【2026版最新】日本人も使える?WeChat Payの使い方と仕組みを解説

山口 友紀恵
ライター
石井 美南海
最終更新日
2026年3月13日

中国はオンライン決済の普及率が非常に高く、「世界最大規模のキャッシュレス社会」と言われることもあるほど。そんな中国で特に普及しているオンライン決済ツールがWeChat Pay(ウィーチャットペイ)です。中国へ出張や旅行を予定している人の中には、WeChat Payを使いたいと検討している人もいるでしょう。

そこで今回の記事では、WeChat Payについてその仕組みや登録方法を詳しく解説していきます。利用の際の手数料や、お得に中国へ海外送金できる方法も見ていくので、利用を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

また、中国への海外送金や中国国内のWeChat Payユーザーに直接送金できるWiseについても合わせてご紹介していきます。なお、記事中の人民元の為替レートは2026年2月9日時点のものを参照しています。

Wiseで中国のWeChat Payユーザーへ送金する

そもそもWeChat Payとは?

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)とは中国最大のメッセージアプリ、WeChatのユーザーが利用できるオンライン決済です。WeChatは中国大手IT企業のひとつであるテンセントが運営するアプリで、テキストの送受信や通話のほかにゲームなどさまざまなサービスを展開しています。日本のLINEのようなアプリといえばわかりやすいかもしれません。そんなWeChat Payは、さまざまな場面で便利に使えます。

Alipayとの違いは?

同じく中国で使える決済アプリとしてはAlipayも有名です。WeChat PayがWeChatに付帯しているのに対し、Alipayは支払いに特化している傾向があります。日本で言えば、かつてLINEの中にあったLINE Pay(現在はサービス終了)と、支払いアプリとして独立しているPayPayの違いといえばわかりやすいのではないでしょうか。

どちらも広く中国で普及していますが、それぞれ強みが異なります。WeChat Payはユーザー同士での送金が非常に簡単なため、友人間でのお金のやりとりに使われることが多いようです。また、日常的な少額の支払いにも積極的に使われています。一方で、Alipayも日常的に使われますが、それに加えて少額ローンやオンライン銀行などさまざまな金融サービスを展開しており、「お金にまつわる総合サービス」としての立ち位置を確立しています。

旅行者として中国に行く場合には街中での支払いに使うのがメインとなるでしょう。その点で言えば、WeChat PayもAlipayも広く普及しているため利便性にあまり差はないかもしれません。後述しますが、WeChat Payの利用にはまずWeChatのダウンロードが必要になるので、メッセージ機能が不要な場合には、WeChat Payに限定する必要はありません。

日本人でもWeChat Pay(ウィーチャットペイ)は使える? 

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)は中国のオンライン決済サービスです。中国元だけでなくアメリカドル、オーストラリアドル、タイバーツ、日本円などを含む25を超える通貨での決済が可能で、中国のみならず60を超える国と地域で広く利用されています(2026年2月時点)。日本国内でもWeChat Payでの支払いに対応しているお店ならWeChat Payのアプリを利用して支払いが可能です。詳しい登録方法や利用方法については後述します。

Wechat Pay

写真出典:Wechat Pay ホームページ

WeChat Payの使い方

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)に対応している小売店や飲食店などでは、Quick Pay、QRコード決済を使ってその場でWeChat Payを通じて支払いが可能です。また、オンラインショッピングでもWeChat Payを使った支払いができます。

主な仕様

  • Quick Pay、QRコードを使った支払いができる

  • オンラインショッピングにも使える

そんなWeChat Payを利用するには次のステップが必要です。

  • WeChatの利用登録をする

  • アカウント内でカード登録をする

  • 実際に支払いをする

それぞれの手順について、下記で詳しく見ていきましょう。

WeChat Payの登録方法

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)を利用するには、まずはWeChatのダウンロードが必要です。

WeChatに登録する方法

Google Play、もしくはApple StoreにアクセスしてWeChatアプリをダウンロードしましょう。ダウンロードを終えたら、まずは氏名、地域、電話番号を入力、そしてパスワードを設定します。中国の電話番号は必ずしも必要ではなく、SMS認証が可能であれば他の国の携帯電話番号でも問題ありません。するとプライバシーポリシーのページが表示されたあとにセキュリティ認証が求められますので、それを終えたら登録完了です。

かつてはFacebookを使った登録方法もありましたが、2026年2月時点ではその方法は廃止されています。

WeChatに登録したら、次はWeChat Payを使えるようにしましょう。アプリを開いて右下にある「Me」、日本語表記の場合は「自分」をタップします。

続けて画面上に表示される「Pay and Services(支払いとサービス)」を押すと一番上に「マネー」「ウォレット」と表示されるので、「ウォレット」を選びましょう。

次の画面で「Bank Cards」という項目が出てくるのでそれをタップ、続けて「Add a Bank Card」をタップするとカード登録画面になります。

その後は画面に沿って必要情報を入力していけば登録完了です。なお、サポートされているカードのブランドはVisa、Mastercard、American Express、JCB、Discover、Diners Club、そして銀聯です。(2026年2月時点)

これでアプリの設定自体は完了ですが、実際に支払いをできるようにするためにはこのあとに本人認証を終えなければなりません。中国で発行された身分証を持っていない人の場合には下記の情報を提示することが求められます。

  • パスポート情報

  • パスポートを撮影した写真

  • パスポートに記載の氏名

  • 電話番号

  • 住所

  • 職業

  • 自身の顔がはっきりわかる写真

上記を提出、実名認証を終えたらカード利用が有効化されます。

WeChat Payで中国に送金できる?

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)の送金機能はアプリを持っている人同士で使える機能であり、基本的に国際送金のためにデザインされたものではありません。お金を送りたい相手がWeChat Payを使用しているのであれば国を問わず使うことができるはずですが、そもそも自分が中国の銀行口座を持っていないと送金することができません。そのため、WeChat Payでの国際送金は少しハードルが高いといえます。

もし、中国への送金を考えているならオンラインで海外送金ができるWiseがおすすめです。中国の銀行口座を持っていなくても人民元の送金ができ、個人にも法人にも送れます。手数料も最大限安く抑えられています。

またWiseを使って、中国にいるWeChat Payユーザーに直接送金をすることも可能です。この場合受取人が中華人民共和国の身分証制度に登録された中国国民であることが条件です。

詳しくは「WeChatで中国元(CNY)の送金・受け取りをする方法について」をご覧ください。

Wiseで送金をシュミレーションする

WeChat Payの支払い方法

WeChat Payではアカウントに資金をチャージしてそこから支払い等に使う方法と、登録しているカードからその都度直接引き落としがされる方法があります。前者は中国の銀行口座を持っていないと使えません。そのため、日本の在住者など中国の銀行口座を持っていない人が利用する場合には、基本的にはカードを登録して使うことになります。この場合は使える機能は支払いのみ、送金など他の機能はサポートされていません。

クレジットカードの登録方法

クレジットカードをアカウントに紐づけるには、アプリ上の「カード番号」に登録する必要があります。カード情報や請求先住所、氏名などを画面に沿って入力していけば登録完了です。

WeChat Payでの支払い方法

WeChat Pay(ウィーチャットペイ)を使えば、Quick PayもしくはQRコードを使った支払いが可能です。飲食店や小売店などで使えるほか、オンラインショッピングにも使えます。

中国の銀行口座がなくても支払いはできる?

WeChat Payでは、クレジットカードを使って支払いする方法と銀行口座を登録してチャージする方法とが選べます。銀行口座を選んだ場合には中国の銀行口座を登録する必要がありますが、クレジットカード払いならその必要がありません。そのため、中国の銀行口座を持っていなくても支払いはできます。

ただし、国際クレジットカードを登録している場合には送金など一部のサービスが使用できません。また、1回の支払いにつき6,500人民元(約14万6,900円)、1カ月で5万人民元(約113万円)、1年間65,000人民元(約147万円)までという支払い額の限度額が設定されています。(1人民元 = 22.6円にて計算)

中国での支払いならWiseのカードもおすすめ! 

もし中国に旅行や出張で行くならWiseのデビットカードもおすすめです。Wiseは海外送金だけでなくさまざまなサービスを展開しており、デビットカードの発行もしています。Wiseのカードは150カ国以上で利用でき、アカウントには40通貨以上の保有が可能です。中国の人民元もその中に含まれています。

Wiseの場合、自分のアカウントに保有している通貨での決済の場合には手数料がかかりません。つまり、人民元が口座に入っているなら中国国内での支払いに手数料がかからないということです。また、自分の口座に人民元がない場合には両替手数料が最も安く済む通貨を自動で選んで決済してくれます。便利なだけでなくお得に使えるので、海外での利用におすすめです。

Wiseカードを発行する

WeChat Payの利用にかかる手数料

次に、WeChat Payにかかる手数料です。利用自体は無料ですが、支払いの際に手数料が発生することがあります。

WeChat Payは無料で使える?

WeChatアプリのダウンロード、およびWeChat Payの利用開始には費用はかかりませんが、支払い時には金額に応じて取引手数料が発生することがあります。1回の支払いが200人民元(約4,520円・1人民元 = 22.6円にて計算)までは無料、それを超える額の取引には1回の取引につき取引額の3%の取引手数料が発生します。

また、クレジットカードを使っている場合にはカード会社から為替手数料や海外事務手数料を請求されることもあります。外貨で支払いをしたときに発生するもので、通常、カード会社が設定している為替レートの中にはこれらの手数料が含まれています。そのため、実際の為替レートより割高なことが一般的です。

一方、Wiseのデビットカードの場合は日本円から人民元への両替手数料は0.73%程度です。一般的なクレジットカードの海外事務手数料は1.6~4%なので、クレジットカードでの外貨利用よりもお得に利用できます。Wiseの手数料は変わることがあるので、取引の際に実際にどれくらい手数料がかかるのか気になる場合にはホームページにあるシミュレーターで計算してみてください。

​​

WeChat Payのメリットとデメリット

いろいろな特徴があるWeChat Pay(ウィーチャットペイ)。その利用には下記のようなメリットとデメリットがあります。

WeChatPayのメリットWeChat Payのデメリット
✅ 中国国内で使いやすい
✅ 25以上の通貨、65以上の国と地域に対応している
✅ クレジットカードがあれば利用できる 

❌ 支払い方法がクレジットカードの場合、サービスに制限がある
❌ 金額によって取引手数料が発生することがある
❌ WeChatのダウンロードが必要

❌ 実店舗での支払いの場合、お店がWeChat Payに対応していないと利用できない

メリットがある一方、デメリットがあるのも否定できません。特に、お店がWeChat Payに対応していないと支払いができない点は自分ではコントロールできないのでなかなか厄介です。一方、Wiseのデビットカードならクレジットカードが使えるところなら広く使えるので、より便利に使えるでしょう。また、自分の口座に入っている通貨での支払いなら手数料がかからないのも魅力的です。

Wiseカードを発行する💳

WeChat Payはどこで使える?

先述の通り、WeChat Payは各国で利用できます。その中でも、特にアジア圏での普及率は非常に高く、香港や台湾などでも利用可能です。

中国でWeChat payが使える場所は?

本国中国では特に広く普及しており、その利用者数は9億人とも。飲食店、交通機関、スーパー、ホテルなど、ほとんどの場面でWeChat Payが利用できます。

香港でWeChat payが使える場所は?

香港では香港版のWeChat Pay(WeChat Pay HK)があり、多くの場所で支払いが可能です。公式サイトによればオンライン、オフラインの店舗合わせて100万を超える場所で利用可能とも。そのため、WeChat Pay HKを持っていればさまざまな場面で役立つでしょう。

ただし、WeChat Pay HKは独立したアプリであり中国版と連携させることはできません。

台湾でWeChat Payが使える場所は?

残念ながら台湾ではWeChat Payは利用できません。台湾当局からのライセンスが取得できないためと言われています。そのため、台湾に行く場合には別の方法を検討する必要があります。先に紹介したWiseのデビットカードなら両替手数料が0.73%~という格安の手数料で支払いができてお得です。

Wiseカードを発行する

日本でWeChat payが使える店は? 

日本も訪日中国人の増加に伴い、WeChat Payが利用できる場所が増えています。デパート、レストラン、コンビニ、空港、あるいは観光名所などで利用可能です。

WeChat Payで送金する方法

中国の銀行口座を持っている場合にはWeChat Pay(ウィーチャットペイ)のアプリ内でお金のやり取りが可能です。送金したい相手のチャット画面を開き、「+」をタップすると「送金」というボタンがあります。そこをタップして画面に沿って進めていけば送金完了です。ただし、送金できるのはWeChatを利用している人のみです。また、先述の通りクレジットカードを支払い方法に指定している場合にはこのサービスは利用できません。

WeChat Payでの送金にかかる時間

送金手続きの完了には、相手の承認を待つ必要があります。相手が承認した時点で送金完了となるので、送金にかかる時間はケースバイケースです。

関連記事を読む:PayPayで海外送金はできる?

WeChat Payでお金を受け取る方法

誰かがWeChat Payを使って自分に送金しようとしているときには、WeChatにメッセージが届きます。メッセージを開いて画面に出てくる手順を進めていけば、受け取りは完了します。

WeChat Payアプリ

国際送金に特化したアプリではないものの、中国国内での支払いに便利なWeChat Pay。支払いの他にもDiDi(配車アプリ)やホテル検索などさまざまなサービスが使えます。ちなみにWeChat Payを通してDiDiを手配した場合には、支払いは自動的にWeChat Payで行われます。中国ではほとんどの場所で使えるので、頻繁に中国に行く方や移住予定の方は持っていて損はないでしょう。アプリは下記からダウンロード可能です。

WeChat Payの安全性

WeChat Payはカード情報セキュリティ基準、The Payment Card Industry Data Security Standardを満たしています。これはVisaやMastercardといったメジャーなクレジットカードブランドがカード会員の情報を保護するために共同で策定したものです。国際基準に照らし合わせてもその安全性は保証されているので、安心して使いやすいのではないでしょうか。

WeChat payを使うときの注意点

このように便利かつ安全性が期待できるWeChat Payですが、中国国外で使うときには不便に感じてしまう点も。例えば、アプリの仕様変更です。中国はインターネットの規制が厳しく、アプリが突然仕様変更になることがあります。変更内容次第では国外での利用が難しくなることも考えられます。また、中国の銀行口座がないとサービス内容が限られてしまうのも不便な点です。

まとめ

今回の記事では、WeChat Pay(ウィーチャットペイ)の特徴とその使い方を詳しく見てきました。中国では広く普及しており、ほとんどの場所でWeChat Payを使った支払いが可能です。また、日本国内でも支払いに対応しているところはあります。アプリを利用している人同士なら送金も可能で、いろいろな場面で使えます。ただし、中国の銀行口座がないと送金を含む一部サービスの利用はできません。海外送金をしたい場合には、Wiseなど他の方法を考える方法があるといえます。

Wise公式サイトへ

FAQ:WeChat Payの使い方

日本人でもWeChat Pay(ウィーチャットペイ)は使えるの?

使えます。まずWeChatアプリをダウンロード、そのあとWeChat Payを有効化しましょう。

日本国内でWeChat Payに登録できる?

アプリのダウンロードおよび登録は中国国外でも可能です。WeChatの登録の際にSMS認証が求められますが、中国の電話番号以外でも登録できます。

WeChat Payでの支払い方法は?

中国の銀行口座か、クレジットカードを指定できます。

アカウント認証に必要な書類は?

本人確認書類としてパスポートが求められます。

WeChat Payはコンビニで使える?

中国国内はもちろん、日本国内でも使えるコンビニは増えてきています。