseやRevolutといったオンラインサービスもぜひ検討してみてください。
Wise、Revolutはオンラインで利用できるサービスで、お金を送ったり受け取ったり、資金の管理をしたりといった多様なサービスを提供しています。Wiseは160ヶ国40通貨、Revolutは150ヶ国以上30通貨以上に対応。フランスの通貨であるユーロにも対応しています。
またWiseの場合、出国前に日本の顔写真付き身分証明書でユーロの口座情報を取得できます。これを使えば、渡航後すぐにフランスの友人や会社からの送金を受け取れます。
非居住者が銀行口座を開くには?
フランスには大小さまざまな銀行があり、外資系も含めるとその数は100以上にもなります。基本的にはフランスに住所を持っている人を対象にしているので、非居住者が銀行口座を開くのは難しいです。しかし、中には非居住者でも口座が開ける銀行もあります。ただし、非居住者の場合は開ける口座に限りがあったり、選べる取引内容に違いがあったり、サービスに制限があるのが一般的です。
フランスで銀行口座を開くのに必要なステップ
フランスでの銀行口座開設は直接店舗へ行く方法と、オンラインで申し込む方法があります。店舗で申し込む場合には必要書類を持って銀行の店舗に行きましょう。銀行によって必要書類が異なるので、事前に確認しておいた方が得策です。
オンラインでの申し込みは、各銀行のホームページから手続きが可能です。ウェブ上の案内に沿って、入力を進めていきましょう。
パスポートだけでフランスの銀行口座は開ける?
基本的に、フランスでの銀行口座開設時には居住証明書などの提出が求められることが多いです。そのため、パスポートのみでの口座開設手続きはなかなか難しいといえます。しかし、ネット銀行であればパスポートだけでも口座開設できるところもあります。例えばN26というネット銀行のホームページを見ると、開設時に必要な書類は身分証のみと書かれています。N26はドイツの銀行ですが、フランスにも展開しておりフランス国内でのサービス利用が可能です。
非居住者に最適な口座は?
ここではフランスの主要銀行の手数料や開設方法について比べていきます。参考までに、WiseやRevolutといったオンラインサービスとも比較しています。
Service | Wise | Revolut | BNP Paribas | Crédit Agricole |
---|---|---|---|---|
日本円とフランスドルの取り扱い | 〇 | 〇 | 〇(※1) | 〇 |
フランス到着前の口座開設 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
オンライン申し込み | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
開設手数料 | 0円 | 0円 | 0円(※2) | 0円 |
維持費 | 0円 | プランに応じて変わる(※3) | 発生する可能性あり | 年額14ユーロ(※4) |
海外送金 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
解約費用 | 0円 | 発生する可能性あり | 0円 | 0円 |
BNP Paribas、Credit Agricoleはどちらもフランスの大手銀行に数えられます。オンライン申し込みが可能で、フランス到着前にも申し込みが可能ですが、どらちの銀行も「フランスに住むこと」を前提に申し込みを受け付けています。そのため、渡仏予定のない人が銀行口座を開くことはできません。
一方、WiseやRevolutといったオンライン資金管理サービスなら日本にいても外貨を取り扱うアカウントの開設ができます。ユーロ以外にもさまざまな通貨の取り扱いがあるので、旅行や出張などでいろいろな国の通貨を利用する人にはとても便利なサービスです。
またWiseの場合、出国前に日本の顔写真付き身分証明書でユーロの口座情報を取得でき、渡航後すぐに、現地の友人や会社からの送金をユーロで受け取れます。
(※1)外貨両替のみ取り扱い。円による資金保有はできない。
(※2)口座開設自体は無料だが、最初に50ユーロ預け入れる必要あり。
(※3)スタンダードプランは月額無料、プレミアムは980円、メタルは1,980円。
(※4)一定の条件下で無料。
フランスではなぜ銀行口座が必要になる?
銀行口座の開設には必要書類がいろいろあり、面倒に感じてしまう人もいるでしょう。しかし、家賃の支払いや給料の受け取りなど、日常生活の中で銀行口座が必要になる場面は多数あります。
フランスで銀行口座を開くメリットとデメリット
フランスでの銀行口座開設には、メリットとデメリットがあります。
メリット
・現地でのお金の管理に便利
・支払いや受け取りなど他の人とのお金のやりとりに使える
・日本への送金ができる
デメリット
・居住者でないと口座開設やサービスの利用に制限がかかることがある
・英語もしくはフランス語に慣れていないと不便
・毎月の維持費が発生することがある
フランスに到着する前に銀行口座は開ける?
多くの銀行では、口座開設時に居住証明書類やビザ関連の書類提出が求められます。そういった銀行の場合は渡仏前の口座開設はなかなか難しいです。しかし、中にはパスポートのみで開設できたり、細かな居住証明が不要だったりする銀行もあるので、フランス到着前に開ける銀行もあることはあります。
オンラインで銀行口座は開ける?
先述の通り、フランスに到着する前でもオンラインで開ける銀行口座はあります。しかし、すべての銀行が対応しているわけではありません。もし、渡仏前にユーロの資金管理の必要がある場合にはWiseやRevolutといった多通貨の取り扱いができるオンラインサービスの利用もおすすめです。
RevolutとWiseの違いについて詳しく知りたい方は「WiseとRevolutを徹底比較!」という当サイトの記事をご覧ください。
フランスで銀行口座を開くのに要する時間
オンラインで申し込む場合、手続き自体は15分程度で終わります。店舗での申し込みの場合は、待ち時間なども含めると手続き自体にももう少し時間がかかるでしょう。
フランスの銀行口座にはどんな種類がある?
一般的に、フランスの銀行では「compte courant」(普通預金)、「Livret」(貯蓄口座)、「compte a terme」(長期貯蓄口座)の3種類があります。普通預金口座は日常的なお金の管理に使われる口座で、ATMでのお金の引き出しやデビットカードによる支払いなどができます。貯蓄口座は貯蓄目的の口座ではあるものの、普通預金と同じようにお金の出し入れが簡単にできる口座です。一方で、長期貯蓄口座は家の購入など大きな買い物のための貯蓄口座で、頻繁なお金の出し入れを想定していません。
フランスの銀行口座の選び方
上述のように、フランスの銀行ではさまざまな口座が選べます。自分の用途を考えれば、その中からぴったりのものが選べるのではないでしょうか。例えばフランスで貯蓄の予定がないのであれば、普通預金口座があれば十分でしょう。また、口座や利用するサービスの内容によって手数料が発生することもあります。そういった事務上の違いから口座を選ぶこともできます。
ただユーロを入れておくだけでなく、海外送金や外貨両替などの利用予定がある人にはWiseやRevoultといったサービスもおすすめです。ひとつのアカウントで複数の通貨の管理ができ、送金や両替もオンライン上の操作だけで完結するサービスです。Wiseなら日本にいるうちにユーロ口座の開設が可能、フランスに着いてすぐユーロの引き出しができます。
フランスの銀行口座開設にかかる費用
フランスの銀行口座の開設、またサービスの利用には手数料が発生することがあります。
無料で銀行口座は開ける?
フランスの銀行では、口座開設費用はかからないことがほとんどです。ただし、最初に一定の金額を預け入れなければいけない銀行もあります。
口座開設以外にかかる費用
銀行のサービスを利用していると、下記のような手数料が発生することがあります。
・口座維持費
・出金手数料
・振込手数料
・海外送金手数料
口座維持費とは自分の銀行口座を維持するためにかかる費用です。多くの銀行では無料か、条件を満たせば無料になります。その他手数料は該当するサービスを利用するときに発生します。
日本からフランスへの送金に使える裏ワザ
中には日仏間の送金目的で銀行口座開設を検討している人もいるでしょう。そういった人にはWiseもしくはRevolutといったオンラインサービスもおすすめです。従来の銀行での海外送金よりも手数料が安く、かつ送金にかかる日数も短く非常に便利です。
当サイトの「Wiseで使えるクーポン!海外送金手数料が無料に」という記事では、Wiseの送金がお得になる限定クーポンを紹介しています。フランスに送金予定があり、まだWiseを使ったことない方は是非チェックしてみてください。
フランスでビジネス用口座は開ける?
フランスの銀行でビジネス用口座を開きたい場合、すでにフランスでのビジネス登録を済ませている場合とそうでない場合とで必要な書類が変わります。すでに登録が済んでいる場合には、下記の書類を準備します。
・財務/事業計画
・定款/規約
・最終受益者(UBO)を含む組織図
・UBOの登記証明書
・過去2年間の賃借対照表/損益計算書
・会社資料もしくはウェブサイト
このように、「ビジネスを展開していること」を証明する書類がいろいろと求められます。一方、まだフランスでのビジネス登録が済んでいない場合にはここに申請者のパスポートや、登記事項証明書などが追加されます。
フランスでビジネス用口座を開く手順
フランスの場合、ビジネス口座の開設時には最初に「Know Your Customer(KYC)」というステップが求められます。これは銀行と顧客のミーティングのことで、その顧客の会社のことを詳しく知るための重要なステップです。店舗で対面で行うか、オンラインミーティングで行われます。銀行側はこのステップを経て、ビジネス用口座開設を許可するかどうかを決めます。
ちなみに、Wiseにもビジネス用のアカウントがあります。月額手数料なしで利用でき、資金の受け取りだけでなく従業員への給与支払いまで可能です。ユーロにも対応しているので、フランスでビジネス展開を考えている人におすすめです。
フランスで銀行口座を開く際に気を付けるポイント
フランスだけでなく、海外の銀行口座を開設する際には、洗濯する銀行や仲介業者が信頼できるかどうかを確認することが非常に重要です。なぜなら、悪徳業者が詐欺目的で接触してくる可能性がゼロではないからです。実際に、金融庁のホームページでは海外銀行口座の開設を手伝う代わりに多額の手数料を請求する、という詐欺被害が報告されています。
日本にいる間に海外の銀行口座を開設したい場合には、金融庁が発表している「免許・認可・登録等を受けている業者一覧」を確認しましょう。この一覧には海外銀行の預金口座開設ができる「外国銀行代理銀行」も記載されています。
まとめ
今回の記事では、フランスの銀行口座開設について詳しく見てきました。多くの銀行はオンラインでの開設申し込みに対応しており、なかにはパスポートひとつで開設できる銀行もあります。ただし、居住者でないと使えないサービスがあるなど、制限があることが一般的です。
ユーロの管理を考えているなら、WiseやRevolutといったオンラインサービスも非常に便利です。ユーロを含む多数の通貨に対応しており、もちろん日本円の管理もできます。フランスに渡ったあとも日本円の管理が必要な人には、良い選択肢になるのではないでしょうか。特に、Wiseの場合は日本の身分証だけでもユーロ口座の開設ができ、開設後すぐに資金の受け取りが可能です。渡仏直後からユーロの引き出しができるので、現地で「困った!」という事態になるのを防げるのではないでしょうか。
香港や中国、ドイツなど、その他の国の銀行口座の開設方法を知りたい場合はガイド記事一覧をご覧ください。
ソース
FAQ:
オンラインで口座開設の申し込みは可能です。ただし、非居住者でないと申し込める口座や使えるサービスに限りがあります。
開設自体には費用はかからないことがほとんどです。利用していく上で、口座維持費や振込手数料などが発生することがあります。
大手銀行のほとんどはオンラインでの口座開設申し込みに対応しています。ただし、開設時にフランスでの住所を聞かれるなど「フランスに住んでいる(住む予定である)」ことが前提であることが少なくありません。
必要書類を用意して、各銀行のホームページから申し込み手続きを行います。
オンラインでの事前申し込みは可能です。ただし、フランス到着後の住所が求められます。