【2024版最新】おすすめの海外送金の方法:安いのはどれ?
海外送金は、やり方を間違えると複雑で面倒なプロセスになりかねません。また、手数料が思わず高額になってしまうことも。できることなら安く、簡単に送金したいですよね。
この記事では、銀行や新しいオンラインサービスであるWiseなどの海外送金の方法を丁寧に説明。必要な情報から手数料まで解説します。
海外送金のやり方
具体的な方法は選択するサービスによって異なりますが、一般的には次のステップで行います。
1. 海外送金の方法を選ぶ
海外送金方法は、銀行や専用のオンラインサービスなど、様々なやり方があります。ニーズに合わせて最適なものを選びましょう。以下では、それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきます。
銀行を使う
「海外送金といえば銀行」と考えている人も多いかもしれません。ネット銀行を含め、ほとんどの銀行から海外送金を行うことが可能です。
銀行は通常、SWIFTと呼ばれる仕組みを使って海外送金を行います。これは世界中の銀行を繋ぐネットワークのようなもので、直接関わりを持たない銀行同士であっても中継(コルレス)銀行を介して送金ができます。
銀行で海外送金する方法
銀行の海外送金は窓口またはオンラインで行うことができます。ただし窓口のほうが手数料が高額なことが多く、手続きに時間がかかることも。以下ではより便利に利用できるインターネットバンキングの送金方法を紹介します。
アカウントにログイン
海外送金利用のための申込みを行う(要本人確認)
利用登録後、海外送金を選択
送金先通貨と金額を選択
受取人の情報を入力
内容を確認して送金依頼完了
必要な情報は?
本人確認 | 受取人の情報 |
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※窓口から送金する場合、送金目的を証明できる書類(請求書など)が必要になる場合があります。
銀行の海外送金のメリット
普段使っている口座から直接送金できる
高額な送金ができる
信頼性と安全性が高い
窓口でサポートを受けながら手続きが行える
銀行の海外送金のデメリット
手数料が高い
両替レートに為替手数料が上乗せされている
着金までに時間がかかる
海外送金サービスのWiseを使う
Wise(ワイズ)は、オンラインで手軽に海外送金ができるサービスです。送金資金はWiseの日本口座に振り込むだけで、国内送金と同じ感覚で簡単に入金できます。
Wiseは送金手数料が安く、また実際の為替レートを使っているため為替手数料も気にならない点が特徴的。さらに海外送金以外にも、マルチカレンシー口座やデビットカードなどの機能も利用できます。
Wiseで海外送金する方法
Wiseで海外送金するためには、まずは無料で会員登録を行い、本人確認を完了させる必要があります。その後の送金のステップは次の通り。
アカウントにログインし、ホームから「送金」を選択
送金元を選択(Wise口座内の資金またはそれ以外)
送金先の通貨と金額を選択
受取人の情報を入力
内容を確認
入金方法を選択して、入金
送金依頼完了
必要な情報は?
本人確認 | 受取人の情報 |
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※受取人の銀行口座情報が分からない場合は、メールアドレスを入力。 |
Wiseで海外送金するメリット
為替手数料が上乗せされていないミッドマーケットレートで送金
明確な手数料体系
80カ国以上に送金できる
オンラインで簡単に手続き
法人利用も可能
Wiseで海外送金するデメリット
現金や小切手での送金は不可
送金先の国や通貨によって手数料や送金条件が異なる
100万円を超える送金はできない
支店がない
PayPalを使う
PayPal(ペイパル)は世界中で4億3千万人以上のユーザーがいる国際送金サービスです。オンラインショッピングの決済方法としても有名ですね。PayPalを使えばユーザー間で手軽に海外送金ができます。
PayPalで海外送金する方法
PayPalで送金するには、まず無料のPayPalアカウントを開設する必要があります。また、銀行口座などへ直接送金することはできないため、相手もアカウントを持っていることが必須です。
PayPalアカウントにログイン
「支払い」メニューを開く
受取人の名前、PayPalユーザー名、メールアドレス、または携帯電話番号を入力
金額と通貨を選択し、必要な場合はメッセージを追加
支払いタイプを選択(個人間支払いまたは商用支払い)
支払方法を選択
情報を確認し、送金手続完了
必要な情報は?
本人確認 | 受取人の情報 |
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のいずれか1点の原本。また、海外送金には、マイナンバー登録が必須。 |
のいずれか。 |
PayPalで海外送金するメリット
送金手数料が499円と安い
相手のPayPalアカウント情報だけで送金できる
世界で広く普及しており、対応通貨も豊富
オンラインショッピングの支払いにも利用可能
ビジネス利用ができる
PayPalで海外送金するデメリット
両替レートに高額な通貨換算手数料が含まれている
銀行口座あての送金はできない
100万円を超える送金はできない
ゆうちょ銀行(郵便局)を使う
日本全国に支店を持つゆうちょ銀行(郵便局)を利用して海外送金する方法もあります。ゆうちょ銀行の口座を持っていることが必須ですが、手続きはオンラインまたは窓口のいずれかで行うことができます。
ゆうちょ銀行(郵便局)で送金する方法
以下では、事前に国際送金申込用紙をオンラインで作成・印刷し、それを持参して窓口にて送金手続きを完了させる方法を紹介します。
送金国を選択
自分の情報(氏名、口座番号など)を入力
受取人の情報を入力
送金金額、通貨、送金目的などを入力
送金内容を確認して請求書作成完了
作成した書類を印刷し捺印
印刷した国際送金請求書とその他必要書類を持参して窓口へ
必要書類を提出して送金手続きを完了
必要な情報は?
窓口で必要になるもの | 受取人の情報 |
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ゆうちょ銀行(郵便局)で海外送金するメリット
オンラインまたは窓口で手続きできる
特定の国に関して中継銀行手数料が無料になる
200近い国と地域に送金可能
自分のゆうちょ銀行口座から直接送金できる
比較的高額な送金ができる
ゆうちょ銀行(郵便局)で海外送金するデメリット
送金手数料が高い
為替手数料が不透明
着金までに時間がかかる
円建てや外貨建ての送金は不可
法人は利用できない
現金受取型の海外送金サービスを使う
海外送金サービスの中には、Western Union(ウエスタンユニオン)やWorldRemit(ワールドレミット)など、受取人が加盟店で現金を受け取ることができるものもあります。相手が銀行口座を持っていない場合にも利用でき、また送金から数分以内に着金することも多いことが特徴的です。
以下では、代表的なプロバイダであるWestern Unionを例に紹介します。
Western Unionで送金する方法
Western Unionではオンライン、アプリ、店舗、コンビニなど様々な方法で送金可能です。店舗から送金する方法は次の通り。
Western Union取扱店に来店
本人確認を行う
受取人の情報を申込用紙に記入
送金の受取方法を選択
代金を支払って送金
送金管理番号(MTCN)を記載した確認書を受け取る
MTCNを受取人と共有
受取人が海外のWestern Union支店で送金を受け取る
必要な情報は?
本人確認 | 受取人の情報 |
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【日本国籍の場合】
【外国籍の場合】
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Western Unionで海外送金するメリット
受取方法が豊富
取扱国と通貨の数が多い
送金のスピードが速い
オンラインや店頭、コンビニなどから送金できる
Western Unionで海外送金するデメリット
両替レートに割高な為替手数料が上乗せされている
100万円を超える送金はできない
送金先によって送金方法や受取方法が異なる
2.プロバイダを選ぶ
次に、プロバイダを選びます。プロバイダとは、銀行ならば楽天銀行や三井住友銀行など、オンライン海外送金サービスならばWiseやWestern Unionなどを指します。
海外送金の手数料や送金限度額、対応通貨などは、プロバイダによって異なります。そのため、次の点に注目して最適なサービスを選ぶことが重要です。
対応国と通貨
入金方法(銀行振込、口座引き落とし、カード、現金など)
手数料(送金手数料だけなく中継銀行手数料などにも注意)
両替レート(為替手数料に注意)
送金にかかる時間
送金限度額
3.必要な書類と情報を用意する
どの方法でも、本人確認とマイナンバーの登録が必須です。
本人確認書類:運転免許証、運転経歴証明書、パスポート、在留カード、個人番号カード、住民票の写し、健康保険証など
マイナンバー書類:個人番号カード、マイナンバーが記載された住民票の写し
住所確認書類(場合によっては必要):住所の記載された運転免許証、パスポート、在留カード、住民票の写し、公共料金の請求書など
また、相手の情報を事前に問い合わせておくのも忘れてはいけません。
フルネーム:ローマ字、口座名義や公的書類と表記が一致するように
住所:郵便番号、国名まで
連絡先:電話番号、メールアドレスなど
銀行口座情報:銀行名、支店名、銀行の住所、銀行コード(SWIFT、BIC、ABAなど国によって異なる)、口座番号(IBANの場合も)
さらに、追加で以下の書類が必要になる場合もあります。
送金元の資金源が確認できる書類:給与明細、通帳など
送金目的がわかる書類:請求書、見積書、契約書、送金相手との関係性を証明する書類など
4.手数料を比較する
海外送金の手数料は、利用するプロバイダ、金額、国と通貨、入金や受取の方法などによって異なるため、しっかりと比較することが重要です。一般的に銀行のほうが高く、オンラインの送金サービスのほうが安く設定されています。
また、送金手数料だけでなく、両替レートに含まれる為替手数料や中継銀行手数料などにも注意しなければいけません。Wiseのように、為替手数料の上乗せがなくリアルレートで送金できるサービスは特にお得です。
5.入金する
送金資金の入金方法は、送金の手段やプロバイダによって異なります。一般的には、
銀行振込(プロバイダが指定する口座に振り込む)
デビットカード
現金
口座振替
などが利用できます。入金方法によって手数料が変わることもあります。
6.資金が両替され、送金される
入金したら、あとは送金完了を待つだけです。資金は日本円から対象の通貨に両替され、指定した方法で受取人に送金されます。着金までの時間は、利用する送金方法によって異なりますが、即時〜1週間程度が一般的です。
送金をキャンセルはできる?
送金手続きをキャンセルに関しては、プロバイダの規約を確認しましょう。着金前であればキャンセルできる場合や、組戻手数料を支払うことで取り消しできる場合、相手に返金を依頼しなければいけない場合など様々です。
海外送金にかかる手数料は?
ここでは、日本からアメリカに300,000円分を送金する場合に関して、代表的なプロバイダの手数料を比較しました
※オンラインで送金手続きを行う場合に限定し、中継銀行手数料なども含めて比較。
手数料 | 為替レート(1ドルあたり) | 受取金額 | |
---|---|---|---|
Wise | 2,045円 | 150.500円(実際の為替レート) | 1,979.77ドル |
三菱UFJ銀行 | 6,000円 | 151.676円 | 1,938.34ドル |
楽天銀行 | 1,750円 | 151.606円 | 1,967.27ドル |
PayPal | 499円 | 157.081円 | 1,906.67ドル |
ゆうちょ銀行 | 3,000円 | 非公表 | 送金時に確定 |
Western Union | 250円 | 151.515円 | 1,978.35ドル |
(2024年2月25日23:17GMT+1作成)
このように、送金手数料が安く設定されている場合でも、為替手数料がかかることで相手の受取金額が左右します。できるだけお得に送金したい場合は、Wiseなどミッドマーケットレートで送金できるサービスを検討するのも良いでしょう。
海外送金にかかる時間は?
相手にお金が届くまでの時間も気になるところです。銀行の海外送金は数日〜1週間程度の時間がかかることもある一方、オンラインサービスでは即時に着金することもあります。
プロバイダ | 着金までの時間(目安) |
---|---|
Wise | 1〜3営業日 |
三菱UFJ銀行 | 数日またはそれ以上 |
楽天銀行 | 送金日+1~3日 |
PayPal | 即時〜数分 |
ゆうちょ銀行 | 2〜7営業日以内 |
Western Union | 即時〜最大5日 |
安全に海外送金するには?
安全に海外送金を行うには、次の点に気をつけましょう。
セキュリティ対策がしっかりした信頼できるプロバイダを利用しましょう。銀行以外のサービスの場合は、金融庁によって資金移動業者としての登録を受けているか確認するのが重要です。
送金前に、受取人の口座番号や住所などの詳細を再確認しましょう。
送金要求があった場合、人物の身元を確認し、なりすまし詐欺に気をつけましょう。特に、身に覚えのない送金要求には警戒が必要です。
まとめ
ここまで、海外送金の方法について見てきました。海外送金の手順や手数料や着金までの時間などはプロバイダによって変わってくるので、自分のニーズを見極めて最適なものを選びましょう。
ソース
よくある質問
海外送金は銀行を利用するか、Wiseなど信頼できる国際送金サービスを通じて行うことができます。
海外送金を行うには、送金人の本人確認書類とマイナンバー、そして受取人の正確な氏名や住所、銀行口座情報などの情報が必要です。
海外送金の手数料は利用するプロバイダによって異なります。送金手数料だけなく中継銀行手数料や為替手数料にも気をつけましょう。
送金完了のスピードはどちらもあまり変わりません。しかし、PayPalの場合はアカウントから銀行口座へ移すのに3~5営業日かかるのに対し、Wiseは直接銀行口座へ送れるためその時間がかかりません。
海外送金にかかる時間は利用するプロバイダや受取の方法によって異なりますが、通常は数分から数営業日かかります。