Wiseカードはデビットカード?それともクレジットカード?
Wiseでは海外送金だけではなくATMやショッピングで使えるカードも提供しています。 この記事ではWiseカードがデビットカードなのか、それともクレジットカードなのかをはじめ、Wiseカードの特徴と便利な活用方法をわかりやすく説明しますのでぜひ参考にしてくださいね。
Wiseのカードはデビットカード、それともクレジットカード?
Wiseカードは国際デビットカードで、クレジット機能はありません。Wiseカードを使うには、まずマルチカレンシー口座に入金する必要があります。決済と同時に口座から利用金額が引き落とされます。
Wiseのデビットカードは、外貨のまま、あるいは両替してショッピングに使うことができます。Wiseのマルチカレンシー口座と紐づいていて、50種類以上の通貨を1枚のカードで管理し、両替手数料は一般的なカードよりも格安に設定されているため、外貨利用の多い人に最適なカードです。ATMから現金を引き出すこともできるため、海外旅行や出張には特に便利ですね。
デビットカードとは?
デビットカードは口座から即時引き落としされるカードのことです。後払いではなくその場で銀行口座から即時引き落とされるため、クレジットカードのような審査なくカードを入手することができます。
Wiseはデビットカード、それともクレジットカード?
Wiseカードは国際デビットカードで、クレジット機能はありません。
Wiseカードを使うには、まずマルチカレンシー口座に入金する必要があります。Wiseカードを使ってショッピングやATM出金するごとに、マルチカレンシー口座から利用額は引き落とされます。マルチカレンシー口座に利用金額分の資金がない場合、当該取引は拒否されます。
クレジットカードとデビットカードの違い
次に、クレジットカードとデビットカードの機能面での主な違いを説明します。
クレジットカードにおいては、一定期間内に決済した金額が決まった日にまとめて引き落とされます。一括払いだけではなく、分割払いやリボ払い・ボーナス払いなど、さまざまな支払方法を選択できることもあります。
それに対してデビットカードでは、決済した瞬間に口座から引き落とされます。口座に入った金額分しか使えないので、使い過ぎを防ぐことはできますが、逆に言えば口座にお金が入っていなければ使うことができません。デビットカードでは、利用後すぐに請求額が確認できるのが一般的です。
クレジットカードとデビットカードにはこのような違いがありますが、VISAなど国際ブランドのマークが書いてあるカードであれば使える場所にはほとんど違いがありません。
ただデビットカードはその場で口座から引き落とさないといけないことから、ネットワークに繋がず決済している日本の高速道路の料金所や機内販売では使えないことが一般的です。決済の流れが特殊でその場で口座からの引き落としが難しいガソリンスタンドでは、使えるデビットカードと使えないデビットカードがあります。公共料金やサブスクリプションについてもデビットカードでは支払えない加盟店もあるようです。
カードがデビットカードかクレジットカードかを確認する方法
自分のカードがクレジットかデビットなのかどうやって見分ければいいのでしょうか?
確実なのはカード自体の表記を確認する方法です。デビットカードには通常、カードに「デビット」などと記載されています。記載がない場合、そのカードはクレジットカードであるか、両方の機能を持っている可能性があります。
それでも分からなければ、発行元のカスタマーサービスに問い合わせてみましょう。そのカードの名前をウェブ検索してデビットかクレジットか確認するのものいいでしょう。
Wiseのカード手数料は?
Wiseのアカウントやカードの利用に発生する手数料は以下の通りです(2024年1月現在)。Wiseデビットカードは取得時に手数料がかかるだけで、その後年会費がかかることは一切ありません。
口座開設手数料 | なし |
口座維持手数料 | なし |
口座解約手数料 | なし |
両替手数料 | 0.43%~(手数料は通貨によって異なる) |
海外送金時の為替レート | ミッドマーケットレート(為替手数料なし) |
ATMでの引き出し手数料 | 毎月2回、合計3万円相当額までは無料 (出金額が2回を超えた場合は70円の固定手数料、3万円を超えた場合は出金額の1.75%の変動手数料が発生)(※1) |
Wiseデビットカードの取得 | 1,200円(1回限り) |
資金の受け取り(以下のような電信送金を除く) | 無料 |
電信送金でのUSDの受け取り | 4.14 USD(入金ごとに固定手数料がかかります) |
SWIFTでのCADの受け取り | 10 CAD(入金ごとに固定手数料がかかります) |
マルチカレンシー口座での資金保有 | 無料 |
両替手数料とはアカウントに保有していない通貨を出金した場合またはアカウントに保有していない通貨を決済した場合がかかる手数料です。クレジットカードの海外事務手数料はおよそ2%ですが、Wiseでは多くの通貨で両替手数料が1%以下なので、クレジットカードよりもWiseのカードを使って買い物やATM出金をした方がお得であることがほとんどです。
(※1)自身の無料で出金できる金額、および次回無料で出金できる日付についてはWiseのウェブサイトやアプリで確認できます。
Wiseカードで日本国内・海外ATMでお金を引き出す方法
海外のATMから現地通貨を出金
Wiseのデビットカードを使えば、海外のATMから現地通貨での出金も可能です。海外のATMではATM設置金融機関からの追加の為替手数料を避けるため、必ずATMがある現地の通貨での取引を選択しましょう。引き出しと同時にマルチカレンシー口座から引き落とされます。
ATMでの引き出し手数料は毎月2回、合計3万円相当額までは無料です。出金額が2回を超えた場合は70円の固定手数料、3万円を超えた場合は出金額の1.75%の変動手数料が発生します。自身の無料で出金できる金額、および次回無料で出金できる日付についてはWiseのウェブサイトやアプリで確認できます。
日本のATM利用時の注意点
日本のATMでも引き出し可能ですが、日本在住ユーザーのWiseアカウント紐づけられたカードの場合は引き出せるATMに制限があります。日本で引き出せるのは、ファミリーマートやドン・キホーテなどに設置されているイーネットATMなど一部のATMに限られます。
日本のATMでカードの種類の選択を求められた場合は「国際カード(International cards)」を選択してください。以前はJR東日本の駅などに設置されている「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)での利用もできましたが、現在は対応していませんのでご注意ください。
日本在住ユーザー以外のWiseアカウントであれば国際クレジットカードに対応したどのATMでも引き出すことができます。
Wiseカードの利用限度額
Wiseカードの利用限度額はWiseに登録している住所によって異なります。
Wiseアカウントが日本の住所で登録されている場合
Wiseアカウントが日本の住所で登録されている場合、1か月あたりのショッピング利用限度額は400万円、1か月あたりのATM出金限度額は53万円です。また、1回の取引あたり100万円を超える支払いはできません。これらの限度額は毎月1日にリセットされます。
Wiseアカウントが米国の住所で登録されている場合
Wiseアカウントが米国の住所で登録されている場合、支払いの種類によって利用限度額は異なります。また他の国と異なり1日あたりの利用限度額が設定されています。毎日の限度額は毎日午前0時に更新されます。毎月の限度額は毎月1日に更新されます。
決済方法ごとの限度額 | 1回あたりの限度額(USD) | 1日あたりの限度額(USD) | 1か月あたりの限度額(USD) |
---|---|---|---|
ICチップとPIN / モバイルウォレット | デフォルト:1,000、最大:2,000 | デフォルト:1,000、最大:2,000 | デフォルト:5,000、最大:15,000 |
ATM出金 | デフォルト:250、最大:1,000 | デフォルト:250、最大:1,000 | デフォルト:1,500、最大:6,000 |
コンタクトレス決済 | デフォルト:200 Max: 400 | デフォルト:500、最大:1,000 | デフォルト:1,500、最大:4,000 |
磁気ストライプ決済 | デフォルト:1,000、最大:1,500 | デフォルト:1,000、最大:1,500 | デフォルト:1,500、最大:6,000 |
オンライン決済 | デフォルト:1,000、最大:2,000 | デフォルト:1,000、最大:2,000 | デフォルト:1,500、最大:6,000 |
その他の国の住所で登録されている場合
Wiseでは日本以外の住所で登録したアカウントに対しても、Wiseカードの利用に限度額を設定しています。各国の1か月あたりの利用限度額と1か月あたりのATM出金限度額は以下の表の通りです。これらの限度額は毎月1日にリセットされます。
国・地域 | 1か月あたりの利用限度額 | 1か月あたりのATM出金限度額 |
---|---|---|
オーストラリア | 52,500 AUD | 7,000 AUD |
ブラジル | 120,000 BRL | 20,000 BRL |
カナダ | 55,000 CAD | 7,000 CAD |
EU | 30,000 EUR | 4,000 EUR |
マレーシア | 170,000 MYR | 23,000 MYR |
ニュージーランド | 52,500 NZD | 7,000 NZD |
フィリピン(※1) | 2,000,000 PHP | 275,000 PHP |
シンガポール(※2) | 30,000 SGD | 7,000 SGD |
イギリス | 30,000 GBP | 4,000 GBP |
(※1)1回の取引で480,000 PHPを超える支払いはできません。これには、定期的な購入やATMからの出金が含まれます。
(※2)12か月間( 4月1日から翌年3月31日の間)で30,000 SGDを超える支払いや送金はできません。
Wiseカードの取得方法
日本在住ユーザーもWiseカードの取得が可能です。日本以外では、オーストラリア、ブラジル、欧州経済領域(EEA)、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、スイス、イギリス、アメリカ、カナダ在住のユーザーがWiseカードを取得できます。
Wiseカードの取得方法は以下の通りです。
1. Wiseアカウントを取得する
Wiseのカードを作る前にまずは会員登録と本人確認が必要です。日本での本人確認には、日本国籍を有している場合、マイナンバーカード、日本の運転免許証、 2020年2月より前に発行された日本国のパスポートが利用可能です。外国籍の場合は、マイナンバーカードと在留カードが利用できます。
マイナンバー関連書類も必要ですが、本人確認をマイナンバーカードですれば追加のマイナンバー関連書類は不要なので、マイナンバーカードでの本人確認がおすすめです。
アカウント上のすべての通貨はデビットカードにリンクされます。 いずれかの通貨に残高がある限り、カードでの決済が可能です。
2. Wiseデビットカードを注文
会員登録と本人確認が終了したら、Wise上の「カード」タブからカードを注しましょう。多くの場合、Wiseカードの取得には少額の手数料がかかります。日本在住ユーザーの場合、カード発行手数料は1,200円(1回限り)ですが、これは在住国によって異なります。
3. カード番号を確認
欧州経済領域(EEA)、イギリス、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、日本、ブラジル、カナダのアカウントでカードを注文した場合、カードが手元に届く前にカード情報を確認できます。物理カードが届く前でも、実物のカードが必要ないオンラインショッピングですぐに使用可能です。日本は非対応ですが、物理カードが届く前でもApple PayやGoogle PayでのWiseデビットカードが利用可能な国もあります。
4. 物理カードを有効化する
Wiseカード(物理カード)を受け取ったらカードを有効化しましょう。2023年3月27日以降に日本で発行されたカードは、以下の手順でカードと一緒に届く6桁のアクティベーションコードを入力することでカードを有効化できます。
Wiseアカウントにログインする
「カード」を選択する
「今すぐ有効化する」を選択する
Wiseカードと一緒に届いた紙に記載された、6桁のアクティベーションコードを入力する
日本と米国以外で発行されたカードについてはこの作業は不要です。
実際にWiseカードを利用するときに、必ず現地の通貨を選択しましょう。一部のATM、店舗、オンラインショップでは、現金を引き出したり海外で買い物をする際に他の通貨で請求することがあります。これは決済プロバイダーや銀行が為替手数料を上乗せすることでより利益を得ようとするためです。このような無駄な手数料を支払わないため、必ず支払い国の現地通貨で支払うようにしてください。
結論
Wiseでは海外送金だけではなくATMやショッピングで使えるデビットカードも提供しています。クレジットカードよりもお得で、海外出張や旅行にとても便利なカードなので、ぜひ皆さんも使ってみてくださいね。
よくある質問
Wiseのマルチカレンシー口座と紐づいていているデビットカードで、50種類以上の通貨を1枚のカードで管理できます。ATMから現金を引き出すこともできるため、海外旅行や出張には特に便利です。
Wiseデビットカードは取得時に1200円の発行手数料がかかりますが、その後年会費がかかることは一切ありません。
Wiseカードは国際デビットカードで、クレジット機能はありません。Wiseカードを使うには、まずマルチカレンシー口座に入金する必要があります。決済と同時に口座から利用金額が引き落とされます。
もちろん利用可能です。カード番号はカードが届く前でもWiseのアプリやウェブでも確認できます。
Wiseカードは国際デビットカードで、クレジット機能はありません。カード利用前に、まずマルチカレンシー口座に入金する必要があります。
使えます。ただし、Wiseのカードを作る前にまずは会員登録と本人確認が必要で、マイナンバーを示す書類も必要です。
オーストラリア、ブラジル、欧州経済領域(EEA)、日本、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、スイス、イギリス、アメリカ、カナダの在住者がWiseカードを使えます。