ゆうちょ銀行で外貨両替はできる?便利な代替手段もご紹介
海外渡航に伴い外貨両替が必要になった際、両替できる場所の一つとして、ゆうちょ銀行や郵便局が思い浮かぶかもしれません。ゆうちょ銀行では外貨両替ができるのでしょうか?本記事では、ゆうちょ銀行よりも便利でお得に両替できるWise(ワイズ)についてもご紹介しますので、外貨両替の予定がある方はぜひ最後までお読みください。
ゆうちょ銀行で外貨両替はできる?
結論としては、ゆうちょ銀行では外貨両替ができません。
近年のマネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止対策や、キャッシュレス決済の普及を鑑みて、2021年12月30日をもってゆうちょ銀行直営店での外貨両替サービスを終了しています。郵便局における外貨両替の取り扱いも、2010年12月30日をもってすでに終了しています。
ゆうちょ銀行の両替手数料はいくら?
先に述べたように、ゆうちょ銀行や郵便局では外貨両替サービスの取り扱いを終了しており、ゆうちょ銀行の両替手数料を確認することはできません。ここでは、一般的な銀行の両替手数料を見ていきましょう。
外貨両替する際に知っておくべきなのが、仲値(なかね)です。銀行や金融機関では、毎朝の為替レートを参考に仲値を決定します。仲値は、TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)やミッドマーケットレートとも呼ばれます。
金融機関が顧客に外貨を販売するときには、TTSレート(Telegraphic Transfer Selling Rate:外貨販売レート)を用いられます。TTSレートは仲値に為替手数料を上乗せしたレートとなっており、これが顧客が負担する手数料となります。
例として、みずほ銀行が公表している米ドルの仲値とTTSレートを確認してみましょう。
仲値 | 151.20円 |
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TTSレート(外貨販売レート) | 152.20円 |
2025年3月28日現在の情報を基に作成
上記の通り、仲値に対して、TTSレートは+1円の為替手数料が足されていることが分かります。このように、銀行や両替専門店で外貨両替する際には、できるだけ仲値とTTSレートに差がないレートで両替できるサービスを利用することによって、手数料を節約することができます。
ゆうちょ銀行の両替の代替サービスは?
ゆうちょ銀行以外にも、多くの銀行で外貨両替の終了や取り扱い店舗の縮小が相次いでいます。そのため、代替手段として銀行以外での外貨両替サービスの利用を検討する必要があります。外貨両替には、大きく分けて次の3つの方法があります。
カード(デビット・クレジット)
外貨両替専門店
現金の宅配サービス
ここからは、これらの外貨両替方法のメリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説します。
ゆうちょ銀行に代わる両替方法1:カード(デビット・クレジット)
まずは、両替方法の代替手段としてクレジットカードやデビットカードのメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット | デメリット |
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クレジットカードやデビットカードは海外の店舗でショッピングはもちろん、海外ATMで現地通貨の引き出しもでき、現金調達としても便利に利用できます。
日本のクレジットカードをそのまま海外で利用できるのは便利な一方、決済の度に海外利用にかかる事務処理コストとして「海外事務手数料」が追加でかかってしまうことや、海外ATMでの現地通貨引き出しは借入扱いとなり、利息が発生することがデメリットです。
「クレジットカードの海外手数料を比較。計算方法や注意点も解説」では、さらに詳しくクレジットカードの海外事務手数料について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
海外での支払いや外貨両替におすすめのWise!
海外でのショッピングや外貨両替には、外貨に特化したWiseデビットカードの利用がおすすめです。Wiseデビットカードには、次のような特徴があります。
Wiseアプリやウェブサイトで40 以上の通貨を管理・両替可能
海外ATMでの現地通貨引き出しも可能。引き出し手数料は、一カ月あたり2回・3万円相当額まで無料で引き出し可能
両替手数料は格安の0.68%~
レートは為替手数料の上乗せが一切ないミッドマーケットレートが適用
支払い通貨をアカウント内に保有していれば、決済手数料は無料
このように、Wiseデビットカードはお得な両替手数料やミッドマーケットレートでの両替により、不利なレートでの両替や手数料で損をすることがありません。クレジットカードやデビットカードでかかる海外事務手数料のようなコストもなく、海外渡航にぴったりのカードと言えます。
ゆうちょ銀行に代わる両替方法2:外貨両替専門店
ゆうちょ銀行の外貨両替の代替手段として、両替専門店が挙げられます。両替専門店には、次のメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
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外貨両替専門店はアクセスが良い場所に位置していることが多く、気軽に立ち寄れるのがメリットです。一方、店舗によっては外貨の在庫が不足していることもあるため、事前に在庫状況を問い合わせてから出向くのが望ましいでしょう。また、渡航直前に空港で両替する方も多いですが、空港での両替は幅広い通貨の取り扱いがある一方、レートが高い傾向があるのがデメリットと言えます。
おすすめの外貨両替専門店
数多くある外貨両替専門店のなかでも、おすすめなのがトラベレックス (Travelex)です。トラベレックスは国内の主要空港をはじめ、街中や商業施設内などの利便性の高い立地で店舗を展開しています。幅広い外貨の取り扱いや、外貨宅配サービス、海外プリペイドカードの発行などが特徴です。
トラベレックスでの両替のメリットは以下の通りです。
約30種類以上の豊富な外貨の取り扱い
日本国内約70店舗を展開
クレジットカードで外貨購入が可能(直営店のみ)
外貨宅配サービスも利用可能
海外専用のプリペイドカードの発行が可能
2025年3月30日現在の情報を基に作成
このように、多くの外貨の取り扱いや日本国内の主要空港に店舗展開するトラベレックスですが、利便性が高い一方、両替レートが高い傾向があります。トラベレックスのレートについては、他社両替店との手数料を比較した「外貨両替トラベレックス (Travelex) のレートは悪い?手数料の比較や評判を解説」で詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
ゆうちょ銀行に代わる両替方法3:外貨両替宅配サービス
外貨両替宅配サービスも両替方法の一つの選択肢として挙げられます。特に、「忙しくて渡航前に両替店に行けない」という方には自宅で受け取れる便利なサービスです。さっそく、メリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット | デメリット |
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外貨両替宅配サービスは、インターネットで外貨を購入し、自宅や空港郵便局などで受け取りできます。渡航直前の空港での両替は混雑していたり、時間帯によっては営業時間外であるケースもあるため、渡航前に前もって現地通貨を入手できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
デメリットとしては、送料無料基準金額に満たない場合には送料が発生することや、最低注文金額の規定があることです。また、宅配サービスゆえ、手元に届くまでに日数がかかります。渡航前に確実に受け取れるように、余裕をもって注文するのが望ましいでしょう。主要通貨以外の場合は、店舗に在庫がない場合もあるため、併せて確認が必要です。
「おすすめの外貨両替宅配サービス6社を比較!手数料やレートが安いのは?」では、外貨両替宅配サービス6社の手数料や為替レートを通貨別に比較しています。宅配サービスの利用を検討している方は、ぜひご覧ください。
おすすめの外貨両替宅配サービス
外貨両替の一つの方法として人気のある外貨両替サービスですが、なかでも外貨両替の大手であるトラベレックス・オンラインがおすすめです。トラベレックスはおすすめの外貨両替店としてもご紹介しましたが、最低注文金額も比較的低く、豊富な取扱通貨数や支払い方法としてクレジットカードが利用できる点が特徴です。
トラベレックス・オンラインでの外貨両替宅配サービスのメリットは以下の通りです。
24時間365日インターネットで注文可能
約30種類の外貨取り扱い
クレジットカード決済でポイントやマイルが貯まる
自宅や店舗など選べる受け取り場所
最低注文金額は3万円~(各通貨1万円以上)
豊富な外貨取り扱いが魅力のトラベレックスは、流通量の少ない外貨もオンラインで手軽に購入できることが大きなメリットです。また、自宅以外にも、店舗での受け取りも可能なため、仕事で不在にすることが多い方にはぴったりなサービスです。トラベレックス・オンラインは外貨両替店では珍しい、クレジットカード決済が可能で、ポイントやマイルも貯めることができます。
ただし、注文金額が10万円未満の場合は送料が990円(税込)かかることや、トラベレックス・オンラインはレートが高い傾向があることに注意が必要です。
外貨両替をする際の注意点
外貨両替する方法として、クレジットカードやデビットカードの利用や外貨両替店、外貨宅配サービスの3つの方法をご紹介してきました。最後に、外貨両替する際の注意点を3つ、ご紹介します。
クレジットカードでの現地通貨引き出し(海外キャッシング)は利息に注意
旅慣れている方などはクレジットカードを使って海外ATMで現地通貨引き出し(海外キャッシング)を利用する方も多いです。必要な分だけ引き出しできる海外キャッシングは便利な一方、キャッシング(借入)扱いとなるため、利息がどのくらいになるかしっかり確認が必要です。
「海外キャッシングと外貨両替はどっちが安い?手数料を比較」では、海外キャッシングと外貨両替店での両替の手数料をシミュレーションして比較しています。手数料の比較として、ぜひ参考にしてください。
空港の外貨両替店での両替はレートが高いため、避ける
渡航直前にも利用できる空港での両替は、便利な一方、街中の外貨両替店よりもレートが高い傾向があります。可能な限り、空港での両替は避けて、できるだけ有利なレートで両替できる場所を選びましょう。
外貨両替宅配サービスは送料・日数・最低注文金額に要注意
外貨両替宅配サービスは、それぞれ送料無料の基準を定めています。せっかく有利なレートで両替できても、送料で損をしないように送料を事前に確認しましょう。また、手元に届くまでの日数の確認や配送方法、最低注文金額の規定も併せて確認しておきましょう。
まとめ
ゆうちょ銀行での外貨両替宅配サービスは終了してしまいましたが、銀行以外でも、クレジットカードやデビットカードを使った現地通貨の引き出しや、外貨両替専門店、外貨両替宅配サービスなどで便利に両替することができます。
さらに、両替手数料を抑えたいなら、Wiseデビットカードがおすすめです。Wiseデビットカードなら、海外ATMで現地通貨を3万円相当額・月に2回まで手数料無料で引き出しできたり、決済通貨を保有していれば、手数料無料でカード決済も可能です。次の海外旅行では手数料を節約して、賢く旅を楽しみましょう。