日本からオーストラリアに荷物を送る方法とは?価格や日数をサービスごとに比較
この記事では、日本からオーストラリアへ荷物を送るときに使える海外宅配サービスをいくつかご紹介します。それぞれのサービスの送料や宅配スピード、特徴を比較しながら解説していくので、留学や海外移住などでオーストラリアに荷物を送る予定がある人はぜひ参考にしてみてください。また、海外にいる家族へお金を送る際に役立つWiseも合わせてご紹介していきます。
日本からオーストラリアに荷物を送る方法は?
日本からオーストラリアへの荷物の送付には郵便局の国際郵便、および宅配会社の国際宅配サービスが使えます。国際宅配サービスが利用できる宅配会社は複数あり、その中でもFedEx、DHL、UPSは特に有名です。宅配会社によって、またその中でも利用するサービスによって料金や宅配にかかる日数が異なります。次の段落から、それぞれ詳しく確認していきましょう。
日本からオーストラリアに荷物を送る際に一番安い方法は?
まずはそれぞれのサービスの送料を見ていきます。10kgの荷物と20kgの荷物を日本からオーストラリアに送る際の送料は下記の通りです。
10kgの荷物をオーストラリアに送る場合
サービス名 | 発送方法 | 料金 |
---|---|---|
郵便局 | EMS | 23,500円 |
FedEx | 10kgボックス | 32,140円(※1) |
DHL | DHL EXPRESS WORLDWIDE | 49,550円 |
UPS | Worldwide Express Saver | 54,450円(※2) |
2024年11月5日時点での情報を基に作成(1)10kgまで一律同料金(2)個人宅配送料金400円を含む
4つのサービスを見比べてみると、日本からオーストラリアに荷物を送るのに一番安いのは郵便局のEMSです。UPSが最も高く、EMSと比べると2倍以上になっています。郵便局以外の3社は自社で物流ネットワークを構築しており、集荷から配達まですべて自社スタッフが行っています。そのため料金がEMSよりも高くなっているのでしょう。ちなみに、FedExの「10kgボックス」は10kgまでなら一律でこの価格です。
20kgの荷物をオーストラリアに送る場合
サービス名 | 発送方法 | 料金 |
---|---|---|
郵便局 | EMS | 44,500円 |
FedEx | 25kgボックス | 42,120円(※1) |
DHL | DHL EXPRESS WORLDWIDE | 67,950円 |
UPS | Worldwide Express Saver | 73,310円(※2) |
2024年11月5日時点での情報を基に作成(1)10kgまで一律同料金(2)個人宅配送料金400円を含む
20kgの荷物をオーストラリアへ送る場合も郵便局のEMSが最安値となっています。しかし、10kgの送料と比べると価格の差が小さくなっているのがわかります。FedExの「25kgボックス」は25kgまでこの価格であり、EMSで25kgの荷物を送るときには55,000円かかるため、荷物の量によってはFedExの方がお得です。
日本からオーストラリアに荷物を送る際に一番早い方法は?
ここでは、日本からオーストラリアに荷物が届くまでにかかる時間を比較していきます。下記の表では20kgの荷物をオーストラリアに送るとして、それぞれ最も早い方法で送った場合の日数を記載しています。
20kgの荷物をオーストラリアに送る場合
サービス名 | 発送方法 | お届け日数 |
---|---|---|
郵便局 | EMS | 7~8日(※1) |
FedEx | FedExインターナショナル・ファースト | 1~2営業日 |
DHL | DHL EXPRESS 9:00 | 2営業日(※2) |
UPS | UPS Worldwide Express plus | 1~3営業日 |
2024年11月5日時点での情報を基に作成(1)東京からニューサウスウェールズ州へ発送した場合(2)東京からシドニーへ発送した場合
EMSが配達までに1週間程度かかるのに対し、FedExなら1~2営業日で届きます。DHLも2営業日、UPSも1~3営業日とEMSよりも早くなっています。急いでいる場合にはこの3社を選ぶのがオススメです。
FedEx
FedExは貨物輸送会社として世界最大規模であり、オーストラリアを含む220以上の世界の国や地域に張り巡らされた自社物流ネットワークを活用して輸送を行っています。下記の表では、そんなFedExの「FedExインターナショナル・エコノミー」を使ってオーストラリアに5kg、10kgの荷物を送るときのお届け日数と送料をまとめています。
重さ | お届け日数 | 送料 |
---|---|---|
5kg | 2~5営業日 | 41,580円 |
10kg | 2~5営業日 | 60,980円 |
2024年11月6日時点での情報を基に作成
FedExでオーストラリアに荷物を送る方法
FedExで荷物を送るときの手続きはオンラインで行います。まずアカウントを作成し、手順に沿って必要書類の準備や集荷依頼を行っていきます。詳しくは下記ページをご覧ください。
フェデックスで発送するために知っておくべきこと | FedEx 日本
DHL
DHLもまた、世界中に構築された自社物流ネットワークを活用して国際輸送を行っている会社です。下記の表ではDHLの「Express Worldwide」を使ってオーストラリアに荷物を送った際の送料とお届けスピードをまとめています。
重さ | お届け日数 | 送料 |
---|---|---|
5kg | 2営業日中 | 36,250円 |
10kg | 2営業日中 | 49,550円 |
2024年11月6日時点での情報を基に作成
DHLでオーストラリアに荷物を送る方法
DHLを利用するときには「MyDHL+」というオンラインツールが便利です。インボイスや必要書類などの作成から集荷依頼まで、必要なサービスがすべて搭載されています。使い方など詳しくはDHLが発行しているサービスガイドでご確認ください。
UPS
UPSは創立から100年以上が経つ老舗の運送会社で、その歴史の中で培われたノウハウを活用してお客様のさまざまなリクエストに応えています。下記の表はそんなUPSのWorldwide Express Saverを使って5kgと10kgの荷物を送るときのお届け日数と送料です。
重さ | お届け日数 | 送料 |
---|---|---|
5kg | 1~3営業日 | 40,890円 |
10kg | 1~3営業日 | 54,050円 |
2024年11月6日時点での情報を基に作成
オーストラリアに荷物を送る際の注意点
先に触れた通り、海外に荷物を送るときには送れないものがあります。全世界共通で禁止されているものは香水、スプレー缶、花火、マニキュア、モバイルバッテリーなどです。また、使い捨てカイロも販売業者によっては「航空危険物」に当てはまることがあるのでよく確認する必要があります。
また、国別にルールが定められており、オーストラリアは特に検疫が厳しいことで知られています。動物製品等、手工芸品、はちみつ、国旗もしくは紋章を示した図柄が入った物品など、厳しい検疫ルールに注意しましょう。詳しくは郵便局の「国・地域別情報」をご参照ください。
海外移住時のお金の管理や海外送金に便利なサービス
留学や海外赴任などでオーストラリアへ引っ越す場合、荷物だけでなくお金の運び方にも頭を悩ませている人はいるでしょう。現金で持っていくには限界がありますし、海外送金するとなると手数料が気になる人は多いのではないでしょうか。この段落では、そんなときに知っておくと役立つオンラインプロバイダー、Wiseをご紹介します。
Wise
Wiseは日本円とオーストラリアドルを含む複数の通貨の保有や送金ができるオンラインサービスです。海外送金を「より安く、公正で、シンプルにすること」を目標に設立された会社で、海外送金にかかる手数料が非常に安く抑えられています。通貨によって手数料は変わりますが、送金金額の0.33%~で海外送金が可能です。
オーストラリアドルの場合は固定手数料220円と取引額の0.56%が手数料として請求されます。その他通貨に関しても、下記ページのシミュレーターを使って取引にかかる手数料を事前に調べることができます。
手数料が安い理由はWiseでは為替レートにミッドマーケットレート(実際の為替レート)を採用しているためです。通常、銀行などの金融機関は為替レートの中に為替手数料を組み込んでいます。例えばミッドマーケットレートが1ドル=100円のときにA銀行では為替レートを1ドル=101円に設定しているとしたら、差し引き分1円がA銀行の取り分になるという仕組みです。しかし、Wiseの場合は為替レートに手数料を上乗せしておらず、常にミッドマーケットレートで取引ができます。海外送金に必要な手数料は送金手数料のみなのです。
Wiseのマルチカレンシー口座は日本円とオーストラリアドルを含む40の通貨の保有、管理が可能であり、送金できるのは160の国や地域です。アカウントに入っているお金は150カ国でデビットカードを使って現金の引き出しをしたり、決済に利用したりできます。
利用するにはまずアカウントを開設、そのあとに自分のアカウントに入金を行います。日本の住所を登録した場合には日本の銀行口座を使って入金可能です。入金後にオーストラリアドルに両替すれば海外送金ができるようになります。その際の両替手数料は取引額の0.49%です。なお、オーストラリアに移住した後は住所を移住後のものに変更しなければなりません。
まとめ
今回の記事ではオーストラリアへの国際宅配便の送り方を詳しく解説してきました。国際宅配便が送れるのは郵便局、FedEx、DHL、UPSと選択肢はいくつかあります。それぞれ利用するサービスによって送料や配達スピードが変わります。いずれのサービスも送料が安いほどお届けにかかる日数は長くなり、配達スピードが早い場合には送料が高くなるのは共通する傾向です。ご自身のニーズに応じて、必要なサービスを探してみてください。
また、海外送金に便利なWiseについても簡単に触れています。海外赴任や留学などでオーストラリアに移住する場合には、ぜひこういった情報を活用して準備を進めてみてくださいね。
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よくある質問とその回答
郵便局のEMSや、FedEx、DHL、UPSといった輸送会社の国際宅配サービスが利用できます。また、ヤマト運輸と佐川急便も国際宅配サービスを展開しているので利用が可能です。それぞれの会社ごとに複数のお届け方法があり、送料や配達スピードが異なります。詳しくは記事内の比較をご覧ください。
郵便局のEMSが他のサービスと比べて安価です。ただし、重さによっては他の輸送会社の方が安いこともありますのでよく確認する必要があります。また、さらに安いサービスを探しているのであれば、郵便局の船便が非常に安くなっています。ただし、お届けまでにかかる日数は2~3ヶ月です。
DHLのExpress Worldwideを使えば1営業日中に届けることができます。ただし、その分送料はかかります。
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