海外送金Western Unionのおすすめ代替サービスは?トップ5をご紹介【2024版最新】
「Western Union(ウエスタンユニオン)を海外送金に使っているけど、代替サービスを知りたい」という方に向けて、代わりとなるおすすめの海外送金サービスをご紹介します。海外送金の老舗と呼ばれるWestern Unionですが、近年では次々と新たな海外送金サービスが台頭しており、より手数料を安く、早く送金できるサービスも登場しています。
今回はその中でもおすすめなサービスを5つピックアップして、比較していきます。
Wise(ワイズ) - ミッドマーケットレートとリーズナブルな送金手数料
Revolut(レボリュート)- お得な為替レートと3つの会員プラン
Paypal(ペイパル) - ユーザー同士での即時送金と格安な海外送金手数料
Goレミット海外送金 - 新生銀行が提供する海外送金サービスで高い信頼性と安心感
PayForex(ペイフォレックス) - 選べる豊富な受け取り方法や入金方法
各社それぞれに特徴や強みがあるため、自分にとって最適な海外送金サービスの選択にお役立てください。
Western Unionの代替サービスを検討すべき理由とは?
Western Union(ウエスタンユニオン)は、1851年にアメリカで創業した170年以上もの歴史を誇る海外送金サービス事業者です。世界200以上の国と地域でサービスを展開しており、2023年には2億6,800万件の送金を処理しています。日本ではウエスタンユニオンジャパン株式会社が資金移動業者として運営しており、日本国内では250以上の取扱い店舗を構えています。
信頼性のあるWestern Unionですが、送金手数料と為替レートが割高な点がネックと言えます。送金手数料や為替レートは、Western Unionのウェブサイトから事前にシミュレーションすることができます。
例えば、Western Unionを使ってアメリカへ1,000ドルすると仮定して送金手数料や為替レートいくらになるかをシミュレーターを用いて見てみましょう。
為替レート(USD) | 1 USD = 149.25円 |
送金額 | 149,243円 |
送金手数料 | 1,480円 |
送金合計 | 150,723円 |
上記のように、送金手数料は1,480円と格安な手数料となっています。
注目すべきなのは、為替レートです。Western Unionでは、ウェブサイトで手数料や為替レートについて以下のように明示されています。
“また、Western Unionは、通貨換算によって利益を得ています。送金サービスを選択する際には、送金手数料と換算レートの両方を慎重に比較検討してください。手数料、外貨換算レート、および税は、様々な要因によってブランド、チャネル、および店舗ごとに異なります。手数料と換算レートは予告なく変更される場合があります。” (引用:Western Union オンラインで送金|2024/8/19)
つまり、Western Unionは手数料だけでなく、為替レートに手数料を上乗せして利益を得ているということです。実際、Western Unionのシミュレーション時に適用された為替レートは1ドル = 149.25円でしたが、当日の市場仲値(TTM)は1ドル = 147.89円でした。
1ドルあたりおよそ1.36円(約+0.91%)の為替手数料が上乗せされており、1,000ドル送金する場合には為替手数料として約1,360円追加で支払っているということになります。
送金コストを抑えてお得に海外送金したい場合には、送金手数料はもちろんですが、為替レートがお得な代替サービスを検討するのも良いかもしれません。
Western Unionのメリット
Western Unionは送金人だけでなく、受取人に対しても利用しやすいサービスが整っています。メリットとしては、次の4つが挙げられます。
Western Unionメリット |
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✅銀行口座以外にも、現金受取りや一部地域ではモバイルウォレット(eWallet)へ送金が可能 ✅ 豊富な送金方法(店舗・オンライン・アプリ・コンビニ・レミッタンスカードなど) ✅ オンラインやアプリで送金状況の追跡が可能 ✅ さまざまな送金資金の入金方法(店頭での現金・クレジットカード・デビットカード・銀行振込) |
Western Unionのデメリット
反対に、Western Unionでの海外送金には次の3つのデメリットがあります。
Western Unionデメリット |
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❌ 為替レートが高い ❌ 1回あたりの送金限度額は100万円まで ❌ 受取人の国によって受取り方法が異なる |
Western Unionの代替サービス5つを比較
ここからは、本題であるWestern Unionの代わりとなり得る海外送金サービスを5つご紹介します。各社の為替レートや送金日数、利便性を比較していきましょう。
代替サービス | 為替レート | 送金日数 | 利便性 |
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Wise | ミッドマーケットレート | 最短即日または1日(通貨や入金方法等によって異なる。事前にシミュレーションで確認可能) |
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Revolut(レボリュート) | ミッドマーケットレート | 最短即日または1日以内(送金先、入金方法等によって異なる。アプリから追跡可能) |
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PayPal(ペイパル) | 基本為替レートに4%を上乗せしたレート | アカウント間は即時 (銀行口座での出金には約3営業日かかる) |
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Goレミット(SBI新生銀行) | 所定の為替手数料を含んだGoレミット専用TTSレート | 通常は送金後、1~3営業日後に指定の受取口座に着金 |
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PayForex(ペイフォレックス) | 三井住友銀行またはブルームバーグが公表するTTSレートを基準とし、0.5%~10%のスプレッドを上乗せしたレート | 送金サービスにより異なる
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1. Wise
Wiseは2011年にイギリスで海外送金を専門として創業した企業です。安くて早く、簡単に海外送金ができることをミッションとして掲げており、特に為替レートには手数料を一切上乗せしていないミッドマーケットレートが適用されています。日本ではワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社が運営しており、第一種・第二種資金移動業者として金融庁に登録(関東財務局長第00040号)されています。
Wiseの特徴
Wiseには次の5つの特徴があります。
為替レート:Wiseでは常にミッドマーケットレート(市場仲値)と呼ばれる金融機関で用いられるリアルレートが適用されます。為替レートには手数料は上乗せされておらず、公平な取引が可能です。
送金日数:主要な通貨であれば、Wiseではおおむね1日以内に受取人へ送金することができ、最短で即時に着金できることもあります。送金前にシミュレーションで着金予定日時を確認でき、送金状況は常にオンラインで追跡可能です。
マルチカレンシー(多通貨)口座:Wiseでは、米ドル、ユーロ、英ポンドをはじめとする通貨の口座情報を取得することができます。外貨を外貨のまま一つのアカウントで保有でき、レートが良いときに外貨を両替して、アカウント残高からそのまま海外送金することも可能です。*(1)
デビットカード:マルチカレンシー口座に紐づいたデビットカードもWiseの大きな特徴です。Wiseのマルチカレンシー口座に残高があれば、海外でも外貨のまま支払いができたり、海外ATMで現地通貨を引き出せたりと、便利に利用することができます。
Wiseのメリット
ミッドマーケットレートでの両替
マルチカレンシー口座で40種類以上の外貨の保有・管理が可能
マルチカレンシー口座に紐づいたデビットカードで外貨のまま決済
Wiseのデメリット
送金資金の入金方法は銀行振込またはデビットカードのみ(日本の場合)
資金の受取り方法は銀行口座のみ
2. Revolut
Revolutは2015年に創業した世界4,500万人が利用する次世代金融アプリです。
海外送金のほか、アカウント内で35種類以上の外貨を保有することができ、送金やカード決済に利用できます。日本ではREVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社として金融庁より第二種資金移動業者(関東財務局長第00060号)として登録・運営されており、資金決済法などにより利用者保護が図られています。
Revolutの特徴
Revolutには次の5つの特徴があります。
ライフスタイルに合った3つのプラン
月額無料のスタンダード会員、月額980円のプレミアム会員、月額1,980円のメタル会員の3つから、自分のニーズに合ったプランを選ぶことができます。
お得な為替レート
Revolutが提供する為替レートには為替手数料は含まれておらず、有利なレート*(1)で両替することができます。ただし、為替市場営業時間外*(2) には1.0%の為替手数料が追加されます。
マルチカレンシー(多通貨)口座
35種類以上の外貨をアカウントで保有ができ、海外送金やデビットカードでの支払いに利用できます。
海外送金
200以上の国や地域へ手数料無料*(2) で海外送金が可能です。ただし、国外の関係銀行で発生する中継銀行手数料がかかる可能性があります。
デビットカード
150通貨以上に対応。アカウントと連携したリアル(物理)カードおよびバーチャルカードの発行が可能です。Revolutではカード情報が取引毎に自動生成される一回きりの使い捨てバーチャルカードの利用もでき、オンライン決済でカード番号を不正利用される心配がありません。
*(1) スタンダードプランの場合、為替⼿数料無料枠(750,000円)を超えて取引をした場合、無料枠を超える部分の金額に対して0.5%の為替手数料が適用される。
*(2) ニューヨーク時間の金曜日17:00~日曜日18:00まで
メリット
為替手数料が上乗せされていないお得な為替レート
マルチカレンシー口座で35種類以上の外貨の保有・管理が可能
リアルカード・バーチャルカードの他、使い捨てバーチャルカードの発行も可能
デメリット
ニューヨーク為替市場営業時間外には1.0%の為替手数料が加算される
海外送金には中継銀行手数料や受取り手数料等の追加手数料が発生する可能性あり
3. PayPal
オンライン決済でお馴染みのPayPalでは、海外送金サービスも利用できます。499円と格安な海外送金手数料でアカウント間で即時着金が可能です。PayPalは日本国内で第二種資金移動業者として登録・認可(関東財務局長第00026号)されており、安全に利用できます。
PayPalの特徴
オンライン決済サービスとして馴染みのあるPayPalですが、改めてPayPalの特徴を挙げていきましょう。
格安な海外送金手数料
PayPalでは1回あたりの海外送金は499円と格安な手数料で送金できます。
即時送金
PayPalではアカウント間であれば、即時着金が可能です。ただし、銀行口座への直接入金はできず、アカウントから銀行口座への引き出しには最短で3営業日を要します。
支払い情報を伝えることなく、安全に決済
オンライン決済サービスのPayPalは、海外送金以外にも一つの決済方法として便利に利用できます。例えば、AmazonやGoogle Playなどでも利用可能で、クレジットカードを持っていなくとも、PayPal経由で紐づけた銀行口座から支払いできます。店舗側には紐づけたカード情報や銀行口座情報が伝わることはないため、安全で簡単な決済ができます。
メリット
リーズナブルな海外送金手数料
PayPalアカウント間の送金なら、即時着金
PayPal日本アカウントなら22通貨に対応
デメリット
海外送金はPayPalユーザー間でしか送金できない(銀行口座への送金不可
通貨換算手数料が割高*(1)
4. Goレミット海外送金
Goレミット海外送金は、SBI新生銀行が提供する海外送金サービスです。送金対応国は170カ国以上、外貨は12通貨に対応しています。送金限度額は審査のうえ決定され、顧客ごとに異なります。そのため、100万円を超える高額な送金が可能な場合もあります。
Goレミットの特徴
銀行が提供するサービスの安心感はそのままに、新規申込みから海外送金指示までアプリで手続きが完結できる手軽さが大きな特徴です。
送金手数料:送金手数料は2,000円~とメガバンクの海外送金手数料と比較してリーズナブルな設定です。
為替レート:Goレミット独自のTTSレートが適用されます。為替レートは毎営業日午前10時以降に更新され、SBI新生銀行の「現在の為替レート」ページで確認できます。
送金日数:Goレミット公式サイトでは、「通常、SBI新生銀行が送金してから1~3営業日後に受取人口座に入金する」としています。
送金手数料のシミュレーション:銀行での海外送金では、手数料を含めた送金金額がいくらになるのか不透明なのが大きなデメリットですが、Goレミットではアプリで簡単に送金手数料のシミュレーションが可能です。
メリット
口座開設不要
利用申込みから送金手続きまでアプリで完結
銀行ならではの安心感
デメリット
Goレミット以外で発生する中継銀行手数料や受取り手数料が割高
為替レートが高い
5. PayForex
PayForex(ペイフォレックス)は日本在住のアジア系外国人ユーザー向けに、母国への送金ニーズに焦点を当てた海外送金専門サービスを展開しています。200以上の国や地域への送金や、40種類以上の幅広い外貨に対応。運営企業であるQueen Bee Capital株式会社は金融庁より第二種資金移動業者として登録・認可(関東財務局長第00010号)を受けており、安全に利用することができます。
PayForexの特徴
PayForexでは、他の海外送金サービスとは違った以下の特徴があります。
安心の多言語サポート:PayForexでは日本国内のアジア系外国人ユーザーの母国送金需要等に対応した利便性の高い送金サービスを提供しています。そのため、日本語以外にもタイ語やベトナム語、インドネシア語、中国語、ベンガル語、タガログ語といったアジア圏の問い合わせにも対応しています。
豊富な受取り方法:PayForexでは、銀行口座以外の資金受取り方法にも対応しています。現金受取りをはじめ、E-ウォレットや宅配送金などの方法からも選択可能です。
さまざまな入金方法:PayForexでは銀行振込をはじめ、口座振替、コンビニ、ペイジー払いなど送金資金の幅広い入金方法から選ぶことができます。ただし、入金方法や入金金額によって手数料が発生するので注意が必要です。
メリット
充実した多言語サポート
豊富な受取り方法
さまざまな入金方法
デメリット
為替レートが割高
中継銀行手数料や受取り銀行手数料など予期せぬ手数料がかかる場合がある
Western Unionよりも他のサービスをおすすめする理由とは?
海外送金サービスを選ぶ際には、信頼性の高いサービスかどうかはもちろんのこと、高い手数料と不利な為替レートを避けることで大幅に送金コストを削減することができます。
しかしながら、冒頭でもお伝えしたように、Western Unionでは送金手数料のほか、為替レートに為替手数料が含まれており、気づかぬうちに余分なコストがかかっています。少しでも送金コストを下げてお得に海外送金したい、という場合にはご紹介した5つのサービスが新たな選択肢として挙げられるでしょう。
まとめ:Western Unionの代わりとなる海外送金サービス
海外送金サービスを日常的に利用する方のなかには、使い慣れていて信頼のあるサービスを継続して使う傾向があるかもしれません。
Western Unionは170年以上もの歴史を持つ、いわば海外送金事業者の老舗であり、現代ではまれになっている店頭でのサービスをはじめ、銀行口座への送金以外にも現金での受取りなど、送金人にも受取人にも使いやすいサービスが提供されています。
海外送金サービスには各社特徴やメリット・デメリットがあるため、自分にとって必要なサービスを選んで、その時々に最適なサービスを使い分けるのもよいですね。
出典:
よくある質問
海外送金は銀行や、海外送金サービス専門業者で送金することができますが、送金先国や送金金額、送金時の為替レートによって手数料総額が大きく異なります。銀行よりも海外送金サービスの方が早く、安く送金できる傾向があり、Wise(ワイズ)では為替手数料が無料、送金手数料も明瞭で分かりやすい費用体系となっています。シミュレーターで事前にかかる手数料を確認することが可能です。
海外送金は、銀行または資金移動業者を利用するのが最も安全な方法と言えます。Western Unionを含む、ご紹介した海外送金サービスはすべて日本の関東財務局によって資金移動業者として登録・認可を受けた事業者です。資金移動業者の主な規制内容には、履行保証金の供託等が定められおり、送金資金は履行保証金として供託所に保全されます。そのため、銀行と同等の安全性が担保されていると言えるでしょう。
海外送金コストを抑えてお得に送金したいならWiseやRevolut、ユーザー同士で手軽にサクッと送金したいならPayPal、100万円を超える高額な送金が必要ならGoレミット、Wise。現金受取りや宅配送金など銀行口座以外の受け取り方法で送金したいならPayForexなど、用途によって使い分けるのがおすすめです。