海外サイトでクレジットカードで買い物するには?おすすめのカードや使えない原因も解説

高橋 美穂
ライター
石井 美南海
最終更新日
2025年3月24日

「海外サイトでの買い物の方法が知りたい」「海外サイトでクレジットカードがエラーで使えない」と疑問に思う方に向けて、今回は外貨決済に便利なおすすめのクレジットカードをご紹介します。

インターネットが普及している現代、日本にいながら海外のサイトに簡単にアクセスして買い物ができるようになりました。その一方、決済時にクレジットカードが使えないケースや、カード決済にかかる割高な手数料、安全性など、海外サイトでのショッピングには気を付けるべきポイントもあります。今回は、海外サイトでの支払い方法をはじめ、海外事務手数料、為替レート、注意点を解説します。さらに、海外サイトで安全かつお得に支払いできるWiseデビットカードもご紹介します。

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海外通販サイトでの支払い方法は?

海外通販サイトでの支払いは、クレジットカードまたはバーチャルカードでの決済が一般的です。

バーチャルカードとは、その名の通りバーチャル(仮想)なカードで、実際のプラスチックカードを発行せずにデジタル上で発行されるカードを意味します。物理的なカードの盗難や情報漏えいといった被害を未然に防ぐことができる点がバーチャルカードの大きなメリットと言えるでしょう。

バーチャルカードは、アプリなどで一時的なカード番号等の情報が発行・表示されます。そのカード番号を使ってショッピングに利用できる仕組みです。ただし、海外店舗や海外サイトで利用できないバーチャルカードもあるため、事前によく確認することが重要です。

海外通販サイトでクレジットカードで支払う際にかかる手数料

ほとんどの場合、海外サイトでは外貨決済となり、海外での利用と同様の扱いとなります。海外でクレジットカードを利用すると、日本国内での利用とは異なり、追加手数料が発生します。そのため、海外サイトで外貨での買い物をする前にクレジットカードの海外利用の仕組みを理解しておく必要があります。

クレジットカードを使って外貨建ての買い物をすると、通常、数日後にその取引情報がVisaやMastercard®、JCBといった国際ブランドの決済センターに送られます。決済センターにデータが到着した時点での為替レートとカード会社が設定する海外取引手数料をもとに、日本円に換算された金額が請求されます。

レートに含まれる為替手数料とは?

海外サイトで外貨でクレジットカード決済をする際には、各クレジットカードの国際ブランドの基準レートが適用されます。この基準レートは、各国際ブランドが一定の手数料を加えたレートとなっています。実際に、市場仲値とどの程度差があるのかを比較してみましょう。

なお、同調査実施日(2025年3月18日)のみずほ銀行が公示する仲値は、1米ドルあたり149.51円でした。

国際ブランド基準レート(1米ドル=円換算)仲値との差額
Visa149.32円-0.19円
Mastercard®149.14円-0.37円
JCB149.62円+0.11円

(2025年3月18日 14ː30 CET時点・小数点第3位以下切り捨て)

上記の通り、国際ブランドによって若干の差があり、タイミングによっては仲値よりも低かったり、高かったりとさまざまです。この基準レートは決済したタイミングではなく、国際ブランドの決済センターにデータが到着した時点のレートが採用されます。

海外事務手数料とは?

海外事務手数料(海外利用手数料)とは、海外や海外サイトでのカード利用に対してかかる事務手数料で、カード会社に支払います。

先にご説明した国際ブランドの基準レートで日本円に換算し、そのうえで海外事務手数料を上乗せした金額が最終的に利用者に対して請求されます。

海外事務手数料はカード会社によってさまざまですが、1%~3%程度の割合です。

アメリカのサイトで300ドルの買い物をしたら手数料はいくら?

実際に、海外サイトでクレジットカードや他の決済サービスを使って決済した場合にかかる手数料を比較してみましょう。

ここでは、アメリカのサイトで300ドルの買い物を楽天カードPayPal(ペイパル)・Wiseデビットカードを使った場合にかかる手数料をシミュレーションしてみました。手数料はどのくらい差があるのでしょうか?


為替レート為替手数料 海外事務手数料合計手数料

楽天カード

(Visa)

1 USD =154.75円1,532円

1,685円

(3.63%)

3,217円
Wiseデビットカード

1USD
=149.115円(ミッドマーケットレート)


両替手数料:0.93 USD

(0.68%~)*(1)
なし138円
PayPal基本為替レートに4%を上乗せしたレート為替レートの明示がないため、不明通貨換算手数料:4%(為替レートに含む)約12ドル

(2025年3月18日 15ː51 CET時点・小数点第3位以下切り捨て)*(1) 通貨・金額によって両替手数料は変動 *(2) 適用為替レートの明示がないため、300USD x 0.04 = 12 USDにて計算。取引通貨や地域によって異なる可能性があります。

上記の表の通り、楽天カードでは海外事務手数料が3.63%と割高で、国際ブランドの基準レートに含まれる為替手数料も加えると3,000円以上の手数料が発生することがわかりました。PayPalも、決済プラットフォームとしては有名で信頼性の高いサービスですが、PayPal独自の為替レートに含まれる通貨換算手数料が4%と割高で、お得に決済できるとは言えません。

一方、Wiseデビットカードでは海外事務手数料はありません。為替レートは、為替手数料が一切上乗せされていないミッドマーケットレートが適用され、レートで損をするということはありません。発生する手数料は両替手数料のみで、これも0.68%~と格安です。また、Wiseのマルチカレンシー口座ですでに米ドルを保有していれば、その残高を使って外貨のまま決済することも可能です。この場合は、両替手数料は不要なため、手数料無料で決済することができます。

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海外ネットショッピングの方法と手順

ここでは、実際の海外ネットショッピングの流れを見ていきましょう。

  1. ショッピングサイトにアクセスします。

  2. 欲しい商品をカートに入れ、支払いへ進みます。

  3. クレジットカード決済を選び、カード情報やセキュリティコードを入力します。

  4. 請求先・届け先の住所を入力し、請求先はカード登録住所と一致する必要があります。

海外通販サイトでクレジットカードで支払うには

クレジットカードは多くの世界中の通販サイトで使うことができ、日本の通販サイトと同じ方法で支払うことができます。

ただし、カード情報の入力の際にはそれぞれの入力項目の英語表記を理解しておく必要があります、誤って入力するとエラーになる可能性があるため、各部分の表現を覚えておくと良いでしょう。

日本語英語入力例:
カード番号Card Number14~16桁の番号
有効期限Expiration Date01/25(2025年1月)
カード名義人Cardholder NameTARO TANAKA
セキュリティーコードSecurity Codeカード裏面の3桁の番号 *
請求先住所Billing address1-1-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo 100-0005, Japan
配送先住所Shipping address同上

* 裏面ではなく表面に4桁のコードで記載されているカードもあり

英語での住所の書き方については、「海外通販で失敗しない!英語での住所の書き方ガイド」でも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

海外ネットショッピングの注意点

海外ネットショッピングは世界中のショップから買い物ができる一方、「代金を支払ったのに、商品が届かない」「返金対応に応じてもらえない」といったトラブルも起きているのが現状です。文化や商習慣の異なる外国で運営されるサイトでの買い物は、日本とは異なるルールやリスクがあるということをしっかり理解する必要があります。

ここでは、海外ネットショッピングで気を付けるべき4つのポイントを解説します。

事業者情報を確認する

海外サイトでの買い物は、トラブルを未然に防ぐために販売事業者の情報を確認しましょう。最近では、日本語のサイトであっても、海外事業者が運営しているサイトも数多くあります。具体的には、次のポイントに注意してサイトを見極めましょう。

  • サイト内の日本語が不自然

  • 市場価格より安い

  • 支払い方法が限定されている

  • 振込先が個人名

  • キャンセル・返金・返品に関する規定が未掲載

  • サイト上に事業者の名称、住所、電話番号が未掲載

また、国民生活センターの越境消費者センターでは悪質通販サイト情報を公表しています。利用しようとしているサイトが怪しいと感じた際には、こちらも併せて確認していると良いでしょう。

配送方法・送料・手数料・関税をよく確認する

配送方法(航空便・船便)や所要日数、送料、関税の負担などもウェブサイトでよく確認しておきましょう。特に、利用規約(Terms & Conditions)やよくある質問(FAQ)、ヘルプ(Help)ページに記載されていることが多いです。

海外サイトでの買い物は、先述したようにクレジットカードの海外事務手数料や為替手数料の負担があるため、少しでも手数料を抑えたい場合は、外貨に特化したWiseカードがおすすめです。アカウント内で必要な分だけ外貨に両替しておけば、外貨のまま決済できるため、クレジットカードの手数料よりも節約できる可能性が高いです。

キャンセルや返品条件を確認する

海外サイトでのキャンセルや返品対応は、購入者負担となる場合もあります。キャンセルや返品対応については、以下のページに記載されていることが多いため、しっかり目を通して条件を確認しましょう。

  • 事業者問い合わせ先(About us / Contact us など)

  • 返品条件(Return policy / Return/Exchange an itemなど)

  • 利用規約(Terms & Conditions)

  • ヘルプ(Help)

  • よくある質問(FAQ)

輸入が禁止されていない商品かを確認する

日本の法律で輸入が禁止されているものでないかも確認が必要です。禁止品目に関しては、税関のウェブサイトで確認できます。

特に注意したいのは、ブランド品の模倣品です。日本では、2022年から権利侵害品の疑いがある場合、税関で権利侵害品に該当するか否かを認定する手続き(認定手続)が実施され、税関から消費者に「認定手続開始通知書」が送付されます。権利侵害品に該当すると認定されると、当該商品は没収されてしまいます。

ブランド品やメーカー品などの高級品が市場価格より大幅に値下げされている場合は、模倣品に該当しないかどうかをしっかり見極めましょう。

海外通販サイトでカードが使えない!理由は?

いざ、海外サイトでカード決済しようとしたところ、エラーで使えない!と困ったことはありませんか?海外サイトでクレジットカードが使えない場合は、以下の原因が考えられます。

  • クレジットカードの国際ブランドに未対応

利用しようとしているクレジットカードの国際ブランドが、海外サイト上で対応していないケースが考えられます。サイト上で再度確認のうえ、対応している国際ブランドのカードを使うか、他の支払い方法を利用しましょう。

  • 日本発行のクレジットカードに未対応

海外サイトが日本発行のクレジットカードに対応しておらず、利用がはじかれてしまうケースもあります。他の支払い方法が利用できる場合は、支払い方法を変更してみましょう。

  • カードの有効期限切れ

カードの有効期限が切れていたら、海外サイトに限らずそのカードは利用できません。新しいカードが届くのを待つか、他の決済方法を利用しましょう。

  • 利用可能枠オーバー

クレジットカードの利用可能枠を今一度確認してみましょう。海外サイトで外貨決済の場合、為替レートの関係で日本円換算すると意外と高くついた、というケースもあるかもしれません。カード会社に利用限度額の引き上げを依頼することも可能ですが、その場合には所定の審査があります。

  • 不正利用検知システムの作動

カード会社の不正利用検知システムで不正の懸念がある利用と検知された場合、カード利用が一時停止されてしまうことがあります。この場合、カード会社から自身の利用かどうかの確認を取られた上で、利用が再開されます。

海外サイトでの買い物には手数料が安いWiseカードがおすすめ!

海外サイトでのクレジットカード決済には、為替手数料が上乗せされた為替レートや海外事務手数料といった追加手数料が加算され、決してリーズナブルとは言えません。

そんなときにお得に利用できるのが、Wiseデビットカードです。Wiseデビットカードは外貨に特化した仕様で、アカウント内に40通貨を保有できます。保有通貨でカード決済した場合の手数料は無料。アカウント内で日本円から外貨へ両替する場合の両替手数料も0.68%~と、通常2~3%かかる海外事務手数料と比較して格安な設定です。

さらにWiseバーチャルカードなら、使う度にスマホで凍結できるため、海外サイトでも安心して使うことができます。物理的なデビットカードとは番号が異なり、最大3枚まで保有可能。目的に合わせてカードを使い分けることができます。

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まとめ

近年は越境ECやSNSの普及により、海外の製品も手軽に手に入る時代になりました。しかし、クレジットカード決済には割高な手数料がかかったり、顔の見えない相手との取引に注意を払う必要もあります。そんなとき、外貨決済に強いWiseデビットカードを使って、手数料を節約したり、スマホで手軽に凍結できる安全性の高いバーチャルカードを活用すると、安全かつお得に買い物に利用することができます。次の海外サイトでのショッピングには、Wiseデビットカードを活用してみませんか?

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