覚えておきたい!海外送金の際に使える英語表現!
日本から海外に送金する、もしくは海外から日本に送金をするときに英語で案内を受けて困った経験のある人はいませんか。そもそも「海外送金は英語で何というのだろう...」と疑問に思う人もいるかもしれません。そんな人のために、この記事では海外送金時に役立つ英語表現を解説していきます。
また、海外送金時に役立つオンラインプロバイダー、Wise(ワイズ)についても合わせてご紹介していきます。留学や駐在などで海外に行く予定がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の目次
- なぜ海外送金で英語が必要になるの?
- まずはここから!海外送金の必須英単語リスト
- 送金そのものに関する基本単語
- 「誰から誰へ?」人物に関する単語
- お金が届く場所!口座情報に関する重要単語
- 手続きやお金に関するその他の重要単語
- シーン別!これだけは覚えたい実践英会話フレーズ
- 窓口・電話で送金を依頼する時のフレーズ
- オンラインサービスでの入力項目と関連英語
- 送金後の確認や問い合わせで使うフレーズ
- 海外の窓口で送金を受け取る時のフレーズ
- 英語でのコミュニケーションを円滑に進めるための豆知識
はじめに
日本の金融機関で海外送金するならば、窓口のスタッフに案内してもらえるので基本的には日本語で手続きができるはずです。それでは、海外送金時に英語が必要になるのはどんな場面なのでしょうか?
なぜ海外送金で英語が必要になるの?
最近ではオンラインで海外送金ができるプロバイダーがたくさん出てきています。店舗に行かずとも24時間365日自分の都合の良いときに手続きができて非常に便利です。一方、その中には日本語に対応していないものも。そういったサービスを使うとなると、スムーズに取引するためには英語の知識が必要になります。
実際、筆者が過去に海外のイベント運営会社のサイトでチケットを購入しようとしたときにそのサイトが指定する方法で送金を行わなければならず、それが全編英語だったことがあります。普段あまり目にしないような英単語もあり、辞書を引きながら慎重に取引しました。
また、留学や駐在などで海外移住した場合、現地の金融機関から日本へお金を送ることもあるでしょう。その際には当然、英語でのコミュニケーションが求められます。そのときのために備え、海外送金に関する基本的な英語表現を押さえておきましょう。
この記事を読めば、こんな不安が解消できます!
この記事でカバーするのは主に下記の3点です。
英語で海外送金をするときの手順
海外送金で使用する専門用語
トラブル発生時の対処方法
次の段落から、それぞれ詳しく見ていきます。
まずはここから!海外送金の必須英単語リスト
まずは海外送金を行うときに必ずと言っていいほど出てくる英単語をご紹介します。普段の生活ではあまり見聞きしない単語も多いので、必ずさらっておきましょう。
送金そのものに関する基本単語
日本語 | 英語 |
---|---|
送金 | Remittance / Money Transfer |
送金目的 | Purpose of Remittance |
「誰から誰へ?」人物に関する単語
日本語 | 英語 |
---|---|
送金人 | Sender / Remitter |
受取人 | Beneficiary / Recipient |
お金が届く場所!口座情報に関する重要単語
日本語 | 英語 |
---|---|
銀行口座番号 | Bank Account Number |
SWIFTコード/BICコード | SWIFT Code / BIC Code |
IBANコード | IBAN Code (主にヨーロッパ圏で利用) |
銀行名 | Bank Name |
支店名 | Branch Name |
SWIFTコード(BICコード)とは、世界の主要金融機関が加盟するネットワーク(SWIFT)がそれぞれの金融機関に割り当てたコードのことを言います。海外送金の際にはこのコードを使い、金融機関を指定して送金を行います。IBANコードも似通ったもので、主にヨーロッパ圏で利用されています。銀行などの金融機関ではそれぞれ割り当てられたコードがありますので、詳しくは自身の金融機関に問い合わせてみましょう。
手続きやお金に関するその他の重要単語
日本語 | 英語 |
---|---|
手数料 | Fee / Charge |
為替レート | Exchange Rate |
中継銀行 | Identification / ID (例: Passport, Driver's License) |
本人確認書類 | Bank Name |
参照番号/照会番号 | Reference Number / Tracking Number |
中継銀行とはコルレス銀行や経由銀行とも呼ばれ、海外送金の際に仲介役となる銀行のことを指します。通常、海外送金を行うときには国内外でいくつかの銀行を挟んで取引が行われます。例えばA銀行からB銀行に海外送金するときも、ダイレクトに「A銀行→B銀行」と資金が移動するのではなく、「A銀行→C銀行」「C銀行→D銀行」「D銀行→B銀行」というルートを経て送金されることがあるのです。その際、中継銀行ごとに手数料が発生するのが一般的です。
シーン別!これだけは覚えたい実践英会話フレーズ
基本的な英単語を覚えたところで、次はそれらを使って実際のどのように会話をしていくのかを見ていきましょう。
窓口・電話で送金を依頼する時のフレーズ
最初に、海外の金融機関で海外送金を頼むときに便利な英語表現をご紹介します。
送金を切り出す・お願いする
I'd like to make an international money transfer.(海外送金をお願いします。)
I want to send money to [国名].([国名]へ送金したいです。)
‘I’d like to~’、’I want to~’はどちらも「~がしたい」を表す表現であり、’I’d like to~’の方が丁寧な響きがあります。ちなみに、筆者は’Can I~?’を使った表現もよく使います。「(私が)~できますか?」という意味で、許可を得るときや頼みごとをするときによく使うフレーズです。
Can I make an international money transfer?(海外送金をお願いできますか?)
Can I send money to [国名]?([国名]へ送金できますか?)
送金先・金額を伝える
To [受取人名] in [国名]. ([国名]の[受取人名]宛です。)
The beneficiary's name is [受取人名].(受取人の名前は[受取人名]です。)
The amount is [金額] [通貨].(金額は[金額][通貨]です。)
上記のように送金の概要を伝えたら、金融機関のスタッフが申込書の記入など具体的な手続き方法を指南してくれるはずです。最近はペーパーレスのことも多いので、必要な情報は聞かれたらすぐに答えられるようにしておきましょう。
手数料・為替レート・所要時間を確認する
How much is the fee?/What are the charges?(手数料はいくらですか?)
What's today's exchange rate for [通貨A] to [通貨B]?(今日の[通貨A]から[通貨B]の為替レートは?)
How long will it take for the money to arrive?(お金が到着するまでどのくらいかかりますか?)
ちなみに金融機関でSWIFTコードを使った海外送金をする場合、送金には1週間ほどかかるのが一般的です。送金先や通貨によって時間は前後しますが、国内の送金よりは時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。
送金目的を伝える・聞かれた時の答え方
金融機関によっては、送金の目的を聞かれることがあります。
What is the purpose of this remittance?(この送金の目的は何ですか?)
などと聞かれたら、下記のように答えましょう。
Living expenses.(生活費です。)
Savings.(貯蓄です。)
Payment for goods/services.(商品/サービスの支払いです。)
Tuition fee.(学費です。)
ちなみに海外在住のフリーランスと業務委託契約を結び、報酬を支払うこともあるでしょう。この場合の「報酬」は’payment’ですが、’payment’は非常に広い意味を持つためもう少し説明が必要です。例えば
The payment for outsourced freelance work.(外部委託してるフリーランス業務の支払いです。)
などと具体的に説明するとわかりやすいでしょう。
オンラインサービスでの入力項目と関連英語
口頭で情報を伝えるのではなく、オンラインサービスなど自分で必要な情報を入力することもあります。そのときによく見られる入力項目は下記の通りです。
日本語 | 英語 |
---|---|
送金人情報 | Sender Information |
受取人情報 | Beneficiary Information / Recipient Details |
銀行情報 | Bank Details |
金額 | Amount |
通貨 | Currency |
参照 | Reference |
備考・メモ | Message |
Reference、Messageについては任意であることが多く、必ずしも埋めなければならないわけではありません。Invoice(請求書)を基に支払いをするときには支払先から「請求書番号をご入力ください」と指定されることがあります。そのときには’Reference’もしくは’Message’の欄に入力しましょう。
確認画面でチェックしたいポイント
入力を終え、確認画面に進んだら入力内容に間違いがないかしっかり確認します。特に名前や住所のスペルミスがないか、口座番号、SWIFTコードが正確かどうかは必ずダブルチェックしましょう。また、金額が合っていても通貨を間違えてしまっては意味がありません。最後に金額と通貨を確認し、’confirm’(確認)ボタンを押します。
送金後の確認や問い合わせで使うフレーズ
手続きを終えた後に、自分の送金について問い合わせしたときには下記のフレーズが便利です。
送金状況を確認したい
I'd like to check the status of my money transfer. (送金の状況を確認したいのですが。) My reference number is [参照番号]. (私の参照番号は[参照番号]です。)
「送金」は’remittance’だけでなく、’money transfer’ということもあります。どちらも「送金」を意味するのですが、’remittance’と言うときには海外送金を意味することが多いです。それに対し、’money transfer’はもっと広い意味で使います。
また、金融機関によっては「参照番号」ではなく’transaction number’を聞いてくるところもあります。’transaction’とは「取引」という意味であり、numberと一緒に使われると「取引番号」になります。
送金が届かない・問題が発生したかもしれない時
The money hasn't arrived yet. (お金がまだ届いていません。)
Could you please look into this?(これについて調べていただけますか?)
Is there any problem with the transfer? (送金に何か問題がありましたか?)
人に何かをお願いするときには’Can/Could you~?’(~してもらえますか?)を使うのが一般的です。canとcouldは意味はどちらも同じですが、後者の方がやや丁寧な表現です。また、pleaseを入れることでさらに丁寧な表現になります。
Can you check my transaction?(私の取引について確認してもらえますか?)
Could you check my transaction?(私の取引について確認していただけますか?)
Could you please check my transaction?(私の取引について確認していただけますでしょうか?)
上記のように、少し言い方を変えることで丁寧さの度合いを調節することが可能です。
海外の窓口で送金を受け取る時のフレーズ
送金を受け取るときには窓口で下記のように伝えるとスムーズに受け取りができるでしょう。
I'm here to pick up a money transfer. (送金を受け取りに来ました。)
It's a transfer from [送金人名] in [国名]. ([国名]の[送金人名]からの送金です。)
Here is my ID and the reference number: [参照番号]. (これが私の身分証明書と参照番号です。)
英語でのコミュニケーションを円滑に進めるための豆知識
ここでは、実際に会話を進める中でよりスムーズなコミュニケーションを取るためのポイントをいくつかご紹介します。
正確に情報を伝えるためのテクニック
海外送金の際には名前や口座番号など、重要な情報を間違えずに正確に伝える必要があります。そのため、こういった情報をやりとりするときはゆっくり丁寧にコミュニケーションを取るように心がけましょう。また、「M」と「N」など発音の区別が難しいアルファベットについては必要に応じてフォネティックコードを活用することをおすすめします。
フォネティックコードコードとは、アルファベットを伝えるときにそのアルファベットで始まる単語を一緒に伝えることでより正確に情報を伝達するために決められているコードです。たとえば「M」なら「MikeのM」、「N」なら「NovemberのN」という風に伝えます。これは無線通話で聞き間違いを防ぐために制定された規則で、現在では無線通話以外にも多くの業種で使われています。英語で伝えるときには’as in’を使って下記のように言います。
M as in Mike, N as in November.
ちなみに、国際的に制定されている正式なコードはありますが、必ずしもそれを使わなければならないわけではありません。一般的に誰しもが知っているであろう単語であれば、代用することも可能です。例えば「J」のフォネティックコードは本来’Juliett’ですが、’J as in Japan’(JapanのJ)と言ってもいいでしょう。
口頭でのコミュニケーションに不安がある場合には、紙に書いて見せたりスタッフに書いてもらったりするのもひとつの手段です。紙とペンを用意していくか、スマートフォンに必要事項をメモしておきましょう。
聞き取りと会話のポイント
もしわからない単語が出てきたり、相手の言っていることがわからなかったりする場合には遠慮なく質問しましょう。その際には下記のような質問フレーズが役立ちます。
Could you say that again, please? (もう一度言っていただけますか?)
Can you speak a bit more slowly, please? (もう少しゆっくり話してもらえますか?)
Sorry, I didn't catch that.(すみません、聞き取れませんでした。)
What does that mean?(それはどういうことですか?)
ちなみに、最後のフレーズは’that’を別の単語に入れ替えると、その単語の意味をたずねる疑問文が作れます。
What does ‘remittance’ mean?(’remittance’はどういう意味ですか?)
もし、相手の言ったことを自分がちゃんと理解したか確認したい場合には、’do you mean~?’(~ということですか?)を使うとそれを聞けます。
Do you mean I need to show my passport?(パスポートを見せる必要があるということですか?)
お得に海外送金するならWise!
海外送金にかかる手数料をなるべく抑えたいなら、オンラインプロバイダーのWise(ワイズ)がおすすめです。多くの金融機関で一般的に行われているSWIFTコードを使った海外送金では、その手数料は数千円かかることが一般的です。例えば20万円をアメリカに送るとしたとき、楽天銀行では約2,076円、三菱UFJ銀行では約6,320円の手数料が発生します。これは一般にSWIFTを使った海外送金では中継銀行を介することが多く、そこで手数料が発生してしまうためです。また、海外送金には外貨両替を伴いますが、その際の為替レートには為替手数料が含まれているのが一般的であり、そこにも手数料が発生しています。
対して、Wiseの海外送金はSWIFTを使わない独自のシステムを構築しており、送金にかかる手数料が0.68%~と非常に安く抑えられています。また、為替レートに手数料を含まない、実際の市場のレート(ミッドマーケットレート)を採用しているのも手数料を安く抑えるのに一役買っています。通貨や入金方法によって手数料は変わりますので、詳しくはWiseホームページにある海外送金シミュレーターで確認してみてください。送金できる国は140 カ国、その中には日本も含まれています。アカウントに紐づくデビットカードも発行すれば、日本発行のクレジットカードよりも格安な手数料で買い物にも使えます。
まとめ
今回は海外送金で役立つ英語表現について詳しく説明してきました。海外の金融機関で送金を行うときや、日本語未対応のオンラインプラットフォームを使うときなどはぜひ参考にしてみてください。また、よりお得に海外送金をしたい人はオンラインプロバイダーのWiseも、ぜひ検討してみてください。