海外留学中に現金を引き出すおすすめの方法を解説!

高橋 美穂
Last updated
2024年3月24日

キャッシュレス時代とは言っても、海外留学などで多少の現金は必要ですよね。「海外のATMではどうやって現金を引き出したらいいの?」と疑問に思っていませんか?

海外での現地通貨引き出しにはいくつかの方法があり、気をつけないと高額なATM手数料を支払わなければならないことも。これを避けるためにも、事前によくリサーチしておくことが重要です。本記事では、とっさに現金が必要になったときに備えて、海外での現地通貨の引き出し方法について分かりやすく解説します。便利な国際プリペイドカードやクレジットカード、デビットカードで引き出す方法や、なかでも最もお得に現地通貨を引き出せるWise(ワイズ)デビットカードについてご紹介します。

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留学中に現金を引き出す方法

海外留学中はなにかと生活費がかさみ、現金が必要になる機会も多くなりますよね。

とは言え、日本から海外へと大量の現金を手持ちで持ち込むことは紛失や盗難の可能性が高く、危険極まりない行為です。

なお、出入国時に携行できる現金額は、各国の税関で定められています。例えば、アメリカでは1万米ドル、EU諸国では1万ユーロ以上の場合は税関で申告する義務があります。

留学中にATMで現金を引き出すには、日本の銀行やWiseのようなオンラインサービスを利用して、現地で現金を引き出すのが安全と言えるでしょう。具体的には、デビットカード、クレジットカード、海外プリペイドカード、現地の銀行口座開設の4つの方法が挙げられます。一つずつ、見ていきましょう。

国際キャッシュカードはまだ使える?

国際キャッシュカード(インターナショナルキャッシュカード)とは、普段使用している日本の預金口座から海外ATMで現地通貨を引き出せるキャッシュカードです。結論から言うと、国際キャッシュカードのサービスはすでに終了してます。

以前は、日本の主要銀行の多くで発行されていた国際キャッシュカードですが、順次サービスを終了しています。

  • みずほ銀行:みずほインターナショナルキャッシュカード(貯蓄預金型):2014年2月28日をもって終了

  • 三井住友銀行:国際キャッシュカードサービス:2018年3月31日をもって終了

  • SBI新生銀行:インターナショナルキャッシュサービス:2018年12月8日をもって終了

国際キャッシュカードに代わるサービスとして、デビットカードが台頭しています。なかには、国際ブランドのVisaやMastercardの決済機能が搭載されているものもあり、海外で決済できるものもあります。

デビットカード

デビットカードとは、銀行口座と紐づけられた決済カードで、大手銀行やネット銀行などの金融機関が発行します。

デビットカードはクレジットカードのようにお店やインターネットショッピングで決済ができます。使ったその場で銀行残高から支払い代金が即座に引き落としされます。


説明
メリット
  • 原則、クレジットカードのような審査がない

  • 口座残高分しか決済できないため、使いすぎを防げる

  • VisaやMastercardなど国際ブランド搭載なら、海外でも使用できる

  • 使用後、即座に口座から引き落とされるため、家計の管理がしやすい

デメリット
  • 分割払いやリボ払いができない

  • 口座残高がないと使用できない

  • 月々の公共料金やETCの支払いなど、デビットカード対応がないサービスがある

Wiseデビットカード

Wiseが発行する「Wiseデビットカード」なら、海外留学中や海外滞在中に便利かつお得に現金を引き出すことが可能です。

Wiseデビットカードは、マルチカレンシー口座の残高と紐づいています。マルチカレンシー口座では、約40通貨を保有して両替や送金が可能です。さらに、英ポンド、ユーロ、米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランド ・ ドル、シンガポール ・ ドル、ルーマニア・レイ、カナダ・ドル、ハンガリー・フォリント、トルコ・リラの10通貨の現地口座情報を取得できるため、海外赴任中に現地通貨での給与受取口座として利用できます。

Wiseカードを発行する

Wiseデビットカードは、海外ATMで現金を引き出すことができます。

引き出し手数料は月2回、最大30,000円相当額までは手数料無料で出金できます。3回目以上、30,000円以上になった場合も、格安な手数料で引き出しが可能です。適用される手数料はカード発行国と利用者の居住国によって異なります。詳しくは、ATMでの現金の出金手数料についてをご覧ください。

もし、Wise口座に決済したい通貨を保有していれば、支払い代金はそのまま該当通貨から引き落としされるため、為替手数料はかかりません。万が一Wiseデビットカードに必要な通貨口座を持っていなくても、手数料が最も安くなる通貨から自動で両替、決済されます。

なお、日本国内で口座を登録している場合は、最大100万円まで資金を保有することができます。


説明
メリット
  • 約40通貨の保有・送金が可能

  • 10通貨の現地口座情報とIBAN取得が可能

  • 年会費無料

  • 月2回、30,000円相当額まで海外ATM引き出し手数料無料

デメリット
  • 分割払いやリボ払いができない

  • 口座残高がないと使用できない

Wiseカードを発行する

クレジットカード

クレジットカードとは、カード会社から個人の信用情報に基づいて発行されるキャッシュレス決済カードです。

クレジットカード発行にはカード会社による審査があり、審査を通過するとクレジットカードが発行されます。クレジットカードにはVISAやMastercard、JCBといった国際ブランドが搭載されており、日本国内だけでなく、海外加盟店でも決済が可能です。

クレジットカードの大きなメリットは、現金を持ち歩く必要がないことです。特に海外旅行や海外留学中は多額の現金を持ち歩くことはリスクを伴います。クレジットカードがあれば海外でも便利にキャッシュレス決済ができます。反対に、クレジットカードは利用可能枠までなら自由に買い物ができてしまうため、つい使いすぎてしまうというデメリットがあります。


説明
メリット
  • 現金を持ち歩く必要がない

  • 分割払いやリボ払いが可能

  • ポイントやマイルがたまる

デメリット
  • 使いすぎる可能性がある

  • 不正利用のリスクがある

  • 分割払いやリボ払いなどは所定の金利が発生する

海外プリペイドカード

海外で現金を引き出すのに便利なのが、海外プリペイドカードです。その名の通り、プリペイドカードのため、渡航前にチャージ(入金)しておいた残高内でクレジットカードのようにお店で買い物ができたり、キャッシュカードのように海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。


説明
メリット
  • 審査不要

  • 海外ATMで現地通貨の出金が可能

  • VISAやMastercardなど国際ブランド搭載のプリペイドカードなら、加盟店で決済可能

  • チャージ(入金)しておけば、両替の手間が省ける

デメリット
  • 分割払いやリボ払いができない

  • 口座残高がないと使用できない

海外留学先で銀行口座を開設し、現金を引き出す 

最後に、海外留学先の現地銀行で銀行口座を開設して、家族から銀行口座に海外送金してもらうという方法もあります。

長期の海外留学では、現地の銀行口座を開設しておくと便利でしょう。アルバイト収入など現地通貨の受取りや、家賃や授業料など、ダイレクトデビット(口座引き落とし)で支払う機会もあるかもしれません。最近では、WiseRevolut(レボリュート)のようなオンラインサービスが人気で、オンラインで簡単に口座が開設できます。

現地銀行口座を開設したら、ご家族などにWiseのような海外送金サービスを利用して銀行口座に直接現金を送金してもらい、現地ATMで現金を引き出すという方法が可能です。

Wiseを利用した海外送金なら、中継銀行を挟まずに送金ができる仕組みのため、従来の銀行を使った海外送金と比較して、より早く、より格安な手数料で送金できます。

Wise公式サイトへRevolut公式サイトへ

説明
メリット
  • 収入や支払いがある場合、現地通貨で給与受け取りや支払いが可能

デメリット
  • 短期留学の場合は口座開設できないことがある

  • 現地の言語で銀行口座開設の手続きをする必要がある

  • 海外の銀行口座は口座維持費が発生する場合がある

海外ATMの使い方

ここでは、海外留学中に現金を引き出す際の海外ATMの基本的な使い方について解説します。なお、人目のつく路面上のATMや夜間の利用は避け、できるだけ金融機関や空港内など安全な場所のATMを利用するように注意しましょう。

  1. キャッシュカードやデビットカードを挿入する。

  2. 使用言語を選択する。

  3. 取引内容を選択する。(英語で引き出しの場合は、”Withdrawal”を選択)

  4. 引き出し金額を入力または選択する。

  5. 暗証番号を入力する。

  6. カード・現金・利用明細を受け取る。

国や機械によって若干手順は異なる可能性がありますが、おおむね上記の手順で現金の引き出しが可能です。

海外ATMの引き出し手数料 

海外ATMで引き出しの際に気をつけたいのが、各種手数料です。

海外ATM手数料とは?

海外ATMで引き出しする際には、手数料が発生します。

手数料には、主にATMを設置している金融機関に対する手数料と、カード発行元に対するATM利用手数料があります。カード発行元に対する手数料は、契約やプランによって代わりますので、事前にカード発行元に確認しましょう。

海外事務手数料・両替手数料とは?

海外ATM手数料の他に注意したいのが、海外事務手数料と両替手数料です。

海外事務手数料・両替手数料とは、日本円のカードを海外で決済をしたり、現金引き出しの際に発生する手数料です。

例えば、ソニー銀行のSony Bank WALLETでは、海外ATMで現地通貨引き出し時に事務処理経費として1.79%(2024年2月現在)が発生します。

この手数料は、国際ブランドのVISAやMastercardなどが定める為替レートに海外取り引きにかかる事務処理経費として手数料が上乗せされたものです。

この海外事務手数料・両替手数料は各金融機関によって変わりますが、一般的に、1.6〜3%程度かかります。

つまり、海外でカード決済やATMで現地通貨を引き出す際にかかる費用は以下になります。

クレジットカード・デビットカード海外利用手数料>国際ブランド基準為替レート× 使った外貨額× 海外事務手数料(%)

クレジットカードの海外キャッシング手数料(利息)とは?

海外キャッシングとは、クレジットカードの海外キャッシング機能で海外ATMから現地通貨を引き出すことができるサービスです。

海外キャッシングは手元に現地通貨がなかったり、近くに両替所がなかったりする場合にすぐに海外ATMから現金を引き出すことができることがメリットです。

しかしながら、海外キャッシングとはその名の通り、キャッシング(借入)のため、返済時にはカード会社が定める所定の利息(15%〜18%程度)が発生することに注意が必要です。さらに、海外ATMの手数料が別途かかる場合があるので、その点にも注意しましょう。

Wiseデビットカードでお得に利用しよう 

ここまで海外で現金を引き出す方法をご紹介してきましたが、海外ATM手数料や上乗せされる海外事務手数料・両替手数料といった手数料がかかり、経済的とは言えません。

Wiseデビットカードなら、マルチカレンシー口座を活用して複数の通貨を一つの口座で保有、管理することができるだけでなく、格安な手数料でカード決済や現金の出金が可能です。マルチカレンシー口座に該当通貨を保有していなくても、Wiseが自動的に為替手数料の安い通貨を選択し、最も安い通貨で決済を行います。

Wiseデビットカードは、海外ATMの手数料も格安です。先述したように、現金の引き出しは月に最大2回、合計3万円までは手数料は無料。3回目以上でも1回の取引につき固定手数料としてかかるのは70円です。手数料はお住まいの国やWiseデビットカードの発行国によって変わりますので、詳しくはWiseの公式ページのATMでの現金の出金手数料についてをご覧ください。

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海外留学中にATMで出金する際の注意点 

最後に、海外留学や海外滞在中にATMで引き出しする際のセキュリティ上の注意点をご紹介します。

日本は比較的安全な国と言われていますが、海外ATMで現金を扱う際には細心の注意が必要です。具体的には以下の項目に注意しましょう。

  • 高い手数料を避けるために、街中に独立されて設置されているATMは避け、銀行に併設されているATMを利用する。

  • 周囲から見えにくいATMや暗い場所に設置されているATMは避ける。

  • 利用明細は必ず持ち帰る。

  • 夜間は信頼できる人に同行してもらって利用する。

まとめ 

海外ATMは日本とは違い、気をつけないと高額な手数料がかかってしまうことがあります。

日本で発行されたクレジットカードやデビットカードも便利に利用することができますが、為替レートに上乗せされてしまう海外事務手数料などはできれば避けたいものですよね。

Wiseデビットカードは、1つアカウントを持っていれば複数の通貨を保有でき、海外ATMの手数料もかなり格安です。

これから海外留学予定の方や、海外に滞在する予定のある方は、便利かつお得に利用できる

Wiseマルチカレンシー口座やデビットカードをぜひ活用してみてくださいね。

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出典:

留学中に現金を引き出す方法についてよくある質問

海外留学中にATMで現金を引き出すには?

デビットカードや、クレジットカードの海外キャッシング、海外プリペイドカードで現地通貨を引き出すことができます。

海外留学中に国際キャッシュカードで現金を引き出すことはできますか?

国際キャッシュカードのサービスはすでに終了してます。代わりに各銀行が発行しているデビットカードで現地通貨を引き出すことができます。

海外留学中に現金を下ろすのにかかるATM手数料は?

海外ATM手数料には、主にATMを設置している金融機関に対する手数料と、カード発行元に対するATM利用手数料があります。