PayPalとWorldRemitを徹底比較!安く海外送金できるのはどっち?
海外送金の機会がある人は、数ある海外送金サービスの中からどれを選べばよいのか迷っているかもしれません。最適なプロバイダを選んで、できるだけ安く便利に海外送金したいですよね。
この記事では、海外送金サービスのPayPal(ペイパル)とWorldRemit(ワールドレミット)を比較。手数料や送金スピードなどを比べていきましょう。
一目で分かる!PayPalとWorldRemitの比較
PayPal | WorldRemit | |
---|---|---|
送金可能国・通貨 | 200カ国・100通貨以上 | 約130カ国・70通貨以上 |
銀行口座への送金 | ❌ | ✅ |
アカウント間の送金 | ✅ | ❌ |
現金での受け取り | ❌ | ✅ |
モバイルマネーへの送金 | ❌ | ✅ |
ビジネス利用 | ✅ | ❌ |
PayPalでは、200カ国以上のPayPalアカウント間で簡単に海外送金が行えます。また、ビジネス利用もできるのが特徴的です。
WorldRemitは海外送金に特化。デビットカードから送金でき、受取方法を銀行振込、現金、モバイルマネーなどから選択できます。
PayPalとWorldRemitを比較:重要な点
PayPal | WorldRemit | |
海外送金手数料 | 499円(※) | 150〜600円 |
為替レート | 3%または4%の為替手数料を上乗せした独自のレート | 為替手数料を上乗せした独自のレート |
着金までの時間 | 即時〜即日 | 即時〜2営業日程度 |
送金限度額 | 100万円 | 100万円 |
安全性 | 関東財務局より第2種資金移動業者として登録 | 関東財務局より第2種資金移動業者として登録 |
口コミ | TrustPilotで5点中1.3点(レビュー27,827件) | TrustPilotで5点中4.0点(レビュー85,584件) |
※個人間の支払いの場合。商用支払いの場合は送金手数料が無料になるが、受取人(販売者)側に決済手数料が発生する。
PayPalとWorldRemitの海外送金:メリット・デメリット
PayPal | WorldRemit |
---|---|
✅ 送金手数料が安い ✅ 即時に着金する ✅ 200カ国・100通貨以上に送金できる ✅ ビジネス利用もできる | ✅豊富な送金先(銀行口座・現金・モバイルマネーなど) ✅ 即時に着金することも多い ✅ 130カ国、70通貨以上に送金できる ✅ 送金手数料が安い |
❌ PayPalアカウント間の送金しかできない ❌ 利用者からのレビューが低い | ❌ 為替レートに為替手数料が上乗せされている ❌ ビジネス利用はできない ❌ 日本語未対応 |
PayPalとWorldRemit:結局どっちがいいの?
PayPalはアカウント間で手軽に送金できるため、受取人が既にPayPalを利用している場合に最適。また、商品やサービスの支払いをしたり、受け取ったりするビジネス利用もできます。ただし、為替レートに上乗せされる通貨換算手数料には注意が必要です。
WorldRemitは送金国・通貨数が多く、受け取り方法も充実しているため、利便性を求める人に最適。さらに、着金までの時間も短くてスピーディーです。ただし、日本語未対応である点や、両替レートに為替手数料が上乗せされている点に要注意です。
PayPalとWorldRemitについて
PayPal(ペイパル)はオンライン決済やユーザー間の送金・受取ができるサービスです。1998年にアメリカで設立され、現在までに世界中で4億人以上がPayPalを利用。加盟店は3,500万を超えています。
WorldRemit(ワールドレミット)は2010年にイギリスで設立され、主に他国に移住して働く人達が母国に仕送りをするために広く利用されています。今日では130を超える国と地域において、570万人以上のユーザーがいます。
PayPalとWorldRemitの手数料を比較
ここから、PayPalとWorldRemitの手数料を詳しく比較していきましょう。
海外送金の手数料について知っておくべきこと
海外送金では送金手数料に加えて、為替レートに含まれる為替手数料(通貨換算手数料)も考慮しなければいけません。例えば実際の為替レートが1ドル=150円の時に、プロバイダのレートが1ドル=151円だった場合、1ドルあたり1円の手数料がかかっていることになります。
また、PayPalで商用支払いを受け取る場合には、決済手数料(受取手数料)がかかる点に注意が必要です。
PayPalとWorldRemitの手数料を比較
PayPalでは、友人や家族など個人間で海外送金を行う場合、送金手数料は一律で499円となっています。商用支払い(商品やサービスの代金を支払う)の場合は、送金者側に手数料はかかりません。
対してWorldRemitの送金手数料は入金方法、通貨、金額などによって異なってきますが、150〜820円程度(※)に設定されています。実際の金額はシミュレーションで確認できます。
※銀行振込で入金の場合。デビットカードからの送金は手数料が異なるので注意。
PayPalとWorldRemitの為替レート
PayPalの通貨換算手数料は次の通り。
送金側が負担する場合 | 4% |
受け取り側が負担する場合 | 3% |
WorldRemitの為替手数料は公表されていませんが、WorldRemitのレートと実際の為替レートを比較することで計算できます。
2024年1月10日21:23(UTC+1)時点のWorldRemitの為替レートは1ドル=149.25円、実際の為替レートは1ドル=145.65円でした。つまり、WorldRemitでは1ドルあたり約3.6円の為替手数料がかかっていることになります。これは約2.5%に相当します。
PayPalの決済手数料
PayPalの商用支払いでは、送金者側に手数料は発生しませんが、送金を受け取る側が決済手数料を負担します。海外からの商用支払いを受け取る場合の決済手数料は次のように定められています。
受取人が日本在住の場合 | 4.10%+固定手数料(通貨によって異なる) |
また、この他にも利用するサービスによって手数料が発生する場合もあるので、手数料の詳細ページを確認しましょう。
PayPalとWorldRemitどっちが安い?
PayPalやWorldRemitなどの海外送金サービスは、銀行に比べて安く海外送金できるのが魅力的です。しかし数あるプロバイダの中から最安のものを選ぶのは簡単ではありません。
PayPalとWorldRemitも送金する金額や送金先の通貨、相手の受取方法などによって手数料が変動するため、一概にどちらが安いとは言えません。いくつかの具体例を比較しました。
PayPal | WorldRemit | |
---|---|---|
100,000JPYをUSDに送金 | 4,499円 | 約2,700円 |
500,000JPYをUSDに送金 | 20,499円 | 約12,700円 |
100,000JPYをGBPに送金 | 4,499円 | 約2,900円 |
500,000JPYをGBPに送金 | 20,499円 | 約13,100円 |
※PayPalは個人間送金かつ送金人が通貨換算手数料を負担する場合。
※WorldRemitは銀行振込で入金し、銀行口座あてに送金する場合。
このように、送金手数料だけを見るとPayPalのほうが安い場合でも、為替手数料も考慮するとWorldRemitがお得になることがあります。
PayPalとWorldRemitより速く送金できるのはどっち?
PayPalの海外送金は、送金を行ってから即時〜同日中に着金します。ただし、PayPalアカウントから銀行口座に資金を引き出すには数営業日程度かかります。
WorldRemitの海外送金は、相手が現金で受け取る場合、即時から数時間以内で受け取ることができます。銀行口座あての送金の場合は1〜2営業日程度かかることもあります。
PayPalとWorldRemitの送金限度額
PayPalとWorldRemitは銀行ではなく、第二種資金移動業者として登録を受けているため、1回に送金できる最高額は100万円と定められています。
PayPalの送金限度額 | WorldRemitの送金限度額 |
---|---|
※1回あたり10万円超の支払いは、本人確認手続きが必須。 | 【銀行振込で入金の場合】
【デビットカードで入金の場合】
|
PayPalとWorldRemitの入金・受取方法
PayPalで個人間の送金をする場合、入金方法は口座振替のみとなるため、PayPalアカウントに口座情報を登録することが必須です。誤ってカードから送金すると商用支払いとみなされ、相手に決済手数料がかかってしまいます。
PayPalの海外送金は、相手のPayPalアカウントへの直接入金のみとなります。銀行口座への入金や現金受取などを指定したい場合は、別のサービスを使いましょう。
WorldRemitではデビットカードまたは銀行振込で入金が可能。送金の受取方法も現金や口座入金、モバイルマネー、携帯電話料金のトップアップなど様々なものが選択可能です。選択できる受取方法は通貨によって異なります。
PayPalのビジネスアカウント
WorldRemitは個人間の送金のみを対象としており、ビジネス用の機能はありません。対してPayPalでは、無料でビジネスアカウントが利用できます。商品やサービスの支払いを受け取ったり、商用の海外送金などを行うことが可能です。
PayPalのビジネスアカウント |
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PayPalとWorldRemitの使いやすさ
PayPal | WorldRemit | |
---|---|---|
利用方法 | ウェブサイト、アプリ | ウェブサイト、アプリ |
入金方法 | 口座振替またはPayPal残高から送金 | デビットカードで入金または送金申込後、WorldRemitの指定口座に銀行振込 |
受取方法 | PayPalアカウントに入金 | 口座入金、現金、モバイルマネー、携帯電話料金のトップアップなど |
日本語対応 | ✅ | ❌ |
送金限度額 | 100万円 | 100万円 |
WorldRemitはPayPalよりも入金や受取の方法が充実していますが、日本語未対応の点がネックであると言えるでしょう。
PayPalとWorldRemitの対応通貨
PayPalは世界200以上の国と地域で利用でき、100通貨以上に対応しています。ただし、日本のPayPalアカウントで受け取れる通貨は以下の22通貨です。
日本PayPalアカウントで取引できる通貨 | 日本PayPalアカウントで取引できない通貨 |
---|---|
日本円、カナダドル、ユーロ、英ポンド、米ドル、オーストラリアドルニュージーランドドル、スイスフラン、香港ドル、シンガポールドル、スウェーデンクローネ、デンマーククローネ、ポーランドズロティ、ノルウェークローネ、ハンガリーフォリント、チェココルナ、イスラエルシェケル、メキシコペソ、フィリピンペソ、ニュー台湾ドル、タイバーツ、ロシアルーブル | 中国人民元、トルコリラ、ブラジルレアル、マレーシアリンギット |
WorldRemitでは、日本から世界130カ国以上に送金することができます。具体的な対応通貨数は公表されていないので、シミュレーターで利用したい通貨に対応しているか確認しましょう。
PayPalとWorldRemitの安全性
ペイパルジャパンを運営するPayPal Pte. Ltd. はシンガポール法人であり、金融庁によって第二種資金移動業(関東財務局長第00026号)および前払式支払手段第三者型発行者(関東財務局長第00705号)として登録されています。
WorldRemit Ltd. は金融庁によって第二種資金移動業(関東財務局長第00046号)として登録されています。
それぞれ規制を遵守して運営されており、安全性もしっかりしたサービスであると言えます。
PayPalとWorldRemitのカスタマーサポート
PayPalではチャットやメール、電話でカスタマーサポートに問い合わせることができます。日本語にも対応しているので安心ですね。
WorldRemitでは、メールやチャットでの問い合わせは受け付けていません。気になることがある場合はFAQを参照するか、電話で問い合わせましょう。
PayPalのカスタマーサポート電話番号 |
月曜日午前9時から金曜日の午後6時まで |
WorldRemitのカスタマーサポート電話番号 |
24時間年中無休 |
まとめ:PayPalとWorldRemitの海外送金を比較
ここまで、PayPal(ペイパル)とWorldRemit(ワールドレミット)の海外送金を比較してみてきました。それぞれに違った特徴があるので、ニーズに合わせて使い分けるのが最適です。
PayPalは世界中での利用者数が多く、ユーザー間の送金が手軽に行えます。また、オンラインショッピングの決済やビジネス用の支払い・支払いの受取もできます。
WorldRemitは海外送金に特化したサービスで、豊富な入金・受取方法が選択できます。最短で即時に着金するため利便性も高いですが、日本語未対応な点には注意が必要です。
ソース:
よくある質問
PayPalがユーザー間の海外送金とオンライン決済を得意としているのに対し、WorldRemitは海外送金に特化し、より柔軟な送金方法をサポートしています。
ニーズによって異なってくるため、一概には言えません。相手がPayPalアカウントを持っている場合やビジネス利用にはPayPal、現金受取やモバイルマネーへの送金などを希望する場合はWorldRemitがおすすめです。
PayPalとWorldRemitの海外送金にかかる手数料は、金額や送金通貨、入金・受取方法によって変動するため、どちらが安いとは言えません。送金前にシミュレーターで具体的な金額を確認するようにしましょう。
PayPalは100以上の通貨に送金可能。日本のPayPalアカウントでは日本円を含めて22通貨を受け取ることができます。WorldRemitは日本から130カ国以上に送金できます。
PayPalは100以上の通貨で決済可能、56通貨で銀行口座への入金、25の通貨で支払いの受け取りに対応しています。ただし、日本のアカウントの場合は支払いの受け取りができるのは22の通貨のみです。Wiseは40の通貨で支払い、送金、受取ができます。