【2024版最新】U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の口座開設方法を解説
米国への駐在、留学を予定している人にとって、米国に到着前に米国の銀行口座が開けたら便利ですが、多くの米国の銀行では米国渡航前の口座開設を認めていません。三菱UFJ銀行を通じて、日本にいたままでもU.S.Bank(旧ユニオンバンク)の口座を開設することが条件付きで可能です。
この記事では、日本のいたままU.S.Bank(旧ユニオンバンク)の口座を開設する方法と米国渡航後にU.S.Bankの口座を開設する方法を詳しく解説します。なお、U.S.Bankは米国への渡航予定がないと原則として日本国内での口座開設はできないので、単に米ドル口座が欲しいという場合は、米ドルで資金を受け取ることのできるWiseのマルチカレンシー口座の利用もおすすめです。
本記事の目次:
- U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の銀行口座開設に必要な書類は?
- 日本にいたままU.S. Bankの銀行口座を開設するのに必要な書類は?
- 米国渡航後にU.S. Bankの銀行口座を開設するのに必要な書類は?
- U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の銀行口座開設・維持にかかる費用
- U.S. Bankで海外から送金を受け取るのにかかる費用は?
- U.S. Bank(旧ユニオンバンク)のメリット・デメリット
- U.S. Bank(旧ユニオンバンク)への送金方法
- 日本の銀行からU.S. Bank(旧ユニオンバンク)への送金に必要な情報とは?
- 日本からU.S. Bank(旧ユニオンバンク)へのおすすめの送金方法は?
米国に到着する前にU.S. Bank(旧ユニオンバンク)の銀行口座は開ける?
米国のほとんどの銀行では、口座開設時に米国で居住を証明していることが求められます。そのため、米国に来る前に口座の開設をするのはなかなか難しいのが現状です。しかし、数少ない例外として三菱UFJ銀行を通じて、日本にいたままでもU.S.Bankの口座を開設することが条件付きで可能です。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)はかつて米国に子会社としてユニオンバンクという銀行を有していました。その際に、「カリフォルニアアカウント・プログラム」という名称で日本在住者向けの口座開設取次サービスを展開していました。MUFGはユニオンバンクをU.S.Bankに売却してしまい、このプログラム自体はなくなってしまったのですが、売却後も米国居住予定者に対して限り口座開設取次サービスを継続しています。
この口座開設取次サービスを利用するには、三菱UFJ銀行に取引がある満18歳以上の日本居住の個人で、米国ビザを取得し、原則90日以内に米国に居住予定である必要があります(ただし、米国籍の場合当然ながら米国のビザは不要です)。
三菱UFJ銀行の口座開設取次サービスはU.S. Bankへの取り次ぎのみを行うというサービスです。取り次ぎ後の預金口座開設の申し込みや口座開設以降の取引はU.S. Bankと直接行うもので、三菱UFJ銀行は関与しません。三菱UFJ銀行がU.S. Bankの商品内容の説明等を行うことはできないとも公式ホームページに明記されています。
三菱UFJ銀行の本支店ではこの口座開設取次サービスを利用できず、取次依頼書に加えて、所定の本人確認書類のコピーを三菱UFJ銀行のメールオーダーセンターへ郵送する必要があります。また、口座開設には1~2ヵ月ほどかかる場合があるのですぐに口座開設できるサービスではありません。
米国に行く前に米ドルの資金管理がしたい場合にはWiseのようなマルチカレンシーアカウントサービスを提供するオンラインサービスの利用もおすすめです。米ドルや日本円を含む40通貨の使用や保有が可能です。さらに米ドルを含む9通貨の口座情報とIBANを取得できます。米ドルの送金をWiseの米ドル口座情報を使って受け取れば、通貨両替が発生しないので、為替手数料がかかりません。またACH送金であれば、受け取り手数料も無料です。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の銀行口座開設に必要な書類は?
日本にいたままU.S. Bankの銀行口座を開設するのに必要な書類は?
取次依頼書に加えて、以下の所定の本人確認書類のコピーを三菱UFJ銀行へ郵送する必要があります。有効期限内の確認書類2点を、A4用紙にコピーのうえ提出しましょう。
パスポート
パスポート以外の本人確認書類(日本の運転免許証、マイナンバーカードなど)
日本国籍以外の場合は在留カードまたは特別永住者証明書のコピーも必要です。パスポートについては顔写真ページと、名前と現住所が書かれた所持人記入欄の両方のコピーが必要です。
三菱UFJ銀行に届出の名前が、パスポートに記載されているリーガルネーム(法律上の名前)と異なる場合、リーガルネームが確認できる書類の提出が必要になる場合があります。三菱UFJ銀行に届出の住所に変更がある場合は、先に住所変更の手続きをしたうえで申し込みましょう。
また、外国籍の場合、英字氏名が確認できる本人確認書類が2点必要となります。また外国籍がどうかに関わらず、英字氏名が確認できる本人確認書類2点の提出が必要になる場合があります。米国籍氏名での口座開設を希望される方は米国パスポートの提出が必ず必要です。
米国渡航後にU.S. Bankの銀行口座を開設するのに必要な書類は?
米国渡航後にU.S. Bankの銀行口座を開設するのに必要なものは以下の通りです。
米国の社会保障番号(Social Security Number)
運転免許証、パスポートなど政府発行の有効な写真付き身分証明書
最低25USDの開設時の預金
Wiseならもっと簡単に米国で使える口座開設可能!
米国に着いてすぐの場合は上記で取り上げたような米国の居住証明の準備は難しいという人もいるかもしれません。また、引っ越したばかりの時はバタバタして煩雑な口座開設に時間をかけるのが難しいかもしれません。そんな状況でも米ドルを扱える口座を一刻でも早く開きたいという場合にはWiseのようなオンライン金融サービスのアカウント開設もぜひ選択肢に入れてみてください。
Wiseでは各国の銀行口座番号を取得することも可能です。米ドルの場合は自身のルーティング番号(ABA) と口座番号を取得可能です。米ドル以外にも様々な通貨に対応しており、例えばユーロの場合、自分自身のWiseアカウントと紐づいたSWIFT/BICコードとIBAN情報を取得可能です。これらの口座番号を送金元に伝えれば、送金元がWiseのユーザーでなくとも送金者は銀行口座と同じような感覚で自身に対しての送金が可能です。
Wiseでは米国に行く前に日本の居住者として日本の本人確認を使って口座開設することも、米国に行ってからソーシャル・ セキュリティー・ナンバーや日本のパスポートなどで本人確認することもどちらもできます。日本で事前にWiseのアカウントを作成しておけば、Wiseの米ドル口座で、渡航後すぐに米ドル建での給与や資金が受け取ることが可能です。
Wise(旧Transferwise)は英国にグループ本社を置く企業で、世界各地で送金・マルチカレンシーウォレットサービスを提供しています。160ヶ国40通貨に対応しており、資金の保有や両替、送金、受取が可能です。米国では、WiseはACH送金・電信送金が可能な米国内のすべての銀行口座へ送金できます。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の銀行口座開設・維持にかかる費用
U.S. Bankの銀行口座の種類
U.S. Bankに限らずアメリカの銀行口座は「Checking account」と「Savings account」に分類することができます。
「Checking account」とは、日本語で「当座預金口座」とも呼ばれ、日常の取引に利用される銀行口座です。この口座は、預金者が小切手を発行したり、デビットカードを使用したり、自動引き落としで支払いをしたり、オンラインバンキングを通じて繰り返しの支払いを行ったりするための口座です。主に給与の受け取りや請求書の支払いなどの日々の金融活動に用いられ、一般に「Savings account」に比べてあまり高い利息が付きません。
一方で、「Savings account」は、日本語で「貯蓄預金口座」と呼ばれ、お金を貯めるための口座です。貯蓄口座は、長期間にわたってお金を預けておくことにより、利息を獲得することができます。通常、当座預金口座よりも高い利率が設定されており、お金を貯めて将来のために使うことを目的としています。ただし、貯蓄口座からの引き出しは、口座によっては月に数回というように制限されていることがあります。
なお、U.S. Bankでは他の米国の銀行と同様に「Checking account」と「Savings account」の中にもいくつか種類があるので口座維持費用や手数料などを調べて自分に合ったものを選ぶといいでしょう。
U.S. Bankの口座開設費用
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の口座開設自体に費用がかかることはありません。ただし、最低25USDを開設時に預ける必要があります。
U.S. Bankの口座維持費用
U.S.Bankでは口座維持費用がかかります。日本ではあまり馴染みのない手数料ですが、米国の銀行では一般的な手数料です。この手数料が発生する場合、銀行口座を使っていなくても残高が減ってしまいます。1ヶ月あたりでは大きな金額でありませんが、期間が長くなるとそれなりに大きい金額になる可能性もありますので気をつけましょう。
U.S. Bankの主な口座種類の口座維持費用は以下の表の通りです。
口座種類 | 口座維持費用(1ヶ月あたり) | 口座維持費用免除の条件 |
---|---|---|
U.S. BANK SMARTLY® CHECKING | 6.95USD | 以下のいずれかに該当する場合
|
SAFE DEBIT ACCOUNT | 4.95USD | 免除制度自体がない |
STANDARD SAVINGS | 4USD | 以下のいずれかに該当する場合
|
U.S. Bankで海外から送金を受け取るのにかかる費用は?
U.S. Bankで海外から送金を受け取る場合、1回の取引につき25USDかかります。なお、これはU.S. Bankでかかる費用で、日本からU.S. Bankに送金する場合、日本側の銀行の手数料や中継銀行手数料が発生する場合があります。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)のメリット・デメリット
U.S. Bankでの銀行口座開設には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
U.S. Bankで銀行口座を開設するメリット
米国で給与・報酬の受け取りや家賃の支払いが可能になる
U.S. Bankならではの金融商品に投資できる
条件を満たせば、米ドル建で支払い可能なデビットカードやクレジットカードを作ることができる
アメリカ中西部と西海岸を中心に店舗を展開しているのでそれ以外の地域ではU.S. Bankの店舗へのアクセスが難しいことがある
U.S. Bankで銀行口座を開設するデメリット
米国に居住予定でなければ口座開設が難しい
平均残高が一定の金額を下回ると口座維持費用がかかることがある
口座開設や口座維持のために言語力や現地知識が必要
日本の居住者でもある場合、税金や会計に関する処理が複雑になる
米国と日本の間でお金を動かす場合に海外送金が必要となる
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)への送金方法
日本の銀行からU.S. Bank(旧ユニオンバンク)への送金に必要な情報とは?
銀行にもよりますが、一般的に日本の銀行からU.S. Bankには以下の情報が必要です。
口座名義人の名前
口座名義人の住所
銀行コード
ABA Number / Routing Number:122235821
SWIFT Code:USBKUS44IMT
銀行名:U.S. Bank, N.A.
銀行住所:800 Nicollet Mall, Minneapolis, MN 55402, United States
送金目的
ABAナンバーとはアメリカ国内の銀行番号です。銀行にもよりますが、送金先銀行欄の支店名・支店所在地に続けてABAナンバーを入れることもあります。
日本からU.S. Bank(旧ユニオンバンク)へのおすすめの送金方法は?
日本の銀行でのSWIFTを利用した海外送金には様々な手数料がかかります。日本の銀行の中では両替レートの中に為替手数料が入っているのが一般的で、為替手数料が実際にいくらかかっているのか分かりにくいというのが一般的です。例えば、実際のレートが1USD=110円の時に、銀行は1USD=111円の両替レートを設定していることがあり、この場合1USDあたり1円の差が両替レートに含まれた「隠れた手数料」となります。また、送金ルートによっては中継銀行手数料がかかることもあります。
Wiseではこのような為替手数料や中継銀行手数料がかかることはありません。Wiseの海外送金時の為替レートはミッドマーケットレートで一般的な銀行のように為替レートに上乗せする形にしていません。従来のSWIFTを利用した銀行による海外送金よりも手数料が安くなることがあり、かつ送金にかかる日数も比較的短く非常に便利です。WiseではU.S. Bank(旧ユニオンバンク)も含めた、米ドルでACH送金または電信送金が可能なアメリカのすべての銀行口座へ送金できます。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)のカスタマーサービス
U.S. Bankにはユニオンバンク時代と同様に日本語コールセンター(U.S. Bank ジャパニーズ・カスタマーサービスユニット)も設けられており、日本語での問い合わせも可能です。日本からもフリーダイヤルも用意されています。
U.S. Bank ジャパニーズ・カスタマーサービスユニットへの問い合わせ先や受付時間は以下の通りです。米国における一部の祝祭日等には休業していることもあります。米国太平洋夏時間実施時には受付時間が変わるのでその点も気をつけましょう。混雑時には英語のオペレーターが対応することがあるので日本語を希望される場合はその旨を伝えましょう。
日本国内から | 米国から | ||
---|---|---|---|
電話番号 | 0120-628-320 (国際フリーダイヤル) | 1-888-507-7669 (フリーダイヤル) | |
1-714-985-2136(通話料お客さま負担) | |||
受付時間 | 日本時間 | 米国太平洋時間 (米国太平洋標準時/米国太平洋夏時間) | |
米国太平洋標準時 | 米国太平洋夏時間実施時 | ||
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U.S. Bank で既に口座を持っている場合は、U.S. Bankジャパニーズ・カスタマーサービスユニットに電話する際には、口座番号、カード番号、またはソーシャル・セキュリティー・ナンバー(ある場合)、カードのPIN番号が必要となります。
U.S. Bankに口座を開こうと考えている場合、音声メニューが流れたら、番号を押さずにそのまま待ちましょう。電話が繋がったら口座開設希望であること伝えて、その後のガイダンスに沿ってボイスメッセージを残すという流れになっています。回答はその場でもらえるわけではなく、U.S. Bankからの後日の連絡を待つ必要があります。
結論
この記事で解説した通り、三菱UFJ銀行を通じて、日本にいたままでもU.S.Bankの口座を開設することが条件付きで可能です。もちろん米国渡航後にU.S.Bankの口座開設も可能です。ただしいずれにせよ米国のビザやパスポートがないと口座開設は難しいので、米ドルを扱える口座を一刻でも早く開きたいという場合にはWiseのようなオンライン金融サービスのアカウント開設もぜひ選択肢に入れてみてください。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の口座開設方法についてよくある質問
三菱UFJ銀行に取引がある満18歳以上の日本居住の個人で、米国ビザを取得し、原則90日以内に米国に居住予定であれば、三菱UFJ銀行にによる口座開設取次サービスでU.S. Bankの銀行口座開設は可能です。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の口座開設自体に費用がかかることはありません。ただし、最低25USDを開設時に預ける必要があります。
U.S. Bank(旧ユニオンバンク)の口座維持費用は口座種類によって異なります。U.S. BANK SMARTLY® CHECKINGというアカウントの場合、口座維持費用(1ヶ月あたり)は6.95USDです。
日本にいたままU.S. Bankの銀行口座を開設するには、取次依頼書に加えてパスポートと所定の本人確認書類のコピーを三菱UFJ銀行へ郵送する必要があります。米国渡航後に口座開設する場合h、社会保障番号、運転免許証など政府発行の有効な写真付き身分証明書、最低25USDの開設時の預金が必要です。